敦煌。

これ、なーんだ?

東京で一番好きな食べ物屋さんはどこかと聞かれたら、『敦煌』か近所の『Emilia』というイタリアンと答える。
『敦煌』は、前につきあった人に連れて行ってもらってから、かれこれ16年くらいずーっと通い続けているお店。大将と奥さんのふたりで切り盛りしていて、7席くらいのカウンターに、奥に8人くらい座れる円卓がある。
いつも何気なく電話をして、気軽に食べに行けた店なのに、いつのまにか『食べログ』で4.10という点数になったせいか、なかなか予約が取れなくなってしまった。今日は奇跡的に席を取ることが出来たので、友人の恋人と一緒に食事に行った。
大将とはその昔、僕の恋人と3人で博多を旅行をしたことがあるくらい親しくしていただいている。今でもその時に食べたふぐの白子なんかを懐かしく思い出すこともある。
四川飯店で四川料理を中心に学んだ後にお店を開いて、あと2年半で40年になるらしい。「40年なんて、すごいですね~!」と言ったら、「京都には1000年以上続く和菓子屋さんが下鴨神社のそばあるんですよ」という答えが返って来た。1000年とは、なんて気の遠くなるような歳月だろうか。
この日も、あっさりとした中華料理のパレードだった。野菜を中心に、カリフラワーの酢漬け、大根餅、腸詰め、定番の奥さんの水餃子、銀ダラの蒸し物や、最後の写真の『ニラうどん』に至るまで、次々に何が出てくるのか楽しみでしょうがない。
『ニラうどん』を見た時に、久しぶりに見たので思わず「ああ、久しぶりのニラうどん!」と歓声を上げた。大将は、「ニラうどんは、3月のニラは柔らかいので、この時期だけやるんですよ」と言った。これだけ長く通っているのに、ニラの柔らかい時期にだけ選んで出されていたことに驚いた。
最後のデザートは数品の中から選ぶことが出来る。「ショウガのプリン』など、奥さんの作るデザートを目当てに行く人も多いという絶品ぞろいだ。
お酒は、甕から出してくる紹興酒がおすすめ。この店の魅力の一つは、いつ行っても完璧に清潔な店内と食器類だ。この清潔さを見るだけで大将と奥さんの清々しい気持ちが伝わってくる。僕にとって、死ぬまで通い続けたいお店。
★敦煌http://tabelog.com/tokyo/A1309/A130903/13000935/

鈴なり。

季節感のある八寸

白子とウニの蒸し物

お造り

友人とご飯を食べようという話に急になり、いくつか行きたい店に電話するも入れなかったのだけど、奇跡的に『鈴なり』が取れた。
四谷三丁目の杉大門通りを一本入ったところにある小さな店は、連日お客さんでいっぱいだ。
こちらの世界でももてそうな大将は、『なだ万』で修行された後、このお店を持ったそうだ。
季節感を大切にした料理は、和食の素晴らしさを改めて教えてくれる。
八寸に、『のれそれ』という穴子の稚魚が使われていて、驚くほど美味しかった。
コスパが高く、友人と日本酒やワインを飲みながら、ゆっくり話が出来る素晴らしい店。
★鈴なりhttp://s.tabelog.com/tokyo/A1309/A130903/13023513/

おやじ

ヤン

レバー

ホルモン

食通の間でも有名な、青山一丁目にある有名なホルモン焼き屋さんの『おやじ』に、やっと行くことが出来た。
小道を一本入った路地裏にある小屋のような店は、客席数もそれほど多くはない。
席に着くなり、飲み物をすぐに頼まなくてはならないように聞いてきて、飲み物を頼むと、食事のオーダーをすぐに聞かれる。
肉を注文出来るのは、最初のみ。追加出来るのは、サイドデイッシュやご飯類と、カルビ、みすじのみ。あくまでも極上のホルモンがメインなのだ。
男二人だったら、6皿くらい選ぶことを勧められ、牛タン、レバー、ハツ、ヤン(センマイに近い)、ホルモン、ハラミ、最後にみすじを追加した。
僕は内臓やホルモンは、好んで食べることはない。そんな僕でも食べることが出来たのは、丁寧に焼き方と食べるタイミングも教えてくれるから。最上のホルモンを最高の状態で食べることが出来る。
おやじさんは、とても店員に厳しい。そして、お客さんにはどこから来たのか、いちいち訪ねる。愛想も良いし物腰は柔らかいけど、どこか客を品定めしている感じがある。
ホルモン好きには堪らない店かもしれないけど、僕はハラミやカルビやみすじを食べている方が好きなので、わざわざホルモン焼き屋にはもう行かなくてもいいかな?と思ってしまった。
★おやじhttp://s.tabelog.com/tokyo/A1306/A130603/13042753/

kasumi store

フォアグラプリン

ウルフ・オブ・ウオールストリートを観た後、久しぶりに弟のようなK太郎と食事に行った。
K太郎が選んでくれたのは、新宿御苑前の駅のそばにある『kasumi store』。
ワインを飲みながら、お肉を中心とした料理をつまめるお店。
アボカドと海老のディップに、フォアグラプリン、牡蠣のエスカルゴ風、カスレ…
どれを食べても美味しいし、カスレも色々な部位のお肉が入っていて味わい深い。
グラスワインもきちんと選んであり、どれも美味しかった。
そして特筆すべきことは、店員さんたちがみんな素晴らしいサービスをしてくれることだ。
この小さなお店を愛しているのが伝わってくるし、お料理やワインに込めた思いを一生懸命説明してくれる。
こういうお店って、パリとかには沢山あるのだろうけど、東京にこんな店が出来たことがうれしい。
友人と一緒に映画を観て、美味しい食事をしながら映画の話をするって、なんとも贅沢で幸福な時間でした。
★kasumi storehttp://kasumistore.info/

炉ばた 雷橋。

『かなぎ』という魚。うまい〜♪

金太郎いわし。

リードヴォーの塩焼き。

お昼は、Kのために肉を食べに『じゅん とり勝http://www.hakata-jun.com/』へ。2500円のコースは、サラダ、スープ、野菜の鉄板焼き、に加えて、肉を二種類選べる。
二人だったので、鳥肉、豚肉、和牛ロース、ハンバーグという選択をして4種類の肉を味わった。
目の前で鉄板で焼かれる野菜は甘く、肉は、熱々で柔らかい。
肉を思い切り頬張りながら、単純なKはニコニコだった。
夜は、福岡のグルメシーンでは常に話題に登っていた店『炉ばた 雷橋』に行った。
カウンターだけの炉ばた焼きのこの店は、席数も少ないので予約をした方がいい。
小さな七輪で目の前で焼かれる野菜や肉や魚は、『焼く』という原子的な調理法がいかに素材を生かし、美味しく仕上げるのかを改めて教えてくれる。
この店では、色々な食材を少しずつ注文しながら、食べたいものをお腹の具合と相談しながらゆっくり酒を傾けるといい。
この店で必ず注文した方がいいと思うものは、
◎京都のざる豆腐
◎金太郎いわし
◎鳥のセット
◎野菜(その時期の野菜)
◎リードヴォーの塩焼き
◎鳥肝のさっと焼き
沢山食べて飲んで、二人で12000円という驚きの値段もうれしい。
サービスも気持ちよく、また行きたいと思わせてくれる素晴らしいお店だ。
★炉ばた 雷橋橋http://s.tabelog.com/fukuoka/A4001/A400103/40022410/

酒陶 築地。

鯛の昆布締めのウニ巻き

太刀魚と焼きなすを巻いたものと蕪の擦り身

蓮根饅頭と白味噌

何度も何度も来ている福岡で、ちょっと、誰にも教えたくないような、自分だけの隠れ家にしたいような店を見つけました。
『酒陶 築地』は、薬院にあり、一瞬通り過ぎてしまうような、車の通れない小さな路地にある。
日本酒の品揃えが素晴らしく、酒を飲みながら、少しずつ肴をつまみたい…という人ならば、必ず好きになるだろうと思う素晴らしい店。
料理は独創的で、魚を中心に和食では括れない独自のスタイルを持っている。
二次会で利用する人も多いようだけど、食事で行くならば、事前に必ずセットでお願いしておくといい。若い大将と女将さんのご夫婦二人だけなので、混んでいると待つことになるから。
5000円という値段でも、驚きの品数が出て来るので、次から次へと何が出て来るのか愉しみに過ごすことができる。
平貝の茶碗蒸し
鯛の昆布締めのウニ巻き
鯵の巻き寿司
鯖寿司
蓮根饅頭と白味噌
天ぷらと白子の天つゆ
鴨と鳥の昆布締め
鯛の身とエキスの葛粉天ぷら
秋刀魚の炊き込み御飯
驚くほどリーズナブルで、店内も暗く居心地がよい。
福岡は、鮮度のいい魚に、それを活かせる職人さんがいるところが素晴らしい。
東京にあったら、しょっちゅう通いたい店だ。
★酒陶 築地http://s.tabelog.com/fukuoka/A4001/A400104/40019154/

Giglioで新年ランチ。

前菜の盛り合わせ

カルボナーラ

昨年のブログを見ていたら、同じ時期に同じ後輩Iと新橋お気に入りイタリアンのGiglio http://giglio-giglio.jimdo.com/ に来ていた…笑。18年間ずっと一緒に仕事をしている男の後輩Iと、10年くらい仲良くしている女の後輩Mが産休を終えて復帰したので久しぶりに三人が集まった。
Mは恋愛下手で、ダメな男とばかり交際しては酷い恋愛を繰り返していて、夢に見ていた結婚も婚期を逃し40歳になっていた。
恋愛ブログを書きながらもずっと仕事一筋と言った感じでいたMが、ひょんなことからいきなり20代後半の男とつきあい出し、結婚、そして出産という驚くような展開が起こり、今は幸福で満たされているように見えた。
昔は、僕たちクリエーティブ配属された人間は、クリエーティブで生きてゆくことを誇りにしていたし(今も誇りにしている)、仕事の成功だけがその人自身の成功であり、その人自身の価値であるような気がしていた。(もちろん、今でもそう思って生きている人は多いと思う)
私生活がどんなに破綻しようとも、仕事で名を成すことがカッコイイとされていたし、ヒットを飛ばせない三流クリエイターは恥ずかしい存在のような見られ方をしていたと思う。
20年会社に勤めて来て明らかに変わったことは、仕事はとても大切なことだけれども、人生のほんの一部だと思うことだ。
お世話になった上司が次々に会社を出向になったりしてゆくのを見ていると、必ずしも仕事一筋で名をなした人だけが幸せであるようには見えないということに気がついた。
その人がどんな風に生きて来たのか、その人なりの毎日が織り成すタペストリーのようなものがその人の人生なのだろう。
結局のところ、人を愛し、人に愛されて、幸せな時間を沢山体験した人が、幸せな人生なのではないだろうか。
会社も仕事も何もかも取っ払った時に残るものが、僕という人間なのだ。

シンガポール・シーフード・リパブリック。

店の外にライオン⁈

牡蠣のお好み焼き風

スパイシーな海老

S太郎とK太郎と、急に新年会をやろうということになり、品川のシンガポール料理店に。
品川駅の高輪口を降りると目の前にある『シンガポール・シーフード・リパブリック』は、今でこそ都内に沢山出来たシンガポール料理の先駆け。でっかい蟹や海老の料理が食べられる。
S太郎が仕事でタイに行く予定なので、そのついでにシンガポールにみんなで行こうか?それともタイにまた行こうか?という話でこの店に決めたようだ。
ホテルの前庭にある建物はコロニアル調で、中は天井が高く、まるでシンガポールにいるような、どこか海外らしい雰囲気に満ちている。
紹興酒を飲みながらチキンライスを食べたいと思ったのだけど、ランチしか出していないようで残念。スパイシーな海老や、牡蠣の入ったお好み焼き、パラパラのシーフード炒飯がとても美味しかった。
いつも思うのだけど、僕の場合、旅行はあまり前持って綿密に計画するものではなくて、何か運命というか、友人なんかと話しているうちに急に、「あ、行ってみようか?」となるその瞬間が好きだ。
新年初の旅行は、九州だけど、今年はアジア旅行に行けるのだろうか?
物事は、きちんとイメージすれば現実になってくると言うので、今、僕の家のトイレには、イタリアの地図やフィレンツェの地図が張り巡らされている。
今年こそイタリアに行けるだろうか…。
★シンガポール・シーフード・リパブリックhttp://e-food.jp/cgi-bin/restfind/view1.cgi?no=1210556861

三兄弟というか、三姉妹というか…。

タコとマッシュルームのオイル

フォアグラハンバーグのクリームソース

年賀状を出しに行き、お節料理の用意をしようと買い物に出たら、僕の妹的存在で会社の後輩GからLINEが入り、晩御飯を食べようということに。
新宿御苑前のハンバーグ ウイルは、とてもコストパフォーマンスが高いお店だ。
豚肉のハンバーグにこだわり、フォアグラハンバーグや、柚子胡椒ソースなんてのもある。何よりも、夜のご飯でも3000円以内でセットが食べられるなんて、ありがたい。
ハンバーグを食べながら、『お肉さえあれば幸せなK』を連れて来てあげたら目を輝かせそうだな…なんて思った。
軽く食事のつもりが、がっちり食べて飲んでしまい、その後、弟的存在FのやっているバーMへ。
3人兄弟で、ワイワイと来年のいろいろな計画を話しながら、また、ワクワクするような楽しいことが沢山起こりそうだなあと、うれしい酒を飲みました。
★Hamberg Will http://s.tabelog.com/tokyo/A1304/A130402/13041176/

舟町 一期。

イベリコ豚のローストとフグの唐揚げ。

しめ鯖、鰤、鯛の昆布締め、金目鯛。

海老しんじょうサンド揚げ。

四谷三丁目は、コスパの高い飲食店の激戦区だと思う。僕も、いくつか行きつけのお店があるのだけど、久しぶりに新しい店に行ってみたくて、『舟町 一期』へ。
こちらの世界でモテそうな、がっちり系というか…ぽっちゃり系というか…大将が一人で切り盛りしている。アルバイトの女の子があまりわからずにサービスをしている。
寡黙で、ひたすら作り続けている料理は、流石にフグの免許も持っているらしく、工夫を凝らした新しい和食だ。
前菜は、イベリコ豚のローストと、フグの唐揚げ。お造りは、鯖の酢締め、鰤、鯛の昆布締め、金目鯛。牡蠣のチーズ明太。海老しんじょうのサクサク揚げ。その後に豚バラ肉のしゃぶしゃぶ。いなにわうどん。デザート。
コースで5000円以内で食べられるというのは、とてもありがたいことだと思う。
そして、「美味しい!」とか、「これは何が入っているのですか?」とか、いちいち僕が言う言葉に、ニコッと笑って答えてくれる。
ガチポ専なら、コロっといってしまいそうな素敵な笑顔だ。
今度はぜひ、アラカルトで色々頼んでみたいと思わせる、町の小さなお店だった。
★舟町 一期 http://s.tabelog.com/tokyo/A1309/A130903/13151989/