紫蘭をご存知だろうか?
毎年律儀に忘れた頃に美しい赤紫の花を咲かせる紫蘭は、黄緑色の葉と相まって完璧な美しさを盛った植物だと思う。
2・3週間くらいで花が終わってしまえば残りの季節は紫蘭のことなど全く忘れてしまっているのだけど、夏の暑さにも負けずに毎年紫蘭は絶対に忘れずに顔を出しその美しい花を咲かせてくれる。
一年に1度しか咲かない花であっても、その花を見るたびにまた季節が一回りしたのだと気づかせてくれる。
外苑前→熱海→宮古島 年の差ゲイカップルの宮古島生活。
紫蘭をご存知だろうか?
毎年律儀に忘れた頃に美しい赤紫の花を咲かせる紫蘭は、黄緑色の葉と相まって完璧な美しさを盛った植物だと思う。
2・3週間くらいで花が終わってしまえば残りの季節は紫蘭のことなど全く忘れてしまっているのだけど、夏の暑さにも負けずに毎年紫蘭は絶対に忘れずに顔を出しその美しい花を咲かせてくれる。
一年に1度しか咲かない花であっても、その花を見るたびにまた季節が一回りしたのだと気づかせてくれる。
東京なら4月の終わりから5月がつつじや皐月の開花時期なのだけど、宮古島では1月につつじが咲く。
我が家のつつじが1月に咲いているのを見た時は本当に驚いたものだ。
そしてバラも休むことなく1月でも咲いている。
東京では12月に咲いて終わりでその後は休眠期に入るのだけど、ずっと繰り返し咲き続けているバラは少し心配になるくらい。
宮古島の冬は、町中に花々が咲き乱れている。
暖かい気候のせいか、チューリップなどの球根は育たないし、パンジーや葉ボタンなどの冬をイメージさせる花も見かけない。
町に溢れているのは春の花々ばかりだ。
10月25日頃に近所のユートピアファームの会長から譲り受けたブーゲンビレアの苗木が、2本は順調に芽が出てきたのだけど、もうすぐ2ヶ月経とうとしているのに1本は未だに芽を出す気配が感じられない。
その苗木はハウスの中から掘り上げる時に、植っていた鉢から根っこが抜けてしまいあまりひげ根がついていなかった苗木だ。
そのうち芽を出すだろうと思いながら毎日毎日色々な部位を見つめているのだけど、一向に新芽の動きが見られない。
もうダメかもしれないと思いながら枝のいくつかを切ってみる。
枝を切ってみるともう枯れてしまっているのか、それともまだ生きているのかがわかるから。
何ヶ所か枝を切ってみたら、まだ枯れてはいなくて緑色をしているのがわかった。
春まで待って芽が出てこなかったら諦めるしかないかな・・・。
祈るような気持ちで僕もKも毎日その苗木を見つめているのだ。
ニューヨークから友人がやってきた時にどこに行きたいかと聞いたら、「植物を売っているような場所に行きたい」と答えたので、二軒園芸店に連れて行った。
すると彼らは大きなプルメリアの苗木と大輪のハイビスカスの苗木を選んで言うのだ。
「これをAZZURRAの庭に植えましょう」
彼らは僕たちの庭に植えるための植物を探そうと思っていたのだった。
滞在中は天気が今ひとつ悪く、最後まで植え付けは出来なかったのだけど、シンガポールからの友人が帰ってからは好天になりやっと苗木を植え付けることができた。
植え付けた後の写真を彼らに送るととても喜んでいるのがわかった。
彼らは81歳と75歳。もう二度と宮古島には来ることはないと思って来島したに違いない。
いつかこの木が大きくなって大きな花を咲かせたら写真を送ってあげたいと思ったのだ。
木を送るとは、成長してゆく時間ややがて開く花々をも送ること。
なんて素敵なことだろうか。
レモンの木の根元に白い大鋸屑のようなっものが出ているのをKが見つけた。
おがくずはレモンの木だけではなく、シクワーサーの木の根本にも見つかった。
慌てて調べてみると、おがくずの正体はカミキリムシの幼虫が木の中で木を食い散らかしているとのことだった。
穴を見つけて針金を差し込むかピンセットで幼虫を見つけ出し殺すべしとのこと。
僕たちは一生懸命穴を探して針金を差し込んだけど、結局1匹の幼虫しか殺すことはできなかった。
あんなに元気だったレモンの木が最近急に葉っぱが黄色くなってきたのはこのせいだったのだ。
手遅れになると木は枯れてしまうらしく、うちのレモンももうダメかもしれない。
もっと入念に毎日チェックすればよかった。
レモンには本当にかわいそうなことをしてしまった・・・。
10月25日くらいに植え付けたのだ。大きなブーゲンビレアの苗木を3本。
そのうちの1本は葉っぱもついていたからかすぐに芽が伸びはじめた。
でも、待てど暮らせど後の2本は芽が出る気配すら感じられない。
せっかく親切でユートピアファームの会長から無料で分けて板打たのに、
このまま芽が出てこなかったら申し訳なくて顔も合わせられない。
僕たちは植えつけた後も苗木を乾燥させないように乾く前に水をあげ続けてきた。
悶々としていたある日、1本の枝から新芽が膨らんできているのを発見した。
「Kちゃん!芽が出てきてるよ!」
僕はKを呼ぶとKも急いで見にきた。
新芽は気づかないくらいに小さいけど、確かにほころんできているのが分かる。
死んだように見えていたけど、じっと準備をして新芽を出す力を蓄えていたのだ。
植えつけた苗木の新芽が出てきたことがこんなにうれしいなんて。
僕たちはそれからことあるごとに何度も何度も新芽の成長具合を確かめるように眺めている。
午前中は庭の手入れを二人でやっていることが多い。
雑草の始末から、枯れた枝の剪定、移植や植え替え、肥料をあげたり、庭の仕事はやってもやっても果てしない。
そんな中で、大きな樹木の剪定は力仕事だし骨の折れる作業だ。
僕は先日張り切って7メートルくらいの大木をノコギリで切り倒したのだけど、その数日後ずっと手首が痛かった。
普段使わない筋肉を使うからか筋肉痛も続き、電動のノコギリを買った方がいいかなと考えているところ。
そんなこともあり、力のいる仕事はKが気をつかってやってくれることが多くなってきた。
今日も朝からKは張り切って門の周りの植物の枝や幹を切り倒してくれている。
僕は今日は家の中にいて、海や空と一緒に時々Kの仕事を眺めている。
こんな生活が自分の人生で起こるとは思っても見なかったなと思いながら。
実をつけはじめたバナナが少し様子が変なのだ。
最初は順調に実を実らせているように見えたのだけど、
バナナのような実の列が4つくらいできた後、なぜだかその次の花くらいからは実にならずに枯れてぼとりと落ちてしまう。
これは水が足りないのか、栄養が足りないのか、はたまた虫や病気にやられてしまったか・・・。
色々調べてみたところ、最初の花は雌花で、それらにきちんとした実がつき、やがて出てくるのは雄花で、それ以降雄花には実が実らないのだそうだ。
バナナの花が雌花と雄花に列によって分かれているなんて知らなかった。
ということで、もう用のない雄花は切り落として雌花についた実に栄養がいくようにしてあげた。
早く大きくなってバナナを食べたいものだ。
バナナの花が先進み、バナナらしい実が見えてきた。
垂れ下がった蕾はどこかグロテスクで、その中から花の雄蕊なのかが顔を出している。
このまま実が大きくなっていくのだろうか?と思いつつ、毎日様子を眺めている。
やっと咲いて実がなり始めたバナナなのに、一度実がなったらその木はもう切り倒さないといけないのだそうだ。
せっかく1年半くらいかけて大きくなってきたのに、なんとも寂しいものだ。
バナナの花が開き始めた。
花と言っていいのかわからないのだけど、蕾の中から出てきたのは紛れもないバナナの小さな房だった。
勝手に花が咲いてその後に実がなるのだと思っていたけど、雰囲気的に花も実も同時に付いているように見える。
これからこのバナナの実がどうやって大きくなって行くのか、とても楽しみにしているところ。