球根を植える。

毎年11月頃に植えていたチューリップやビオラの鉢植えを、今年は忙しさからずっと出来ずにいた。

それに加えて年末の帯状疱疹で安静を言い渡され、家のことはほとんどすべてKにお任せして休息していたから。

正月に入り、症状も少し落ち着いて来たようなので、重い腰を上げて球根を植えることにした。

傾斜のついた山の土地にもKに手伝ってもらってチューリップを植える。

この辺り一体は、猪が出るため、球根は格好の餌食になってしまうだろうけど、全滅することもないかと思い、植えることにした。

東京の家では、ネズミが敵だったけど、これからは猪との知恵比べになりそうだ。

花の苗を植える。

我が家の階段の周りには、山に面した斜面があって、大きなもみじやくぬぎ、栗やどんぐりなどの他は、ほとんど雑草が生い茂っている。

家から運んでもらった植物を春までに植えたいと思っているが、まずは空いた時間を利用して花の苗を植え付けた。

ケースで頼んだ苗


斜面があまりにも大きいため、パンジーやプリムラを24個入りのセットで頼んで、交互に植え付ける。黄色パンジー24個・赤紫パンジー24個・プリムラ24個あったはずの苗が、あっという間になくなった。

これに後からガーデンシクラメンを足して、冬の寒い間、咲き続けてくれたらいうれしいな。

水仙の花。

庭というか我が家の斜面には、大木がいくつもあるのだけど、その脇に日本水仙が植わっていたようで、早くも咲き始めた。

この辺りは夜になるとイノシシが出て庭を荒らすらしいのだけど、不思議なことにイノシシは水仙は食べないのだ。

それは、水仙には毒があるから。

イノシシは水仙に毒があることを本能的にわかっているのだろう。

時々日本でも、水仙の葉っぱをニラと間違えて食べてしまって大変な食中毒になってしまうことがあるけど、綺麗な水仙には葉っぱにも花にも根っこにも全てにおいて毒素があるので、決して口にしてはいけない。

咲き始めた水仙を摘んで来て、玄関とリビングに飾ってみた。

水仙は、芳しい香りを漂わせて、寒くなり始めた熱海にも、すぐ先に春が待っていることを教えてくれる。

たとえ毒素があろうとも、身近に水仙が咲く暮らしは、質素でありながら豊かに感じる。

ヒマラヤザクラ

熱海の海辺を歩いていたら、桜が咲いていた。

変な陽気で狂い咲いたのかと思ったら、「ヒマラヤザクラ」と書いてある。

新宿御苑でも初冬に咲く桜があるけど、それは10月桜だったり、小福桜だったりして、花自体がソメイヨシノに比べると小さく、力の弱いような桜だ。

このヒマラヤザクラ、花も大きく枝一面に咲いたら見事だと思う。

冬にむかつて咲く桜って、元気を放っている感じがする。

植物の生命力。


僕の会社のデスクの上のゴムの木が、3ヶ月間以上放ったらかしになっていたにも関わらず、最後の一葉だけ残したまま生き残ってていた写真が、後輩から送られてきたことは先日ここに書いた。

あれからまた久しぶりに会社に行って見たら、新芽がぐんぐん伸び始めていた。

4ヶ月間くらいリモートワークが続く僕の会社で、たまに誰かがお水をあげていてくれたのだと思う。

先週出社した時に僕があげた洗面器に入れた鉢の高さ半分くらいの水を、ゴムの木はものすごい勢いで吸い上げていったようだ。

そして今度は全身で光合成するべく、一気に葉っぱを伸ばし始めた。

この殺伐とした誰もいないオフィスの中で、植物の生命力を、改めて感じた。

マジカルレボリューション

2年前くらいに買って育てていたけど、夏の暑さで枯らしてしまったあじさい『マジカルレボリューション』を、今年もう一度手に入れた。

その水色とも緑色ともつかない不思議な色合いは、枯れているようでいてアンティークな雰囲気を漂わせている。この花は咲き進むに連れて、次第に色あせてゆく。

このマジカルレボリューション、近くの花屋さんで1000円という安価だったのだけど、来年も花を見れるように大切に育てたい。

いちじく。

いつのまにか季節は、晩春から梅雨へと移行していて、日によっては梅雨の中休みのような天気の日もあれば、梅雨らしい湿気を感じる曇りの日もある。

我が家のベランダも、バラが一段落して、紫陽花がほぼ後半戦に差し掛かり、今はいちじくやレモンなどの果実が少しずつ大きくなってくるのを楽しみに横目で見ている。

いちじくの実は毎年のことなのだけど、気がつくといつのまにかなっているものだ。

以前にもここに書いたように、いちじくは無花果と書いて、花がない果物と言われるけど、実際はこの果実の中に花があるそうで、表立っては花が咲いていると見えないだけのようだ。

誰にも気づかれずに、いつのまにか果実を膨らませているいちじく。その美しい葉っぱとともに、小さなベランダに個性的な存在感を放っている。

アゲハの幼虫。その5

土曜日、朝起きた時は大きな青虫が2匹いたのだ。

残念ながら3匹いたうちの1匹は、小さな青虫になった後、どこかへ旅立ってしまっていて、残る青虫は2匹になっていた。

今日もすごい勢いで葉っぱを食べてるなあ・・・と思ったのもつかの間、少ししてベランダに出ると、一番大きかった青虫が跡形もなく消えていた。跡形もなくというのは少し違っていて、レモンの葉っぱに深緑色の大量のフンが落ちていた。

どこ行ってしまったのだろう?とKと二人、ベランダ中をくまなく探すけど見つからない。散歩から帰って着てまた探すけれど見つからない。夕方、諦めかけて家に入ろうとすると、サンダルを脱ぐ窓際を青虫が歩いていた。

「Kちゃん!いたよ!こんなところに!」

「こんなところ歩いてたらもう少しで踏んでたね」

僕は青虫を捕まえてレモンの木にもう一度戻してあげた。すると、青虫はもはやレモンには興味がないようで、すぐさまものすごい速さでレモンの木から隣のバラに写り、どんどん下に降りていき、鉢の縁で不安定に止まった。

レモンの木に戻したところ

下に降りてゆく青虫

鉢の縁に止まった

その後、晩ごはんを食べた後も何度も覗いて見たけど、鉢の縁が気に入ったのかそこから動こうとしなかった。でも翌朝起きた時には、青虫の姿はなくなってしまっていた。

僕は、落胆したまま日曜日なのに仕事で撮影に向かった。

すると夕方、KからLINEが入った。

「青虫、いたよ!蛹になりそう」

網戸にしがみついている青虫

僕は嬉しくて、スタジオで思わず声をあげた。どうやら青虫は、蛹になる時を知り、自らのお腹に溜まったものを全て排出し、蛹になって過ごせる安全な場所を探して旅に出たようだった。

それにしても、こんな網戸に捕まって、落ちないでいられるのだろうか?

蛹に変わってきた

僕たちはこの網戸を動かさないように、これから2週間くらい見守っていこうと確認したのだった。

花菖蒲。

千駄ヶ谷にある鳩森神社にお参りにいくと、花菖蒲が咲いていた。

深い紫、赤い紫、淡い絞りのような紫、白、色とりどりのようで、紫から黄色を含む白に至る色は完璧な美しさがある。

紫陽花といい、花菖蒲といい、この時期、どうして紫色や白の花が多いのだろう?

本格的な夏の暑さの前に、花菖蒲はあたり一面に清々しさをもたらしている。

アゲハの幼虫。その4

青虫が苦手な人には申し訳ない・・・。

前回、北側の青虫が12匹くらいいたのに、朝、ほんの30分後くらい経って見に行くと、1匹残らず消えてしまったのはここに書いた。

あまりにも寂しくて、Kは一生懸命黒い幼虫を、北側から南側のベランダの斑入りのレモンの木に2匹持ってきた。

黒い幼虫はまだ鳥に食べられていなかったけど、緑色の青虫になった途端に、忽然と姿を消してしまったから、時間の問題だと思い用心して持ってきたのだ。

しかし、2匹持ってきたうちの1匹は、朝になると消えていた。これはどうしてだろう?とKが調べると、生まれた時に食べた葉っぱと違う葉っぱだと、食べないこともあると書いてあった。

確かに、残った1匹は、もともとレモンの葉っぱにいたもので、いなくなった1匹は、ライムの葉っぱについていた幼虫だった。自分の好きな葉っぱを探してどこかへ旅立ったのかもしれないし、また鳥に食べられてしまったのかもしれない。

僕はそれでも、鳥に食べられるよりはましかと思い、また2匹、ライムの木から幼虫を南側の斑入りのレモンの木に移植した。

すると、数字経ったある日、いきなり最初に移植した黒い幼虫が緑色に変化していた。

そして、僕が移植した2匹は、新しい葉っぱを食べないようにじっとしていたけど、数日後に1匹が緑色になり、生まれ変わったようにレモンの葉っぱを食べだした。



もともと僕も青虫なんて、気持ち悪い以外の何物でもないのだけど、こうして世話をしていると不思議に愛情が湧いてきて、絶対に蛹にして、いつかは蝶々にしてやるぞ!という気持ちで、毎日青虫を見守っている。

そして僕以上に、Kは青虫を気にかけていて、仕事から帰ってくるなり毎日青虫が無事かどうか見に行っている。