ちょっくら静岡。

今週は海をトレーニングに預けているので、久しぶりに映画を見ようと思って2作品を選んでいた。

映画を見るために、新型コロナの感染が拡大する中、東京に行こうか静岡の中で見られないか探していたところ、静岡市で見ることができるのを知り、あまりなじみのない静岡市に行くことにした。静岡県は東西にとても長い県で、熱海駅から静岡駅までは新幹線でも約40分かかる。これは品川に行くのとほぼ同じ時間になる。

静岡に来たのなら、静岡らしい美味しいものも食べたいと思い昼は鰻にした。「石橋うなぎ店」は、静岡駅から車で7分くらい。バスで近くまで行くこともできる。お店は古民家風で、メニューは4500円のうなぎ定食一択。

待っていると、こんがりと焼き色のついた鰻が頭から丸ごと一匹ご飯とは別に運ばれて来た。


東京のふっくらと蒸した鰻とは違って、パリッと焼いた鰻は食べ応えがある。皮が切りにくいのが難点だけど、これはこれで別の調理の仕方だと思える。昔浜松で鰻を食べたことがあるけど、どちらかというと浜松の鰻に近いのかもしれない。

この鰻なら、また食べに来たいと思える美味しさだった。

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夜は、靜岡おでんを食べてから帰ろうと、「海ぼうず本店」へ。

おでんは、なんでこんなに真っ茶色で濃いの?という色だったけど、味がそれほど濃すぎるわけでもなかった。

静岡おでん

はらみ味噌

富士宮風焼きそば

甘唐辛子

鰹の刺身

静岡でもっと美味しいおでん屋さんはあるのかもしれないけど、おでんは関西風の出汁の効いた薄い色のおでんがやっぱり好きだなあ。今度は寒い時期に、目の前で熱々のおでんをとりわけて出してくれるようなお店に行きたい。

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カブトムシ。

子どもの頃はよく家でカブトムシやクワガタを飼っていた。

幼虫の頃から飼い始めて、孵化してカブトムシになることもあったし、成虫を買ってきて家で眺めていたこともある。

「カブトムシとクワガタと、どっちが強いんだろう?」などと戦わせたこともある。

熱海で家を探しながら、今住んでいる家に見に来た時に、階段の途中にある大きな木にクワガタのオスとメスが並んでいたことを思い出す。ここではこんなに簡単にクワガタがいるのかと驚いたのだった。

そして今、我が家の周りでカブトムシは毎日のように見かけるようになった。

庭の木に止まって樹液を飲んでいたり、夜にリビングの灯りに向かって飛んで来たりするのだ。

庭に栗の木や椎木があるからだろうけど、こんな毎日が都会生まれの僕にはとても新鮮だ。

先日熱海駅に行った際に、窓ガラスのサッシにカブトムシが止まっていた。どうやら迷い込んでしまったようだったので外に逃がしてあげたのだけど、熱海ではカブトムシはとても身近な昆虫なのだ。

とん一

来宮駅のすぐ並びに美味しいとんかつ屋さんがあると、ずっと前から不動産屋さんに聞いていたのだけど、やっと行くことができた。

店の名前は「とん一」なので、とんかつ屋さんと思って店に入ったら、洋食屋さんだった。

Kは2700円のとん一定食を頼んで、僕はグラタンにした。値段は東京並みだな。

店内はとても清潔でこの店の料理も期待させた。

いざ運ばれてきたお料理は、かにコロッケもエビフライも見事で美味しかった。グラタンは少し固めで、僕はもう少し柔らか目が好きだけどこれもこれでアリだろう。

コーンポタージュスープ

とん一定食

チキンマカロニグラタン

こざっぱりとした町の洋食屋さん「とん一」。また来たいな。

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ほったらかしの庭で。

今年は梅雨が長く、熱海は2週間くらいほとんど太陽を見ることもなく雨が続いていた。

そのせいで、せっかく植えつけた太陽が好きな植物たちは枯れる事態になった。

いくつかの野菜も植えたのだけど、雨の苦手なトマトなんかは元気が無く、これから復活してくれるだろうか?と思いながら見守っているところ。

庭をいじろうと思っても、このところの暑さと大量の蚊のせいでいまいちやる気が出ずにいたのだけど、今週は海がトレーニングに行っているので今しか時間がないと思い、朝の早い時間だけ庭いじりをすることに決めた。

雑草を無心で取るのがまずは第一にやることだけど、そんな中、キュウリが見事になっているのを発見した。

きゅうりは植えたまま、何の手入れもせずにいたのだけど、僕たちが気づかなかっただけで見事になりはじめていたのだ。

帰ってくるKを驚かせようと、きゅうりの蔓を階段の手すりに絡ませておいた。

Kは驚いて、「何にもしてないのにすごいね!これ、食べごろなんじゃない?」と言ってうれしそうだった。

ゲイの金メダリスト。

右:トム・デイリー
左:ダスティン・ランス・ブラック

イギリスのトム・デイリー選手がペアでの男子シンクロナイズドダイビング10メートル高飛び込みで見事に金メダルを獲得した。

このニュースを読んで、トム・デイリーが映画『ミルク』の脚本家であるダスティン・ランス・ブラックのパートナーであることを知り、余計に親近感が湧いたのだ。

記事によると、13歳だったデイリーは北京メダルの切符を掴んだが、メディアは彼に「ベイビーデイリー』というあだ名をつけたそうだ。その後学校ではひどいいじめにあい練習さえもできなくなったそうだ。

ロンドン五輪の1年2ヶ月前に最愛の父を亡くし、その後旅行先のロサンゼルスでダスティンに出会い、13年にカミングアウトをすることになる。

「子どもの頃は、自分が部外者で他とは違うと感じていた」

「社会に求められる存在に自分はなれないから、自分は何者にもなれないんだと思っていた」

「LGBTの人たちがオリンピックで活躍するのを見て、若い子どもたちが自分を信じ、怖がったり孤独を感じたりしなくなればと思っている」

アスリートでありながら、自分がセクシュアルマイノリティであるとカミングアウトをすることは、どれほどの勇気がいることだろう。

でも、デイリーのように堂々とカミングアウトをしてくれる人がいることによって、どれだけ多くのセクシュアルマイノリティの人々、とりわけ子ども達は勇気をもらえることだろうか。

おめでとう!トム・デイリー!そして、ありがとう!

https://news.livedoor.com/article/detail/20601159/?_from=linenews_social

斜め向かいのおじさん。

僕たちが引っ越して来た場所は熱海でも西に位置する所で、別荘として利用している人と住んでいる人とが混在している。そのせいか密なお付き合いはなく、町内会と言っても年に2回道路をみんなで掃除するくらい。

僕たちはゲイカップルということもあり、特に自分たちからご近所に接近しようとは思っていないのだけど、斜め向かいの70歳くらいのおじさんとおばさんはいつも僕たちのことを気遣い、優しくしてくれていた。

春には僕の家の前の山から竹の子を掘り起こしてきてくれたり、畑で収穫したブロッコリーをもらったり、田舎ならではの温もりをいつも感じていた。

海はここの家のおばさんとおじさんにとても懐いていて、おばさんに会うとウレションをするくらい興奮していた。海の散歩をしているとよく車で通りかかったおじさんが止まって、海に「海ちゃん、お散歩いくの?」などと話しかけては笑いながら去っていくことも何度かあった。

そのおじさんが、4週間前くらいに救急車で運ばれた。

その後おばさんに聞いた所、電解質がおかしくなっていて血液自体が薄まってしまっているとのことだった。

僕は元気なおじさんしか見ていなかったので急な入院でもそのうち戻ってくるだろうと思っていたら、先日の土曜日におばさんが家から出て来てその日の朝に亡くなったと聞かされた。

おばさんは海を抱きしめて、「海ちゃん、おじさん死んじゃったの・・・」と言った。おばさんの目からは涙が流れ続けていた。

僕とKはあまりにも急な喪失感に実感が湧かず、おばさんになんて言ったらいいのかもわからなかった。

ここ数日は葬儀の関係者が家に続々と訪れていたので、今朝一息ついた頃にお香典を持っておばさんの家を訪れた。息子さん夫婦に迎え入れられ、家の中に通されておじさんの遺影の前で手を合わせた。

おじさんの遺影の前には、白いご飯と味噌汁とたくさんのおかずが並んでいた。きっとおばさんはおじさんの分も今までと同じように作っているのだと思う。

人は死んでしまったらどこにいくのだろう?

あんなに優しいおじさんを、こんなに早く天国に持っていかなくてもいいではないかと思う。

おばさんにかけてあげられる言葉は未だに持てずにいるけど、少し時間が経ったら、僕の家に招待して一緒にご飯を食べておじさんのことを話しながらお酒でも飲めたらと思っている。

MON

海がトレーニングに行ったので、久しぶりに『MON』で外食をした。

『MON』は、cuccina Ataminese とHPに書いてあるように、熱海や静岡など地元の魚介類をふんだんに使った熱海的イタリアンのお店。

今回はコース料理にしたけど、4000円を切る値段でボリュームのある料理が食べられる。

前菜の海の幸のサラダは、様々な魚介がメインの一品で夏にはもってこいのすっきりとした味わいとシーフードの甘み。

ホワイトコーンのスープは甘く、桜えびと大葉のスパゲッティはこれでもかというくらい桜えびが入っている。

時々訪れたくなる熱海らしいイタリアン。

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MISIAの国歌斉唱。

オリンピックの開会式は、Kと一緒に見ることができた。

途中、あまりの長さに眠たくなってしまったものの、静かな感動を味わうことができたと思う。

中でもMISIAによる国歌斉唱は、レインボーカラーのドレスに身を包んだMISIAが堂々と国家を歌い上げる様に心奪われた。

こうやってMISIAがレインボーのドレスを着ることによって、どれだけ多くのセクシュアルマイノリティが勇気をもらい励まされたことだろう。

また、セクシュアルマイノリティなどよく知らない人たちが、何なの?と疑問やどういう意味があるんだろう?などと好奇心を持ったとも思う。

紅白で見せたレインボーフラッグといい、今回のレインボードレスといい、MISIAの確かな意志を感じて、胸が熱くなったのだった。

伊豆シャボテン動物公園

子どもの頃家族で行ったことのある「伊豆シャボテン動物公園」に何十年ぶりかで行った。

行きは伊豆スカイラインが無料だったので乗ってみたのだけど、所々絶景な眺めでドライブ好きにはたまらない。僕は自分が運転していないと山道は車酔いしやすいので所々休憩しながら行った。

「伊豆シャボテン動物公園」は、どちかというとシャボテンの名前が先に来ているので植物園のように思っていたけど、行ってみて驚いたのは、様々な動物がすごく近くで見ることができる動物園だったこと。

園内の道に沿って、チンパンジーの島があったり、カピバラがいたり、ペリカンがいる。孔雀は園内の至ること路に自由に放し飼いされていて、時々大声で鳴くのでびっくりさせられる。


一番面白かったのは「ナマケモノ」で、全く動くことなくまるで剥製のように固まったままぶら下がっていたこと。コスタリカに行った時に野生のナマケモノを見たけど、彼らは夜行性なので昼間はほとんど動かないのだ。


海はフクロウに少し怯えていて、大きなペリカンに向かっていこうとして楽しそうにしていた。

動物好きなら行く価値のある見所満載の動物公園だった。

⭐️伊豆シャボテン動物公園https://izushaboten.com

ビブラビブレ

函南にあるカフェレストラン『ビブラビブレ』のことは前にも何度かここに書いた。

熱海に来ることはあったとしても、なかなか函南に普通は行くことはないだろうけど、この店に来るためだけに函南を訪れる価値があるお店だと思う。

晴れていれば雄大な富士山が見えて、その手前はなんというかどこか異国にいるのかと錯覚してしまうほど樹々が遠くまで連なる絶景だ。

カフェの敷地が広く、野菜や果樹、ハーブなどを栽培していて、ドッグランまで併設している。

犬連れ客は外のテラス席か中のエアコンの効いたソーラールームみたいなところで食事をすることができる。この時期テラス席は暑いけど、日影なので思ったほど暑そうではなかった。


料理はどれも独自の工夫がされており美味しい。

ここでのんびりと食事をしていると、イタリアのウンブリアあたりのアグリツーリズモで食事をしているような気がしてくる。

空と山が広がっている。
自然とともに人は暮らし、その土地の美味しいお水とその土地で採れた野菜をいただく。

僕たちはまだランチにしか来たことはないけど、夕暮れ時もきっと美しいだろうな。

⭐️ビブラビブレhttps://www.vivra.net/