テコセンター。

3月末から、思えば4ヶ月、ジムに行っていない。

10年以上通っていたトータルワークアウトをやめて、その後新しいジムを探そうと思いながら、コロナの感染状況を見ていたのだけどなかなか治る気配もない。

身体は嘘をつかない。リモートワークが続くと、今まで会社に行くだけで、どれだけ身体を動かしていたのかが如実にわかるものだ。

筋肉の量も落ちたし、余分な肉が付いてきたのもわかるし、何よりも体力がなくなって行くのが感覚としてわかる。

そこで、5年前くらいに時々通っていた、南青山にある`『テコセンター』というところに思い切って行ってみた。

テコセンターは、プロのスポーツ選手や、高校や大学の運動部や体育会の選手が来るようなスポーツ施設で、運動における基本的な身体の姿勢や動き、柔軟性、可動域、筋肉の付け方などを専門に学べるところ。怪我や不調にも対応していて、鍼灸やマッサージもしてもらえる。

5年ぶりに行ったら、スタッフの方は僕の顔を覚えてくれていて、みっちりストレッチをして股関節や肩甲骨の柔軟性を上げていくトレーニングをした。

4ヶ月ぶりに身体を動かしてみると、やっぱりとても気持ちが良かった。

⭐️テコセンターhttps://tecocenter.jp

腰痛。

時々なぜかわからないのだけど、腰が痛くなる時がある。
ジムをしばらくぶりに頑張ったからか、たまに忙しくてデスクワークが増えたからか、頻繁にあるわけではないのだけど、ふと腰が痛くて靴下を履く時に不便だったり、ちょっと前かがみになる時に痛みが走る。
腰の痛みは、動けないほどの激痛ではなく、何とか動けるけど痛くて動きづらい…といった感じで、左右のどちらかに感じることがほとんど。
病院にかかったわけではないので正確にはわからないのだけど、どうやらこんな症状は、『坐骨神経痛』というものらしい。(加齢によるものという説はこの際無視しよう)
何度か経験しているこの坐骨神経痛が出た時には、僕の経験だと腿の裏側を伸ばすのがいいようだ。(あくまでも僕の腰の痛みの場合)
ソファや床に仰向けに座って、片脚を90度近く上げる。誰かに膝が曲がらないように支えてもらいながら脚をくの字のまま伸ばしてもらう。
これを伸びていく感覚が出るまで繰り返す。(ついでなので痛くない方の腰の脚もやっておくこと)
腿裏を伸ばした後は、痛みはかなり緩和されていると思う。
どうやら腰は、腿の筋肉と繋がっているため、腿裏の筋肉が縮こまるとそれに引っ張られて下がり、痛みを感じているようなのだ。
腰に痛みを感じたら、ぜひ試してみてほしい。

身体にも、春の準備を。

毎年のことだけど、冬になると寒いせいもあり、身体が縮こまって運動をすることさえ億劫になってしまう。いつもは週に2回か3回で通っているジムにも、1月に2回行ったきり、そのまま3週間くらい行かずにいた。
「今日は忙しいから・・・」
「昨夜眠れなかったから・・・」
「どうにも気が乗らないから・・・」
自分の身体に負荷をかけることは、気持ちが向かないと出来ることではない。ジムの目の前にまで行って、やらずに帰ってくるということも僕の場合はしばしば。
そんな冬のモードが続くと、自分の身体がやんわりとなまってくるのがわかってくる。肩が少し小さくなったような・・・。胸が小さくなったような・・・。お腹に肉がついてきたような・・・。挙げ句の果てに、シャワーを浴びる時も自分の身体を見ないようになってくる・・・。
立春を過ぎて、ようやく季節が春の光を放ち始めたので、意を決して重い腰を上げてやっとジムに行くことができた。
こんな風に長くジムに行っていなかった時に最初に身体を動かす時は、どの種目も負荷を軽めにして、やり過ぎないようにする。なるべく大きな筋肉を動かすようにして、身体がまた重い負荷を感じて反応するのを見守る感じとでも言おうか。
一通りの運動を終えた後、とても清々しい気持ちがした。「やっぱ、運動は定期的にやらないとな・・・」と思えたのだ。
さて、夏に向けて、Tシャツの似合う身体を目指すとするか。

ストレッチポール。

ストレッチポールを買った。
ジムに行き始めた時は、毎回トレーナーと一緒にストレッチポールで肩甲骨周りをほぐしてから、ウエイトトレーニングを行なっていた。
ストレッチポールの上に背骨を当てて仰向けになり、手を上下に動かしたり、両脇を円を描きながら両手を回したり、大の字を書きながら両手を上にあげたり、そのまま下に下げたり。
肩甲骨は動かさないでいると、どんどん硬くなり可動域が狭くなってくる。
狭くなってくると、いくら頑張ってトレーニングをしても筋肉への効き方が悪くなってしまうのだ。
ストレッチポールをして寝たら、気のせいかよく眠れた。眠る前に柔軟運動をするのは、睡眠に入るにはうってつけなのかもしれない。
12月で50歳になるのはわかっているが、まだまだ重力や加齢には、抗っていたいのだ。

胸<肩。 胸<背中。胸<脚。

ジムに通って、8年くらいになるだろうか?
その前にも何度かジムに通い始めては、すぐに行かなくなるというのを何度か繰り返していたのだけど、そんな僕が珍しく続いたのは、トータル・ワークアウトというジムのトレーナーの方々と、息が合ったからだと思う。
この頃はトレーナーをつけるよりも、一人でやることがほとんどで、少しジムに行く頻度も少なくなったかもしれない。
やり始めの頃は自分の身体が変わっていくのがうれしく、週に3日は通っていたのだけど、今はだいたい2日で行ける時は3日行くようにしている。
僕のジムの種目は、肩の日、背中の日、胸の日、という3つのパート別に分かれている。そしてそれぞれの日に、下半身を一種目取り入れるかたち。
例えば、肩の日は、肩をみっちりやって、最後にスクワットをやる。
背中の日は、背中を数種目やった後で、デッドリフトをやる。
ゲイの世界ではなぜか、胸幻想があるのか、胸ばかりを鍛える人が多いと思うのだけど、僕はどちらかというと、胸よりも肩。胸よりも背中。胸よりも脚。が鍛えられている人の方がカッコいいと思っている。
胸ばかり鍛えて大きくて、肩や背中や脚が弱い人を見ていると、なんだか女性っぽささえ感じてしまう。あれはどうしてだろうか?
50歳に向けて、もっと身体をしっかりと鍛えておきたいと思うようになったのは、ジムに通うことが、生活の一部になったから。
すべては、トータル・ワークアウトのトレーナーの方々のおかげだ。

骨筋けんこう整骨院

福岡の夜は遅いので飲みに出るには少し時間があったので散歩していたら、目の前にマッサージの旗を見つけてしばらく立ち止まってメニューを眺めた。
するとドアが開いて精悍なお兄さんが出てきて看板を片付けはじめた。
9時に閉店と書いてあったので立ち去ろうとすると、中から今度は格闘家のようなめちゃくちゃ可愛いお兄さんが声をかけてきたのだ。
「どうぞー、今からまだ出来ますよー!」
そのお兄ちゃんを見た瞬間に、ここに入ることを決めていた。(なぜか格闘家のような顔に弱いのだ…)
マッサージ20分と、眼精疲労に効くというコースをつけて、僕を施術してくれたのは目がキラキラした青年。
マッサージを受けながら話を聞くと、鍼灸も出来るし、柔道整復師の資格もある人がやっているお店とのこと。身体の骨格や筋肉の動きをきちんとわかっているからか、的確な場所をキチンと押さえてくれる。
「背中はバリバリに凝ってますねー。でも、広背筋がとても綺麗についてますね…」
力がしっかりと入ってあまりにも気持ちよいので、翌日も時間ができた時に迷わず駆け込んだ。するとなんと、格闘家のお兄ちゃんに骨盤矯正をやってもらうことに!
お兄ちゃんは鏡で僕の身体の状態を見せながら説明してくれる。
本当は、ゲイビデオのエロマッサージを妄想したいところだったけどそれは叶わぬ夢で終わり、実際には仰向けになったり、横になったりしながら、くっついた背骨や曲がった骨盤、身体の硬くなったところを矯正しほどいてくれた。
「東京にあったら、毎週通いたいくらいです」
帰りにお兄ちゃんに言うと、格闘家は眩しそうな笑顔で笑って、「ありがとうございます!」と言ったのだった。
⭐︎骨筋けんこう整骨院 博多住吉通り店https://m.facebook.com/kotukinkenkou/

神宮前鍼療所。

夜寝ても真夜中に起きてしまって、そのまま朝方までほとんど眠れず、明るくなって来てほんの少しうとうとしているうちに6時半頃になって重たい頭のまま起きることになる・・・。
こんなことが僕の場合は1年に2回くらいあるのだけど、夏場になることが多くて、湿度が高く暑い外と、冷房の効いた部屋という異なる場所に身を置くことで、身体の中の交感神経と副交感神経のバランスが取れず、自律神経が疲れてしまっているような状態なのだろう。
そんな時は、鍼を打ってもらうようにしている。
以前ここにもあげた、新宿御苑にある『治療茶寮』に行こうと思ったのだけど、あいにく定休日で、近所にある『神宮前鍼療所』に行った。神宮前鍼療所は、明鍼会という団体のトップの先生がいらっしゃって、数々のお弟子さんがここで学び、活躍されている鍼灸会では有名な先生がいるところ。
まずは身体の様子をお弟子さんに伝えると、先生がやってきて背骨に沿って鍼を打ってくださる。先生はとても穏やかでやさしく、丁寧に身体の様子に耳を傾けてくださる。
暫くの間横になった後に鍼を抜き、昔懐かしいメンソレータムかタイガーバームのような匂いの軟膏を塗られ、今度は仰向けになりお腹と足首のあたり、頭にも何本か鍼を打ち、頭には低周波のぴりぴりとする刺激を加えてくださった。
驚くことに、その日も翌日も、ものすごい深い谷底に落ちてゆくような深い眠りに着くことが出来たのだった。
鍼に関しては好き嫌いが分かれるかもしれないけど、不眠症気味の時には、鍼を試してみたらいいかもしれない。
⭐️神宮前鍼療所http://www.jingu-ac.com
⭐️明鍼会http://www.jingu-ac.com/top.htm

治療茶寮

新宿御苑前の駅のすぐそばに、素敵な鍼灸院がオープンしている。
その名も、『治療茶寮』。
院長は、東京医療専門学校 鍼灸マッサージ科を主席で卒業したという人で47歳。やさしい声と穏やかな観音スマイル、無精髭のイケメン。
僕自身、背中のコリが慢性的にあり、時々いろいろなところでマッサージを受けていたりはするのだけど、マッサージはその時は気持ちいいのだけど、やはりその場凌ぎに過ぎず、何か根本的な解決はないものかと『治療茶寮』を訪れた。
はじめは、院長とソファでお話をしながら、現在の気になる身体の悩みを話すことに。一概に背中のコリと言っても、原因はどこなのか、施術は鍼か灸か、マッサージなのか、親切丁寧に相談にのってくれる。施術が決まって、着替えてベッドにうつぶせになり、身体の全体をチェックしてもらうために、マッサージがはじまった。イケメン院長は、自分のテクニックに自信があるかのようにささやく。
院長「たいてい、お客さんは、施術中にうとうと眠ってしまうんですよ」
僕「マッサージ中に眠ってしまったら、なんだかもったいない気がして僕は眠りません・・・」
その後、背中の硬い箇所に鍼を、そして、背骨に沿って灸をすえてくれたのだけど、鍼は恐れていたような変な痛みはいっさいなく、灸は、背中でモグサを燃やすわけではなく、熱いという感じはなく温かな石を置かれているような感覚だった。足首がむくんでいたようで、足首にも鍼を打ってももらい、終わったら身体中が温かく、なんだかぼんやりとしていた。
院長「鍼は、打った直後はぼんやりするようなこともありますが、そのうちに身体に入った異物(鍼)をなんとかしようとして、身体中の細胞が活発化してくるんです・・・」
自分の身体のことをよく知っている、信頼の置ける鍼灸マッサージ院があると心強いに違いない。ちょっとした不調の時に、すぐに見てもらえる場所があるというのはありがたい。
最後まで穏やかな観音スマイルを浮かべたままの院長は、オペラ歌手のような美声で僕にやさしく語りかけてくれた。この人がオペラを歌ったら、きっと上手だろうな。
★治療茶寮https://www.facebook.com/chiryosaryo/
https://www.shinq-compass.jp/salon/detail/2030/

眠りと呼吸。

質の良い睡眠は、何よりもの栄養ではないだろうか。
若い頃は、睡眠のことなど気にすることもなかったのに、年を重ねてくると、寝つきが悪かったり、眠りが浅かったり、途中で目が覚めたり、睡眠で悩まされることが日常になってしまう。
先日もここに書いた僕の行きつけの『テコセンター』のマッサージの先生に、「昨日はなかなか眠れなかったのだけど、どうやったら簡単に眠りにつけるのかな?」と聞いてみた。
「眠れない原因は、ただ一つなんです。
それは、呼吸が浅く、早くなっているからです」
以前、『呼吸法』を習っていた時も、同じことを言われていたはずなのに、すっかりそんなことは忘れて、浅くせわしない呼吸になっていたのかもしれない…。
そこで、自律神経に働きかける鍼を打ってもらうことにした。自律神経の鍼は、たとえば、海外遠征する前に、プロのバドミントン選手なんかが必ず打っていくそうだ。
腰の辺りから、背骨に沿ってずーっと頭まで、40本から50本の鍼を打たれているうちに、深い深い井戸に堕ちてゆくように眠りについた。

腸マッサージ。

先日、ここにも上げたテコセンターで、『腸マッサージ』をしてもらった。
加齢とともにお尻は下がり、骨盤は開き、内臓が全体的に下に垂れてくるものだそうだ。
腸マッサージは、内臓の下からはじまり、ゆっくりと上に横隔膜まで上がっていく。
マッサージというよりも、内臓の中にある部分的に固いところを、ゆっくりと柔らかくほぐしていく感じだろうか。
「便秘はありませんね…あ、ほんの少し胃が下がってますね…上げときましょう…」
僕は全く痛みは感じないのだけど、便秘気味の人は、腸が硬くなっており、腸マッサージをされると痛いほどだという。
「横隔膜も上げておきましょう…肋骨もしっかり動くように…」
「あれ、内臓が少し冷えていますね…あまり冷たいものばかり飲み過ぎないでください」
目を閉じていると、まるで内臓の中に手を入れられて触られている感じがする。
考えるとなんだかちょっと気味が悪いけど、終わった後に、自分の身体を鏡で何度も見て、内臓は上がっただろうか…肋骨はしっかり動くだろうかと、ひとしきりチェックしてみた。
少しずつでも、理想の身体に近づけますように…。