DAVID FOSTER [Blue Note Tokyo 30th Anniversary]

数ヶ月前に音楽に詳しい友人Oが、「ディヴィッドフォスターのライブがブルーノートであるから、一緒に行きませんか?」と誘ってくれて、前回の来日時に有楽町に観に行って以来久しぶりだと思い、二つ返事で行くことにした。
前回はナタリーコールをはじめ、豪華なキャストだったのだけど、今回は僕の知っているミュージシャンはブライアン・マックナイトのみだった。
それでも当日の座席は40代50代が多く満席で、ディヴィッド・フォスターが出てくると会場の熱気がぐっと高まった。
親日家でカナダ出身のディヴィッド・フォスターの英語はとても聞き取りやすく、ひとり1人のアーティストに対するリスペクトも忘れない。
カルガリーオリンピックのテーマ曲『winter games』ではじまり、ホイットニー・ヒューストンには、きちんと弔いの言葉と、彼女のような声の持ち主はいないと賛辞を惜しまないし、アース・ウィンド&ファイア『after the love has gone』、映画『トップガン』でオスカーを競い合った曲『the glory of love』、映画『セントエルモスファイアー』のテーマ曲、チャカ・カーン『through the fire』、セリーヌ・ディオン『because you loved me』、アル・ジャロウ『mornin』・・・
曲を聴けば、昔その曲を聴いていた頃のことが鮮やかに思い出され、こんなにも数々のヒット曲を作ってきたのかと改めて驚かされた。
最後に、僕の一番好きな曲である映画『摩天楼はバラ色に』の主題曲である『secret of my success』をアンコールで弾き、せつない気持ちは頂点に達して終わった。
素晴らしい座席を取ってくれたO、ありがとう!
⭐️AN INTIMATE EVENING with DAVID FOSTER http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/david-foster/

女将。

昔、僕がまだ20代終わりの頃、上司とCMのプレゼンをクライアントにしていた。
CMは、CMコンテという何コマかに分かれた絵とその左横にト書きがあり、右横にナレーションやスーパー(文字)が入るなどとストーリーがわかりやすく説明されたものなのだけど、それを上司が読みながら説明していた。
上司「ここで、女将(おかみ)が、にっこり笑顔でいらっしゃいませと言うんです」
クライアント(30代)「あ、ここで “にょしょう” が言うんですね?」
上司「いや・・・その・・・その次におかみは商品を持って・・・」
クライアント「ここで “にょしょう” が商品を手に持つんですか?」
上司「そうなんです。おかみが手に持って・・・」
僕は、笑いをこらえるのに必死で、今にも吹き出しそうになっていた。
先日夜、ベッドに入っていてニュースを読んでいたら、ふとその時のことが思い出されて、Kに話しながらふたりで布団の中で大笑いしたのだ。
たわいもない過去の話も、今となっては幸せな笑いになる。

ゴッズ・オウン・カントリー

今年のレインボーリールで大絶賛されたにも関わらず、旅行で見逃していた映画『ゴッズ・オウン・カントリー』が、東京と大阪で5回だけ限定上映される。
アメリカの映画関係者による評価も高いようで、映画人の友人からも強烈プッシュをされ、僕たちもチケットを手に入れた。
限定上映ということもありすぐに席が埋まってしまうので、お早めのチケット手配を!
⭐︎ゴッズ・オウン・カントリーhttps://www.google.co.jp/amp/s/news.nifty.com/amp/entame/movie/12222-171089/
https://www.google.co.jp/amp/s/s.cinemacafe.net/article/2018/11/30/59263.amp.html
『ゴッズ・オウン・カントリー』 劇場公開 概要 ※全5回の限定上映
◎シネマート新宿(4回)
12/2(日)15:35~、12/7(金)18:50~、12/17(月)夜、12/19(水)夜※12/17と、12/19の上映時刻は調整中、トークイベントの開催予定あり
◎シネマート心斎橋(1回)
12/9(日)午後 ※上映時刻は調整中
☆上映時刻やトークイベントの詳細などは、確定次第、公式Twitter< https://twitter.com/filmott >でお知らせ

太陽の塔

先週末の大阪万博が決定する時に、偶然大阪の万博記念公園近くで撮影をしていたのだけど、寒さがきつくハードな撮影だった。
行ったことがある人は何とも思わないもしれないけど、思いがけず一番感動したのは、『太陽の塔』を見れたことだった。
岡本太郎の作品は、今は閉鎖されている渋谷のこどもの国や、渋谷駅の2階の壁面などで身近に見ることは出来たけど、実際に見る『太陽の塔』は、写真や映像では伝わらない力がみなぎっていた。
生前、過激なパフォーマンスでテレビを賑わしていた岡本太郎だけど、天才と呼ばれたアーティストとしての強さが確かにあったのだと思うことが出来た。

同性婚パーティー。

新宿にオープンする新店の打ち合わせでスタッフや仲間たちで集まって飲みながらご飯を食べた。
そんな中でふと盛り上がったのが、僕とKが『同性婚の結婚パーティーをする』という話。
友人や知人には、海外で結婚式を挙げたカップルもいるし、日本で華やかにパーティーをしたカップルもいる。
僕には友人が沢山いるわけではないし、元々人に私生活を見せびらかすようなことは苦手なので、同性婚パーティーもどこか他人事のように感じていたのだ。
でも、シンガポールの友人カップルたちには早く日取りを決めろと急かされていたし、もしかして、賑やかにパーティーをするのもありなのかもしれないとぼんやりと考えていたのだ。
今回の食事中にはみんなで勝手に場所選びまでし出す始末で、新宿御苑はどうか?とか、明治神宮はどうか?とか、小笠原伯爵邸はどうか?とか、司会は私がやるし、映像も押さえられるからお金はかからないし…などなど。
みんなで大笑いして別れたのだけど、仲の良いみんなが祝福してくれて、楽しんでくれるパーティーが出来たらこんなに幸せなことはないなぁと、しばし夢を見たのだった。

ニューヨークからの友人たち。

大阪から飛行機で羽田空港に到着し、そのまま友人KY宅のパーティーに直行。
今年の夏にニューヨークに行った際に、ニューヨークの北にあるクーパーズタウンに住む友人宅を訪れたのだけど、その友人カップルE&Rが仕事で東京へ来ているのだ。
僕より年上の友人たちも次第に年を取り、60代後半と70代のEとRには、会える時に会っておかないといつ何があるかわからないではないか。
彼らは、ニューヨークのチェルシーに豪華なアパートを持っていたのだけど、長く日本に暮らしたあと、Rの退職とともにしばらくして本拠地をチェルシーに移して、その後緑に囲まれた田舎町クーパーズタウンに引っ越したのだ。
そしてパーティーを主催してくれた友人KYも、30年くらい住んだ神宮外苑や千駄ヶ谷を離れ、今年の春に文京区に引っ越しだのだった。
KY曰く、「60代までは友人たちもいるから東京で暮らそうと思ってるけど、70からは田舎に引っ越そうと思ってる」
年上の友人たちの後半の人生の選択を知るたびに、僕たちはいったいどこで暮らしていくのが幸せなのだろうかと考える。
東京の喧騒や満員電車が好きになれないKは、東京にはもともとこだわりはないので、あとはふたりで暮らしたいと思う場所と、設計をきちんと立てられるかなのだろう。
友人たちとの楽しい時間を過ごしながら、どんなに楽しいひと時も、永遠にあるわけではないんだよなぁと思ったのだ。
淋しいというのではなく、そんな時間がかけがえのないもののようで愛おしかったのだ。

マッサージのおじいさん。

金曜日の大阪は風があり真冬のように寒くて、屋外の日陰で立ちっぱなしだった撮影が終わると身体が芯から冷え込んだようで、ホテルに帰って大浴場の湯船に浸かった。
浴場から出るとマッサージがあって、やさしそうなおじいさんが見ていたのでマッサージをしてもらった。
そのおじいさん、とても話好きで、僕に色々話しかけてくるのだ。
「お客さん、夢はなんですか?」
「え?夢?…世界中を旅行しながら暮らすことですかね…」
「身体がしっかりしてますが何か運動してるんですか?週に2、3回くらいかな?」
「ジムに行ってます。なかなか忙しいと行けないんだけど…」
「お客さん、奥さんや子どもさんは?こんなに体格がしっかりしててもったいない…」
「はあ…結婚はしてないんです」
「おいくつなんですか?」
「もうすぐ50です」
「え?嘘でしょ?」
(若干うれしい僕)
リラックスしに来たのに話してばかりで、それでも腕はものすごくよくて、整体で内臓の悪いところを当てて刺激をツボに与えてくれる。
「お客さん、本を差し上げるから、読んでみてください。とてもいいことが書いてあるから。お客さんも、世界のためになるような大きな夢を持ってくださいね」
おじいさんはマッサージが終わると、一冊の本を僕に渡した。
「面白かったらまた私に連絡してくださいね」
本は、宗教的なものではないけど、自己啓発本の類のようだった。
時々こんな不思議なことがある。
おじいさんはまだまだこれから、人助けのためにあと一冊医学に関する本を執筆すると言っていた。

我が家のクリスマスツリー。

出張中の大阪に、Kから写真が送られてきた。
僕がいない間に、家に届いたクリスマスツリーに、ひとりで張り切って飾りつけをしたのだろう。
町のどんなクリスマスツリーよりも、我が家のクリスマスツリーが一番きれいに見える。
今年も我が家に、温かなクリスマスがやってきます。

出張の前には、クリームシチューを。

Kが送ってくれた写真

僕が出張で家を留守にしなければならない時は、冬場はクリームシチューを作っておくことが多い。身体を温めてくれるから、寒い日の朝ごはんにもちょうどいい。
週末の大阪での撮影に備えて、小1時間でクリームシチューを作る。
[クリームシチューの材料]
鳥もも肉2枚
じゃがいも2個
人参1個
玉葱1個
マッシュルーム2パック
ブロッコリーやインゲンや絹さやなど適当に
チキンスープ600ml
牛乳400㎖
バター40グラム
小麦粉40グラム

胡椒
生クリーム100㎖
オリーブ油
[クリームシチューの作り方]
1. 鳥もも肉2枚を裏返して黄色い脂を取り、食べやすく切り、塩胡椒して少しおき、フライパンでオリーブ油大さじ1で炒めて取り出しておく。(表面に焼き目がつけば良い)
2. 人参1個、玉葱1個、マッシュルーム2パックを食べやすく切り、フライパンで炒めてから大鍋に移し、ローレル1枚とチキンスープ600mlを加えて蓋をして10分煮込む。
3. バター40グラムを小鍋に熱して溶けたら小麦粉40グラムを入れてかき混ぜる。少し炒めたら、人肌に温めた牛乳400㎖を入れてゆっくり混ぜながら全体にトロリとするまで火を通す。
4. 煮込んでいた鍋に皮を剥いたじゃがいも2個を食べやすい大きさに切り加えて、取り分けていた鳥肉を戻し入れ、5分煮る。
5. ホワイトソースを加え、塩胡椒で味をつけて10分時々かき混ぜながら煮る。生クリーム100㎖入れて最後にもう一度塩胡椒で味を整えて完成。
6. 食べる時にブロッコリーなどグリーンの野菜を茹でて加える。
冬のクリームシチューは、お守りのように温かい。

人のためになること。

今までの50年近くの人生の中で、何か人のためになるようなことをしたか?と思うと、恥ずかしいことに、人に胸を張って言えるようなことは何もしていない気がする。
30代半ばくらいから、仕事でもっと社会の役に立つことが出来ないかと、色々模索し、ACの広告を応募したりしてきたが、最終段階まで残ったものもあったけど、制作までは至らなかった。
今回、久しぶりにACに挑戦しているのだけど、また落選したとしても人生で一度くらい、本当に今の日本に必要な公共広告を作ることが出来たらなぁというのが今の夢のひとつだ。
そして仕事ではなくても、人のためになることが出来ないかと今は考えている。
有難いことに、恋人もいるし、友人もいる。僕にはもっと、他の人のために何か出来ると思うのだ。