吉塚うなぎ屋 本店

う巻き

肝焼き

うな重(タレが別添え)

『タモリの行きつけのうなぎ屋さん』ということで有名な『吉塚うなぎ屋』に、ランチへ。
店内は清潔で広く、4人がけを2人で使うゆったりとした席だ。完全に行ける時間がわかっている場合は、先に予約をしておくとよいだろう。休日は、11時オープンに合わせて行った方がいい。3階まであるし100席もあるのですぐに座れると思っていたら大間違い。遅めの時間はずっと3階から下まで人でごった返していた。
丁寧に作られた『う巻き』は柔らかく、出汁を十分に含んでいる。『肝焼き』もこんがりと焼かれ、お酒がすすむ。
『うな重』は、まず、タレの入ったお皿が別添えで出される。そしてうな重が2段重ねで運ばれてくる。この2段重ねは、下がご飯で上にはうなぎだけが入っている。食べ方を聞くと、うなぎをタレに絡めてからご飯に乗せてもよいし、うなぎをご飯に乗せてから、タレをたっぷりと上からかけてもよいようだ。
肝心のうなぎ自体は、少し気になる所があるとすれば、うなぎの細かい骨だろうか。これは東京では感じられないものだ。外側がこんがりと焼かれていて、中はふんわりと柔らかい。東京の全部柔らかい蒸し上げた感じとは全く違ったうな重だ。
福岡でうなぎと言えば、『吉塚』と言われるうなぎ、またぜひ再訪したいものだ。
★http://yoshizukaunagi.com

鮨 さかい

富山の白エビ

鹿児島の鰯

唐津の赤うに

『鮨 さかい』は、外苑前にある寿司の名店『海味』で修行された大将が、1年前に福岡でオープンさせたお寿司屋さん。ミシュランの一つ星を獲得している。
大将と奥さんふたりで切り盛りする店内は、カウンター6席。まるで大将のお城のようにミニマムにすべての物の配置が決まっている。5時半からと8時半からの2回転。
日本酒の品揃えも、大将が酒好きなようでなかなか飲めないものもあり、奥さんがいい感じでお酒をすすめてくれる。
客を緊張させない技は、大将の柔和な人柄だろう。たいせつに自分のお城を守っている姿勢が感じられる。
つまみの前に、先ずは一握りの中トロが差し出された。
これも、酔っ払う前にお寿司の味わいを得られることと、これから飲むお腹にもやさしい心配りだろう。
アワビは柔らかく、酒や塩を全く入れず、アワビだけで調理して出してくる。
素材をなるべく生かして、余計な手間は加えずミニマムに削ぎ落とした下ごしらえは、この店の実力を物語る。
福岡の寿司屋を訪問して何軒にもなるけど、それぞれに個性的であり、まだまだ底なしに美味しいお店が出てくることに驚いている。
★鮨さかい
092-726-6289
福岡県福岡市中央区赤坂3-13-31 朝日プラザ赤坂Ⅱ 1F
http://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400104/40034544/

大所。

お刺身の盛り合わせ

旬の野菜の焼き浸し

タカバと穴子のしゃぶしゃぶ

夕方のフライトで福岡へ。Kの到着が9時半頃なので、薬院にある『大所』にはじめて行ってみた。
ジャズの流れる店内では広めのカウンターが居心地がよい。
ずっと福岡から出たことのない大将は、魚料理と野菜料理にこだわっているようだ。
豆のポタージュは魚の出汁で伸ばしてありほっとする美味しさだ。
旬の野菜の焼き浸しも澄んだ味がして美味しい。
魚は、唐津や大分など、その時のいい魚を様々な産地から仕入れている。タカバというアラに近い魚は、独特の旨味があった。
ワインを飲みながら、ステーキに流れたのだけど、こんな魚と野菜にこだわり、美味しい肉がちょっとある店は、飽きずに通える店かもしれない。
酒陶『築地』酒陶 築地http://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400104/40019154/
と並んで、遅くても美味しい料理と酒を味わえる素晴らしい店。
★大どころ
092-724-9600
福岡県福岡市中央区今泉2-3-38 ピュア天神 1F
http://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400104/40036894/

手羽中のグリル。

「最近、料理レシピあげてないですね…僕は料理ネタが好きなんです。なんか、みんな簡単そうだから…」
先日、このブログを見てくれているという友人に言われた。簡単そうだから…という言葉に思わず笑ってしまったのだけど…。
料理は、ほぼ毎日しているのだけど、気づいたらあまりあげてなかったかもしれない。
今日は、あまりにも簡単で、美味しい手羽中を。
〈手羽中のグリル〉
★材料
手羽中
ししとう
レモン
黒七味
★作り方
1.手羽中に塩を手で上からふる。20分放置。
2.ししとうはヘタを取り、竹串か包丁で適当に穴を開ける。(爆発しないように)
3.魚焼きグリルに手羽中とししとうを並べ、強火で焼く。(時々中を見ながら、ししとうが焼けたら取り出しておく)
4.こんがり焼けたら皿にししとうとともに盛りつけ、レモンをたっぷり絞りかける。好みで、黒七味をふりかける。
酒がすすむよ!

『京昆布舗 田なか』、恐るべし。

ひとくちいわし

何気なく伊勢丹の地下をいつものように覗いていたら、生鮮食品の横でいつもは『京都展』の時に出店する『京昆布舗 田なか』が出店していた。
ここの『ひとくちいわし』は、堪らなく美味しい。
よくある味醂をベッタリ塗ったものではなく、甘みがなくて、適度に塩気がありお酒にも合う。
他にも、『梅昆布茶』も美味しい。化学調味料が使われていなくて、飲んだあともすっきりとしているのだ。
『柚子の皮』は、冷凍しておいてお吸い物やうどんに散らすと重宝する。
もし、来週の火曜日までに伊勢丹に行くことがあったら、是非地下を覗いてみて、ちょっとつまんでみて欲しい。
僕が鼻息荒く、ここに2回も取り上げた意味がわかると思う。
★京昆布舗 田なかhttp://kyokonbu.net

からだの不調を感じた時に。

朝目覚めてもスッキリしない。
日中もからだが重く、頭がボーッとしている。熱があるわけではないのになんだかだるい。内臓が疲れていて珍しく食欲がない…
慌ただしかった数ヶ月が先週末で一区切りついたのと時を同じくして、からだの不調がやってきた。
こんな時は、予定を次々とキャンセルして早めに家に帰る。ジムにも行かず、週末は、なるべく人に会わずに、家で過ごすように…。
からだは、こころとつながっている。
からだに不調を感じたからといって、すぐに薬に頼らない方がいい。それは、ここ数ヶ月のこころの生きた証なのだ。
それは、良いとか悪いとかではなく、サインのようなものだ。新しい次をはじめるための準備に必要なこと。
昔、僕が調子の悪い時に母が作ってくれたような、梅干しと薬味たっぷりのそうめんなどのサッパリとしたご飯を用意してゆっくり食べる。
そんな静かな数日を過ごしているうちに、また、からだはゆっくりと回復してゆく。
そんなからだの回復力を見ていると、僕たちがそのまま自然とつながっているということがわかる。
次に進む力が湧いて来るのを感じると、感謝することができる。

2013年、ニュージーランドでの同性婚に関する決議。

ニュージーランドで同性婚が可決された際の、モーリス・ウィリアムソン議員のスピーチをご存知だろうか?
今も同性婚に反対をしている人々に、ぜひ知っていただきたいスピーチだ。
※追記
無理解や、生理的嫌悪、自分の信じるものとは違うものに対する憎悪を前にしても尚、こんな風に明るいスピーチが出来るものなのかと感動しました。 憎悪に対して、憎悪で応えない、そんな生き方が素敵だといつも思います。
★「同性婚に反対する人へ。約束しましょう」ニュージランドの議員の演説に耳を傾けてみよう
http://www.huffingtonpost.jp/2015/05/26/gay-marriage-speach_n_7439602.html

Happy Birthday J!

寿司屋を出る時間が見えたら、ブリッジのMに連絡を入れることになっていた。
Jの誕生日のために日本のJを知っている友人たちがわざわざブリッジに来て待機してくれていたから。
タクシーに乗って二丁目に向かい、ブリッジの下に着いてまたメッセージを入れる。「これからエレベーターに乗ります」
ブリッジでは店の灯りを消して大歓声でJとLを迎えてくれた。
Mが、予め頼んでおいてくれたケーキが出され、嬉しそうにローソクの火を消すJ。ふたりは今日のバースデーパーティーのためにシャンパンを20本くらいだろうか仕込んで置いて、みんなでシャンパンを飲みまくった。
彼らにとっては、日本の友人たちと一緒に、こんな風に盛大に誕生日を祝うことが出来て、とても嬉しかったようだ。
彼らは、日本が大好きで、日本中を時間のある時に旅行して回っている。
日本の言葉も話せないのに、僕たちはお互いがゲイと言うだけで、簡単に国籍も越えてぎゅっと親しくなれる。
改めて、ゲイっていいなあと思ったのでした。

鮨 なかむら

唐津の赤ウニ

中トロ

Jの誕生日を祝う食事会を、寿司屋でやりたいと言うので実はとても困っていた。
いい寿司屋は、たいていカウンターのみで、カウンターも8席とかだったりする。そんな寿司屋に、1ヶ月前とかに4人の席を確保することは不可能に思える。
何軒も電話をかけて断わられ続けもう諦めかけた頃、『鮨 なかむら』が遅い時間で取ることが出来た。
六本木にある『鮨 なかむら』は、大きめのカウンターがあってゆったり座れるのと、比較的広い店は、外国人が訪れても余裕が感じられる作りだ。
日本酒は、獺祭、まつもとなど、数種類のいい酒を置いてある。
大将はまだ若く何を聞いても感じよく答えてくれるし、お弟子さんはとてもよく気がつくので、こちらの人ではないかと思ったくらいだ。
蛤の汁から始まり、煮蛤、つまみは唐津の赤ウニの塩漬けがとても美味しかった。
握りに入る頃には、みんなお腹がかなり満たされて来たようで、Lは僕に、「ご飯の量を少なめに握ってもらえるように頼めないか?」と言われ、そんな面倒な願いにも嫌な顔ひとつせずに大将は快く引き受けてくれた。
シャリも酢が強すぎず、魚の旨味を引き立てている。
接待にもいいし、大切な人とゆっくり心置きなく食事するにもいい寿司屋さんだろう。
★鮨なかむら
03-3746-0856
東京都港区六本木7-17-16 米久ビル 1F
http://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13003314/

シンガポールから L&Jカップル、再び。

LとJのカップルは、このブログでも度々登場しているシンガポール人のカップル。昨年は九州、今年は京都を一緒に旅行した。
今回、東京に一週間滞在するふたりは、若いJの誕生日を東京で祝うということが目的で、前回会った京都で、店の予約を僕が頼まれてもいた。
彼らは、自分の子どもたち(Lには前妻との間に子どもたちがいる)が北海道旅行する際にも、僕に寿司屋さんや割烹料理屋さんの予約を頼んでくる(日本のほとんどのレストランは余程の店でない限り、英語での電話対応は出来ないため)。
彼らが小樽なんかの田舎町の寿司屋さんで、片言の日本語で食事をしているのを思うとうれしくなる。お店の方は、日本語の名前で予約したのに、なんで外人が来るのだろう…と思っているに違いない。
今回、Jに何かプレゼントを贈ろうと考えつつ、お金持ちでなんでも持っているふたりに何がいいだろうかと悩んでいたのだけど、前回、鹿児島でしゃぶしゃぶを食べた時に、ふと薩摩切子を手にして美しさに見入っていた彼らを思い出して、江戸切子を贈ることに決めた。
伊勢丹で江戸切子を探すと、美しいグラスが幾つもあり、散々迷ってタンブラーでもなく日本酒用のおちょこでもない普段使い出来そうなグラスにした。
僕の家では、江戸切子のワイングラスを母が買い求め、よく家で普段使っていた。今思うと、美しくカットされたガラスは手に持つと触感がよく、ワインの色も引き立てていたのだ。
彼らが気に入ってくれたらいいなあと、プレゼントを渡すのを今から楽しみにしている。