吠える空。

空は関西空港に迎えに行った時からとても恥ずかしがり屋で臆病な犬だった。

でも家にやってきて次第に海や太陽に慣れてくると、本来持っている天然なじゃじゃ馬が表に出てきて暴れ回っている。

素直で愛情深く、直感だけで突っ走ってしまう行動力はこちらが注意していないと、いつか事故に巻き込まれてしまうんじゃないかと心配になることもある。

そんな空には、海の時のように社会化の訓練ができていない。

海が天性の人好き犬好きだったので特に気にすることもなかったのだけど、空は臆病でシャイなので、それが外に出た時に他の人や犬に対して恐怖が先に出てしまうことがわかってきた。

最近は人間にはだんだんと防御を緩めてきて吠えることもなくなったけど、犬には未だに吠えてしまう。

空が吠え出すと海も反応してしまい、僕が1人で散歩をしていると2人を手懐けるのがとても難しく、僕も慌ててしまうし空に対して「吠えちゃダメ!」と声を出してしまう。

これはじっくりと空だけで他のワンちゃんに慣れるように訓練が必要だよなあ・・・と改めて思っているところ。

海の脱走。

海は子どもの頃から脱走犯だった。

ブリーダーから譲り受ける時に言われて、我が家にやって来てからもどうやって脱走したのか、ケージに入れて買い物から戻ってくると窓から見ていたり、何度も何度も脱走されたものだ。

それはでも海がずいぶん子どもだった頃。今では3年4ヶ月も経って大人になったのだ・・・

そう思っていたこの頃、CUCINAで窓が空いていてKがふと窓から中庭を眺めていたら、海が庭をトボトボと歩いてきて門から外に出ようとしているのを見つけた。

「海!出ちゃだめ!おいで!」

僕はKの絶叫で何か恐ろしいことが起きたのではないかとびっくりして外にでた。

すると、門のそばで海が立っていたので慌てて海を座らせて捕まえた。

空と太陽を探すと、空は家の中からこっちを見ていて、太陽は外に出てひっくり返って日光浴をしていた。

どうやら開けていた網戸を空が腕で押し破って壊して通り抜けたみたい。

なぜ空の仕業かというと、空はすぐに手がでるタイプで先日手でドアを押しているのを何度か見かけたから。

でも臆病者の空は家に残って様子を伺っていたのだろう。

好奇心旺盛な海はちょっくら外に出て散歩でもしてこようかな・・・と外に出たのだと思う。

僕たちがたまたま中庭の窓をいつもよりも大きく開けて見ていたから見つけられたけど、もしかしたら車に轢かれて死んでいたかもしれないと思うと恐ろしくなった。

お外を見るのが何よりも好きな3人だけど、もうこれからは網戸も開けられないことになってしまった・・・。

くーちんとの別れ

以前ここに書いた「こーる君たち」というYouTubeの中に出てくる16歳のミニチュアダックスフンドのくーちんが亡くなった。

それは予想を超えた速さで、ご飯が食べられなくなってから病院を2・3軒行ったり来たりしている間に亡くなってしまったのだ。

最後の最後までのぞみを持ちながらお母さんは色々なことをくーちんにやってあげたのだけど、その映像を見ながら毎日僕は涙が流れた。

離れて暮らす旦那さんが家に戻ってきたという映像を見ながら、最後にお知らせがあると書いてあったので何かな?と思っていたら、くーちんは安らかに旅だったことを知った。

犬と一緒に暮らした人ならばわかるだろう。この家族を失った悲しみは何ものにも癒すことのできない深いものなのだ。

僕はお母さんと息子の悲しみを思って泣いた。自分が昔一緒に過ごして亡くした2頭の犬のことを思い出しながら泣いた。

お母さんや息子が、これからゆっくりと立ち直っていくことを願うけど、今はどうか悲しみの中であったとしてもゆっくりと休養をとってほしいと思う。

こーる君たちhttps://youtube.com/@cole_and?si=TNu7SovomwmZYeUD

くーちん

テレビはほとんど見ないので、時々食事の後にYouTubeを見る。

YouTubeもいつも見ているとだいたい飽きてきて見なくなってしまうことが多いのだけど、その中でもほぼ毎回見ているのは北海道で暮らす「こーるくんたち」。

以前はこーるくんというゴールデンの男の子がいて、コッカースパニエルのるっちんがいて、ミニチュアダックスのくーちんがいたその暮らしを描いていたのだけど、3年近く前にこーるくんが亡くなってしまい、その後ゴールデンのるこるくんを迎え入れての暮らしに変わっていった。

でも最近16歳になるミニチュアダックスのくーちんの具合が悪いようで、その様子や介護を見ていると目が離せなくなり、毎日毎日今日はクーちんはどうしただろう?と心配でしょうがなくなっている。

お母さんがとても素敵な人で、少々大雑把だけど愛情込めてワンちゃんたちを自分の息子や娘のように可愛がっているのがわかるのだ。

これからもこの家族の毎日を見守っていきたいと思う。

こーるくんたちhttps://youtube.com/@cole_and?si=ZVJCl-OAHBClKV4c

海のやさしさ

海のことを思うと、そのやさしさを思わずにいられない。

それは僕たちに対してだけではなく、他の人に対してもやさしさで接するのがわかるからだ。

今日、散歩していたら公園のそばのクリニックの看護師さんたちが6人くらい帰る途中で出てきていて、前にも海は会ったことがあったので大喜びで彼らに呼ばれて駆け寄っていった。

海は1人1人にニコニコしながらしっぽを振りながら笑っている。

「海ちゃん可愛い!」というとその人のところに駆け寄ってニコニコしてぺろっと耳を舐めようとする。

僕は「舐めちゃダメ!」などと言いながら、看護師さんたちはみんな大喜びd写真を撮っていた。

そんな海を見ながら、「なんてやさしい子なんだ」といつも思うのだ。

海は誰に教わったわけでもないのに、やさしさに包まれている。

空の避妊手術

空が生後半年を過ぎたので今日避妊手術をした。

前日の9時以降は食事を摂らないようにして、お水も控えめに。お散歩には行って来て朝の10時半に病院へ。

血液検査をして問題がなかったら全身麻酔に。全身麻酔が効いて来たところで手術に入る。

Kが手術の内容を聞くと、「お腹を少し切って左右の卵巣を摘出し、その後性器を縛ってから…」

僕はそんな話を聞きながら血の気が引いていた。

こんな小さな生命にそんな手術をしなければならないなんて、僕たちの傲慢ではないか?

どこも悪くはない健康体なのに本当に避妊手術は必要なのだろうか?

家に帰っても「避妊手術」に関する情報をもう一度探して読み漁った。

去勢手術や避妊手術には全身麻酔をするためリスクがつきものだけど、特に避妊手術は女性特有の病気を未然に防ぐメリットの方が大きいと沢山の実例が示している。

僕が学生の頃一緒に暮らしていたヨークシャーテリアは子宮筋腫になって手術をした。これも避妊手術をしていなかったからだ。

なんとか気の迷いを鎮めて手術の終わりを告げる電話を待っていると1時半頃に無事に終わったという電話が先生からかかって来た。

麻酔が覚める6時頃病院に空を迎えにいくと、元気がなく眠たそうな空が出て来た。恐ろしいことをされた後だからか尻尾は丸まって脚の中に入っている。

傷口は4、5センチあって女性器は小さくなっている。時折り気のせいか痛いのかほんの小さな声でホイッスルのように泣いている。

僕は泣きそうになりながら空を抱き抱えKと一緒に家に向かった。

空は帰って来ても疲労のせいか横たわったまましばらく元気がなかったが、やがて起きたので少しご飯をあげるとほとんど食べたので安心した。

1日でも早くまたお転婆な空に戻って、海とワンプロできる日を心待ちにしている。

うちの子どもたち。

4日からボーダーコリーを連れたお客様が宿泊していて海や空は興味津々。

海も空もワンちゃんと一緒に遊びたいみたいだけど、ボーダーちゃんはちょっと警戒心が強く今回は一緒に駆け回ったりできない感じ。

猫の太陽は初めて見るワンちゃんを遠目に眺めている。

今年も海・空・太陽と、うちの子どもたちをよろしくお願いします。

ワンちゃん連れの飛行機搭乗に関して。

1月2日の羽田空港でのJAl旅客機と海保の飛行機の衝突事故は本当にびっくりした。

JALに乗っていたすべての乗客が全員無事に脱出できたことは本当に奇跡のようなことなのだと思う。

そんな中、2頭の動物(猫と犬?)は規則通りに貨物室に荷物として預けられていたため救出されることは叶わなかった。

この事故に関して様々な芸能人やインフルエンサーが意見をSNS上にあげて炎上している。

日系エアラインがなぜ世界の先進国に遅れてペットの同乗を許可しないのかは明確な理由が書かれていないようだけど、おそらくモンスターカスタマー(カスタマーハラスメント)対策なのではないかということだった。

飛行機への動物の同乗に反対する意見をいくつか読んだけど、どれも納得のいくものではなかった。それらに共通しているのは、動物は人間よりも劣った生き物であるという考えのような気がする。

いつかこの国でも、犬や猫なども家族として飛行機で同乗できるようになる日が来ることを願っている。

我が家の羊さん

うちには羊さんがいる。

今日は初めての空の美容室。

どんなカットにしようか迷ったのだけど、たった一回しかしないであろう羊さんカットにしてもらった。

宮古島は暖かいのでまた3月ごろからサマーカットになるのを見越して、今は長めの羊さんカットにしてみた。

美容室から出てきた空をみて僕たちは大笑いしてしまったのだけど、当の本人は「なんで笑ってるの?」と言った感じで喜んでいた。

バリカンを当てた手足が鶏ガラみたいで怖いけど、全体としてはかわいいからよしとしよう。

おもちゃのタイヤが口にはまった空。

夜にのんびりとお酒を飲んでいたら、いつものように海と空がじゃれ合っていて、急に空が変な声を上げはじめた。

どうしたのかと見ると、空がお気に入りの黒い小さなタイヤのおもちゃを口に咥えたまま、どうやら口から取れなくしまったみたい。

その顔が面白くて僕もKも大笑いしたのだけど、本人はいたって真面目にタイヤを咥えたまま海と追いかけっこをしているのだ。

前にも同じようにおもちゃを咥えて歯に刺さったまま抜けなくなってしまい最後には泣き出したことがあったのだけど、その時も僕たちは大笑いしたのだった。

動物と一緒に暮らす毎日は、こんな突然の出来事に腹を抱えて笑う瞬間に溢れている。

素直で純粋な愛すべき僕たちの家族。