夜にのんびりとお酒を飲んでいたら、いつものように海と空がじゃれ合っていて、急に空が変な声を上げはじめた。
どうしたのかと見ると、空がお気に入りの黒い小さなタイヤのおもちゃを口に咥えたまま、どうやら口から取れなくしまったみたい。
その顔が面白くて僕もKも大笑いしたのだけど、本人はいたって真面目にタイヤを咥えたまま海と追いかけっこをしているのだ。
前にも同じようにおもちゃを咥えて歯に刺さったまま抜けなくなってしまい最後には泣き出したことがあったのだけど、その時も僕たちは大笑いしたのだった。
動物と一緒に暮らす毎日は、こんな突然の出来事に腹を抱えて笑う瞬間に溢れている。
素直で純粋な愛すべき僕たちの家族。