倉庫をキッチンに。

宿をやるのに、朝食だけ提供するつもりなのだけど、保健所に相談に行くとその場合は家とは別にキッチンが必要とのこと。

そこで車庫を改装してキッチンを作ることにした。

シンクは3個のものにして、コンロは4つのものに。作業台や食器棚も用意しなければならない。

冷蔵庫もいるし、換気扇もいるし、手洗いもつけないといけないし、何よりも水道と排水の工事も必要。

今日はコンロと乾燥機が運ばれてきて、ガスの工事が行われた。

少しずつ来年のオープンに向けて出来上がっていく。

バラを植える。

夏の間に数本のバラを購入していて、そのバラが家に届いた。

土のついていない裸で届いた苗は、数時間バケツの中に水をはってその中に浸けた後に植え付ける。

今回植え付けるにあたり、以前から植わっていたチャイナローズを3本抜いて移植させて、その場所に新しく購入したイングリッシュローズを植え付けた。

このバラたちが来年の春に咲く日を夢見て水をあげる。

成長していく毎日がとても楽しみだ。

猫の飼い方。

猫を飼ったことがなかったから、太陽が家にやってきた時にどう接していいのかわからなかった。

言うことを聞かないし、ソファや椅子で爪研ぎをするし、ご飯にはがっつくし、犬と比べると全く違う生き物というか、家に野生のピューマがやってきたような感覚だった。

ネットで猫の情報を集めて、僕は必要以上に猫にかまわないように接することにした。

自分の近くに寄ってきたら、撫でてあげる。

噛んだらそれはダメだと注意する。爪研ぎをして欲しくない場所でしたら、しても良い場所に連れていく。しょっちゅう名前を呼んだりして好意を見せる。

太陽が来てから2ヶ月が過ぎたのだけど、この頃太陽が随分と懐いてきたように思う。

「太陽!」「たい!」と声をかけると「ミャー!」と答える。

ソファや椅子に座っていると、時々自分からやってきては、膝の上に乗ったり、横に体をくっつけてきて安心して眠る。ベッドでは枕に体を乗せてきて顔を僕に擦り付けてくる。

猫は人に懐かないと思い込んでいたけど、そうではなかったみたい。

猫は犬とは違ったコミュニケーションの仕方なのだった。

2ヶ月が過ぎて、少しずつ自分なりに猫との接し方がわかってきた気がする。

動物と一緒に暮らすということは、本当に楽しい体験だと思える。

植物を植える場所。

植物は植える場所をとても注意深く考えたほうがいい。

気に入らない場所に植えたとしても自分で移動することができないからだ。

植物によっては、日当たりが好きだったり、半日影が好きだったり、湿気が好きだったり、乾燥が好きだったり、それぞれの原産地や場所によって自ずと育ちやすい環境が違うものだ。

十分に庭の日当たりや水捌けを知っているつもりで植えたとしても、なぜか成長が遅かったり、花が咲かなかったり、元気がないようであればその場所が好きではないということ。

じーっと植物を見ていれば、その場所が好きなのかあまり気に入っていないのかわかるものだ。

僕は植え付けた後、しばらくしてからその場所が合わないような植物を移植し直すことがしょっちゅうある。

ローズマリーのように移植を極端に嫌う植物は極力動かさない方が良いけど、そうでない場合は環境を変えてあげるとびっくりするくらい元気になる。

植物は素直だ。

自分の与えられた環境を気に入れば、あまり手をかけなくても自分ですくすくと成長していく。

家のこと。

Kはこの家に引っ越してきて、時間さえあれば家のあれこれをしている。

庭の雑草を取ったり、芝刈りをしたり、ドアを直したり、掃除をしたり、車庫を片付けたり。

今日も黙々と倉庫をひとりで片付けしていた。

Kが思いがけずつぶやいたことがあった。

「家のことをするのが好きなんだ」

病院で検査技師をしていたKは、意外にも家のあれこれをすることが好きだったのだ。

家の片付けをしたり、雑草をとったり、修理なんかをしながら、少しずつ家が良くなっていくのを感じるからだろうか。

黙々と動いているKを見ながら、この家に引っ越してきて本当によかったと思うのだった。

高校の同級生からのコメント。

朝起きたら、このブログにコメントが届いていた。

差出人には僕の知っている名前。高校時代の友人の名前が書いてあった。

内容を何度も読んで、ニューヨークにいるはずの友人のことを思う。

本当にあいつなんだろうか?同姓同名かもしれないけど、珍しい苗字だからそれも考えづらかった。

高校時代は僕の人生の中で、もっとも楽しかった数年間の一つだ。

でも当時すでに自分がゲイバーであると分かっていた僕は、いつも一緒に連んでいるような友人たちにさえ、自分のセクシュアリティのことを正直に話すことができずにいた。

それでいて心の中では友人たちに嘘をつき続けているような罪悪感に囚われながら生きていたのだ。

コメントは、本当に高校時代の友人からなのだろうか?なんでこんなブログを見つけることができたのだろうか?

いつかまた、一緒にお酒でも飲めたらうれしいな。

海と太陽を迎えに。

11時頃の飛行機に乗り、宮古島には14時半頃に到着した。

まずは、海をトリミングサロンに引き取りにいく。2泊も海を預けたのは本当に久しぶりだったので心配していたのだけど、サロンのおばさん曰く、甘えん坊でとてもいい子だったとのこと。Kの顔を見るなり聞いたこともないような声で甘えていて可愛かった。

その後、一旦家に帰ってから夕方に病院に太陽を迎えにいく。去勢手術は無事に終わり経過も良好とのこと。「人懐っこくてほんとかわいいです。癒されます」と看護師さんに言ってもらった。

家に帰り食事を済ませ、4人でベッドに入る。

Kがすぐに眠ってしまい、僕は海や太陽を眺めている。

Kや海や太陽を眺めながら、僕はなんて幸せなのだろうと思ったのだった。

東京地裁判決

3年9ヶ月かけて争ってきた裁判の判決が14時に言い渡された。

請求はいずれも棄却されたものの、裁判所が24条二項において、現在の僕たちの置かれている状況(現在同性カップルが家族と認められず国によって法律で守られていない状態)は違憲状態であるとハッキリと認めた判決だった。

14条が合憲であったり、24条一項が合憲であったり、結婚と別の制度も含めて国で論議するように促したり、納得に行かない部分は多々あるのだけど、憲法の違反を問う裁判で違憲を勝ち取ることは本当に難しいそうだ。

なので、今回の東京地裁の判決は手放しで大喜びというものではないにせよ、関係者は皆一様に大喜びしていた。

判決が出たことによって、判決の問題点も浮き彫りになった。

これから控訴に向けて動き出すと思うけど、ひとまずお疲れ様でした。そして、ありがとうございました!

◯東京地裁第一審判決のご報告https://www.marriageforall.jp/blog/20221205/

◯東京地裁一審判決後記者会見と報告会https://youtu.be/8Ix16kdNEik

前夜祭。

明日の東京地裁による判決のための前夜祭が神谷町で開催された。

僕とKは朝から太陽を動物病院に連れていき、太陽の去勢手術の手続きを済ませた。手術のあと2泊病院で預かってもらう予定。

その後僕だけ飛行機を変更して午後3時頃には羽田空港に到着し、Kは夕方に海をトリミングサロンに預けたのちに空港に向かい夜8時頃羽田空港に到着する予定。

当初の予定だと、同じ原告の「小野春」さんと「西川」さんカップルが前夜祭には登壇する予定だったのだが、2人ともコロナにかかりオンライン参加になってしまった。

18時から20時まで明日の裁判における意気込みを語ったり、ブルボンヌ司会の元、インフルエンサーの方々とお話したりした。

あまり人前でお話するのが苦手なのだけど、ブルボンヌとはかれこれ30年近く知り合いなので、緊張せずに話をすることができた。

いよいよ明日は判決の日。ドキドキしながら眠りについた。

◯東京地裁判決前夜祭https://www.youtube.com/watch?v=COGMlhONuOk&t=3246s

継母。

Kはなぜか猫の太陽に厳しい。

海にはやさしくて、太陽にだけやたらと厳しいのだ。

太陽が椅子やソファを引っ掻いて爪研ぎをすると、怒って部屋中を追い回す。

太陽がテーブルに上がると、手で払って下に落としてしまう。

K「猫歯身体能力が優れてるから大丈夫」なんて言うのだ。

K曰く、先住犬の海を一番に考えて上げて、太陽には悪いことをしたらきちんと教えないといけないそうだ。

でもその接し方をみていると、血のつながった我が子とどこかから貰ってきた子を育てている継母のように見える。