指を切った時に。

晩ごはんの準備で、スライサーを使ってゴーヤーをスライスしていたのだ。

スライサーを使う時はいつもは気を使い過ぎるくらい使うのだけど、今日はほんの少し別のことを考えていたのかも知れない。

右手の薬指の関節をほんの少し切ってしまった。切った時は出血しておらず、その後じわじわと出血が始まった。

幸い今日は焼肉にするつもりだったのでほとんどの準備は終わっていた。後は、茹でたほうれん草を絞ってナムルにしたり、ゴーヤーをレモンと和えたり、肉に塩胡椒したりするだけ。

KからのLINEには指を切ったことは言わず帰って来てから伝えて、残りの料理をKにやってもらう。

小さな切り傷であっても出血していると料理はほとんど何もできない。水を使って洗うこともできないし、食材をつかむことも難しい。

Kは僕の言うままに料理をテキパキとこなし、僕が手伝おうとすると「血が止まるまで押さえておかなきゃダメ!」と言って手伝わせてくれない。

出血が少し落ち着いて来たので、今度は強力なバンドエイドに貼り替える。こんな時、Kがいてくれて本当に良かったと思うのだ。

たかが指の怪我であっても、バンドエイドを一人で貼るのと、誰かに貼ってもらうのとでは全然違うものだ。

人の愛情ややさしさは、きっと傷口の回復にも影響するに違いない。

ビブラビブレ

「ビブラビブレ」のことを書くのは何回目だろう?

およそ11ヶ月住んだ熱海で、一番好きなレストランはどこかと聞かれたら、「ビブラビブレ」と答える。

ビブラビブレは函南という場所にあって東京方面からはなかなか行きづらいかも知れないけど、よく晴れた日なんかにぜひ行ってみてほしい素晴らしいカフェレストランだ。

山間の広大な敷地には、ポタジェやドッグランもあって、テラス席とガーデン席にはワンちゃんも一緒に入ることができる。

食材は、地元函南のものや南箱根、伊豆半島のものを中心に、独自のお料理が揃っている。


店員さんもいつも海を可愛がってくれて、ドッグランで走り回る海を見ながら、ここに来てほんとに良かったなあと思うのだった。

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幸華

熱海の渚町にある中華料理店「幸華」は、僕たちが引っ越す時にお世話になった不動産屋さんのご両親がやっているお店。

坂口安吾も通ったという隠れた名店なのだけど、ここの中華がたまに食べたくなる。

今日は海をトリミングに預けたので、久しぶりに「幸華」へ。

1番のおすすめは、「焼売」まるで551の焼売のようにみっちりと具材が入っていてとても美味しい。春巻きも美味しいけど、焼豚もとても美味しい。


いつもは焼きそばを注文することが多いのだけど、今日は海鮮あんかけ炒飯と麻婆豆腐のランチセットにした。

地元民が次から次へと入ってくる町の中華屋さんでほっとする時間を過ごすことができた。

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シャインマスカット。

今年もシャインマスカットの季節になった。

元々酒飲みの僕はあまり果物も気にかけなかったのだけど、果物好きのKと一緒に過ごすうちに次第に果物も好きになって来た。

今の僕の好きな果物は、さくらんぼ。びわ。マンゴー。桃。シャインマスカット。

どの果物も旬の季節は本当に少しで、ふと気がつくともう食べられなくなってしまう。

海の好物はマンゴーと桃。ぶどうを一度ほんの少しあげたことがあるけど、調べたところ犬にぶどうはよくないらしいので今はもうマスカットもあげられなくなってしまった。

僕たちだけ美味しいものを食べて海はお預けにはできないので、海には犬用のチーズをあげて、僕たちはシャインマスカットを白ワインと一緒につまむ。

3人で美味しいものを食べる時間は幸せだ。

人生の分かれ道。

実は今、僕は今まで立ったことの無いような人生の分かれ道に立っている。

自分の選ぶ道はわかっているのだけど、それを選択することは、まるでパラグライダーをやっていた時のように心臓がドキドキして破裂しそうになっている。

それに加えてここ1週間くらい得体の知れない不安感に襲われ、午前2時とか3時にいつものようにトイレで目が覚めた後に、色々なことを考えてしまい眠れない日々が続いていた。

この現象自体は脳の世界でもスピリチュアルの世界でも同じことを言っている。

今までとは全く違った生き方を選択しようとする時には、今まで通りの習慣化された生き方を脳は安心安全で快適であると考えているため、なんとか新しい試みをやめさせようとして恐怖や不安感となって自己防衛をしてくるということ。

でもさすがに1週間を過ぎるあたりから僕もかなり辛くなり、この恐れや不安感はどうやってら薄れていくのだろう?とあれこれ情報を探し、呼吸を整えたり、瞑想をしたり、様々な試みをやってみた。

夜になって熱海駅にKを迎えにいく時に、ふと気づくと胸にこびりついていた不安感や恐れが全くなくなっていることに気づいた。

僕のやったイメージトレーニングは、自分の恐れている最悪の状況を頭の中に思い描き浸り受け入れ、その後、なんとかそこから抜け出す手段はないのかを具体的に考えるということだった。

不安に囚われた時には、目に見えない不安をこの際だから白昼の元に引っ張り出してみた方が良いようだ。最悪の状況を思い描くと、そこから何かしらできそうに思えてくる。そうしたら抜け道はもうすぐそこだ。

銀木犀。

西山町の坂道を歩いていたら、どこからともなくいい香りがしてきた。

金木犀のように甘い香りの正体は、銀木犀だった。

金木犀はオレンジ色の花で示し合わせたように秋に咲くけれども、銀木犀は白い花、そしてなぜか複数回に渡って咲いているのをよく見かける。

香り自体も少し金木犀よりも爽やかな気がするけど、一緒に比べたことはないからわからない。

道を歩いていて季節の花の香りがしてくるというのは、思えばなんと贅沢な瞬間だろう。

香は一瞬にして昔の記憶を呼び覚ます。

2回目ワクチンの副反応。

昨日、2回目のワクチンを打った後、新宿2丁目のBridgeのマスターMとLINEでやりとりした。

僕「ワクチン2回打ったよ」

M「僕もワクチン終わった。副反応、まったくなかった笑」
店にくる若い子のほとんどは熱が出たり、いろいろ大変みたい」

僕「やだね・・・リトマス試験紙みたい」

1回目のワクチンの副反応は、筋肉痛のような痛みだけだった。
そしてリトマス試験紙の結果は・・・

物凄い寒気と悪寒を感じ続けて、家の中であまりにも寒いのでモコモコの毛のセーターを引っ張り出して来て着ていた。

激しい副反応があったことは、まだMには伝えていない。

幸せはすぐそばに。

2時過ぎに目が覚めて、そのまま色々なことに思い廻らせて朝までほとんど眠れずに過ごした。

朝ごはんを食べ終わって、Kが出かけて行く前にまだほんの少し時間があったので、二人でソファに座っていたらKが僕の耳を見て綿棒を取りに行きソファに座った。

僕はKの太ももに横向きになり耳を掃除してもらう。耳を掃除してもらう時間は僕にとって至福の時間だ。

すると、それを見ていた海がいきなりソファに飛び乗って僕とKの間に割って入ってきた。まるで自分だけ仲間外れにされたくないとでも言うように。

そして、僕の耳をペロペロペロペロと舐めはじめた。

海はきっと、僕の耳が痛いか何かと勘違いしたのだろう。とにかく自分が舐めれば、僕の耳の痛みも怪我も全部治ると思っているようだ。

僕はあまりにもくすぐったくて吹き出してしまい、Kも耳掃除ができなくて「海!やめて!」と言いながらゲラゲラ笑っている。

それは、Kが出かけるまでのほんの数分のこと。

幸せな瞬間は、すぐそばにあふれている。

思いがけないアウティング。

僕はいつも熱海の床屋さんに行っているのだけど、Kはいつも函南にある床屋さんに行っていて熱海の床屋さんには行ったことはなかった。

でも、この週末になぜか急に熱海の床屋さんを予約して意気揚々と出かけて行った。

僕が行く熱海の床屋さんは、水着の外人のポスターが貼ってあるような超ノンケのおじさんがやっていて、おまけにすごい話好きなので、僕が席に着くや否や帰るまでほとんどずっと話しっぱなしなくらい。

なので、僕は床屋さんにかなりの情報を知っていて、住んでいる場所やスタンダードプードルを飼っていることとか、poloに乗っていることとか、僕の連れが病院に勤めていることとか全部インプットされている。

Kが床屋さんを終えて帰って来たので、おしゃべりな床屋さんのことを聞いてみた。

僕「よく喋る人だったでしょ?」
K「うん。いろいろ聞かれてたくさん話した」
僕「どこに住んでるの?とか、どこに勤めてるの?とか聞いてたでしょ?」
K「うん。全部答えといた。ただしくんの紹介って言っといたよ」
僕「なんか言ってた?」
K「あの人、渋谷区に住んでたんですよね?すごいですよね!って言ってた」
僕「他には?」
K「ただしくんのパートナーだって言っておいた」
僕「えええ???そんなこと聞かれたの?」
K「聞かれてないけど、流れで話しちゃった」
僕「驚いてた?」
K「一瞬ちょっとわからなかったけど、へーって感じだった」

僕からは特に床屋さんに自分のセクシュアリティは話していなかったのだけど、Kが勝手に暴露してしまったわけだ。

昔はカミングアウトなんて絶対しなさそうだったのに、Kはとうとう僕を追い越してしまったみたい。

NAGISA

久しぶりに熱海のサンビーチを海と散歩して、その後ライスボールでランチをしようとしたら緊急事態宣言で12日までクローズしていた。

犬連れでどこに行こう?と思いながら歩いていたら、少し先の「NAGISA」にテラス席があったのではじめて入ってみた。

テラス席にはダックスフンドを連れた60代の夫婦や、若い子ども連れの家族と一緒にコーギーが来ていた。

店員さんもワンちゃんにとてもやさしく、居心地良く過ごすことができた。

こんなふうに犬と一緒に入れるレストランはなんてありがたい存在なのだろう。

僕たちにとって、海は家族なのだ。

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