イタリア映画祭

イタリア映画祭が開幕した。
はじまってから15年目になるイタリア映画祭は、東京で開催されている映画祭の中でも成功している映画祭の一つであろう。この日、朝日ホールは2作品ともほぼ満席で、イタリアからも監督や出演者らがたくさん来日していた。
『ラスト・サマー』は菊池凛子主演、吉本ばなな脚本、英語の映画で、まるで吉本ばななの短編小説を呼んでいるような、多くを語らない映画だった。
『レオパルディ』は、イタリアの詩人ジャコモ・レオパルディの人生を描いたイタリア映画らしい大作だった。
実はこの日、あまりにも疲労が溜まっていたため、僕にしては珍しく、2作品ともはじめの方でうとうと寝てしまった・・・。
そしてつくづく思うことは、『映画館で眠ることの、なんと幸福なことだろう!』
劇場でシートに腰をうずめ、暗転してゆく時の幸福。
うとうと眠りに陥ったりしながらも、それでも映画館にいるという幸福。
いくつになっても、世界中の映画を、ずっと見続けていきたいと思ったのでした。
★イタリア映画祭2015http://www.asahi.com/italia/2015/

OUT IN JAPAN 最終日。

GAPでの展示が最終日を迎えたので、撤去される前にまたスタッフが集まった。
この3ヶ月間あまり、それぞれに様々な苦労があったこともあり、なんだか文化祭が終わってしまうような寂しいような気持ちになっていた。
今回、それぞれの人とお話が出来たこともあり、OUT IN JAPANの撮影に臨んでくれた人々のことを考えると、なんとも愛おしい気持ちになる。
親が大好きだから、親を悲しませたくないから言えずに自分の中だけに閉じ込めて生きて来た人。
友人に嫌われたくないから、ひたすらノンケを演じてきた人。
兄弟や友人のような、みんなに祝福される結婚や子どもを持つ暮らしは自分には出来ないのだと思って生きて来た人。
自分には、周りのみんなのような幸せな未来は描けないと思っていた人。
いじめられた人や、自傷行為、自殺未遂を繰り返した人。
そんな痛みや苦しみや悲しみを、ここにいる人たちはそれぞれに味わい生きて来たのだろう。だからこそ、他の人の痛みや苦しみや悲しみを想像することが出来るのだ。
スタッフはもう一度、GAPのレインボーTシャツを着て、思い思いに写真を撮った。
次の新しいみらいに、どうか、つながっていきますように。

小石

岩牡蠣

牡蠣の太白胡麻油漬け

うにクレソン

広島で、そんなに高くなくて、でも何か地元の美味しいものが食べたい…そう思って、探して入った『小石』は、とてもセンスのいい店だった。
季節によって種類の違う牡蠣が食べられるし、お造りも新鮮。出汁巻きもきちんとした出汁の薄味の出汁巻き。
季節の野菜を工夫したメニューは趣向が凝らされており、何を頼んでも甘い味つけなどなく日本酒とぴたりと寄り添ってくれる。そして日本酒の品揃えは100種類。
岩牡蠣の大きさに驚き、牡蠣の太白胡麻油漬けは濃厚で肝のようだ。
一番驚いた美味しさは、ウニとクレソンを炒めたもの。クレソンの爽やかな苦味にウニが絡みつき、まさに日本酒泥棒だった。
★小石
http://tabelog.com/hiroshima/A3401/A340101/34019527/

宮島へ。

会社に入ってまだ間もない頃、クリエーティブ研修をしている時に局の次長が僕に行った。
「アイデアというものは、丁度、海に鳥居を建てるようなものだよ」
その頃、この人は何を言ってるんだろう?なんて思っていた僕は、宮島の厳島神社へ来て、彼の言いたかったことを考えた。
厳島神社は、推古元年(593年)創建の世界遺産だ。昔から神の島と崇められていたので、御社殿を敢えて海水の満ち引きする場所に建てたそうだ。
はじめて降り立つ宮島は、ここがこうして美しいまま残されていることに感謝したくなるような、日本人として誇らしく思うような美しい島だった。
町を流れる小川には、ゴミひとつ落ちていることはなく、町のいたるところに鹿がのんびりと歩いている。
そして、山全体を覆うかのように輝き続ける新緑のもみじは、紅葉の美しさを想像させる。
仕事でほんの数時間滞在しただけだったのだが、またすぐに訪れたいと願った。
恐るべし、世界遺産。

HAPPY PRIDE!

カミングアウトしたKI-YOさん

空は高く晴れ渡り、TOKYO RAINBOW PRIDEの会場は朝から沢山の人が押し寄せた。パレードは3000人、会場へ足を運んだ人は、55000人を超えたという。
パレードは先頭で、僕の弟で主催者のF、妹のG、レスリーやレスリーの恋人のライアン、そしてOUT IN JAPANの曲を作ってくれたKI-YOさんたちと一緒に、みんなで大きく笑いながら歩いた。
会場では沢山のLGBTたちが、男同士女同士が自由に手をつなぎ肩を並べて歩いていた。みんなの顔に笑顔が溢れ、会場いっぱいに愛が放たれているようだった。
KI-YOさんはこの日、ステージの上でWE ARE ONEを歌う時に、みんなの前でカミングアウトをした。ミュージシャンとしてカミングアウトすることは、リスクも伴うものだろう。それでも自分のセクシュアリティに正直に生きる道を選んだKI-YOさんを、僕はとても勇気のある人だと思った。
4オクターブもでるという歌声は声量があり、会場も拍手でこたえていた。
人生のうちでは時々、幸福感でいっぱいになって、胸がはちきれそうになる時がある。僕にとってTOKYO RAINBOW PRIDEは、そんな幸福感でいっぱいの二日間だった。
イロドリに戻りご飯を食べていると、渋谷区長選の結果、長谷部さんが当選出来そうだから、すぐに事務所に来るようにと呼ばれて慌ててタクシーで駆けつけた。パレードに加えて長谷部さんの当選は、僕たちに大きな喜びをもたらした。
今日から、新しい渋谷区がはじまる。

TOKYO RAINBOW PRIDE 2015

TOOT

RENT

イロドリも!

清々しい晴天が広がる代々木公園に着いたのは、朝の6時を回ったところだった。
昨夜は気軽に飲みに出かけたものの、弟のFが、「姐さん、今どこですか?」とはじまり、妹のGが、「これから九州男行きます!」というので、また三人で飲み、結局朝方、4時まで2丁目で飲んでいた…しーぬー。
TOKYO RAINBOW PRIDEの運営委員が集まるのは6時半、そして7時半にはボランティアスタッフが集まり、会場の設営がはじまった。
眠い目をこすりながら、パネルを設置したり、出力を貼りつけたりしながら、あっという間に開場の11時になった。
正直、この1年間運営委員としてミーティングに参加して、うんざりするようなことが何度もあった。「このクソババア!」とか、もうやめたいなあと、何度も思った。
それでも、今日のPRIDE の日を迎えることができたことに感謝している。
様々なブースが並び、多くの人で賑わう代々木公園を見ながら、頑張って続けてよかったと改めて思ったのでした。
TOKYO RAINBOW PRIDE 2015http://tokyorainbowpride.com

お腹との戦い。その1

20代の時は全く気にもとめなかったのに、30代の半ば頃から気になりはじめることがある。
それは、お腹だ。
GOGOBOYでさえ、30代になると内臓が下がったかのようにポッコリとしてくるのだ、我々が悪いわけではない。重力のような自然の摂理なのだ(きっと)。
そうはいっても、重力に抗い…ではなかった、加齢に抗い、カッコよくいたいのが本心ではないだろうか?
僕も4年以上ジムに通ってきた。パーソナルトレーナーに弱音を吐きながら。でも、あまり今のジムでは変化の起きないこともわかり、先月から野球青年に混じって体幹トレーニングに通いだした。
なんだか腹筋が筋肉痛になるし、効いてるかな?くらいに思って8回くらい過ぎただろうか。
朝、なんとなく裸になって自分の立ち姿を斜めから見たら、「あれ?なんか、胸の下がスッキリしてる…」と気づいた。
先日、『丹田』という下っ腹に意識を集中させる話をここに書いたけど、今のトレーニングは、下っ腹だけでなくその上の腹筋をぎゅっと引っ込める段階に来ているのだ。
もしかしたら気のせいかもしれないけど(笑)、どうやら46歳であったとしても腹は引っ込めることが出来るのかもしれない・・・。
ということで、夏までに、6 pack を目指すことに決めましたー。

OUT IN JAPAN

今日から、GAP原宿フラッグシップにて『OUT IN JAPAN』の写真展がはじまった。28日まで1週間の会期となる。
18:30から、プレスを呼んだ記者会見が開かれ、ポートレイトの参加者も参加した。
店の外には目をつぶった111人のポートレイトがあり、なんだろう?と思って中に入ると、店内では、目を開いたポートレイトが展示されており、ビデオも流されている。
印象的だったことは、レスリーが、「今までの自分の仕事の中で、これほど社会に貢献出来たと思う仕事はない」と言っていたことだろう。
111人の勇気ある灯火が消えぬよう、次の炎を燃やし続けなければと思ったのでした。

Happy Birthday, Leslie!

原宿の地下の店で、レスリーの誕生日をみんなで祝うから来てください。そんな気軽なメールが飛び交い、仕事の後に駆けつけた。レスリーには、8時からそこで打ち合わせがあるからと言うサプライズだったのだ。
店に着くと、外まで溢れかえるファッション業界の人の波。かき分けて中に入ると、OUT IN JAPANのスタッフたちも集まっていた。身動きが取れないくらいぎゅうぎゅう詰めの中、間も無く何も知らされていなかったレスリーが登場、みんなでお祝いをした。
何人もの人がパフォーマンスを繰り広げ、みんなが写真を撮りたがった。その壮大な宴は、朝方まで続いたようだ。
総勢300人もの人がサプライズで誕生日を祝うなんて、なかなかないだろうな…と思う。僕は、誕生日を人にお祝いされるのが照れくさいので、こんな誕生日会は信じられないのだけど、これだけみんなに親しまれ、愛されているレスリーを、はじめてすごいと思ったのでした。