温かいプレゼント

昨夜、京都から帰って来たので、大晦日はバタバタと買い物をして、年越し蕎麦を食べるべく、S太郎と家のそばの「勢揃い坂 ぎん清 http://sobaginsei.com」へ。「ぎん清」は、日本酒を飲みながら、のんびりつまみをいただける穴場的蕎麦屋です。
その後、僕のホームバーである「Bridge http://bar-bridge.com/index2.html」へ行きました。しばらくすると、K太郎がやって来ました。
彼は今晩、僕がこの店に来ることを聞いていて、僕の誕生日祝いを持って来てくれました。綺麗なワインオープナーと、僕の敬愛する、ジョン・カサヴェテスの本。
僕が、最も愛する映画は、このジョン・カサヴェテス監督の「こわれゆく女」です。
当時この映画を作るためのお金の無かったカサヴェテスは、自宅を抵当に入れて半分の資金を。刑事コロンボのギャラからピーター・フォークがもう半分を捻出したと言います。
「ぼくらは愛がいかに困難かということについて、そして、正反対でありながら互いに尊敬し合っている二つの異なる家族出身の、文化的にまったく違う二人の人物のラヴ・ストーリーを作ることがいかに大変かについて語りあった。」(本文より抜粋)
彼がどんなことを考えながら、映画を作っていたのかが、彼自身の言葉で垣間見える本でした。
K太郎、いつもありがとう!

ただすのもり

京都で、好きな神社はどこか?と聞かれたら、
迷わず、「下鴨神社」と答えます。
下鴨神社(賀茂御祖神社)は、紀元前からある京都で最も古い神社。
清水寺や金閣寺のように派手ではないけど世界遺産なのです。
東京ドーム三個分とも言われる「糺の森(ただすのもり)」は、
そこを歩いているだけで、清々しい空気に満ちているので、
「正すの森」だといつも思ってしまいます。
また、神様のお供えもの(神饌)を調理していた、大炊殿(神様の台所)
・井戸屋形を公開しているので、見逃せません。
何千年も前から人間は、神様というものを信じていたのだと思うと、
改めて、不思議な気持ちになります。

佇まい

京都では、昔から何度も通った、「なかひがし」。
今回、はじめての、「阪川」。
鴨川の眺めが美しい、「イル・ギオットーネ クチネリーア」に行きました。
京都で食事をしていると、
大将やお弟子さんたちの働く姿を見ているうちに、
こちらの生き方が問われているような気持ちになります。
久しぶりの「なかひがし」で、
変わらぬ温かいお心遣いをいただき、
胸がいっぱいになって帰りのタクシーに乗りました。

心の都、京都へ。

昔、10年間ともに生きた人と、年に何度も訪れた京都。
4年半の歳月が流れて、今、訪れてみると、
ふと、あの頃のあの人の優しさを思い出し、温かい気持ちになる。
時は流れ、離れ離れになったとしても、
二人で過ごし、ともに体験したことは、
決して消えてしまったりしないのだと、
改めて思った年の瀬です。