育つ野菜。


先日、野菜を北側のベランダに植えたことはここに書いた。

その野菜が思った以上にぐんぐんと育ち、葉が茂り鉢を覆い、他の野菜に負けまいと背伸びをするくらい大きくなってきた。

そこで、ケールやのらぼう菜を摘んで料理してみることに。

ニンニクとアンチョビで炒めたのだけど、それぞれの野菜の味が濃くて、とても美味しかった。

こんなことならばもっと早くから野菜育てをはじめればよかったと思うほど、いとも簡単に野菜は育ってくれる。

真夏は野菜栽培は難しいけど、春先から梅雨に入る頃までは虫も比較的つきづらく東京でも簡単に栽培出来そうだ。

ジェンダー・マリアージュ

先日ここに書いたように、アメリカの同性婚に関する映画『ジェンダー・マリアージュ』のオンライン上映会が、marriage for all japan によって行われた。

これは、東京レインボープライドのプライド週間において、当初アメリカから原告のゲストをお招きして上映会をする予定だったもので、新型コロナの影響で中止になるかと思っていたのだが、ZOOMを使っての上映会になった。

ZOOmで300人近い人数が見ていて、サーバがおかしくならないのか?など心配はしていたが、最後までなんとか上映できた。画面の解像度がzoomのせいなのか、実際の映画よりも荒れて劣って見えたことと、映画の上映している間中、下に時間経過のバーが出ていたことが今後の課題だろう。

『ジェンダー・マリアージュ』という謎の邦題がどこからきたのかわからないけれども、これは、『AGAINST 8』という原題で、カリフォルニア州で同性婚を認めないという8号の法案に関して、抗った実際の原告と弁護士たちのドキュメンタリー映画。

僕はこの映画を、3回以上見ているのだけど、原告の不安な気持ちや、社会にはびこるホモ・フォビア、罵声を浴びせる人々の存在を知ると、ちょっと恐ろしくなるの。

それでいて、原告たちがまっすぐに法廷に立ち向かっていく姿を見ながら、同じように国を相手取り東京で戦っている僕たちは何度も励まされ勇気をもらった。

映画の最後に、カリフォルニア州の役所に行き、その場で簡易的な結婚式を挙げるカップルが何組も出るのだけど、そんな姿を見ながら、いつか僕たちも渋谷区の区役所で、同じように結婚届を出して、みんなの前でキスをすることができたらいいなあと改めて思ったのだった。

一緒に鑑賞していただいた皆さま、ありがとうございました。

マダム・イザーク・ペレール

またバラの話か…

と思われるかもしれませんが、この時期だけなのでお許し願いたい。

家にあるバラの中でも、最も香りのいいバラ『マダム・イザーク・ペレール』が咲きはじめた。

濃いマゼンタ色のこのオールドローズは、奔放で野趣があり、周りを圧倒するような甘い香りを放っている。

1881年にフランスで作られたこのバラを、2020年に東京で僕が育てている。

品種改良されたバラにはない、原種に近い美しさを留めたこのバラを、毎年咲くたびに美しいと思うのだ。

レモンの花。


レモンの花が開きはじめた。

朝のベランダで、洗濯物をいつものように干していると、何かの拍子にふと甘くいい香りが漂った。

よくよく見ると、ずっと蕾だったレモンの花が開きはじめたようだ。

その香りは、およそレモンの酸味からは想像の出来ない、甘く芳しい香り。この匂いにつられて、ハチや虫たちが集まって来て受粉するのだろう。

レモンや柑橘系の植物は、葉っぱもいい香りがする。冬になっても常緑で葉を落とさない柑橘類が、僕はなぜか好きで、いくつも家に置いている。

この季節の小さな我が家のベランダは、バラやレモン、タイムの花の香りがあちこちからしている。

バラが咲いた。


今年、いちばん最初のバラが咲いた。バラの名前は、『ローブ・リッター』

一つの枝に、ころころとたくさんのピンクの花を咲かせる姿は愛らしく、香りも抜群にいい。

Kはこのバラの蕾が大きくなりはじめてから、急にベランダの植物たちの世話を焼くようになり、ベランダから前方へ飛び出ていた枝々を、内側に入れたり、バラの枝が混み合わないように、誘引をし直したりしている。

出会った頃には植物にはそれほど興味を示さなかったのだけど、冬に一緒に草花や球根を植えたりしているうちに、僕が苗を買ってきたままその辺に置いておいたタイムを、「これ、植えていい?」と言って、ちゃっちゃと自分で植えたりするようになった。

僕が皿洗いをしていると、気がつくとKがベランダに出て、葉っぱに虫がついていないか、執拗に見ている姿を見ると笑ってしまう。

付き合っているうちに、こうして人が変わっていくのって、いいなあと思うのだ。

散歩という楽しみ。

人通りのない表参道

東京に非常事態宣言が出されてから3週間が過ぎようとしている週末、晴れた日に外に出る散歩が、僕たちの唯一の楽しみの時間になっている。

このところ週末は、代々木公園に向かうのが常で、同じコースを散歩しながら、樹々の新緑の美しさを堪能している。

公園内のバラは少し開花が遅いようで、ようやく蕾が見え始めたところ。

今の季節、一番美しい新緑は、紅葉やカエデの新緑だろう。

代々木公園にはトウカエデがいくつか集まって植えられているところがあって、トウカエデの新緑は、ちょっと外国の庭園のように見える。

先週もジョギングをしていた人を見つけたり、犬を連れたおじさんがなぜかカラスと仲がいいのを見つけたりしながら、太陽の光を浴びながら元気をもらっているのだ。

フレンチ・タイム。

タイムの葉の香りは日本にはない独特の香りで、僕は大好きなのだけど、タイムの花はちょっとびっくりするくらい『お花の香り』という感じのいい香りだ。

先日、フレンチタイムが売っていたので喜んで購入したのだけど、他のタイムに先駆けて作フレンチタイムは、なんとも言えぬいい香り。いくつかのタイムを掛け合わせて、最も良い香りを追求したのがフレンチタイムなのだそうだ。

香りがいいのはいいことなのだけど、このタイムのおかげで、蜂がたくさん集まってくるようになった。今朝も大きなアシナガバチが、花のみつを探して来ていて、その大きさにちょっと怖くなった。

タイムをはじめ、ゼラニュームやローズマリー、レモンバームやレモンバーベナなど様々な植物の香りは、家で過ごす時間を緩やかに感じさせてくれる。

映画『ジェンダー・マリアージュ』オンライン上映会!4/29(水)

東京レインボープライドが、新型コロナウイルスの影響で中止になったのだけど、オンラインでは様々な試みが行われるようで、その中の一環として、我らが『MARRIAGE FOR ALL JAPAN』では、映画『ジェンダー・マリアージュ』オンライン上映会が行われることになった。

僕はこの映画を、確か、スパイラルで行われたレインボーリール東京で観て、いたく感動し、DVDを買い求め、家でKと一緒に見直したくらい好きな映画だ。僕たちも、家でもう一度みんなと見てみようと思っているところ。

<上映会概要>

日 時:2020年4月29日(祝・水) 14:00~17:00

場 所:オンライン会議ツール ZOOM(上映のリンクURL は参加申込者に送信します。

※上映会の参加にはZOOMが必要になります。ZOOMアプリのダウンロードをお願いいたします。

定 員:300名(先着)

参加費:無料(どなたでも参加可能)

申込み:(リンク先フォームよりお申込みください)

主催: 一般社団法人 MarriageForALLJapan -結婚の自由をすべての人に-

お問い合わせ:info@marriageforall.jp

※上映後には、参加者との交流タイムなども予定しています。一人でも多くの方に関心を持っていただけましたら幸いです。

<ジェンダー・マリアージュとは?>
同性婚が合法とされていたカリフォルニア州で、2008 年 11 月、結婚を男女間に限定する州憲法修正案「提案 8 号」が通過。同性婚が再び禁止されることになった。この「提案 8 号」を人権侵害であるとして州を提訴したのが二組の同性カップル。クリス&サンディとポール&ジェフ。愛とは、家族とは、人権とは……。彼らのかつてない闘いを 5 年以上に渡って撮影し続けた感動のドキュメンタリー。

⭐️http://marriageforall.jp/blog/20200422/

朝倉山椒。

竹の子が好きで、先日母から送られてきた竹の子も、あっという間に食べてしまった。

竹の子ご飯、焼き竹の子、若竹煮・・・何をどうやっても美味しい。

でも、一つ困ったことがあって、東京では山椒の葉があるときとない時があるのだ。

先日も、青山の紀伊国屋で山椒の葉っぱを探したところ、木の芽として4枚くらい小さな葉っぱが入って、刺身の妻のように210円くらいで売っていた。これって、葉っぱ1枚50円ではないか。

そこで、昨年枯らしてしまった山椒を、もう一度手に入れようと、ネットで1600円くらいで買って見たのだ。

届いた山椒は、葉っぱがたくさんついていて、大切に育てていけば来年も大きくしていけそうな立派な苗木で、これで心置きなく、山椒を使うことができるようになった。

今度は、竹の子の木の芽和えでも作ろうかな・・・と僕が話すと、Kが、「葉っぱがなくなっちゃうからかわいそう」と言った。

POSE

Netflixなどで見られる映画やテレビを、最近ではよくKとふたりで見ているのだけど、新宿2丁目のバー『Bridge』のマスターMに勧められていたアメリカのテレビ番組『POSE』を見始めたら、あまりにも素晴らしくて、毎回胸が熱くなり、涙が頬をつたう。

僕たちはまだ、4回目までしか行っていないのだけど、1980年代後半から90年代にかけてのアメリカにおけるLGBTコミュニティのありようを、とても丁寧に綴ったドラマになっている。

驚くべきは、その俳優たちの演技力の高さ。ゲイやトランスジェンダーが登場人物のメインなのだけど、その一人一人がとても個性的で輝いている。

当時のエイズが蔓延していく時代背景と、社会の底辺のように扱われていたLGBTQの姿をおった脚本は、涙無くして見ることはできない。ドラマの中で流れる音楽も、ほとんどすべてがその時代のヒット曲ばかりで、音楽の思い出と重なり盛り上げている。

僕とKは、晩ごはんの後に毎日1話だけ見るのを楽しみにしていて、できるならばこのテレビ番組が、終わらずにいつまでも続いていてほしいとさえ思っているのだ。

⭐️POSEhttps://www.netflix.com/jp/title/80241986