東京地裁判決

3年9ヶ月かけて争ってきた裁判の判決が14時に言い渡された。

請求はいずれも棄却されたものの、裁判所が24条二項において、現在の僕たちの置かれている状況(現在同性カップルが家族と認められず国によって法律で守られていない状態)は違憲状態であるとハッキリと認めた判決だった。

14条が合憲であったり、24条一項が合憲であったり、結婚と別の制度も含めて国で議論するように促したり、納得の行かない部分は多々あるのだけど、憲法の違反を問う裁判で違憲を勝ち取ることは本当に難しいそうだ。

なので、今回の東京地裁の判決は手放しで大喜びというものではないにせよ、関係者は皆一様に大喜びしていた。

判決が出たことによって、判決の問題点も浮き彫りになった。

これから控訴に向けて動き出すと思うけど、ひとまずお疲れ様でした。そして、ありがとうございました!

◯東京地裁第一審判決のご報告https://www.marriageforall.jp/blog/20221205/

◯東京地裁一審判決後記者会見と報告会https://youtu.be/8Ix16kdNEik

前夜祭。

明日の東京地裁による判決のための前夜祭が神谷町で開催された。

僕とKは朝から太陽を動物病院に連れていき、太陽の去勢手術の手続きを済ませた。手術のあと2泊病院で預かってもらう予定。

その後僕だけ飛行機を変更して午後3時頃には羽田空港に到着し、Kは夕方に海をトリミングサロンに預けたのちに空港に向かい夜8時頃羽田空港に到着する予定。

当初の予定だと、同じ原告の「小野春」さんと「西川」さんカップルが前夜祭には登壇する予定だったのだが、2人ともコロナにかかりオンライン参加になってしまった。

18時から20時まで明日の裁判における意気込みを語ったり、ブルボンヌ司会の元、インフルエンサーの方々とお話したりした。

あまり人前でお話するのが苦手なのだけど、ブルボンヌとはかれこれ30年近く知り合いなので、緊張せずに話をすることができた。

いよいよ明日は判決の日。ドキドキしながら眠りについた。

◯東京地裁判決前夜祭https://www.youtube.com/watch?v=COGMlhONuOk&t=3246s

継母。

Kはなぜか猫の太陽に厳しい。

海にはやさしくて、太陽にだけやたらと厳しいのだ。

太陽が椅子やソファを引っ掻いて爪研ぎをすると、怒って部屋中を追い回す。

太陽がテーブルに上がると、手で払って下に落としてしまう。

K「猫歯身体能力が優れてるから大丈夫」なんて言うのだ。

K曰く、先住犬の海を一番に考えて上げて、太陽には悪いことをしたらきちんと教えないといけないそうだ。

でもその接し方をみていると、血のつながった我が子とどこかから貰ってきた子を育てている継母のように見える。

ペンキ塗りは続く。

ここに何度も書いてきたペンキ塗りはまだ終わっていなくて、敵の良い日を見つけては少しずつ続けている。

今日は庭に面した内側のペンキを塗って、だいたいのところは塗り終わった。残るは正面の入り口付近の1階と片方の側面の一部、そして裏側になる。

ペンキを塗るときは、海も太陽も部屋でお留守番で、ラジオをつけっぱなしにしている。犬も猫もラジオがついている方が、誰かがいるような気配がして落ち着くみたいだ。

ペンキ塗りがこんなに大変だとは思わなかったけど、実際にこれを塗装屋さんに頼んだら、200万円はくだらないみいつもりだったから、自分達でやってよかったと思っている。

りんごあざみ

ある日、庭の片隅に紫色のあざみのような花が咲いていた。

咲いていたというよりも、気がつけ棒ここ何ヶ月もずーっと咲いている。

花はあざみよりも小さく棘が少なく、調べてみると、「ムラサキルーシャン」という種類で「りんごあざみ」とも呼ばれ、葉を擦るとりんごのような香りがするらしい。

きっとこの宮古島で自生する植物で鳥が種子を運んできたのだろう。

その土地の植物は虫にも強く丈夫でよく育つ。おまけにその土地に合った美しさを秘めている。

このりんごあざみを大切に育てようと思っているところ。

離島割引

宮古島や石垣島在住者には、離島割引というものがある。

那覇と宮古島は直前にチケットを取ろうとすると12000円くらいするのだけど、それが8250円くらいになる。

数ヶ月前の旅行であれば安いチケットもあるけど、急に那覇に行く石垣島に行くなどの場合にはとてもお得な割引だと思う。

市役所に写真1枚と申請書とマイナンバーカードを渡せばすぐにその場でカードを発行してくれた。

早速29日の那覇行きのフライトに使わせてもらうつもり。

結婚によって得られるもの。

このところ、新聞社3社、テレビ局1社の取材を立て続けに受けている。

先日TBSの取材を受けた際に、「結婚によってどんな利益が得られるのでしょうか?また、今はどんな不利益があるのでしょうか?」と聞かれた。

僕は、わかりやすく具体的な不利益をあげた。

◯パートナーが倒れたり意識がなくなった時に病院や医師が家族と認めてもらえる。

◯遺産を遺すことが出来る。

◯税金の控除。

◯2人で子どもを育てている場合に相手の子どもであっても親権が持てる。

◯外国人パートナーでも在留資格が持てる。

でも、よくよく考えてみたら僕たちが望む婚姻によってもたらされるものはこれらだけではないのだ。

それは、パートナーとの関係性が国や社会に承認されることによって、まずは個人の尊厳が守られるということ。

そして、2人の関係が国や社会に認められることによって、法に守られながら、周囲に認められながら、ふたりで安心して人生を生きていくことが出来るということ。

結婚によって得られる具体的な社会保障にしたら1500以上あるとも言われているけど、何よりも個人の尊厳と社会でふたりの関係が認められることによる絶対的な安心感が大きなものだと改めて気づかされたことだった。

「結婚の自由をすべての人に」訴訟いよいよ判決へ。

当初、11月29日(火)に僕とKは、太陽の去勢手術の予約をしており、太陽を連れて午前中に病院に入院、その後に海を2泊預かってもらうトリミングサロンに運び、夕方の便で夜の20時くらいに羽田空港到着のフライトを予約していたのだ。

でも、判決前夜祭をやることが決まり、東京の原告がなかなか出席出来ない状態になってしまったため、Kと話し合った末に僕だけ少し早めのフライトに変更し前夜祭に出席することにした。

3年9ヶ月かけて争って来た裁判の判決が迫った今、心残りのないようにできる限りのことをしておきたい。

もちろん、判決は既に決まっているのだと思う。

でも、今まで応援し続けてくださった方々に感謝の気持ちをお伝えしたいのと、判決を前に今の心境を真っ直ぐに伝えたいと思う。

判決当日、僕たちがどんな酷い球に打たれ倒れたとしても、また起き上がることが出来ますように。

どうか、遠くからでも見守っていてください。

◯東京一次訴訟:第一審判決期日と期日報告会などのお知らせ
https://www.marriageforall.jp/blog/20221123/

怒りをおさえること。

僕たちの暮らす上野地区はサトウキビ畑が広がるのどかな田舎なのだけど、その中にポツポツと民家があって、農家のおじいやおばあがのんびりと軽自動車を走らせたりしている。

でも近くにシギラグループのホテル群があったりするためにレンタカーが通ることも多く、客を送り迎えするタクシーも通る。

このタクシーとレンタカーが決まってもの凄いスピードを上げて走り回るので時々その音に驚かされる。

僕たちが許せないのは、そのスピード運転の危なさだ。40キロという表示の県道を80キロで走り抜ける車もいる。

Kはこういった愚行がどうしても許せない性分で、後ろのタクシーなんかがもの凄いスピードで追い抜こうとすると怒りで震えるほどになる。

僕は、そんなタクシーにかまって欲しくはないと言うのだけど、Kは正義感が強いせいかそのタクシーと並走したりしてとても危ないことがある。

今日も海の散歩の帰りにいつものように50キロで走っていたところ、後ろからタクシーがもの凄い速さで追い抜かそうとした。

Kはまた怒りしばらくタクシーと並走したものの、反対車線の車も来たので途中でやり過ごし、そのまま我が家の前だったのでバックで車庫に入ろうとした。

僕は電動シャッターを開け始めてはいたけどまだ完全に開いていない状態でKは車庫に車を突っ込んでしまい、車の上部がシャッターに当たった音で冷静に戻った。

Kが悪いわけではない。でも、低俗なタクシーの運転手に踊らされて、結局危ない思いをしているのは僕たちの方だ。

僕はこんな時冷静でいられるけど、いつもいつもKを守ってあげられるとは限らない。

余計な抗争や暴力沙汰に巻き込まれないように、Kのカッとなる気質をコントロールしなくてはと思う。

幸い車はアンテナが当たっただけだったので無事だったが、今回の事故は僕たちに冷水を浴びせかけてくれたようだ。

ありがたい。

朝焼け

朝、外を見たらアフリカのような朝焼けだった。

アフリカには行ったことはないけど。

ちなみに写真は色の修正も何もしていない。

宮古島での暮らしは、毎日のように新しい発見がある。