金沢B級グルメ(金匠麺)(京祇園ねぎ焼き 粉)

塩ラーメン

出汁巻き

ネギスジ

美味しいお寿司を連続で食べていても飽きることはないのだけど、金沢にはB級グルメでも美味しい店が沢山あるので、つい飲んだ帰り道なんかに食べたくなってしまう。
◎『金匠麺』
美しく澄んだスープの塩ラーメンを出す店。ラーメンなんて、Kと一緒以外食べたいと思わないのだけど、ここのラーメンは別。
スープは牛のバラ肉と8種類の野菜で取っていて、無添加のやさしい味わいだ。片町で飲んだ後に寄るには朝方まで開いているので丁度いい。牛すじも下処理がきちんとされていて澄んだ味で美味しい。
★金匠麺http://tabelog.com/ishikawa/A1701/A170101/17008640/
◎『京祇園ねぎ焼き 粉』
大将が強面だけど、もしかしたらこっちの人ではないかと思ってしまうやさしさ。金沢に行ってから予約を入れても、まず予約が取れない人気店。
9時以降など遅めの時間に覗いて見るのがいいみたいだけど、そうでなかったら日曜日の昼間が入りやすかった。
出汁巻きを作る手さばきを見ただけで、ここの料理が美味しいのがわかる。出汁巻きとねぎ焼きはマストだろう。後は、きっと何を食べても美味しい。セセリをいただきお酒が進んだが、隣の席の牛タンネギ塩も美味しそうでガン見してしまった。来年も来たいな…。
★京祇園ねぎ焼 粉http://tabelog.com/ishikawa/A1701/A170101/17005442/
※昨年もこの店で楽しい出会いがありました。http://jingumae.petit.cc/banana/2089165

あいじ(金沢)

香箱がに

蟹しゃぶ

16年も経つ菊姫

金沢に来たら、ほぼ必ず立ち寄るお寿司屋さんが、『あいじ』。
犀川のほとりの一本道を入った右側にある『あいじ』は、人気店のため隣のお店を買い取り拡大していた。
いつものように、5年前にこの店のカウンターで出会った金沢に住むノンケの友人HKに会う。彼のことは以前このブログに書いたので、ご興味のある方は読んでいただきたい。http://jingumae.petit.cc/banana/2089714
日本酒協会のHKは、僕が金沢に来るのを楽しみにしてくれていて、毎年貴重な日本酒を『あいじ』さんに持ち込み、また、大将に頼んで蟹を一匹取っておいてくれる。
僕と同じ年のHKとは、話すことがたくさんあって、娘さんが2人いてジャニーズが好きだとか、最近の金沢や能登の食べ物の話題から、日本酒を作る『杜氏』の話を真剣にしてくれる。
『あいじ』の大将は、有名な寿司屋『太平寿し』で修行された方。つまみがとても美味しく、魚を軽くしゃぶしゃぶにして食べることも取り入れている。
今回は、蟹を軽くしゃぶしゃぶして、半透明なくらいで塩をつけて食べると、口の中で蟹は柔らかく溶けて甘みが広がった。
HKさんの日本酒は、泡から始まり、何本も続き、周りのお客さんにも振舞われていく。中には16年も経つひねた味わいのある日本酒もあって、お料理とぴったり寄り添っていた。
会計を済ませようとお願いすると、大将は、「HKさんから先に頂いております」と言う。
「ただしさんが来ることがわかってからお店に来られて、料理はこれを…蟹はこれを…鰤はこれを…と打ち合わせがあったんです。
何回だと思います?3回ですよ。3回!」と言って笑っていた。
沢山お金を使わせてしまって申し訳ないと思いながら、毎回毎回、なんでこの人は僕を歓待してくれるのだろう…?と不思議な気持ちになる。
一時は、ホテルまで送ると行って送って来たこともあり、内心この人はゲイなのでは?と疑ったこともあったのだけど、今は恐らくノンケなのだと思っている。
カウンターで、たまたま雨の日に隣り合わせただけなのに、あれからもう5年、毎年毎年金沢に訪れている。
人生には、そんな不思議な出会いもあるのだ。
★寿司処 あいじ鮨処 あいじhttp://tabelog.com/ishikawa/A1701/A170101/17001116/

小松弥助(金沢)

三枚目のイカ

雪紅葉

世界一美味しい食べ物のネギトロ

僕が金沢に来る理由のもう一つは、この『小松弥助』があるから。
大将が寿司を握るのを眺めている時、
寿司を食べている時、
そして寿司を食べ終わった時…
身体全体が幸福感に包まれているのを感じる。
“幸福になれるお寿司屋さん”『小松弥助』と名づけたいくらいだ。
弥助の大将は、数寄屋橋『次郎』の大将、小倉の『もり田』の大将、みんな仲が良いみたいで、それぞれの寿司屋に食べに行くと言う。
83歳になる大将は、1月はお店を閉めて、大学病院で身体の検査をして、その年も仕事が出来るかチェックしてもらうとのこと。「ご予約してくださるお客様に、迷惑はかけられないからね…」
今までは、11時、13時、14時半から3回転やっていたのも、この頃は2回転に減らした。お客さんは次々と予約が入るけど、大将の身体も心配だからだ。
ここのお寿司の何が素晴らしいかというと、それぞれの寿司が、イキイキとしていることだろう。
イカは3枚に下ろされてから、細く千切りにしてあり独特の食感を感じさせて甘みを口の中で広げる。「三枚目だからいいでしょ?」とみんなを笑わせていた。
この時期ならではの『雪紅葉』と名づけられた香箱がにを使った寿司は、内子と外子と蟹肉が混ざるように凝縮されている。
最後の締めにもらう『ネギトロ』は、世界で一番美味しい食べ物の一つだと思う。
今は元気に見える大将でも、永遠に生き続けることはできないだろう。
もしお時間があったら、金沢の『小松弥助』にお寿司を食べに行くことをおすすめする。
“幸福になれるお寿司屋さん”の意味が、きっとわかると思う。
★小松弥助http://tabelog.com/ishikawa/A1701/A170101/17000055/

鮨 志の助(金沢)

香箱がに

甘エビ

うに

朝から金沢に飛んで、『志の助』でお寿司をいただいた。
今や金沢で、最も予約の取れない寿司屋さんとして有名な『志の助』は、僕の大好きな金沢の寿司屋『小松弥助』で修行されていた大将。
9席しかないがゆったり座れるL字型のカウンターは上品で、余分なものはいっさい置いていない。
大将と奥さんのおふたりでやられているけど、息がぴったり合っていて、居心地が良い。
はじめにつまみをいただきながら、日本酒をちびちびと…鱈の白子は、全く臭みがなく、ポン酢もすっきりしている。
ガスエビは、北陸特有の海老なのだけど、いつもとろけるような柔らかさと甘さだ。
甘みのあるアオリイカをいただいたら、お待ちかねの『香箱がに』が出てきた。
金沢に毎年この時期に訪れるには二つ訳があって、一つはこの『香箱がに』を食べるためなのだ。
『香箱がに』は、11月6日に漁が解禁になり、今ではほぼ、年内しか食べることが出来ない。それは、蟹の数を確保するために蟹を獲ってもいい期間を短くしたからだ。
握りに関しては、金沢の寿司屋に今まで数えたら7軒行っているけど、1軒を除いて不思議なことに酢飯の酢が若干弱く感じられる。九州は逆に、酢がしっかりと立って感じられる。
甘エビの甘さに驚き、のどぐろのとろけるような旨味に日本酒が進む。
アジは切り方とシャリとの合わせ方が工夫してあり、炙りトロは誰もが好きな香りだろう。
蒸しアワビは驚くほど柔らかく、穴子はタレではなく塩で出された。最後にネギトロを頼んだのだけど、これは『小松弥助』のネギトロがうまいからなのだけど、より丁寧な仕事で美味しかった。
金沢に、また行きたいお寿司屋さんが増えました。
★鮨 志の助http://tabelog.com/ishikawa/A1701/A170101/17000173/
〈つまみ〉
鱈の白子
まんじゅ貝バター炒め
ガスエビ
アオリイカ
香箱がに
〈にぎり〉
アオリイカ
ブリ
甘エビ
のどぐろ
あじ
バイ貝
うに
炙りトロ
鯛の昆布締め
蒸しアワビ
穴子
ネギトロ

日本は、世界一の”高齢者先進国”になれるだろうか。

30年後の東京は、山手線が15分に1本になるらしい…
日本は、世界一の長寿国であり、少子化とともに世界一の高齢化社会になっていくと言われている。高齢化社会には、年金の問題、そして、介護の問題が横たわっている。
仕事で、高齢者の介護商品を担当させていただき、介護の難しさを色々と聞かされ勉強している。
たとえば、椅子から立ち上がる時に簡単には立ち上がれなくなり、介助する人もかなりの力を必要とするということ。(また、その際に、身体のどこを持って支えたら良いのか分からず、初心者にとっては難しい)
これは、最も大きな筋肉の一つと言われている大腿筋が主に弱ってきたことが原因だろう。(スクワットがいかに大切なトレーニングかがわかる)
また、介護される方は、人に介助されること、人が自分に対して気をつかうことを申し訳なく思ってしまうということも学んだ。それは、ひとりの人間としての尊厳に関わる話であり、たとえ子どもであろうとも、人の重荷にはなりたくないという気持ちの現れのようだ。
単なる経済発展を豊かさだと思う時代は終わった。これからは、高齢者が楽しく暮らせる社会こそ、この国の目指すところだろう。
やがて人の手が確実に足りなくなる時に、この国を支えて来た『ものづくり』の技術と知恵が、もう一度この国を支えてくれることを願う。

HarrisTweed

このタグがハリスツイードの証

冬の足音が近づいて来ると、いよいよハリスツイードの出番だ。
ハリスツイードは、イギリスで100年以上になるハンドメイドの生地のブランド。今でもハリス島の羊たちの羊毛は島民の手作業によって紡がれ、厳格に定められた基準をクリアして初めて『HarrisTweed』の認定ラベルを与えられる。
僕は寒い冬でも、化繊のシャカシャカ音のする衣類が苦手で、たとえ重くても毛のものを身につけることが多い。それは若い頃から洋服を色々試して来た結果、自分で行き着いた答えなのだろう。
ハリスツイードの魅力を僕なりに言うと、長く着ているとその人らしさが滲み出るところだろうか。
冷たい風と雨や雪に耐えて、身体の形や動きによって伸ばされたりしながら、ウールで作られた生地はその人の身体に馴染んでいく。
そして、その素朴なヘリンボーンや色のついた生地は控えめでありながら、着ている人の顔に映える気がする。
毎日のように着ていてもへこたれない生地は、このままいくと『一生もの』だと思えるから不思議だ。
寒くなって来てハリスツイードのジャケットに袖を通す時に、何年も何年もこうして自分と一緒に寒い冬を乗り越えて来てくれたことを思う。
そんな洋服、なかなかないのではないだろうか。

“Duets” FRANK SINATRA

フランク・シナトラのデュエットアルバム『Duets』は、1993年に出たアルバム。
デュエットをしている錚々たるメンバーを見たらわかるように、シナトラの晩年のアルバムの中でも特に印象的なものだ。
20年前の僕は、仕事に恋に遊びに没頭していて、よくこのアルバムを聴いていたのを覚えている。
ルーサー・ヴァンドロスとの豪華な『The Lady Is A Tramp』から始まり、アレサ・フランクリンの軽やかな『What Now My Love』、そして、バーブラ・ストライザンドとの熱いかけ合い『 I’ve Got A Crush On You』に流れてゆく・・・。
クリスマスが近づいてくるこの季節に、華やかに気分を盛り上げてくれる1枚。
『DUETS』
1. The Lady Is A Tramp (with Luther Vandross)
2. What Now My Love (with Aretha Franklin)
3. I’ve Got A Crush On You (with Barbra Streisand)
4. Summer Wind (with Julio Iglesias)
5. Come Rain Or Come Shine (with Gloria Estefan)
6. New York, New York (with Tony Bennett)
7. They Can’t Take That Away From Me (with Natalie Cole)
8. You Make Me Feel So Young (with Charles Aznavour)
9. Guess I’ll Hang My Tears Out To Dry / In The Wee Small Hours Of The Morning (with Carly Simon)
10. I’ve Got The World On A String (with Liza Minnelli)
11. Witchcraft (with Anita Baker)
12. I’ve Got You Under My Skin (with Bono)
13. All The Way / One For My Baby (And One More For The Road) (with Kenny G)

TOKYO RAINBOW PRIDE 2015 はじまります。

TOKYO RAINBOW WEEK と TOKYO RAINBOW PRIDEが 来年から一つになって、新しくTOKYO RAINBOW PRIDE という団体になり、2014年の報告と2015年に向けてのキックオフパーティーが原宿で開かれた。
ここのところ、この名称の変更や今後告知してゆくホームページのデザインのことで、PRIDE側とWEEK側とでミーティングを重ねて、大きく一つの方向にやっと進み始めた。
二つの団体が一つになる時には、お互いの違いが浮かび上がり、対立的な風が流れることがある。我々の団体でも同じように、その場が凍りつくような瞬間が何度かあった。
その度に、「なんでここで喧嘩のようになる必要があるのだろう?」と自問した。
一番たいせつなことは、続けてゆくこと。
東京ではパレードがはじまって20年にもなるのに、内部分裂や外からの圧力などにさらされ、幾度となく解散を繰り返してきた歴史がある。
2020年に向けて、僕たちの周りには最高のスタッフがいる。
お互いの違いを見つけて衝突するのではなく、大義に向かって調整し、繋げていきたいと心新たに思ったのでした。

トルコライスとスパゲッチー。

トルコライス

スパゲッチー

B級グルメ担当であるKは、またしてもトルコライスが食べたいと言っていた。
トルコライスとはトルコの食べ物ではなくて、あくまでも日本発祥の料理。Wikipediaによると、「豚カツ、ピラフ、スパゲティなどを一皿に盛った料理だが、トルコでは炭水化物が同じ皿に盛られる料理は通常考えられず、イスラム圏では豚を食べることはタブーである」とある。
今回は、思案橋にあるビストロにお邪魔して、ちょっと変わったトルコライスを頼み、僕は『長崎スパゲッチー』という名前に惹かれて、『スパゲッチー』にしてみた。スパゲッチーは、お店の人は「フェットチーネみたいでしょ?」と言っていたが、どちらかというと「稲庭うどん」に近いと思った。笑
スパゲッティが日本に伝えられたのはいつか調べると、Wikipediaでは、「1928年、日本で初めての国産スパゲッティ「ボルカノ」は兵庫県尼崎市南塚口町(現在のピッコロシアター)にあった高橋マカロニ(髙橋胖氏)によって製造された」となっているけど…
店にあったポスターによると、『長崎スパゲッチー』は1883年頃、フランス人宣教師であるマルク・マリー、ド・ロ氏によってマカロニ工場が作られ、村人に伝えられていたらしい…。
様々な国の食文化の知恵が日本でアレンジされて洋食を生み出したように、古くから外国の文化が入り混じっていた長崎では、今でもトンポウロウなどを含む卓袱料理や、トルコライスなど不思議な食べ物に出会うことが出来る。
★ビストロボルドーhttp://tabelog.com/nagasaki/A4201/A420101/42000146/

活魚料理 武蔵

今までの人生で一番美味しかった舟盛り

ウチワエビともずく蟹

フグと豆腐の鍋

『美味しんぼ』に載ったことがあるという『武蔵』は、予約した時点で電話だけでなくFAXを送ってくれ言われたり、親父が怖そうだ、奥さんがサービスには向かない、料理がなかなか出てこないとか、『食べログ』で見ると賛否両論の店だった。店の前に来た時、この店はさすがに外したかな…と心配になった。おまけにドアを開けるとイノシシの剥製があって、フグが丸々と膨らんだ電気がカウンターに並んでいたのだ…。
しかし、結論から言うと素晴らしい魚居酒屋だった。
刺身は、他でなかなか食べられない食材を予約の僕たちのために用意してくれていたり、僕たちが食べるスピードに従って、伊勢海老をしめたり魚を捌いたり、すべて計算してくれていた。
怖いと書かれていた大将は、白髪で、魚を捌く時は全身全霊で仕事に集中しているだけで、そんな時に話しかける客の方に問題があるのだとわかった。なかなか出てこないと言うのは、店が大将と奥さんふたりでやっているということを想像出来ない人に違いない。
はじめにおすまし。次にウチワエビに、この時期しか食べることの出来ない『モクズ蟹』をいただいた。モクズ蟹は、川からこの時期に海に移動して雄に出会い産卵をするということ。上海蟹と同じ種類のようだけど、同じように小さく、卵と蟹味噌が濃厚な味わいだ。
お刺身の舟盛りが出てきた時は、思わず歓声をあげてしまった。
たった今しめたばかりの伊勢海老は甘く、ヒラメは丁寧に切られ、カサゴは湯引きしてあり、イカは溶けるように甘い。中でも一番美味しかった魚は、『ハタ』なのだけど、コシがあり食べ応えがあった。
その後、ハタを1匹ずつ煮たもの、そして天ぷらまで1匹ずつ出てきた時は、もうお腹がはち切れそうでギブアップしようかと思ったのだけど、その後も伊勢海老の味噌汁、刺身で使った魚のアラ汁、フグの鍋、しめに雑炊まで出てきてしまいには泣きたくなった…。
大将はとても話が面白くて、食事の間中ずーっと話が続いていた。なんというか、発明家のような不思議な人なのだ。奥さんはシャイでやさしい田舎のおばさんなのだ。お店は古く、庶民的な作りの居酒屋だし、店の前まで行ったら必ず入るのを躊躇うと思う。でも、騙されたと思って入ってみて欲しい。
おこぜ料理ならば『小笠原』をおすすめするのだけど、『武蔵』は、今のところ長崎で一番美味しい魚が食べられる店だと思う。
★活魚料理 武蔵http://s.tabelog.com/nagasaki/A4201/A420101/42001260/