HarrisTweed

このタグがハリスツイードの証

冬の足音が近づいて来ると、いよいよハリスツイードの出番だ。
ハリスツイードは、イギリスで100年以上になるハンドメイドの生地のブランド。今でもハリス島の羊たちの羊毛は島民の手作業によって紡がれ、厳格に定められた基準をクリアして初めて『HarrisTweed』の認定ラベルを与えられる。
僕は寒い冬でも、化繊のシャカシャカ音のする衣類が苦手で、たとえ重くても毛のものを身につけることが多い。それは若い頃から洋服を色々試して来た結果、自分で行き着いた答えなのだろう。
ハリスツイードの魅力を僕なりに言うと、長く着ているとその人らしさが滲み出るところだろうか。
冷たい風と雨や雪に耐えて、身体の形や動きによって伸ばされたりしながら、ウールで作られた生地はその人の身体に馴染んでいく。
そして、その素朴なヘリンボーンや色のついた生地は控えめでありながら、着ている人の顔に映える気がする。
毎日のように着ていてもへこたれない生地は、このままいくと『一生もの』だと思えるから不思議だ。
寒くなって来てハリスツイードのジャケットに袖を通す時に、何年も何年もこうして自分と一緒に寒い冬を乗り越えて来てくれたことを思う。
そんな洋服、なかなかないのではないだろうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です