アニメ化30周年記念企画ちびまる子ちゃん展

ちびまる子ちゃんが好きな僕とKは、日曜日に松屋銀座で行われている『アニメ化30周年記念企画ちびまる子ちゃん展』を見に行った。
場内ものすごい人だったのだけど、今は亡き、さくらももこさんが描いた原画や、直筆の文字などを見ながら、キャラクターの一人ひとりをどうやって性格づけたのだろう・・・?などと考えながら、ゆっくりと展示を見ることができた。
実際にさくらももこさんの生い立ちの中でいた人物が誰であるとか、子どもたちの顔の大きさや身長など、細かく設定されていることに感心した。
改めて、さくらももこさんは、この時代に生きた天才のひとりだったのだと思ったのだ。
⭐️アニメ化30周年記念企画ちびまる子ちゃん展http://www.matsuya.com/m_ginza/exhib_gal/details/20190808_chibimaruko_8es.html

太陽の塔

先週末の大阪万博が決定する時に、偶然大阪の万博記念公園近くで撮影をしていたのだけど、寒さがきつくハードな撮影だった。
行ったことがある人は何とも思わないもしれないけど、思いがけず一番感動したのは、『太陽の塔』を見れたことだった。
岡本太郎の作品は、今は閉鎖されている渋谷のこどもの国や、渋谷駅の2階の壁面などで身近に見ることは出来たけど、実際に見る『太陽の塔』は、写真や映像では伝わらない力がみなぎっていた。
生前、過激なパフォーマンスでテレビを賑わしていた岡本太郎だけど、天才と呼ばれたアーティストとしての強さが確かにあったのだと思うことが出来た。

MY FAIR LADY

『MY FAIR LADY』は、随分迷った末に直前にチケットを取った作品。ニューヨークのミュージカルは昔は100ドル以下でいくらでも観れたのだけど、今ではだいたい一本2万円以上するのだ。
久しぶりのリンカーンセンター。ここでは昔、『回転木馬』、『南太平洋』、『WAR HORSE』、『王様と私』…と観たのだけど、そのどれもが素晴らしい演出で記憶に残っている。
『MY FAIR LADY』は、ミュージカルではジュリー・アンドリュースが主役のイライザを務めたけれども、映画ではオードリー・ヘップバーン。この年のオスカーは、メリーポピンズでジュリー・アンドリュースが主演女優賞を持っていったというのを、先日BridgeのMから聞いてびっくりしたのだ。
お話自体は、プリティ・ウーマンの原型で労働者階級の花売りの娘が、どんどん上流階級の女性のように変わってゆくお話なのだけど、時間が経てもこれほど人々の心に残り続けているのは、音楽が素晴らしいからではないかと思う。
I Could Have Danced All Night
On the Street Where You Live
挙げ出したらきりがないけど、名曲ぞろいで、たとえ曲を知らなかったとしても、ミュージカルを観た帰り道には、自然に口ずさむことが出来るような曲ばかり。イライザ役の歌声が本当に素晴らしい。
リンカーンセンターは、特有の奥行きがあり円形を効果的に使った美術には驚かされた。舞台が回転しながら次のシーンが自然に現れたり、人がやって来たり巧妙なのだ。
今回、ここには書かないけど、ラストシーンに驚きが隠されていた。こんなに憎い演出が出来るのも、ミュージカルが今の時代に生きているからなのだろう。
ニューヨークに行くことがあるならば、『Carousel』と合わせて是非観たい作品。

Carousel

PRIDE月間なので、レインボー

3年ぶりくらいのブロードウェイ。
最初のミュージカルは、『carousel』。およそ24年前くらいにニューヨークを訪れた時にはリンカーンセンターで上演され、その回転木馬とぴったりと合った会場と素晴らしい演出に、僕にとっては生涯忘れられないミュージカルとなった。
今回は、『Imperial Theater』。ミュージカルの劇場らしくこじんまりとしていて、座席は最前列のど真ん中。いつもながら、素晴らしい座席を一緒に取ってくれるBridgeのMに感謝。
映画の『回転木馬』をご覧になった方にはわかるかもしれないが、この作品自体、男女の恋愛、性欲、親子の愛情、お金への欲望、善と悪など、人生に対する深い洞察によって脚本が出来上がっている。
なによりも『リチャード・ロジャース』による素晴らしい曲と、素晴らしい歌声、躍動的なダンスに酔いしれることが出来る。
ストーリーはわかっているのに、後半は自分でも驚くくらいに涙が止まらなくて、海亀の産卵のように涙が頬をつたった。
⭐️『サウンド・オブ・ミュージック』、『王様と私』、『南太平洋』(2008年度トニー賞最優秀リバイバルミュージカル賞受賞)などの生みの親、作曲家リチャード・ロジャースと脚本家オスカー・ハマースタイン二世のゴールデン・コンビ。彼らが最も愛した作品と言われる『回転木馬(Carousel )』は1993年リバイバル上演され、翌1994年のトニー賞では、最優秀リバイバルミュージカル賞など5つの部門で賞を獲得。

サトウアキコさんの切り絵。

4月に福岡に行った時に、かわいいイラストのカードを買い求めた。
イラストに見えたけど、『サトウアキコ』さんという福岡在住の切り絵作家さんだという。
温かみのある色調と、独特の線の選び、ちょっと海外の作家さんかな?と思うような動物たちにふと目が止まり、残っていたハガキを全部買い求めた。
いつかお仕事をご一緒できるかもしれない。

メリーポピンズ(ミュージカル)

僕がこの映画を観たのは今から7年前くらいだろうか。いつものようにBridgeのMと一緒にロンドンに行くことになり、ミュージカルの『メリーポピンズ』を観ることになって、その予習のために慌てて映画を観たのだった。
映画ももちろん最高なのだけど、ロンドンで観たミュージカルは本当に素晴らしく、最後にメリーポピンズが帰ってしまうところでは、胸がジーンとしてその演出も含めて完全にノックアウトさせられたのだった。
そして先日、Mから連絡があり、「いま日本でやってるミュージカルのメリーポピンズが素晴らしいよ!ロンドンと同じで、欠点を探すのが難しいくらいよくできてる!」と言うのだ。
調べると、渋谷のシアターオーブで5月7日までとあり、慌てて3日のチケットを手に入れ、メリーポピンズなんて知らないであろうKを引き連れて観に行った。
メリーポピンズは、バンクス家で働くことになった乳母なのだけど、彼女の子ども達への接し方や教育方針が独特で、何度見ても笑ってしまう。今まで教わってきた既成概念やこうであるという思い込みは木っ端微塵に吹っ飛び、常識や枠を超えていく自由な生き方を教えてくれる。
調べてみると、映画のメリーポピンズは1964年に制作されたそうだ。映画のジュリー・アンドリュースのチャーミングで不思議なキャラクターは、50年経った今も全く色あせることなく斬新であるし、きっとこれから50年経ったって、ミュージカルを上演されたりしているんじゃないかな・・・と思わせてくれる素晴らしい作品だった。

エンジェルズ イン アメリカ

もはや20年くらい前だろうか、東京ではじめて行われた公演にも行った懐かしい芝居『エンジェルズ イン アメリカ』。
今回はBridgeのMにすすめられて、英国ナショナル・シアターが厳選した世界で観られるべき傑作舞台を、こだわりのカメラワークで収録し各国の映画館で上映するプロジェクト『ナショナルシアターライブ』を観に行った。
『エンジェルズ イン アメリカ』は、エイズが死の病とされていた80年代のゲイを真っ向から描いた映画。
あの時代特有のエイズの絶望的な恐ろしさや、同性愛者が罪深いために死の病が流行したようにささやかれていた不条理な世界観、そしてそんな世界の中で生きる人々が見事に脚本で描かれている。
俳優陣が本当に素晴らしい。アンドリュー・ガーフィールドが、とにかく凄まじいゲイを演じているし、久しぶりに観たネイサン・レインも、相変わらずの怪物ぶり。
とにかく長い芝居なのだけど、演出が素晴らしく、とてもわかりやすい舞台美術と装置の展開なので、4時間近い時間を全く感じさせない。
素晴らしい演出だったのだけど、僕にとっては何もかもがわかりやすすぎて、勝手に僕の中に抱いていた『エンジェルズ イン アメリカ』の複雑さや壮大さが感じられず大満足といったものではなかった。
改めて素晴らしい脚本だと思ったので、またいつか他の演出の『エンジェルズインアメリカ』を見てみたいと思ったのだ。
⭐︎エンジェルズ イン アメリカhttps://www.ntlive.jp/angelsinamerica

欲望という名の電車

『欲望という名の電車』は、1947年にブロードウェーで初演されたテネシー・ウイリアムズによる戯曲。ゲイの必須演劇のひとつと言っても過言ではないだろう。今回、大竹しのぶさんが主演のブランチ役で出演するということで東急文化村のシアター・コクーンに観に行った。
広大な敷地を持つフランス系アメリカ人の名家の出であるブランチが、ニューオーリンズに住む妹の家に突然転がり込んでくるという話。
僕自身は観たことはないのだけど、日本では文学座の杉村春子さん主演が有名で、杉村春子さんはブランチ役を今までに600回演じたという。
没落してゆく名家、それにしがみつこうとする人間の姿。粗野で野蛮な原始的な人間の魅力、そして、『欲望』というとらえどころがなく恐ろしい生き物。ゲイやレイプ、少年愛や狂気を含んだ内容は過激であるとも言われるけど、芝居は静かに人間の本質に迫ってゆく。
フィリップ・ブリーンの卓越した演出にうならされる3時間。舞台美術も衣装も本当に素晴らしい。そしてブランチの宝石のようなセリフの数々・・・。
大竹しのぶさんはちょっとおさえ気味の演技で、北村一輝さんはスタンローの荒っぽい演技がはまっていた。でも今回、ステラという妹役の鈴木杏さんがとてもよかった。それと、ミッチ役の藤岡正明さんも素晴らしい。
映画とは違った演劇という生の空間でしか味わえない不思議な興奮を、久しぶりに堪能した夜だった。
⭐️欲望という名の電車http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/17_desire/

王様と私

渡辺謙がトニー賞にノミネートされたという『王様と私』を観るのが、今回のニューヨークの一つの楽しみだった。
『王様と私』自体は、5年くらい前にロンドンで観ているのだけど、ミュージカルというのは演出家や役者、美術や衣装が違うと、全く別のものになるのだと今回改めて思い知らされた。
リンカーンセンターにある劇場は、舞台に向けて傾斜がついていて、とても一体感のある素晴らしい劇場だ。この劇場で、古くは『カルーセル』、『南太平洋』『WAR HORSE』を観ているのだけど、今回はその『南太平洋』の時と同じ演出家だという。
『王様と私』自体は、WEST MEETS EASTが主軸になっており、そこに、奴隷制度や女性の人権など、しっかりとしたテーマがからんでくる。
はじめ、王様としての渡辺謙が少し威厳がないように思えたのだけど、それはもしかしたら、今回の『王様と私』の演出家の狙いかもしれない。
威厳のあるユルブリンナーで有名な映画の王様とは違って、人懐こくユーモアの感じられる王様に演出されている。
そして後半に行くに従って、王様のキャラクターがぐっと立ち上がってきて、その孤独と温かさを感じられるようになってゆく。
トニー賞を受賞した、ケリー・オハラは堂々とした演技と歌で観客を魅了していたし、第一夫人は見事な歌唱力で助演女優賞を受賞した。
どんなにブルーレイや4Kなどの映像が進化したとしても、決して作ることの出来ないものが、生の芝居にはある。
人間が、ギリシャやローマの時代から何千年も、同じように芝居を観てきたことは、なんでなのだろうと思わずにはいられなかった。
俳優たちの見事な演技に引き込まれ、素晴らしい美術と衣装に魅了され、美しい音楽とともに涙した至福の時間を味わうことができた。
最前席を用意してくれたMに、この場を借りて、心から、ありがとう。

NOWHERE

DIMITRIS PAPAIOANNOUによって、ピナ・バウシュのメモリーに捧げられた舞踏。
簡単に言葉に出来ないものを表現しようとする芸術に触れると、胸がドキドキする。
★NOWHERE (2009)/central scene/for Pina http://vimeo.com/m/100021239