MY FAIR LADY

『MY FAIR LADY』は、随分迷った末に直前にチケットを取った作品。ニューヨークのミュージカルは昔は100ドル以下でいくらでも観れたのだけど、今ではだいたい一本2万円以上するのだ。
久しぶりのリンカーンセンター。ここでは昔、『回転木馬』、『南太平洋』、『WAR HORSE』、『王様と私』…と観たのだけど、そのどれもが素晴らしい演出で記憶に残っている。
『MY FAIR LADY』は、ミュージカルではジュリー・アンドリュースが主役のイライザを務めたけれども、映画ではオードリー・ヘップバーン。この年のオスカーは、メリーポピンズでジュリー・アンドリュースが主演女優賞を持っていったというのを、先日BridgeのMから聞いてびっくりしたのだ。
お話自体は、プリティ・ウーマンの原型で労働者階級の花売りの娘が、どんどん上流階級の女性のように変わってゆくお話なのだけど、時間が経てもこれほど人々の心に残り続けているのは、音楽が素晴らしいからではないかと思う。
I Could Have Danced All Night
On the Street Where You Live
挙げ出したらきりがないけど、名曲ぞろいで、たとえ曲を知らなかったとしても、ミュージカルを観た帰り道には、自然に口ずさむことが出来るような曲ばかり。イライザ役の歌声が本当に素晴らしい。
リンカーンセンターは、特有の奥行きがあり円形を効果的に使った美術には驚かされた。舞台が回転しながら次のシーンが自然に現れたり、人がやって来たり巧妙なのだ。
今回、ここには書かないけど、ラストシーンに驚きが隠されていた。こんなに憎い演出が出来るのも、ミュージカルが今の時代に生きているからなのだろう。
ニューヨークに行くことがあるならば、『Carousel』と合わせて是非観たい作品。
カテゴリーart

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です