公正証書の証人問題。

僕の身に何かあった時に、パートナーであるKが判断できるように、僕が先に亡くなった時にKに遺産がいくようにするために僕たちは公正証書を作成することにしたことはここに書いた。

公正証書には2人の証人が必要になるのだけど、宮古島に知り合いがいない僕たちは島内で2人の証人を探すことが出来ずどうしたものかと考えていた。

行政書士が言うには、普通は公証役場の方で証人を立ててくれるらしいのだけど、宮古島に限っては証人はご自身で探してくださいと言われていたのだ。

証人は身分証明書を法務局に提出したりしなければならず、公正証書がなぜ必要なのかなどもせつめいしなければ承諾は難しい。

そこで以前お世話になった司法書士のお爺さんに電話をしたところ、「私でよければやりますよ」とのことだったので喜んでいたところ、書類を持ってパートナーを連れて来てくださいと言われて会いに行ってきた。

すると、お爺さんはどうやら証人になることがとても重要な役割だと思ってしまったようで尻込みしはじめた。

司法書士でありながら、公正証書の証人がどんなものなのかわかっていないようで、「これは大変なことで何かあったら私の財産もどうなるかわからない」などと言い出したのだ。

おまけに「この人の身分証明書を見せなさい」などとKの身分証明書を見せるように要求したので、僕はそこで怒りが頂点に達した。

「それならもうあなたにはお願いしないからいいです。書類を返してください」

行政書士に送ってもらった書類を返してもらい、Kの身分証明書をつかみ、Kとふたり事務所を後にした。

Kに酷く嫌な思いをさせてしまってとても悲しかった。

僕たちはこんな風にずっと差別され続けて来たのだ。

結婚することが出来れば黙っていても手に入れられる権利を、こんな酷い目に遭ってまで公正証書という書類を作って高額な金額を払わなければ手に入れられない現実に悔しさと怒りが込み上げて来た。

何があろうとも、Kのことは僕が守るのだ。と、強く思った一日だった。

捨て犬問題。

海を散歩に連れて行く公園の下に、チビと名付けた野犬がいつもいるとここに書いた。

そのチビに時々エサに様子を見に行っている。

前は毎日行っていたのだけど、この頃は僕たち以外に周りの宿の宿泊者などがエサをあげているのを見かけた。

今日、エサを持って行ったのだけど、チビはお腹いっぱいなのか半分くらい残していた。

これからはそんなに頻繁にここに来なくてもいいかもしれないと思うけど、こんな状態で生きて行くのに限界もあるだろうと思う。

一番いいのは引き取り先が見つかって新しい家族が見つかることなのだけど、お願いしていた愛護団体はもう引き取りをやめてしまったようなので望みは薄いかもしれない。

たかが野犬。そんな風に思えたらいいのだけど、その野犬は人間が飼えなくなって捨てた犬なのだ。

国や自治体にもっと厳しい法律か条例を作ってもらわないと、捨て犬屋捨て猫はいつまでたっても減らないに違いない。

日日草

日日草をいくつか花壇に植えていたところ、気づくと種子が落ちていたようでいたるところで日日草の新芽が出はじめた。

いつのまにか種が飛んだのか、どうしてこんなところに飛んだのか?と思うほど、日頃草さえも生えないような砂利のところにも芽を出している。

自分で植えたわけでもないのに、こうして咲き出した日日草を見ているとかわいくてしょうがない。

自然の力強さも感じるし、神様がウインクしているようにも感じられるのだ。

月桂樹の植え替え

東京の家から長年育ててきたスタンダード仕立ての月桂樹の木がこのところ元気がないので植え替えることにした。

月桂樹はギリシャなどではとても元気に育っているのだけど、元々ヨーロッパ原産だから沖縄の暑さは苦手なのかもしれない。

一旦四角いコンテナから根っこごと引き抜いて古い土や張り詰めた根っこを切り落とす。

鉢を空っぽにしてゴロ石を入れたら培養土を入れて植え付ける。

2本の対になったスタンダード仕立ての月桂樹の木が、また元気を取り戻して美しい葉を広げてくれますように。

ロールキャベツ。

久しぶりにロールキャベツを作った。

キャベツは芯の部分をナイフでくり抜いてから沸騰した鍋に丸ごと入れると、鍋の中でキャベツの葉は開いてくれる。

予め炒めた玉ねぎ・セロリ・人参・マッシュルーム・ベーコンに、合い挽き肉を加えて塩で味つける。

ここで大抵ケチャップを入れる人が多いけど、僕はトマトペーストを入れる。トマトペーストの方が大人っぽく仕上がるからだ。

キャベツは小さめの葉1枚できちんと巻いてから、大きめの葉をもう一枚巻き直し、つまようじで止める。

鍋に並べて化学調味料不使用のイタリアのコンソメで煮ること1時間半、肉汁の染み渡ったロールキャベツが出来上がった。

ワインを飲みながら、パンとチーズをつまみながらとても温かい夕食になった。

また食べたいな。ロールキャベツ。

またまた消防署へ。

宿を開業するにあたり保健所に許可取りをするのだけど、それとは別に消防署の許可も取らなければならず、一度消防署を訪れて必要なものややるべきことを教えていただいたのはここに書いた。

煙報知器と熱報知器を各部屋につけなければならなかったり、でも報知器は半導体不足で納期が読めなかったり、消火器を各部屋に配置したり、書類を沢山記入したり、そんな作業に意外と手間取ってしまい間違いがあるといけないので事前に見てもらうためにもう一度消防署を訪れた。

間違いを直してもらい、足らない部分を教えてもらい、なんとか書類提出の手前まで漕ぎ着けた。

サラリーマンだったらこんな体験もすることはなかっただろうけど、今はKと2人、色々な事を自分たちだけで手探りでやりながら生きている。

それは面倒なことではなく、一つ一つが新鮮で楽しいことに思える。

宿で寝てみよう。

友人が今週末に我が家に泊まりに来るので、その前に一度我が家の宿に自分たちで泊まってみることにした。

実際に照明やトイレやお風呂を使って、ベッドにシーツを敷いて寝てみることに。

夕食は母屋で普通に食べたあと、太陽は何をしでかすかわからないからケージに入れておやすみをして、海を連れて客室に向かう。

海は客室に何出来たのかわからず落ち着かない様子。

お風呂でシャワーを浴びてきちんと作動するのか試してみる。浴槽にお湯を入れたら、オーバーフローが栓が閉じていたのか効かずお湯が溢れてしまいそうになる。

大きな不具合は見つからなかったのがありがたかったけど、実際に客室に寝てみて改善すべきところはいくつも見えてきた。

あとは実際のお客さんをお迎えするまでに少しずつ直していこう。

猫グッズ。

太陽をリビングに放つと椅子に張ってある座面のペーパーコードを爪で引っ掻きはじめた。

「引っ掻いちゃダメ!」と注意すると止めるけど、すぐにまた引っ掻いてしまう。猫は犬と違って躾がしにくい動物であるのと、爪で引っ掻くのは本能的なものだ。

このままでは家中の家具が傷だらけになってしまうと思い、慌てて爪研ぎ用のポールを購入した。

YouTube を見ると、爪研ぎ用のポールは直径20センチのものが安定感があって良いとのことなので、買ってみたものの、届いて組み立てたらその大きさに笑ってしまった。

太陽が来てからずっと夜寝る時にはケージに入れていた。そのケージは海がまだ小さかった頃に使っていたケージ。

でも猫は犬と違って上下の運動を好むようで、YouTube を見ていたら猫用には2階建てや3階建てのケージがあり、2階建てケージが使いやすそうなので購入した。

こうして着々と我が家に猫グッズが幅をきかせはじめている。

宿敵か、友達か。

太陽が家にやってきて3週間以上過ぎた。

家に猫を迎えるにあたり、はじめに心配したのは海と一緒に暮らすことが出来るのか?ということだった。

海を散歩している時に猫を見つけると、必ず興奮して猫を追いかけようとするくらいだから、海は猫をターゲットのように思っているに違いないと考えていたのだ。

でも実際に家の中で海を太陽に近づけてみたところ、噛み付くとかは一切なく、後頭部や頭を甘噛みしたがるのだった。

太陽が逃げ出すと走って追いかけ回して追いかけっこがはじまる。

太陽は身体が小さいので細い隙間にも隠れてしまうし俊敏なのであっという間にどこかに隠れてしまう。

太陽もはじめは海のしつこさを嫌がっていたのだけど、今となっては太陽の方からちょっかいを出しにいくくらいで、時々海の尻尾に絡みついたりして遊んでいる。

犬と猫、多分言葉は全く通じないと思っていたのだけど、仲良く同じ空間で共存出来るようになって来ていて本当に不思議に感じているところ。

東京から友人がやってきた。

東京から友人が3人で宮古島に来島した。彼らは東急ホテルに泊まり夕方に我が家に食事に来た。

僕たちはまたしても簡単なイタリアンでもてなし、ワインを飲みながら楽しい食事だった。

海と太陽はわいわい騒ぎ周り、時々食事を妨害したけど、彼らも動物好きだったため無事に楽しい時間を過ごすことができた。

人が集まる家が好きで、拙いながらお料理でもてなすことに喜びを感じる。

準備をするのは結構大変だけど、力を抜くことも少しずつ覚えてきた。


一番楽なのは、メインとサブはだいたい作っておいてあとは火を入れるくらいにしておくこと。当日の直前はサラダや野菜を盛り付けるくらいにしておくと余裕が生まれる。

更に、メインはオーブン料理にしておくと、みんなと飲みながら話しながらでも十分に料理をテンポよく出すことが出来る。

友人たちやKが笑っている顔を見ながら、たまらなく幸せを感じていた。