母からの小包。

母が柿を送って来てくれた。
畑にある柿は甘みがあって母のお気に入りで、先週末の金曜夜に僕に送ろうと思って電話をしていたのだけど、僕は台湾にいてwifi のみでスマホを起動していたので電話がつながらず心配したようだ。
月曜夜に羽田空港に着いたら、狂ったように母からの着信が残っていて、もしかしたら誰か親戚が亡くなったのかもと思っていた。
火曜の朝早く母から電話があり、今日電話して出なかったら家に僕を探しに行くところだったと言っていた。
「仕事が時々疲れると言っていたから、行きたくなくて家で寝てるのかと思ったわ…」と。(どんな息子なんだ…)
午前中に届いたダンボールの中には、柿の他に、キウイ、大きな蕪、みかん、小松菜、万願寺、お手製の唐揚げ、サンマの煮物…
一人暮らしの僕を、いつまでも小さな子どものように気遣う、不器用で惜しみない愛情がたっぷりと詰まっていた。

みんなが集う町。

赤海老と里芋のアヒージョ

伊勢丹の帰り道、神宮前一丁目のバス停から散歩しながらBEAMS➕を覗き、イロドリの前を通りかかると、ビアンカップルとゲイカップルの友人たちが食事をしていた。
久しぶりだったので店に入って立ち話しながら店内を見るとちらほら知った顔が。白ワインをいただきながら、近くでエステをやっているNちゃんのテーブルへ。イロドリの新メニュー『赤海老と里芋のアヒージョ』をつまんでいると、妹のGからLINEが入った。
「晩御飯の約束を今日だとばかり思っていて新宿三丁目で待っていたのですが、約束は明日だったということがわかり…ご飯食べちゃいましたか?」
「今イロドリでつまみ始めたところだから、おいで!」と返信を打つと、間も無くGがやってきた。
ここ最近、急激に我らが神宮前近辺に友人たちが引っ越して来はじめている。久しぶりに会った友人のビアンカップルもこの渋谷区神宮前の近くに引っ越して来ようかな?などと探し始めたところ。
友人たちが次々にこの町に集まり、たとえひとりの寂しさを感じた時でも、イロドリに来るときっと誰かがいて、家族のような安らぎが感じられる。
妹のGや、弟のFとも話していることだけど、コーポラティブハウスみたいなものを作って住めたらいいなあ…と。
そこでみんなで楽しく暮らすのだ。
子どもを誰かが持ったら、みんなで気にかけて、LGBTとアライが普通に一緒に暮らすコーポラティブハウス。
夢を描いていたら、いつの日か叶うかもしれませんね。

陳麻婆豆腐。

大辛にしてしまった

前菜のハチの巣

「雨が降ってるし、なんだか火鍋が食べたいわ…」とS太郎が言うので、新宿西口の野村ビルの地下二階にある『陳麻婆豆腐』へ。
ここは、中国にも店を持っている四川料理の老舗。本当は四川料理と言っても沢山の種類があるけど、ここは日本で馴染みのある麻婆豆腐をメインにしている。
火鍋は、基本的に3つのコースから選ぶ。僕たちはシンプルに野菜のみの鍋に、好みの和牛やイベリコを追加する形にした。
台湾などで火鍋を食べると、肉の他に魚のすり身や海老やイカ、何もかもがごちゃまぜになって入っていることが多いのだけど、僕個人の好みとしては、野菜と肉だけで絞ってある方が好きだ。コースにするとそれに前菜を選べて、麺かご飯か選び、火鍋の辛さを選ぶことになる。
この店は、前菜もどれを食べても美味しいし、何よりも火鍋のスープがとても美味しい。
基本的には鍋の具材は、ごま油にニンニクが入ったタレにつけて食べるのだけど、これがまたごま油の風味が効いていてとても美味しく肉が食べられる。
今までは、『小肥羊』や『天回香味』によく行っていたのだけど、今のところ東京で一番美味しい火鍋は、この『陳麻婆豆腐』に決定した。
★陳麻婆豆腐http://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13044542/