あいじ(金沢)

香箱がに

蟹しゃぶ

16年も経つ菊姫

金沢に来たら、ほぼ必ず立ち寄るお寿司屋さんが、『あいじ』。
犀川のほとりの一本道を入った右側にある『あいじ』は、人気店のため隣のお店を買い取り拡大していた。
いつものように、5年前にこの店のカウンターで出会った金沢に住むノンケの友人HKに会う。彼のことは以前このブログに書いたので、ご興味のある方は読んでいただきたい。http://jingumae.petit.cc/banana/2089714
日本酒協会のHKは、僕が金沢に来るのを楽しみにしてくれていて、毎年貴重な日本酒を『あいじ』さんに持ち込み、また、大将に頼んで蟹を一匹取っておいてくれる。
僕と同じ年のHKとは、話すことがたくさんあって、娘さんが2人いてジャニーズが好きだとか、最近の金沢や能登の食べ物の話題から、日本酒を作る『杜氏』の話を真剣にしてくれる。
『あいじ』の大将は、有名な寿司屋『太平寿し』で修行された方。つまみがとても美味しく、魚を軽くしゃぶしゃぶにして食べることも取り入れている。
今回は、蟹を軽くしゃぶしゃぶして、半透明なくらいで塩をつけて食べると、口の中で蟹は柔らかく溶けて甘みが広がった。
HKさんの日本酒は、泡から始まり、何本も続き、周りのお客さんにも振舞われていく。中には16年も経つひねた味わいのある日本酒もあって、お料理とぴったり寄り添っていた。
会計を済ませようとお願いすると、大将は、「HKさんから先に頂いております」と言う。
「ただしさんが来ることがわかってからお店に来られて、料理はこれを…蟹はこれを…鰤はこれを…と打ち合わせがあったんです。
何回だと思います?3回ですよ。3回!」と言って笑っていた。
沢山お金を使わせてしまって申し訳ないと思いながら、毎回毎回、なんでこの人は僕を歓待してくれるのだろう…?と不思議な気持ちになる。
一時は、ホテルまで送ると行って送って来たこともあり、内心この人はゲイなのでは?と疑ったこともあったのだけど、今は恐らくノンケなのだと思っている。
カウンターで、たまたま雨の日に隣り合わせただけなのに、あれからもう5年、毎年毎年金沢に訪れている。
人生には、そんな不思議な出会いもあるのだ。
★寿司処 あいじ鮨処 あいじhttp://tabelog.com/ishikawa/A1701/A170101/17001116/

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