ボヘミアンラプソディー

日本で話題沸騰しているQUEENの自伝的映画『ボヘミアンラプソディー』を、やっと観ることができた。
シンプルな構成でQUEENを知っている人には先の読める話しだし、映画として超素晴らしい作品というわけではないのだけど、ドラマの中に引き込まれ、気づいたら何度も涙を流していた。
QUEENと言えば、フレディ・マーキュリーが、新宿2丁目の『九州男』のマスターの元へ何度も来日しては来ていたことで有名だけど、このフレディ役が物凄く頑張っていたし、他の役者もとても似ていて驚かされた。
フレディが実は保守的なインド系出身でゲイというダブルマイノリティであったり、1つ1つの曲が生まれていく様子が紐解かれていたり、フレディ・マーキュリーって、やっぱり天才だったんだなあ・・・と感動するに違いない。
QUEENをあまり知らない人にとっては、とても楽しめる映画だと思うし、QUEENファンにとっては、曲のできて行く過程などが見れて存分に楽しめるだろう。
IMAXで、ぜひ!
⭐️ボヘミアンラプソディーhttp://www.foxmovies-jp.com/bohemianrhapsody/

日本における同性婚について。

親しい友人と食事をしながら、日本における同性婚について語り合った。
主要7カ国(G7)の中で、同性婚を認めていないのは、日本とイタリアだけだ。キリスト教の強いイタリアでも、16年に同性カップルに対して婚姻に準じた権利を認める法律が成立した。
保守的な日本は、これから世論が少しずつ変化していき、海外からの圧力などにより遅かれ早かれ同性婚を認めざるを得ない状況になるのだと思う。
一方、当事者である周りのゲイの友人たちに、「同性婚のことをどう思っているか?」と聞くと、大抵の人は「特に僕には必要ないかな・・・」などという返事が返ってくることが多い。
僕たちが新宿2丁目に飲みに行っている感じだと、「男同士だし、経済的にもそんなに困ってないし、僕たちは特に変化は望まない。むしろこのままでいいよ・・・」という意見や、「もう養子縁組しちゃったから、今更同性婚と言われても僕たちは当事者にはなれないし関係なくなっちゃったんだよね・・・」という声も聞こえてくる。
ある親しい友人は、「日本(の特にゲイ)は、同性婚したくないという人の方が圧倒的に多いかもしれない。同性婚よりも、結婚制度とそれにまつわる法的なことを、最初から考えるっていう方が理想的だと思ってるのだけど・・・」という考えだった。(これはイタリアに近いのかもしれない)
僕が今思うのは、僕たちはもう、結婚も、家族や友人に囲まれる結婚式も、子どもを育てることも、あらかじめ諦めている中から人生を捉え、生きているということ。ストレートの人たちが思い描くようなある種の幸福は、初めから僕たちには選択肢にはない中で、これ以後の生活設計をしていると思うのだ。
でも、もしも、これから先の若い人たちにとって、『同性婚』という選択肢がはじめからあったならどうだろう?
今の僕には必要のない同性婚も、もしも選択肢としてあらかじめあるのならば、それを望む人たちにとっては、結婚式をする。家を買う。子どもを育てる・・・そこからはじまる人生の可能性が大きく拡がる気がするのだ。

お揃いのセーター。

10%オフの無印週間が始まったので、骨董通りや入口のMUJIを覗き、Kとお揃いでグレーのセーターを買った。
このセーター、前後がなくて、どちらを表にしても着れるという作り。
手で触ったらふっくらしていたのと、サイズ感もゆったりしていたので、家でくつろぐのにいいかと思いお揃いでグレーを買った。
お揃いのものを買うことに、つきあいはじめの頃は恥ずかしさも感じていたのだけど、今となってはどんな店でも平気で同じ洋服を買っていたりする。
外に出かける時に、同じ色の洋服は着ることはないけど、家の中なら全く同じセーターでも気にならないかな。

秋から春まで楽しめるコンテナ。

毎年のことなのだけど、秋から冬に変わる頃、大きなコンテナに球根を沢山仕込んでおくようにしている。
チューリップ、水仙、ムスカリ、クロッカス・・・それぞれ様々な品種があるので、選びながら、今年も球根を沢山購入した。
そして、必ず春に咲く球根と一緒に草花も植えておくこと。冬の間も寒さに負けずに咲き続けてくれる草花は、見ているだけで元気をくれるし、草花が植わっていると、水あげを忘れなくて済むのだ。
パンジー、ビオラ、スイートアリッサム、ガーデンシクラメン、斑入りのアイビー、タイム・・・花だけでなく、美しい葉っぱの植物を数種類入れるのがポイント。葉っぱの造形や色は、花の美しさをを何倍にも引き立ててくれる。
毎年恒例のことなのだけど、Kを呼んで手伝ってもらう。大きなコンテナに生い茂っていた大葉とバジルを抜いて、土を捨て、一番下にチューリップの球根を並べて土をかけ、その上に水仙の球根を並べまた土をかけて、最後にクロッカスやムスカリなどの小さな球根を並べ、一緒に草花を配置して土をかける。
今年も、寒い冬を迎え、春を待つ準備が整いました。

青いワークウェア。

ビル・カニンガムさん

千駄ヶ谷小学校近くにある『LABOUR & WAIT』は、時々覗くお気に入りの雑貨屋さん。
特に何を買うでもなく覗いたら、青いワークウェアに目が止まってじっと見入ってしまった。
フランス製のデッドストックだろうか、古いタグがポケットに縫い付けられている。
値段を見るとポケットのお金で買えたので、そのまま買ったのだけど、店員さんが言うには、「デッドストックで売られていて3枚くらい入って来たんです。フランスのものみたいですが、イギリスの蚤の市か何かでオーナーが買い付けて来て」
僕がこのワークウェアを買ったのは、ニューヨークのファッションフォトグラファー『ビル・カニンガム』さんの映画を見たからかもしれない。(ビル・カニンガムさんは、残念ながら亡くなってしまった)
映画の中ではマンハッタンの狭いアパートに住み、どこへ行くにも颯爽と自転車で駆けつけていたビル・カニンガムさんは、確かこんな真っ青なワークウェアを着ていたと思う。
僕もこの真っ青なワークウェアを着て、黄金に黄葉した銀杏並木を自転車で走ろうか。

ボジョレー・ヌーヴォー2018

毎年11月の第3木曜日は、ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日。
僕が高校生の頃、ボジョレー・ヌーヴォーは爆発的なブームがあり、最近では随分下火になってきているとはいえ、未だにフランスのブルゴーニュ地方にあるボジョレー村からのヌーヴォー全体の半分のワインがこの時期日本にやってくるそうだ。
その年に採れた葡萄のガメイ種で作られるヌーヴォーは、寝かせて飲むワインではなくて、なるべく早くその年のうちに飲んだ方がいいワイン。豊穣を祝うようなワインなので、きっと農耕民族の日本人には受けたのだろう。
今年の夏は、日本では酷暑だった気がするけど、フランスでは葡萄の成育にはとてもよい気候だったようで、ヌーヴォーだけでなく2018年もののワインはこれから美味しいワインとして出回るだろうとも言われている。
今年は新宿の高島屋で2本ボジョレー・ヌーヴォーを買い求めた。ルイ・ジャドなど有名なワイン醸造家のもの。
まとめて作って冷凍しておいたハンバーグを解凍して、じゃがいも・玉ねぎ・人参・インゲンの蒸し煮を添える。
パンを3種類に、美味しいブリー・ド・モーを合わせたら、素敵なディナーがすぐに出来上がった。
キャンドルを灯しながらいただくボジョレー・ヌーヴォーは、美しい赤色にほんのり紫が入っている。
Kとふたり、去年よりも美味しいね。と言いながら楽しい時間を過ごすことが出来た。

ゼラニウム『カリオペ』。

家の大きなコンテナには、未だに大葉とバジルが勢いよく繁っているけれど、そろそろ球根を植える季節になってきた。
しょっちゅう顔を出す渋谷東急本店の屋上の園芸店で、お店の人に「そろそろ球根が少なくなってきましたよ」と言われ、「今のうちに買っておくか」とチューリップや水仙やヒヤシンスの球根を買い求めた。
そしてそのついでにゼラニウムの鉢をいくつか。
クリスマスのような深紅のゼラニウム『カリオペ』は、丈夫で長く咲いてくれる花だ。大衆的で鮮やかなピンクのゼラニウムもかわいいけど、このシックな深紅はクリスマスシーズンにぴったりだろう。
ベランダの柵に均等に6鉢並べて、道を通る人が見上げて気づいてくれたらうれしいな。

同性婚へ向けた戦い。

ごく親しい友人Gと久しぶりに食事をしたのだけど、彼が言うのだ。
G「『同性婚を認めないのは違憲である』とする申し立てをするのに、Kくんと一緒に裁判に出てくれませんか?」
僕「え?それって前から話は聞いてたけど、別のカップルがやるって言ってたやつだよね・・・そんな人前に出るのとかって・・・無理無理無理・・・でも裁判ってどれくらい時間かかるの?」
G「最高裁まで行くので、5年以上かかると思います」
僕「5年か・・・もっと若いカップルいるでしょう?俺なんかじゃなくて」
G「それがなかなかいないんです。片方がカミングアウトしてなかったり、顔出ししたくなかったり・・・」
Gが話しているのは新聞にも載ったこの件https://mainichi.jp/articles/20181114/k00/00m/040/189000cなのだけど、何も俺にそんな話し持ってこなくても・・・。
G「他にも何組か承諾もらっていて、最後のカップルになってもらえませんか?」
僕「確かに・・・今まで世の中のためになることなんて、俺はなんにもしていないし、俺たちのことというよりも、それがこれからの若い人たちにとって役に立てるならやりがいはあるのかもしれないね・・・」
G「今のままで行くと負けるかもしれないんです」
僕「でも、勝ち負けというよりも、話題にするのが目的なんでしょ?遅かれ早かれやってくる同性婚を認める国になるのを早めることはできそうだよね」
G「そうなんです」
僕「でも・・・また炎上するんだろうね・・・これで何回目かな・・・色々過去の黒歴史を暴かれたり・・・こわいね・・・」
G「・・・」
僕「あ、でも、俺もKも、まったくSNSを見てないから、どんなに燃え上がってもまったく気にならないかもね」
G「笑」
でもなあ・・・マスコミに顔も名前も出て、裁判所に行ったり、最高裁判所に行ったりするなんて・・・なんかおしっこちびりそう・・・。
ということで、ただいま考え中。
(こんなことここに書いてしまっていいのか・・・)

ふたりのもみの木。

町では気の早いクリスマスの飾り付けも始まってきているけど、アメリカの感謝祭(11月の第4木曜日)が近づいてくると、なぜだかクリスマスの気分が高まってくる。
この家に引っ越してきてから、クリスマスを迎える11月の終わりくらいからもみの木を買ってきて飾り付けをしている。
ニューヨークなんかの町中で切って売られているもみの木とは違って、根っこがついたもみの木で、毎年きちんと植えて外に出して管理するのだけど、東京の真夏の暑さには弱いようで、盛夏の頃にいつも枯れてしまう。今年も例外でなく、酷暑の中でかわいそうに枯れてしまっていた。
クリスマスが近づいてきたので気になったのか、Kが聞くのだ。
「ただしくん、今年はクリスマスツリーどうするの?」
僕は、Kの顔を見ながら、「買うつもりだよ」と答えた。すると、Kはちょっと安心したような顔を見せた。
クリスマスが近づいてくるこの頃、時々僕は思い出していた。
クリスマスツリーに一生懸命飾り付けをしているKの姿を。
ツリーに均等に照明が飾れるように気を遣いながら、何度も掛け替えていたっけ。それに、オーナメントをつける時も、じっくりと考えながら配置を決めていた。
それと、はじめてクリスマスツリーを買った年に、新宿御苑に松ぼっくりをふたりで探しに行ったのだ。寒くて晴れた日だったけど、松ぼっくりを探しているだけで、とても温かな気持ちになったのだ。
そんなふたりのたわいもない瞬間をふと思い出して、今年のクリスマスも幸福だなあと思っている。

鹿児島のゲイバー。

福岡はもはや、札幌と並んで東京大阪に続くゲイタウンと言って過言ではないだろう。その後が、横浜だったり、仙台だったりだろうか。
九州ではそれ以外の県には、だいたい1つか2つくらいしかゲイバーはないようだ。鹿児島は珍しく何軒かあるようだけど、鹿児島のゲイバーのことをあまり知らなかったので、行く前に福岡のゲイバー『七男鳥』で聞いて、結局『カップ』というお店と、『BUZZ–R』というお店に行った。
鹿児島のゲイバーは、今まで『Ken’s BAR』しか行ったことがなかったのだけど、いつもオープン時間が遅いのか、前を通りかかっても開いていないようで、結局今回はKen’sには行けなかった。
『カップ』は、49歳のハンサムなマスターひろしさんがやっているお店。鹿児島のことはもちろん詳しいし、どんな話題をふっても偏りなく話すことができる。僕たちが行った時は、30代はじめくらいのお客さんがいたけど、鹿児島の中では若手が比較的集まるお店のようだ。
『BUZZ–R』は、ゲイバーにしてはかなり広い部類のお店で、週末はママ以外に2人店子さんがいた。ママは話が面白く、昭和のゲイバーのママらしい笑わせて楽しませる王道的なゲイバー。
店子さんたちは20歳くらいの若い子と30代で、どちらもフレンドリーで話しやすかった。この店が一番若手が集まるお店だと思うけど、僕たちが行った日にいたのは、みんな40代のおじさんたちだった。笑
どちらのお店も、有名なラーメン屋さん『のり一』を挟んで1本違えた道にある。
⭐️カップhttps://mobile.twitter.com/kap_0302
⭐️BUZZ–Rhttps://mobile.twitter.com/kap_0302