台湾から、E&Rカップルが来日。

かまどさん二合炊き

台湾でイロドリのスタッフがお世話になった、E&Rカップルが再び来日した。
ふたりは新宿に家を1年間だか借りていて、半分をまた他の人に貸すということで家の掃除に来たのだ。
ふたりは、前日に台湾行きを決めた僕のホテルの手配からはじまり、日台合同パーティーの主催、そして、みんなの九份などの観光まで、何から何までやってくれた。
僕よりも全然若いのに、間も無く仕事から引退しようかなあ…と言っているEを見ていると、なんとも恵まれているなあと羨ましくなる。
苦労など感じさせず、悠々と人生を生きている感じがするのだ。
Rはというと、代官山のル・コルドンブルーの学校に通って、きちんと卒業したのだ。そしてこれから台北と新竹にお店を出店するという。
今回、台湾旅行のお礼のために、ふたりにプレゼントを用意した。
それは、長谷園『かまどさん』の二合炊き用土鍋。
以前Eが無水鍋を日本で購入しているのを見て、何を料理するのだろう…と思って聞くと、「これで美味しいご飯が炊けると書いてあるから…」と言っていたのだ。
僕も無水鍋は持っているけど、アルミでご飯を炊くよりも、やはり土鍋で炊く方が美味しいと思っていたのだ。僕は、一号のご飯を炊く時に、この『かまどさん』を使っている。
EとRは、『かまどさん』を抱えて、嬉しそうに手を振ってタクシーで家に帰って行った。
台湾に帰国して、いつかご飯が土鍋で美味しく炊けたら、きっとLINEがくるだろう。
★かまどさんhttp://www.igamono.co.jp/product/kamadosan.html

台湾の包丁。

昔、まだ台湾に行ったこともなかった時に、当時つきあっていた恋人が台湾に行ったお土産で包丁を買って来てくれた。
チタンだったかなんだったか(笑)、とにかく硬い金属で出来た包丁なので、骨だってくだけるよと言って。
包丁は四角くて、ある程度重く、しばらく引き出しにしまってあったのだけど、数年経ったのち、まだ凍っている肉を試しに切ってみたら、気持ちがいいくらいにスパンと切ることが出来た。
それから、時々この包丁を使うようになったのだけど、使ってみて驚いたのは、なるほど、中国4千年の知恵が詰まっているように感じる。
たとえば、九条ネギなんかを僕はまとめて買って来て、使いきれない分は一気に刻んでしまって冷凍庫に保存するのだけど、長いネギを端から一気に切るなんて時に大活躍するのだ。
使う前は重さが気になっていたのだけど、使ってみると、その重さが実に使いやすく、持ち上げると勝手に包丁自体の重さで切ってくれる感じといったらわかりやすいだろうか・・・とにかく、単純な端から端まで切ってゆく作業なんかに力を発揮することがわかった。
それと、その切り刻んだ細かなネギをバットやボウルなどに取り分ける時に、包丁の腹に一気にネギがすくい上げられるのも素晴らしいと思っている。
切れ味が抜群なので、見かけに寄らず繊細にイカを砂漠なんてのも出来てしまう。
日本の包丁は日本人敵な切れ味や魚さばきには最適だけど、台湾の包丁は台湾らしい様々な食材を大胆に切ってゆくために作られたのだろう。
使うたびに、感動してしまう素晴らしい包丁なのです。

SAANA JA OLLI

サーナ ヤ オッリは、フィンランドのデザインユニット。
この不思議なグラフィカルな文様を見た時に、「浴衣にしたら、かわいいかもしれませんね・・・」と口をついて出た言葉。
そんな一言が発端となり、僕の浴衣を作ってくださることに。(ありがたすぎる・・・)
先日、ここにも上げた墨田区の呉服屋さんに採寸に行き、この100%ヘンプ繊維という素材がどれくらい縮むのだろう・・・などと話し合いながら、やっとのことで出来上がった浴衣が、ついに家に到着したのです。
今年の夏は終わってしまったけど、来年の夏、この不思議な柄の浴衣を着ることを、今から楽しみにしている。
★SAANA JA OLLIhttp://www.ecomfort.jp/SHOP/101433/list.html

小さな動物たち。

学生の頃、表参道の同潤会アパートの一室に、『Farmers Table』という雑貨屋さんがあった。木で出来た器や素朴なガラスやアルミなどの素晴らしいセレクトのお店で、時々覗くのが楽しみだった。
お店はその後、通りを挟んだキャットストリートの中に移転して、またその後恵比寿に移転してしまったのだけど、恵比寿になってからは、アウェーなので行くことはなくなってしまった。
そこで見つけた小さな動物たちは、木で出来ていて素朴で温かみがある。その小さな動物たちを、僕はいつも窓辺に一列に並べて飾っていた。(あと一羽、ひよこがいたのだけど、この家に引っ越して来てから行方不明になっている)
ある日、前の原宿の家に住んでいた時に、兄の子どもが当時4歳くらいだっただろうか、家に遊びに来て、この動物たちに目をつけて、ひとつ残らず持って帰ってしまったのだった。
子どもの手前、あげるよと言ったものの、実はとても惜しくて、それだけ僕は、この動物たちに愛着を感じていたのを、失ってしまってから気づいたのだった。
いつだったか、兄の家を訪れた際に、その甥っ子ももう中学生くらいになっていて、何気なくリビングを見たら、この動物たちが役目を終わったかのように、端の方に投げ捨てられているのを見つけ、「あ、これ、お兄ちゃんが持って帰るね!」と言って取り返してきたのだった。
それからまた、動物たちは窓辺の定位置に戻り、今も仲良く暮らしている。
時々僕は、この小さな動物たちを眺めては、穏やかな気持ちになるのだ。

洗剤問題。

床用洗剤、バス用洗剤、トイレ用洗剤、キッチン用洗剤、住居用洗剤、家具用洗剤、ガラス用洗剤…そもそも、家の洗剤は、なんで場所によってそれぞれ分かれているのだろう…?
昔、そんなことを思って、なんとかシンプルにならないものかと思っていた。
巷に溢れる洗剤は、どれも変な臭いがするし、身体に悪そうなものばかり入っているように思えた。そうかと言って、エコを前面に打ち出した商品もなんだか中途半端な気がしていた。
8年くらい前に友人が、『重曹』がいいよ。と教えてくれて、何の気なしに使ってみると、キッチン周りの油汚れも、力も要らず綺麗に落ちて驚いたのだった。
その時に思ったのだ。
僕たちは、洗剤メーカーによって騙されていたのだと。
それ以来、キッチンも床も冷蔵庫の中も、あらゆるところを重曹で拭いている。また、重曹と同じように重宝するのが『クエン酸』で、キッチンのステンレスは重曹で汚れを落とした後、クエン酸で拭くとピカピカになるし、トイレにもクエン酸は効果的だ。
それでいて重曹もクエン酸も、手袋をすることもないし、手が荒れることもないのだ。
白い重曹を袋で買って、自分で水と一緒にかき混ぜて溶かして、別の容器に入れて使うこともできるけど(クロワッサンの読者みたい)、ちょっと面倒なので、僕はスプレー式の重曹とクエン酸を買って使っている。

カイボイスン。

僕の家には、ずいぶん昔からカイボイスンのデザインした動物たちがいる。
木で出来た動物たちは手触りがよく、それぞれ腕や脚や鼻なんかが自由に動かせて、子ども用に作られたおもちゃであるものの、大人でも魅了されてしまう。
今回、デンマーク行きが決まって改めてデンマークのことを調べていたら、我が家にはデンマークのものが溢れていることに気づかされた。
カイボイスンは、デンマークを代表するプロダクトデザイナーで、王室御用達のカトラリーなどでも有名。
そのカトラリーも僕の家にはあって、形の美しさだけではなく、どのように使われるのかということを考え抜いてデザインされていることがわかる。
また、この写真にも写っているリビングのYチェアは、ハンス・J・ウェグナーによるデザインで、ウェグナーもデンマークを代表する家具デザイナーだ。
Yチェアは、日本の家庭でも沢山愛用されているが、実際に座って使ってみると、手放せなくなるくらい座り心地がいいのだ。
そして、この椅子を離れて見た時にも、「ああ、なんて美しい椅子なのだろう…」と、いつもいつも思ってしまう。(この他にも、ウェグナーのデザインしたイージーチェアが寝室にあるのだけど、その椅子の話は、また今度しますね)
デンマークは、形だけでなく、用のデザインにおいてさえも、相当先進国のようなのです。

琉球ガラス。

沖縄に来たからには、シンプルな琉球ガラスのグラスがあれば欲しいと思い、数軒のお店を回った。
『久高民藝店』は、国際通りにあり、様々な質の高い民藝品を扱っているので必見だろう。沢山の作家の器が置いてあるのだけど、僕が思い描くようなものがなく、もう少し色が付いていたり、デザインにクセがあったりした。
Kを引き連れて、最後の日に『那覇市伝統工芸館』に行き、あれでもない、これでもないと諦めかけた時に、ふとセールのためのワゴンの中のグラスに目が止まった。
「あ、これ、シンプルでいい感じ…」
Kを呼んでグラスを見せると、かわいいと言う。(多分、650円という値段が気に入ったのだろう)
琉球ガラスは、元々アメリカの駐留軍のために作られて来たガラスで、今でも60%以上は米軍の人たちの手元に届くそうだ。
それゆえか、デザインがどこか無骨で、がっしりしているように思う。毎日使う民芸品には、その土地の暮らし方が出ているのだと思う。
夏の終わりに、島らっきょうでも買ってきて、そうめんチャンプルーでも作って、このグラスで、Kと一緒に泡盛のロックでも飲みたいなあと思っている。
★久高民藝店http://calend-okinawa.com/interior/interiorshopnavi/kudakamingei.html
★那覇市伝統工芸館http://www.kogeikan.jp

これ、なーんだ?

答えは、『アボカドスライサー』。
OXOという1990年ニューヨークのブランド。
僕も、いくつかOXOの商品は愛用していて、例えば『上から見たら、どれくらいの量が入っているかわかる計量カップ』とか、『押すだけで簡単に水が切れるサラダの水切り』とか…
どの商品も、生活者の立場に立って、日常のキッチン周りの家事をより簡単にするために考案された革新的なものたちばかりだ。
アボカド好きの僕にとってさえ、アボカドを切って、種を出して、スライスすることは、実は少し面倒くさいと思う。
アボカドを潰してしまうこともよくあるし、綺麗に切れないこともある。
1.アボカドの周りをグルッと切る
2.真ん中の金属で種を取り出す
3.一気にアボカドを掬いとる
このおもちゃのような道具は、そんな僕にも、ちょっとやる気を起こさせてくれて、以前よりもよりアボカドを日常的に食べるようになった。
力の弱い女性や老人、誰のためにでも、簡単にキッチン周りの仕事が出来るように考え尽くされた商品は、革新的なアイデアで満ちている。

borgo delle tovaglie

旅行の前に、伊勢丹で買っておいたお皿が届いた。
たまたま期間限定で展示されていたようで、シンプルだけど何かがイタリアな感じだな…と手に取ったら、ボローニャのブランドだった。
レストランが出来るんじゃないの?というくらいお皿は持っているのだけど、気に入ったお皿にはなかなか出会うこともないかなと思い手に入れた。
洋食器の多くは、薄く繊細で、落として割ってしまいそうなものが多く、ホテルやレストランで使うのならいいのだけど、家で使うのならばこんなザックリした食器が僕は好きだ。
どんなに気に入った食器でも、飲んだ後の片付けとか、思いがけず手が滑ったりして欠けたり割ってしまうことがあるものだ。
だから僕は、沢山のセットで買うよりも、取り敢えず2つという最小単位で買うようにしている。
ゲストがみんな違う形のお皿でも、それはそれで面白いのではないだろうか。
★borgo delle tovagliehttp://www.borgodelletovaglie.com

パストリーゼ77。

東京も梅雨に入り、蒸し暑い日が続いている。
湿度の高いこの季節、目には見えないけれども、家のそこら中、雑菌の温床になっているに違いない。
まな板は、洗剤で洗うだけでは菌は死んでいないし、テーブルの上も湿った台布巾で拭いても、実は綺麗にはなっていないのだ。(そもそも、湿った布巾は雑菌の塊)
まな板や包丁は、洗った後にひと吹き。食事を始める前にテーブルに吹いてキッチンペーパーで拭く。冷蔵庫を開けて、棚が空いたらシュッとひと吹きしてキッチンペーパーで拭く。ゴミ袋をまとめたらゴミ箱の中にひと吹き。流しのゴミを捨てたら水切りに吹いておく。
余談だが、Kは病院で検査技師をしているせいか、菌に異常に過敏だ。僕の家に来たら、何も言わなくても勝手に『パストリーゼ77』を吹きかけてテーブルを吹いたりしている。
除菌、抗菌、そして臭いも抑えてくれる。驚くことに、食品にかけても大丈夫なのだ。
大きなボトルを手に取りやすい場所に出しておけば、気づいた時にすぐに使えるし、かなり長い間持つのもありがたい。
うちではキッチン周りに、『パストリーゼ77』が欠かせないのです。(なんだか、有閑マダムのおすすめ商品みたいになってしまった…)
『パストリーゼ77』http://www.dover.co.jp/ad_pasteuriser/
※アルコール77%の非常に強力な除菌力と、酒造会社ならではの遺伝子組み換えを行っていないサトウキビ原料由来の醸造用アルコールを使用し、緑茶から抽出した高純度カテキンを配合。さらに純水を使用し、長期間の抗菌持続性も実現。