台湾の包丁。

昔、まだ台湾に行ったこともなかった時に、当時つきあっていた恋人が台湾に行ったお土産で包丁を買って来てくれた。
チタンだったかなんだったか(笑)、とにかく硬い金属で出来た包丁なので、骨だってくだけるよと言って。
包丁は四角くて、ある程度重く、しばらく引き出しにしまってあったのだけど、数年経ったのち、まだ凍っている肉を試しに切ってみたら、気持ちがいいくらいにスパンと切ることが出来た。
それから、時々この包丁を使うようになったのだけど、使ってみて驚いたのは、なるほど、中国4千年の知恵が詰まっているように感じる。
たとえば、九条ネギなんかを僕はまとめて買って来て、使いきれない分は一気に刻んでしまって冷凍庫に保存するのだけど、長いネギを端から一気に切るなんて時に大活躍するのだ。
使う前は重さが気になっていたのだけど、使ってみると、その重さが実に使いやすく、持ち上げると勝手に包丁自体の重さで切ってくれる感じといったらわかりやすいだろうか・・・とにかく、単純な端から端まで切ってゆく作業なんかに力を発揮することがわかった。
それと、その切り刻んだ細かなネギをバットやボウルなどに取り分ける時に、包丁の腹に一気にネギがすくい上げられるのも素晴らしいと思っている。
切れ味が抜群なので、見かけに寄らず繊細にイカを砂漠なんてのも出来てしまう。
日本の包丁は日本人敵な切れ味や魚さばきには最適だけど、台湾の包丁は台湾らしい様々な食材を大胆に切ってゆくために作られたのだろう。
使うたびに、感動してしまう素晴らしい包丁なのです。

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