MOTI

チキンカレー

タンドリーチキン

「世の中に、こんなにうまいカレー料理があったなんて!」
僕が高校の頃、はじめて食べた本格インド料理は、六本木の『MOTI』だった。その頃の東京では、この『MOTI』と、元の麹町にあった日テレのそばの『AJANTA』しかなかったのではないだろうか・・・?
僕のスポーツクラブは六本木にあってお昼時にはどこも混み合うのだけど、ふと懐かしくなって『MOTI』に行ってみた。店内は入れ替わりに人がどんどん入って来て、ものすごいいい感じの賑わいを見せていた。
頼んだのは、ちょっと辛めの『チキンカレー』と『タンドリーチキン』。これが、お皿を舐め尽くしたくなるほど美味しかったのです。
こんなことを書いている今でも、またあのカレーが食べたいなあ・・・と思ってしまう。
★MOTI http://www.motijapan.com/index/#/home

串カツとうどん。

若鶏の唐揚げ

鯛ちくわ天うどん

ぶっかけ肉うどん

大阪と言えば、串カツ。串カツはどこで食べても不味いということはなく東京に比べると驚くほど安いのだけど、あまり汚い店は嫌じゃないですか…そこで、この『名代 串カツ 松葉』へ。
『だるま』などの人気店に比べると、ちょっと落ち着いた雰囲気の店で、店内がベタベタしていないのが気に入っている。^^;
11品のコースで、団体割引で2100円。なんてかわいい値段なのだろう。若鶏の唐揚げが特に柔らかくて美味しかった。
大阪はうどんの街。本当は出汁のきいた刻みうどんが食べたかったのだけど、梅田近辺はほとんど日曜日がお休みで、ちょっと離れた『うどん屋 きすけ』へ。
この店は『鯛ちくわ天』のうどんが有名らしいけど、ちくわというものが苦手な僕は、ぶっかけ肉うどんにした。(ちくわって、中身に何が入っているのかよくわからない所が苦手なのです。蒲鉾も)
このうどんがもちもちしていて美味しかったのです。四国のうどんのように、しっかりとしたコシのある感じではなくて、噛むとモチっとしていて、言うなれば手打ちのパスタみたい。『鯛ちくわ天』を食べたKも、美味しいと喜んでいた。
一概にうどんと言っても、地域によって太さやコシが違っていて、それはまるで別の食べ物と言えるくらいに日本には多様なうどんがあるのだと思う。うどん万歳!
★名代 串カツ 松葉http://s.tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27016690/
★うどん屋 きすけhttp://s.tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27015342/

粉もの文化。

ネギマヨ

明石焼

お好み焼き

大阪は、言わずと知れた『粉もの文化』の街だ。考えられないことに、ランチで焼きそばにご飯がついてきたり平気でする。
Kが来たので、ふたりでがっつり安くて美味しいB級グルメを楽しんだ。
『はなだこ』は、ネギマヨで有名なたこ焼き屋さん。この梅田界隈、地下も含めると相当の飲食店が入り乱れていて、更にどこも道が似ているので場所がわからなくなりやすいのだけど、阪急の隣なので場所的にとてもわかりやすい。
東京の多くの屋台のたこ焼きは、作った後に時間が経っていて、悲しいことに外側が硬くなり、中とは隔離され別物になっていることが多いのだけど、この店のたこ焼きは、熱々を頬張ると、口の中でとろけるような中身が交わり、美味しさがハーモニーのように一体となり、複雑に感じられる。
その『はなだこ』の奥にあるお好み焼き屋さんは、『さくら』と言ってこの辺では人気店。そして、そのずっと奥を左に曲がった所に明石焼のお店『えき亭』がある。
大阪の人は、明石焼にライバル意識が強いのだろうけど、僕は、明石焼とたこ焼きは、全く別の食べ物だと思っている。熱々の明石焼を出汁に浸して頬張ると、あったかい出し巻き卵を食べている気分になる。幸福だ。(明石焼の台がなぜ傾いているか知ってますか?なんと!太い方から先は細くなってゆくタコの足を表しているから。上に乗った明石焼は、吸盤を表しているのです!)
お好み焼きは、沢山店がありすぎて、そして、どこも土日は並んで待たなければならないため面倒くさい。今回、パレードの前にアメリカ人の友人たちと5人で入るために、時間もなかったのでLucuaの上に入っている桃太郎へ。
アメリカ人の友人が太っていて、備え付けの席にぴったりと収まったのが笑えたのだけど、キムチやチーズの入ったお好み焼きを、僕ははじめて食べた。彼らも、パンケーキみたいなものだと説明されたら、頷きながら食べていて安心した。
★はなだこhttp://s.tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27012248/
★えき亭http://s.tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27001909/
★桃太郎 ルクア店http://s.tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27057102/

常夜燈。

パレードのために大阪に来た。
Kや、みんなは明日入って来るので、今日だけは僕一人でのんびりとした大阪だ。
夜に着いて、おでんの名店『常夜燈』へ。この店は、『美味しんぼ』にも載ったという有名店。
梅田からすぐの店は、まだ寒くなっていないためか、一人でも簡単に予約が出来た。店に入るとやさしそうなおばあさんが案内してくれて、カウンターに座ると白髪のかわいいおじいさんがニコニコと迎えてくれた。
このおじいさんが大将で、なんと、83歳現役。
一度、仕事を下の人に任せて退こうとしたのだけど、お医者さんに仕事を続けた方がいいと言われて、続けることにしたそうだ。
この店は、関東の醤油の色のつゆではなく、関西のしっかりとした出汁の効いたつゆだ。これを、『関西だき』と言うよう。
中の具は、どれも丁寧に一仕事加えてある。ロールキャベツは、中身ではなくキャベツがメインで、煮すぎてないし、袋は、ごぼうと人参がたっぷり入っている。
大根は、季節によって使う大根が違い、シュウマイは、豚肉に生姜が効いている。
この店の魅力は、何十年もおでんを作り続けて来た大将と、時々話をしながらおでんをつまめることだろう。
このおじいさん、おばあさんに会うためだけにでも、この店に来たいと思った素晴らしい店。
★常夜燈http://s.tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27000614/

Famiglia

前菜

仔羊のゴルゴンゾーラソース

神宮前2丁目に、また新たなイタリアンがオープンした。
『Famiglia』は、名前のごとく、家族的な温かさのある店は、もう何年もやっているような親しみやすさだ。『原宿バール』のオーナーだったご夫妻が、『ギャラリーキッチン』ノアとに始めたお店。
奥さんはソムリエの資格を持ち、旦那さんは敢えてバターを使うことを拒み、飲んでもいいような品質の良い美味しいオリーブオイルの品揃えに拘り、野菜も有機の農家を選び濃厚な味の野菜を集めている。
グラスワインも数種類常時用意してあり、神宮前にありながら、コースで4000円というコスパに優れている。(もともと、僕の行きつけの店Emiliaは、出来た当時コースで4000円くらいだったが、今は6000円くらいになってしまった)
前菜は、その時の野菜を中心に、イタリア料理らしく手をかけず素材を生かして出され、ピザは野菜を使った家庭的なもちもちしたピザだ。子羊のゴルゴンゾーラソースは、ポルチーにやキノコがふんだんに使われ、濃密な秋を凝縮していた。
★Fagmilia
渋谷区神宮前2-19-15 コーポ松園2F 03-6447-1464

美味礼讃会。

白龍

セロリ餃子

韮餃子

滋賀出張の後、代休を取り京都でのんびり過ごし、夕方都内に戻り、会社の仲間内の集まり『美味礼讃会』へ。
『美味礼讃会』は、お金の高い安いに関わらず、美味しいものを定期的に食べ歩く会。今回のテーマは、『餃子』だった。従って、餃子屋さんを二軒はしご…。
最初は神保町の名店『スヰート ポーヅ』へ。ここはいわゆる焼き餃子と水餃子と、お肉や椎茸の具を包んだお饅頭のようなものしかない店。会社帰りのおじさんたちが、ビール飲みながら餃子定食を食べている感じ。
ここの餃子が重たくなく、長く庶民に愛されているのは、きっと具材にニンニクが使われていないからだろう。※夜は20時に閉まっていまうので、行く時はお早めに。
二軒目は飯田橋の新小川町にある、ぎょうざ『PAIRON』。パイロンというのは『白龍』のことで、これはそのままこの店の名物餃子の名前でもある。八角か五香粉の香り豊かな餃子。
ここの餃子は、青龍、黒龍など様々な種類があるのだけど、僕が一番美味しいと感じた餃子は、セロリ餃子。具材の中にセロリが効いていて、一口食べたら思わず「美味しい…」としみじみ唸ってしまった。
黒龍という餃子のみ、ニンニクが入っていてコクがあったのと、他に韮餃子も美味しくて、また訪れたいと思う名店だった。
そして、特筆すべきは、この店の店長さんがなんとも味わいのあるかわいいメガネ男子で、ちょくちょくあまりにも目が合うので、帰りがけに「かわいいですね!」と声をかけたらびっくりして照れていた。
僕ももう、今さら捨てるものもないので、どんどん大胆になっています。
★スヰートポーヅhttp://s.tabelog.com/tokyo/A1310/A131003/13000637/
★PAIRONhttp://s.tabelog.com/tokyo/A1309/A130905/13127427/

河久。

手羽先揚げ

万願寺の炙り

しめの一口おにぎりと赤だし

京都で、15年くらい通っている店の一つに、『河久』がある。
昔つきあっていた人に連れて行ってもらった時に驚いたことは、『何てことのない普通の料理が、なぜこんなに美味しいのか…』ということだった。
京都には、『仕出し屋さん』がいくつもあって、一般的に知られているのは、『菱岩』の美しい和食の仕出しだろうか。
この『河久』も仕出し屋さんなのだけど、河久の料理は、和洋食といった感じ。汲み上げ湯葉もあれば、牛ヒレ肉の照り焼きなんかがあるのだ。
大将は75歳。ハンサムで、お父さんは京都では有名な料理人だった。奥さんは73歳で、繊細なやさしさを持っている人だけど、久しぶりに会ったら、脚を少し悪くしていて心配になった。
今まで食べた手羽先料理の中で、最も美味しい手羽先は、ここ河久の『手羽先揚げ』だろう。じっくりと中まで染み込んだ塩味はさっぱりとしていて、何本でも食べられそうだ。
昔は手羽先など誰も食べない東京オリンピックの時代に、大将が料理人として選手村に行った時に、インド人シェフの調理法からヒントを得たという。
そして、この店の一番のおすすめ商品は、仕出し屋さんならではのお弁当だ。蓋を取ると中にはギッシリと、鴨ロース、牛ヒレ肉の照り焼き、手羽先揚げ、春菊の胡麻和えなんかが詰まっている。この弁当を買って、帰りの新幹線で食べると、隣の人の羨ましそうな視線が気になることがあるくらいだ。
大将や息子さんと久しぶりに飲みながら話が出来て、年をとったなあ…と感じるとともに、それだけ時代が変わったのだと感じた。『食べログ』のようなものに、本当は載せたくないし、わけのわからない一見さんに来られても困ると言う息子さんは頑なだけど、そっと応援したくなる名店。
★河久http://www.kawahisa.com

京都へ。

鴨川

湯葉饅頭

旅館『炭屋』のザクロ

仕事も、何もかもすべてを捨てて、京都に逃れて来た…
というのは冗談で、滋賀県の出張が入り、思いがけず急に京都へ。(ありがたや〜)
少し遅い昼は、15年くらい前から通ってる『露庵 菊乃井』へ。急な京都で、お昼がなかなか予約が取れない時は、大抵『桜田』か、この「露庵 菊乃井』だと空いていたりする。
『菊乃井』の村田吉弘さんは、きちんとした日本料理を海外に広めようという運動をされている日本料理界の先生だ。
久しぶりに訪れて驚いたことは、お客さんの半分が中国語圏の人たちだったこと。その日のメニューがきちんと英語で書かれたメニューがあり、接客も、たどたどしいながら素材や食べ方まで英語で説明していたこと。隣の女性は上海からで、写真を撮りながら食事を楽しんでいた。
僕は、4000円の一番安いランチだったのだけど、少し残念だったのは、ご飯がイマイチ美味しくなかったことだろうか。サツマイモと栗の炊き込みごはんだったのだけど、この組み合わせは女性には受けるかもしれないけど、酒飲みには受けないと思う…。笑
京都は、歩いているだけで心が弾む町だ。町中の小さなカフェや、料理屋さん、雑貨屋さんは、まるでその店が世界の中心のような自信に満ちている。
錦小路を歩くと、京都の不思議な食べ物が目に飛び込んでくる。出汁巻き、鱧、ぐじ、鴨ロース、湯葉、鱈の白子、万願寺とうがらし、じゅんさい、九条ネギ…食いしん坊の京都人が好む食材は、僕の大好物だらけだ。
京都を歩くと元気がもらえる。色々なことを仕事にしながら、みんな生きているんだなあ…としみじみ感じる。
鴨川を眺めながら、いつか、京都に住むのも悪くないなあ…とぼんやりと考えていた。(でた!)

IL PENTITO

モッツァレラ

ポルペッティーネ

フンギ・スペリオーレ

ローマが懐かしくなったら、時々『イル・ペンティート』に行く。
代々木にあるこの店に僕が行きだしてから16年くらいになるけど、創業17年になるこの店は、ローマピザの名店だ。
店内に入ると、まるでローマのトラットリアに迷い込んだような錯覚に陥るほど、壁紙や額、アーチのかかった天井、トイレの扉やトイレ、窯にいたるまで、何もかもがローマなのである。
コスパの高い素晴らしいワインを飲みながら、柔らかいサンダニエーレのプロシュートをつまむ。チキンのポルペッティーネは、鳥の旨味を閉じ込めた料理で、ホースラディッシュ入り自家製マヨネーズが大人の味だ。
水牛のモッツァレラは、あくまでも新鮮で弾力があり、仄かな旨味を含んでいる。
玉ねぎ入りのピザに驚き、タルトゥッフォのオイルの香り豊かな、フンギ・スペリオーレを一口食べた時に圧倒された。
この店に来ると、「本当に美味しいものとはどういうものか」改めて思い知らされる。
巷では旨味の過剰な料理の溢れる中、この店のように、優れた素材と、窯で焼くという原始的な行為が作る料理の美味しさは、身体の奥の方にしみじみと行き渡る。
★IL PENTITO http://s.tabelog.com/tokyo/A1318/A131810/13000684/?lid=header_restaurant_detail_menu
※注意点として、大将はとても誇り高い人だ。ローマピザに生命を賭けている。予約したのに遅れてきたり、数人がダラダラと来たりするお客さんがいると怒ってしまう。また、従業員(奥さん)に対して時々激昂するが、食事に集中してあまり聞かないようにしていた方がいい。笑

五十六屋。

カワハギの薄造り

冠地鶏の炙り焼き

豊後牛の肉じゃが

大分駅にほど近い商店街の中に『五十六屋』はある。僕は何度も行っているので、このブログにも2回目の登場になる居酒屋だ。
大分には、残念ながらいい料理人がいないと昨日は書いたのだけど、そう書きたくなるのは、大分には、驚くほどの豊かな食材が溢れているからだ。
この『五十六屋』では、年間を通じて『カワハギ』が食べられる。ふぐのあまり美味しくない季節には、『オコゼ』と並んで『カワハギ』が期待に応えてくれる。
肝を一緒に巻いて食べるカワハギは、日本酒に寄り添ってしみじみと美味しい。
また、この店の看板料理である『冠地鶏』の炙り焼きは、必ず頼んで欲しい一品だ。
宮崎地鶏は全国的に有名だけど、大分のこの『冠地鶏』も、驚くほど肉が締まり弾力があり、ブロイラーに食べ慣れている僕たちには別物に思える味わい深さだ。
食いしん坊のKが、『手羽先が食べたい』と言うので頼んだら、身がプリッと引き締まった素晴らしい手羽先がやって来た。
温泉で有名な湯布院のある豊後牛も有名で、適度にサシの入った豊後牛は、タタキでも肉じゃがでも美味しい。
店内はモダンな作りで、日本酒の品揃えも地元のものを中心に選びやすく、混みすぎていない限りサービスもきちんとしていて気持ちがよい。
手頃な値段で魚も肉も食べることが出来る素晴らしい居酒屋さんだ。
★五十六屋http://s.tabelog.com/oita/A4401/A440101/44006294/