万願寺唐辛子。

朝から晩まで、食べることばかり考えている。
会社に行くと、昼ご飯のことを考え、昼ご飯を食べ終わると、夜は何を食べようかと考える。電車に乗って人を見ると、この人はどんなものを食べて生活しているのだろうか?と想像することがある。目にするすべての人々は、一日に何度か口から食物を食べることによって、日々生き続けていることを思うと不思議な気持ちになる。
僕は外で飲む前に、時間があればお気に入りの店でご飯をいただくけど、早めに帰りたい時には、家に帰ってから食事をする場合がほとんどだ。何でもいいからと間に合わせのものを食べようとは思わない。一食一食がたいせつなものだし失敗はしたくないと思う。死ぬまでに食べられる食事も、計算することだって出来るのだ。
京野菜として知られる万願寺唐辛子は、実は海外の唐辛子との交配種らしい。使い勝手がよく、煮ても焼いても甘みがありながら大人っぽい苦みを感じられて美味しいものだ。
初夏から夏に出回る万願寺は、青唐辛子と並んで冷凍庫に常備してあるくらいに、我家の食卓にも頻繁に上がる。
難しい調理をしなくても美味しい万願寺は、夜遅く帰ってきても簡単にすぐに一品出来上がる。
★じゃこと万願寺唐辛子の炊き合わせ
1.万願寺はヘタを取り、縦にまっ二つに割り、種とワタを取り除き、大きければ横にもう一度切る。
2.鍋にごま油大さじ1を入れ、じゃこ大さじ3と万願寺唐辛子を軽く炒める。油が行き渡るように。
3.出汁大さじ8:薄口醤油大さじ1:酒大さじ1
 (和食の基本の8:1:1。出汁8:醤油1:みりんか酒1)
 を入れて、3〜4分煮たら出来上がり。
※出汁は、ひたひたより少なめで十分。8:1:1の割合が合っていれば、うまくいく。甘みが好きな人は酒でなくみりんで。冷めても美味しいし、ピーマンでも美味しい。

干し椎茸のスパゲッティ。

週末は飲みに行くこともなく、久しぶりに家でのんびり過ごした。
掃除をして、料理をして、ワインを飲みながら食事をして、本を読んで、夏休みの子どもの頃のようにほんの少し昼寝をして・・・。
冷蔵庫には食材がストックしてあるけど、いつでもなんでも揃っているというわけではない。魚と野菜は根菜以外は、基本的にはその日のうちに食べるものだけ買うようにしているし(それでも少しずつ余ってゆく)、何かを食べたいと思っても、今日の冷蔵庫にはないな・・・ということはしょっちゅうある。近くのピーコックに買い物に行くという手もあるけど、無いなら無いで過ごしてみるのもいいのではないだろうか?
Tack’s Knotのタックの好きな言葉に、
『あればあったで感謝して、なければないでやっていく』
というのがある。いい言葉ですねー。
家にストックしてあるもので、久しぶりにとても美味しいパスタが出来たので書いておきますね。
★干し椎茸のスパゲッティ
1.干し椎茸4つはそのままか、水で戻して、ミキサーか包丁で細かく刻む。(ミキサーがあればくだけるので、あえて戻さなくても香ばしく美味しい)
2.松の実、クルミ、アーモンド、ミックスナッツなどであるもの大さじ2も刻んで細かくする。
3.アンチョビのフィレを大1枚(もしくは小2枚)も細かく刻む。
4.オリーブオイル大さじ2杯に、にんにく1/2みじん切りを弱火で炒める。
5.香りが立ったら、すぐに1から4までの具材をすべて入れて香りよく炒める。
6.ほぼ炒めたら、最後に鷹の爪1本を種を取り、輪切りにして入れて火を止める。(好みによってケーパーを小さじ1入れる)
7.スパゲッティ90グラムを、標準茹で時間よりも1分半くらい短くあげて、6に火をつけて、ゆで汁を大さじ2杯加えたところに、スパゲッティを投入して弱火で和える。水分が足りなかったら、ゆで汁を足すこと。塩気が足りなかったら塩を。
8.器に盛り、オリーブオイルを回しかけて完成。うまいよ!

ステーキ。

いつもの晩ごはん。

ニュージーランド産赤身450gで2人分1300円くらい。

ステーキが好きだ♡
僕の場合、疲れて帰って来た日や、あまり手の混んだ料理をしたくないような日には、ステーキにすることが多い。
イタリア人やフランス人が、日常的にも、また元気のない時にでもステーキを食べるのと似ているかもしれない。
というわけで、ステーキ用の牛肉が、僕の冷凍庫には、いつも常備されている。今のお気に入りは、断然赤身だ。
1.冷凍庫から牛肉を取り出し、氷を入れた水に漬けて解凍する。(この解凍が一番美味しい)
2.解凍された牛肉を、ボウルから出し、室温に戻す。これが重要!
3.フライパンを強火で温めて、オリーブオイルかグレープシードオイルをたっぷりめに注ぐ。
4.強火で揚げるように1分30秒から2分(肉の厚さと火の環境による)焼き色をつける。(あまりいじらない)
5.こんがり焼けたら、裏に返す。裏もこんがり焼き色をつける(揚げるように、途中、スプーンでオイルを回しかけながら、1分から1分半くらい(好みの火の入れ具合)で取り出す。
6.アルミホイルに包み、10分ほど休ませる。(周りを焼き固めて動いている肉汁を肉の中に行き渡らせる)
7.お皿に盛り付け、ここではじめて、好きなだけ塩と胡椒とオリーブオイル、もしくは醤油にワサビで食べる。(塩は先に振ると、肉汁が外に流れだすため)
※重要なのは、肉の厚み。2.5から3センチは欲しいところ。薄い場合は、加熱時間を短く。

I ♡ AVOCADO

アボカドは、世界一栄養価の高い果物でギネスブックに載っているそうだ。(先日ここでこき下ろしたキュウリの真逆ですね。きゅうりのバカ!)
アボカドの食べ方はきりがないのだけど僕がよくやるのは、
1.まっ二つに包丁を入れて種の周りをくるっと一周
2.両側を持ち捻りながらまっ二つに分けて、すぐにレモン汁をかける。
3.好きなトッピングを乗せてスプーンですくって食べる。
写真は、明太子の薄皮を取り、アボカドのくぼみに入れて、切ったみょうがを乗せて、ポン酢を少々かけたもの。
アボカドと明太子って、本当に合うと思うし、みょうがもなぜか合う。ちなみに、パスタもこの組み合わせは美味しいけど、その時はポン酢は使わない。
他には、納豆に醤油をたらしくぼみに入れて、鰹節を天盛りしても美味しいし、
アンチョビ2切れにケーパー少々、にんにく1/8をすって混ぜて入れオリーブ油をかけるのもうまい。
食に関してとても保守的なKに見せたら、「本当にそんな食べ方して美味しいんですか???」って返信が来た。(笑)
<アボカドの効能>
血液サラサラ
優れた整腸作用
体脂肪率も落とせる
お肌ツルツル
肝臓を守る
がん予防効果
動脈効果・高血圧予防
細胞を育てる・守る

夏野菜のグリーンカレー。

下には素麺。

この夏は、東南アジアのように湿気の多い日が続いている。夏バテ気味の身体に元気になってもらおうと、今日は、夏野菜のグリーンカレーを作った。
先日行ったバンコクの料理教室では、レッドカレーペーストを自分たちで作ったのだけど、紀ノ国屋でさえも、タイ料理の香辛料などの材料は十分には揃わなかったため、今回は簡単にグリーンカレーペーストを使った。
★夏野菜のグリーンカレー
(なす2本、ズッキーニ1本、パプリカ2つ、プチトマト1パック、バジル、とうがらし1本、鶏肉もも肉か胸肉2枚、グリーンカレーペースト、ナンプラー大さじ2杯、砂糖大さじ1杯、ココナッツミルク1缶400mlチキンスープストック200から400ml(好きなしゃばしゃば具合)、あればレモングラスとカフィアライムの葉)
1.なす2本、ズッキーニ1本は、なた切り(乱切り)にして塩水に浸し灰汁を抜く。フライパンに、オリーブオイル大さじ2で焼き色をつけて炒めて取り出す。(完全に火を通さなくてよい)
2.パプリカ赤黄色など2本は、種とヘタをのぞき、大き目に切る。オリーブオイル大さじ1を足し、焼き色をつけて取り出す。(完全に火を通さなくてよい)
※3.鍋を温め、オリーブオイル大さじ1にグリーンカレーペーストを中火より弱い火で香りを出すようにしっかりと炒める(焦がさないように)。レモングラスはスライスして、カフィアライムの葉は太い葉脈を取ってちぎり加える。唐辛子1本は辛さの好みによって加える。
4.十分香りが立ったら、食べやすい大きさに切った鶏肉を入れて炒めながら味を絡める。
5.全体が混ざったら、ココナッツミルクを加え、スープストックも加える。沸騰したら灰汁を取り、炒めた野菜を入れる。全体に火が回ったら、ナンプラー大さじ2、砂糖大さじ1を加えて、プチトマトを加え、少し形が崩れるくらいまで煮る。
6.バジルを好きなだけ千切って加えながらいただく(黒ずむため)。
グリーンカレーは素麺に合う。時間のない時は素麺だとすぐに食べられるから有り難い。僕が注意することは、※3で書いた、グリーンカレーペーストを、香りが立つようにきちんと炒めること。これは、バンコクの料理教室でしっかりと教わったこと。
夏野菜は炒めないで煮るだけのレシピが多いけど、僕は焼くように火を入れた方が野菜の甘みを感じて美味しいと思う(特になすやズッキーニ)。いつもは、大量の夏野菜を一気に炒めて、途中からラタトゥイユ用とタイカレー用とに分けるようにしている(但し、ラタトゥイユは、野菜に塩を振りながら炒めてゆく)。
この夏の東京はとても暑いけど、敢えて暑いサムイ島なんかに行きたいな。

茹で鶏。

昨夜茹でておいた茹で鶏。

鶏の胸肉はとても重宝する食材だと思う。
脂肪はほとんど無いし、理想的な動物性タンパク質は筋肉になりやすいという。
新鮮なうちに茹でるか蒸せば、数日は日持ちするし、それも様々な食べ方が出来るので、飽きずに食べることが出来る。
注意することは、柔らかくしっとりとした状態に火を通すこと。肉類は、熱を通し過ぎると硬くなる性質を持っているからだ。
色々試した結果、保温性の高い鍋に、たっぷりの水を入れて一度沸騰させてから、胸肉を入れたら火を止めて10分間放置(ささ身の場合は、5分間放置)という作り方に落ち着いた。
保存する場合は、塩をひとつまみ入れて、茹で汁ごと容器に保存すれば、好きな時にしっとりとした鶏肉を食べることが出来る。
一番簡単な食べ方は、ボウルにポン酢とオリーブ油を入れて、そこに柚子胡椒を溶いて、胸肉を手で割いてボウルに入れて味を馴染ませ、最後に水菜やクレソンや三つ葉とさっくりと和えるだけ(酢醤油にオリーブ油にワサビも美味しい)。
夜は特に、炭水化物などの糖質ばかりではなく、なるべく動物性タンパク質を摂るように心がけている。たとえ疲れて帰って来た今日のような時でも、茹で鶏があれば直ぐに一品出来上がる。

焼きなす。

秋でなくても、夏のなすは美味しい。
油で炒めても、揚げても、漬け物にしても美味しいけど、中でも僕が好きなのは、焼きなすだ。
水なすなどは、生でパルミジャーノやモッツァレラと食べると美味しいけど、どんななすでも美味しいのは、焼きなすではないだろうか?
固かったなすの実は、焼くことによってまるで別の食べもののような甘みを含んだ翡翠色の食べものに変化する。焼けたなすの匂いもたまらない。焼きなすに日本酒があれば幸せだ。
★焼きなす
1.ヘタを落としたなすを、魚焼きグリルなどで回りが黒くなるまで焼く。
2.焼けたら(決して水につけず)、丁寧に皮を剥き、食べやすい大きさに切る。
3. 10:1:1(出汁300:薄口醤油30:酒かみりん30)を温めて、そこに漬ける。(僕は酒だけど、普通は甘みを好むのでみりん)
4.生姜を擦って天盛りに。

トマト。

今年は、猛暑と水不足のため、レタスやトマトなどの野菜が高騰しているらしい。それを知っているのか知らないのか、母が畑で栽培したトマトを送ってくれた。箱に1列で送られて来た完熟のトマトは、実が熟してから収穫しているためやはり美味しい。
僕の母は前に、「あなたはどうせ家にいないから・・・」と言って、会社にトマトを段ボールで送って来たことがある。会社で開けてびっしりと入っているトマトを見て驚いたのだけど、結局重たい思いをしてタクシーで帰って来たことがある。。。
そんなわけで、今は毎日トマトを食べている。朝もトマト、家に帰って来てからも先ずはトマト。カプレーゼにしたり、トマト素麺にしたり、トマトの食べ方にはきりがない。
一番よくやるのが、写真の食べ方。トマトも切り方によって、味や食べごたえが全然違うのをご存知だろうか?
普通にくし形に切るよりも、真横に切った方が美味しいと思う。完熟トマトならば、あまり切り刻まずに、まっ二つが美味しいし、薄くスライスする場合でも、真横にスライスした方が美味しい。
芯をくりぬいて、真横に、まっ二つに切ったトマトに、美味しい塩をふる。少し置いた後に、オリーブオイルをかければ、一段上の味わいになる。

夏野菜。

今は、いつの季節にだって、夏野菜は買えるけど、暑いこの時期に食べる夏野菜は、格別に美味しい。
なす、トマト、ズッキーニ、赤や黄色の鮮やかなパプリカ・・・毎年作る『ラタトゥイユ』は、夏野菜が本来持っている甘みが存分に感じられるし、温かくても、冷えても美味しい。
僕が唯一、自らは好んで買わない夏野菜は、キュウリ。
青臭い匂いは、森林の匂いと同じ系統に分類されるらしいけど、昔、鈴虫やカブトムシに餌としてきゅうりをあげていたので、どうしてもその匂いのイメージは、虫に繋がっている・・・。
そして、その94%が水分でしかない。『最も栄養のない野菜』として、ギネスブックに載っているのだ。(昔は、なすが最も栄養のない野菜と言われていた時があるけど、皮の部分に潜む、ポリフェノールに注目が集まっている)キュウリに罪はないのだけど、実は益もほとんどないのだ。
「きゅうりのバカ!」
それでも、よく冷やしたキュウリは、たとえまったく栄養がなかったとしても、かじるその「歯ごたえ」や「音」に価値があるのであって、涼を感じる夏野菜として、これからも日本の食卓に居続けるのだろう。(´・_・`)
★僕のラタトゥイユ
(ラタトゥイユには、様々な作り方があるけど、僕は、何を食べているのか分からないごった煮が嫌いなので、素材の形が残るように分けて炒めて最後に合わせる)
なす2個
ズッキーニ1本
パプリカ違う色を1本ずつ2本(赤や黄色)
プチトマトかフルーツトマト、1パック
タマネギ1個
にんにく1かけ
タイム3小枝
鷹の爪 小2つ
オリーブオイル
白ワインもしくはシェリー酒大さじ3
美味しい塩
1.にんにくは、芯を取り、包丁の腹でつぶす。たまねぎは、半分に切って、7ミリくらいにスライス。パプリカは、ヘタと種を取り除き、食べやすい大きさに。プチトマトはヘタをとっておく。なすとズッキーニは、輪切りにしたあと、大きければ半月に、切ったそばから水に浸ける。
2.オリーブオイル大さじ2に、にんにくとタマネギを入れて香りを立て、タイムと鷹の爪も入れる。(きつね色になるまで炒めないこと)そこに、パプリカを入れて、全体に薄めに塩を入れる。
 
3.火が通ったら、バットに取り出す。もしくは、別のフライパンに、オリーブオイル大さじ2でズッキーニを入れて塩をふり、焼き色をつけて炒める。(あまりいじらない)
4.ズッキーニを取り出し、オリーブオイル大さじ4になすを入れて、塩をふり、焼き色をつけて炒める。(あまりいじらない)
5.すべての野菜にプチトマトを食わえて、白ワインかシェリー酒をふる。10分から15分、水分を飛ばすように火を入れたら完成(焦げないように1〜2回ひっくり返すが、あまりかき回さないこと)
※パスタの上に乗せても美味しい。その場合は、オリーブオイルを回しかけた後に、パルミジャーノをたっぷりと。
 

枝豆は好きですか?

夏が来た。
茶豆を買ってきて、家に着くなり茹でた。
この時期、茹でたての枝豆は、
手が止まらなくなるくらい美味しい。
その枝豆。
どんな風に茹でていますか?
ただでさえ暑いこの季節に、
大鍋でお湯を沸かすこと自体、
汗をかくし、非効率的。
僕はもっぱらこの方法です。
★枝豆の蒸し茹で
1.枝豆を、枝からハサミで外し、水でざっと洗う。
2.きちっと蓋の出来る鍋に入れて、塩をふり、
 お水を100ml(枝豆が多い場合は、200ml)
 入れて、ざっくり混ぜて、きっちりと蓋をする。
3.強火で5分間、一気に加熱する。
 5分経ったら、一度蓋を取り、全体の上下を返す。
4.あと1分加熱した後、一つ取り出して食べてみる。
 固かったら、あと1分蓋をしたまま加熱して、
 ざるにあげる。
美しい緑色の枝豆の完成。
豆の味を濃厚に感じます。
※注意点は、絶対に、水にさらさないこと!(水にさらす野菜は、ほうれん草など、アクの強い野菜のみ。ただし、春菊もごぼうも水にさらさない方が美味しい)