點水樓(ディエンシュイロウ)

様々な味わいの小籠包

鶏肉の紹興酒漬け

慈愛に満ちた鶏のスープ

台北にある小籠包の名店『點水樓(ディエンシュイロウ)』が、新宿にお店をオープンすると言っていたのは、今から2年も前の話。その話が途中場所選びで難航したのか、今度は四谷三丁目になってオープンしたというのだ。
四谷三丁目の駅から3分くらい。新宿通りに面したお店は、予約をすると予約時間には店員さんがお店の前で僕たちを待ち構えていた。
同じ小籠包の名店『鼎泰豐』は、アラカルトも出しながら、日本全国にお店を沢山展開して成功を収めているのに、夜も昼も、コース料理のみという強気な値段設定は、今回『點水樓』が東京に店をオープンするにあたって、考え抜いた末の選択なのだろう。
夜は6000円からのコース料理で、昼は300円と4200円のコース料理だった。
さまざまな食材を使ったレインボーのような小籠包は、普通の豚肉の小籠包の他に、アスパラ・XO醤・蟹味噌・トリュフなどの小籠包がある。これはどれも驚くほど美味しい。
キャベツと桜えびの炒めは、あっさりとした味付けながら、塩味がほのかに効いていて甘味を感じる。
鶏肉の紹興酒漬けを別に頼んだら、台湾で食べた時のように甘味がなくとても美味しかった。
チャーハンは混ぜご飯のようでやさしい味わい。最後の鶏のスープは、台湾で食べた時よりも塩味が効いていて日本人好みにアレンジされていた。
日本にいながら台湾料理を楽しめるという点ではとてもいいお店ができたと思うが、日本人としては、コース料理だけでなくアラカルトで頼みたいという人も多いのではないかと思う。
僕だって、トリュフの小籠包などは特に必要としていなくて、豚肉の普通の小籠包を、好きなだけ食べたいと思うのだが、そう言う人は、コースを頼んだ後に、頼むことができるという不思議なシステム。
とても美味しかったからまた行きたいと思うけど、飲み代を入れると夜は少し高くつきますね。
⭐️點水樓(ディエンシュイロウ)
03-6709-9681
東京都新宿区四谷3-13-23
https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130903/13220475/

eagle tokyo blue

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2丁目に行ったら、最近新しいお店がオープンしていたようで外まで賑わっていた。EAGLEの2店舗目『eagle tokyo blue』。
Bridgeに行く前に中を見ておきたいと思い、さっそく入ってみた。
ドリンクは入り口で頼むようになっていて、EAGLEと同じくチャージなしというのがうれしいところ。外国人にも入りやすいに違いない。
店内は広く、台北にある『GOLD FISH』を思い出させる作り。入り口近くにはカウンターがあり、奥の方は広いスペースがありステージや楽屋もあるらしい。店内は大きめの音楽が鳴り響いていて、週末気分を盛り上げている。
来ている客層は、30代40代50代といったところだろうか。30代はちょっと見たことないようなかわいい子もいるし、「若い頃はこの辺で沢山遊んだんだよな・・・」的な40代から50代が楽しそうにしていたのが印象的だ。
お店でお酒を飲んでいたら、大昔に一世風靡した『ZIP BAR』を思い出した。このお店、『ZIP BAR』を3倍くらいに大きくしたようなお店なのだ。
お店には、自然とセクシーなお客さんが吸い寄せられてくる。インターネットの普及で、2丁目のバーもこの先どうなるかと思っていたけど、こんなお店がオープンしたことで、これから更に活気づいていくかもしれない。

芝蘭 神楽坂店

よだれ鶏

鶏肉とピーナツの唐辛子黒酢炒め

麻婆豆腐

芝蘭(チイラン)は、銀座店にランチに時々出かける。麻婆豆腐や担々麺が有名なお店で、辛いものが食べたい時に行きたくなるのだ。
友人が、あまりにも暑いので辛いものが食べたいというので、「韓国系か四川系か?」と尋ねたところ、「四川系」というので、神楽坂の『芝蘭』へ。
坂の途中のちょっと込み入った場所にあるので、ギンレイ映画館のある道から行った方がわかりやすい。店内はこぎれいだけど狭いので、予約はしておいた方がいいだろう。コースだと、5400円からになるので、アラカルトにして好きなものを適当に頼んだら、飲み代を入れてもひとり5500円くらいで収まった。
よだれ鶏は、辛いラー油のようなソースの中に鶏肉が入ったもの。甘味がなく美味しい。
旬の野菜炒めは緑色が美しくとても美味しかった。かに玉は、やさしい味わいなので、四川料理続きで舌が辛みで痺れそうな時によいだろう。
鶏肉とピーナッツの唐辛子黒酢炒めは、唐辛子まで食べられて絡みよりも酸味を甘味が感じられた。
麻婆豆腐は、この店一番の辛さのようで、甘味がなくとても美味しい。
今まで何度か行ったことのある中国に関しては、仕事であろうともう一生行かなくていいかなと思っているが、いつか四川に四川料理の食べ歩きのためだけに旅行に行ってみたいと友人たちと話したのだ。実現出来たらいいな。
⭐️神楽坂芝蘭
050-5890-7252
東京都新宿区神楽坂3-1 クレール神楽坂2 2F
https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130905/13045400/

登亭。

骨せんべい

土用の丑の日に、鰻が食べたいと思っていた。
いや、暑さのせいか、ずっとこのところ鰻が食べたいと思っていたのだ。
鰻が絶滅の危機に瀕していると聞いて久しい。
基本的には今食べられる鰻は養殖の鰻だが、その養殖の稚魚であるシラスウナギ自体は、野生のシラスウナギを漁り(このシラスウナギの数が激減している)、それを養殖して大きくなった鰻を食べているらしい。
鰻が漁れなくなり、今年の鰻の値段を見たら驚いてしまった。一尾がだいたい3000円くらい。2人分だと6000円くらい。
それならば、お店で食べてもさほど変わりあるまいと思い、新宿の『登亭』へ。『登亭』は、肝吸いに鰻巻きや骨せんべいもついて、4000円以内で食べられる。
Kとふたり、「美味しいね」「美味しいね」と言って食べたのだけど、近い将来、本当に鰻が食べられなくなるのだろうかと思うと、なんとも不思議な気がする。
⭐︎登亭http://www.noboritei.co.jp/

宗田節の醤油入れ

高知からの帰り道に、『宗田節の醤油入れ』を買ってきた。
『宗田節の醤油入れ』は、空き瓶の中に宗田節が3、4本目入っており、後は家に帰って自分の好みの醤油を注ぐだけ。
冷蔵庫に入れて2週間経つと、宗田節のお出汁の効いた出汁醤油が出来上がるという。
他にも、鰹節を買ったり、青のりやあおさ海苔を買ったり、オクラや桃など高知らしい食べものをいくつか買い求めた。
インターネットでなんでも手に入る時代だけど、送料を使わずにお土産として買って帰ることも旅の醍醐味。

夏場の植物の水やり。

最後の紫陽花。

旅行から帰ってきて、真っ先に見るのはベランダの植物たち。
夏場の鉢植えの植物の水やりは、基本的には毎日が理想だけど、僕は家を空けることが多いので、どんなに暑い夏でも中二日間空けるくらいでお水をあげるようにしている。
植物は、水をもらえる頻度をわかっているのだ。
毎日水をあげていると、水は毎日貰えるのだと思ってそれに合わせて日々を過ごすようになる。毎日貰える水が急に4日間くらい来ないと、弱い植物だと枯れてしまう。
でも、中二日頑張ればお水が貰えると思っている植物だと、4日間くらい空いてもかろうじて生きながらえていたりするものなのだ。
この夏、ニューヨークとサンフランシスコに10日間行った僕は、出発の直前にお水をあげた後に、日曜日近辺と水曜日近辺の2回、友人に頼んでお水をあげるようにお願いしておいた。
週に2回しかお水をあげなかったわけだけど、帰国した後にベランダに出ると、植物たちは皆けなげに猛暑の中生きながらえていてくれた。
毎日お水をもらえないうちの植物たちはちょっとかわいそうな気もするけど、猛暑でしかもたびたび家を空ける僕のような家では、ちょっとひからび気味に育てた方が長生きしてくれる。

カカオ。

サンフランシスコの
フェリービルディングにあるチョコレート屋さんで、
カカオの実を買った。
カカオの実は20センチくらいあって、
振るとシャカシャカと楽器のように音がする。
時々カカオの実を触っては、
光に溢れたサンフランシスコの町を思い出す。
I left my heart in San Franciscohttps://www.youtube.com/watch?v=-ehBFI_o7Pk

藤のや

カツオのたたき

クジラの立田揚げ

地鶏焼き

高知市の中心地『はりまや橋』に、『藤のや』はある。最後にもう一度カツオを食べてから帰りたいと思い、『藤のや』へ。
このお店では、昔ながらの『カツオのたたき』にこだわり、きちんと藁を焼いて、その炎でカツオを炙るのだ。藁も無農薬にこだわり、焼いている匂いもなんとも懐かしいような匂いがお店には漂っている。
大将は70歳。お店が忙しくないときは奥で座っているけど、カツオを炙る時は大将が出て来て、お客さんに見せるかのように藁に火をつけてカツオを豪快に炙るのだ。
カツオはさっぱりとして臭みがなく、炙ったためか薫製のような香りをまとっている。
この地方ならではのクジラの立田揚げも、脂身がなくおいしい。
地鶏の焼き物は、中がしっとりと柔らかく美味しかった。
昔ながらの製法にこだわり続ける『藤のや』。大将が現役のうちにまた来られたらいいな。
⭐️藤のや
088-885-0015
高知県高知市南はりまや町1-16-21 浦戸ビル1F
https://tabelog.com/kochi/A3901/A390101/39000299/

最後の清流と言われる四万十川へ。

老朽化して崩れた沈下橋

舟からの眺め

四万十川に来るのは、僕は2回目でKははじめて。四万十川には、15年ぶりくらいに訪れたのだけど、その美しさは変わっておらずほっとした。
高知市の中心部から四万十川は、クルマで2時間くらいだろうか。四万十川に入っても、上流に行くには山道なので、意外と時間がかかるものだ。でも、これだけ時間がかかる場所にあることが、四万十川の美しさを保っていられる理由だろう。
深い山々に囲まれて、脈々と流れ続ける四万十川は、高知の大動脈のようにも思える。美しい水はつきることなく流れ続け、周りの村々を潤してきたのだ。
四万十川では、カヌーに乗ったり、遊覧船に乗ったりして遊ぶことも出来る。今回僕たちは上流に行って、40分くらい川を船で漂ったのだけど、集中豪雨の後だったからか、川の色は緑が濃く、ふだんはもっと透明だと言われた。
四万十川の周りには、コンビニも見当たらない。コンビニどころか、下手すると売店さえも見当たらない。四万十川一帯も高齢化を迎えていて、若者は都市に出て行ってしまうため過疎化が進んでいるそうだ。でも、そのせいで、山や川の美しさは保たれているとも言われている。
深い山に囲まれた四万十川にいるとあまりにも静かで、川の流れの音しか聞こえてこない。
東京で暮らす僕たちには、こんな時間がとてもたいせつに思えたのだ。

味劇場 ちか

川海老の唐揚げ

カツオのたたきポン酢

劇場のようなお店

柏島で泳いだ後は、『中村』という駅の近くの中村プリンスホテルに泊まり、のんびりと過ごした。中村の町では商店街で夜市がやっていて、地元の沢山の人が集まってお酒を飲み、若者たちも楽しんでいた。
晩ごはんに訪れた『味劇場ちか』は、居酒屋風の作りだけど、オープンな調理場を囲むように座席があって、確かに劇場で彼らの調理を見ているような作りなのだ。
高知での食事は、やっぱり『カツオのたたき』からはじまる。東京ではあまり食べられない、鮮度のいいカツオは、臭みがなくいくらでも食べられそうなほど。
川海老の唐揚げやアオサの天ぷらも、この地方ならではの美味しさ。
帰りがけに、僕はトイレに立ちKに支払いを済ませてもらって外に出ると、Kガ僕に言うのだ。
「お店でお勘定している時に、女の店員さんがいうんだよね。私の友人が言ってました。あなたのこと、すごくかわいいって。それから・・・・・あなたの『彼氏さん』はとてもかっこいい人ですねって」
僕たちは特にお店でいちゃついたわけでもないし、オネエ言葉で話していたわけではないのだけど、どうやら、僕たちがゲイカップルだということが、お店の人なのかお客さんなのか、わかっている人がいたみたい。
「こんな田舎町であっても、ゲイやゲイのことをわかっている人はいるんだよな・・・」
そんなことに妙に驚いた夜だった。
⭐️味劇場 ちか
0880-34-5041
高知県四万十市中村新町1-39-2
https://tabelog.com/kochi/A3904/A390401/39000296/