柏島へ。

透明感があり美しい海

村ではテングサを干している家も

手作りのところてん

久しぶりに高知に来たのは、行きたいところがあったから。その中のひとつが、今回訪れることのできた『柏島』。
柏島は、左右に長い高知県の西側にある島で、橋で結ばれているためクルマで行くことが出来る。ネットの情報で見る限り、透明度が高く、柏島から見える沖の島と並んでダイビングスポットとしても有名な島らしい。
高知の中心部からはクルマでおよそ3時間くらいかかるだろうか。有料道路は途中までしかなく、その後は下の道をたらたらと進む。途中、西日本集中豪雨のため、落石があったようで、いくつかの道路が迂回するようになっている。
青い海が見えて来て、漁村に降り立ったら、海の色が透明だった。
観光客はなぜか橋の下でバーベキューをやっている。これといって海水浴場の看板も海の家らしきものもないので、僕たちは小さな村の中にある民宿に入って行き、クルマを止める場所や、泳げる場所を聞くことに。
民宿のおばさんは、「こないだの雨で山崩れがあって、海水浴場は遊泳禁止になってるんです・・・でも、この土手を回ったところの方が岩があるけど綺麗よ」
クルマは漁協組合のところに適当に止めて、堤防の裏側に回ると、僕たちが求めていたような言わばがあり、少し沖には頭を出した岩が見え隠れしていた。
海に入ってみると、驚くほど水が綺麗で、海の中には真っ青な小さな熱帯魚のコバルトルリスズメが沢山いたのだ。それに見たこともない綺麗な魚たちや珊瑚がいっぱい群れをなしている。
僕たちは何度も海に潜っては、大きな岩のある場所で美しい魚や珊瑚を見て泳ぎ回った。するとどこからか2人連れの女性がシュノーケリングをつけて僕たちのそばに来て、片方の女性がもう片方の女性に叫んだ。
「ここにパラダイスが広がってる!」
それを聞いたKは大笑いをして、その後も何度もその言い方を真似していた。
僕も芝居がかったセリフにゲラゲラ笑ってしまったけど、彼女たちのいう『パラダイス』という表現は、あながち間違っていなかったと、東京に帰って来てあの美しい魚や珊瑚たちを思い出しながら思うのだ。
また行きたいな。柏島。

座屋

ウツボ、白魚、鱧、鰯などお猪口に入ってる。

鰹、鯖、鯛のお刺身

鰹の釜飯はお茶漬けでも食べられる

仕事を終えてKとふたり、高知へ飛んだ。
9時に高知龍馬空港に着き、そのまま市内で有名な『座屋(いざりや)』へ。『座屋』は、銀座とマドリッドにも支店があるという食べログ4.0という高ポイントのお店。
外から見ると仄暗い店内はお洒落で、和食店とは思えないモダンな作り。
メニューは6000円のコースをお願いしていて、店の人に高知の人は何を飲むのかと聞くと、一瞬の迷いもなく「日本酒です」と言われ高知の日本酒を。
久礼・司牡丹・酔鯨など、高知の銘酒は実は多かったのだ。
それから運ばれてくるお料理には一つ一つ楽しませてもらった。
生ハムとトマトのサラダ
蓮の蒸し物
鰹と鯖と鯛の刺身
お猪口の協奏曲
和牛
日扇貝
鰹の出汁茶漬け
デザート
お猪口の協奏曲と書いたお料理は、ウツボや鰹、鱧や白魚、茶碗蒸しなど、全て小さなお猪口に入っているのだけど、見た目に驚きがあり尚且つとても美味しい一品だった。
店員さんのサービスも素晴らしく、高知を訪れる際は、一度足を運ばれることをおすすめできる素晴らしいお店。
⭐︎座屋
088-824-1308
高知県高知市廿代町2-8
https://tabelog.com/kochi/A3901/A390101/39000116/

想像する力。

月曜日、いつもよりも会社に早く行き、真っ先に後輩にメールを打った。
週末からの集中豪雨による甚大な被害が、西日本で広がっていた。後輩は、岡山の倉敷出身で、ご家族が倉敷で暮らしているのだ。
後輩からすぐに返信があり、ご実家の場所は災害は免れることが出来たと。(でも残念ながら、学生時代の友人の何人かが住む場所は、酷い濁流にのまれてしまったようだと書いてあった)
阪神淡路大震災の時は、テレビやネットのニュースで映像を見ながらも、東京で暮らす僕たちには、なんだか映画の中の世界のようで、地獄のような大惨事であるにもかかわらず、実感として大惨事であると感じることができずにいたのを覚えている。
でも東日本大震災の時は、東京での被害も大きく、見たこともないような津波となって大惨事を繰り広げはじめた。そしてそれは、僕たちにトラウマを残したのだ。
東京で暮らす僕たちは皆一様に傷つき、東北の恐ろしい映像を眺めながら、自分たちの無力さやこれから先の見えない未来を信じることさえ出来ずにいた。
その時に思ったのだ。
「東北の被災地に想いを馳せる気持ちを、悲惨な状況にいる人々の暮らしを想像することを、何があってもこれから先も忘れてはならない」と。
でも日々の暮らしの中で、忘れていくことは、人間の特技なのだろう。
あの時の思いは、きっと皆それぞれに風化してしまい、今回の集中豪雨の映像を見て、僕のようにハッと思い出した人も多いに違いない。
ネットのニュースでは早々に、倉敷市長が「着替えが足りない」と言っていた。
それを見た僕は、すぐに洋服の着替えの送り先を検索し続けたのだけど、結局このような非常事態の時には、必要な物資や手伝いの正確な情報が出るまで、何もしない方がいいということさえ忘れていたのだった。
避難されている方々や酷い暮らしを強いられている方々が、1日でも早く、安穏な暮らしを取り戻せることを祈っている。

わかたけ

鱧と春野菜の天ぷら

親鶏の塩焼き

徳島には遅く着いたので、その日に入れそうな『わかたけ』という和食屋さんに飛び込んだ。
大将は、ハンサムでいきのいい30代後半くらい。お父さんも徳島の田舎で和食料理店をやっていて、大阪にも修行に出たことがあるそうだ。
この人の徳島愛といったら聞いていて気持ちよく、関西などの野菜は、徳島県のものがとても多いとうれしそうに話していた。
徳島産のヤングコーンやトウモロコシの天ぷらが驚くほど甘く、鱧の天ぷらもホクホクして美味しい。親鶏の塩焼きは、鶏肉自体がしっかりとしまり味わい深く、最後にいただいた半田そうめんも申し分なかった。
徳島で気軽に入れて、お酒も三号飲んでこの値段?と思うほど、コスパも素晴らしかった。
⭐︎わかたけ
088-626-1283
徳島県徳島市両国橋25-2 アゲインビル1F
https://tabelog.com/tokushima/A3601/A360101/36003144/

手を振る人。

彼らはいつも、手を振ってくれる。

この人が素敵だった♡

先週の日帰り出張に続き、今週も徳島空港に出張で缶詰めになっていた。
朝から晩まで空港の中から、飛行機の到着と出発が繰り返されるのを見ていて、働く人々の姿にとても感動したのだ。
飛行機が到着する15分くらい前から、飛行機が入ってくるゲートにスタッフが出て来て、誘導する場所の点検をする。
飛行機が到着し、ゲートに向かってくると、飛行機の操縦席に対して正確に位置情報とコースを示す。
所定の位置に止まるや否や搭乗橋がかかり、あっという間に沢山のスタッフが飛行機の下に集まり、荷物を出したり、燃料を補給したり、清掃をしたり、新しい荷物を積んだり、それぞれに割り振られた仕事を正確にこなしていく。
今日のように暑い炎天下の中、彼らは汗だくになりながら重い荷物を持ち、道を横切る時は安全確認を必ず欠かさず、時には走る。
そんな彼らの働く姿を見ていたら、どんな仕事であれ、人が働く姿は美しいものだと、心にじーんと沁みたのだ。
彼らを見ていて一番好きだったのは、飛行機の荷物を積み終えて、送り出す時。
飛行機の翼の両側に1人ずつ立って歩きながら、障害物がないか見守るように飛行機はゆっくりバックしていく。先端に車をつけて誘導場所まで行ったのち、その車を切り離し、スタッフは並んで立ち、操縦席や飛行機に対してお辞儀をする。
そして、飛行機がゆっくりと目の前を進んでいく時に、みんなでにこやかに手を振るのだ。
僕はいつも飛行機の中からそんな姿を見ていて、彼らはなんであんなに手を振っているのかと思っていたのだけど、彼らの仕事を一日中見ていたら、今では彼らの『誇り』を感じることが出来る。
仕事が終わって徳島空港を最終で出発する時に、僕はアイフォンの灯りをわざと強くつけて、手を振る彼らに手を振り返した。
彼らには見えていたかどうかわからない。でも、僕はいつまでも手を振り続けることで、彼らの仕事ぶりをしっかりと称えたかったのだ。

OXOの計量カップ。

サンフランシスコのフェリービルディングで、帰りがけに思わず目に留まり買ったもの、それがこの、OXOの『レインボーな計量カップ』。
僕の家には、気づけばOXOの商品がかなりある。
例えば、上から見ただけで量がハッキリとわかる計量カップや、アボカドスライサー、サラダスピナーなど。
OXO の理念は、
『OXOは毎日の生活を快適にする、革新的な製品開発を続けています。私たちは、右利き、左利き、老若男女さまざまな人がどのように製品を使うのかを研究し、最適な改善策を見つけ出します。私たちの、何事にも疑問を持って取り組み、絶えず細部に配慮する姿勢が、日々の生活を快適にする製品作りを支えているのです。』
このレインボー計量カップに、どんな使いやすさがあるのかわからないけど、色々なカタチと大きさ、様々な違った色で出来たカップは、重ねても、バラしても、キッチンにあるだけで楽しい気分にしてくれる。

GARCE CATHEDRAL

キース・ヘリングの最後の作品

サンフランシスコのノブヒルにある僕の泊まっていたホテルの前には、ハンティントン公園という美しい公園があって、朝はなぜか太極拳をする中華系の人がいたり、昼間は半身浴をするアメリカ人が集まって来ていたのだけど、その横には大きな大聖堂(アメリカで3番目の大きさ)があって、その名も『GRACE CATHEDRAL』という荘厳な名前がついていた。
ヨーロッパには、大聖堂が様々な町に観光名所のようにあるのだけど、アメリカでこれほど大きな大聖堂は見たことがなかったためガイドブックを見ながら中に入ってみた。
すると、入り口の右側に、『キース・ヘリング』が最後に制作したという作品『The Life of Christ キリストの誕生』があったのだ。そしてその横には、AIDSで亡くなった方々を忍ぶキルトがかかっており、 The Interfaith AIDS Memorial Chapel と書いてある。
6月だからか、グレーズ大聖堂は夜はレインボーにライトアップされていた。
キリスト教の教会であるにも関わらず、AIDSで亡くなった同性愛者のキース・ヘリングの作品を祀り、AIDSで亡くなった多くの人に捧げられたこのメモリアルチャペルを見ていると、サンフランシスコという町がいかにゲイやLGBTに対して世界に先駆けて理解ある行動を示して来たかが想像できる。
★GRACE CATHEDRALhttps://www.gracecathedral.org/aids-interfaith-memorial-chapel/

セラヴィ!

『最強のふたり』の監督と製作陣がまた映画を作ったというので、Kと2人楽しみに新しくなった渋谷のシネクイントに観に行った映画。
「最強のすたり』は、実話を元に制作された映画だったけど、この映画は、結婚式をプロデュースする会社の、絢爛豪華な結婚式の一日を追っていくフィクション。
主人公は60歳過ぎているだろうか。くたびれて髪は抜け落ち、眼光が鋭い。彼の経営する結婚式プロデュース会社には様々な人材がいて、一人一人出てくるたびにありえないくらい素っ頓狂だったり、心許なくて、本番の結婚式が無事に遂行さっるのだろうか・・・と不安になってゆく。
この映画は、僕たちの周りの世界、いや、世界の縮図をひとつの結婚式プロデュース会社のチームにたとえたような映画だ。ひとつの目的に向かって成功させようと思って進んでいくように見えて、実はおのおのの欲望や感情に振り回されて、現実はどんどんおかしな方向へ進んで行ってしまう。
思いっきり笑えて、「こいつ、信じられないくらい憎たらしい!」と思ったり、「こいつ、つねってやりたい!」と思ったり、とにかく出てくる登場人物がおかしくて、またそれが他の人間に出会うことにより見事な化学反応を起こしてゆく。
僕は主人公に同情してイライラさせられっぱなしだったけど、すべてが終わってみると、周りにいたろくでもない連中さえ愛おしくなる、不思議な映画だった。
★セラヴィ!http://cestlavie-movie.jp

海外のレストラン予約には、OpenTable と RESY

RESYは有名店。OpenTableは大衆的な店。

アメリカに行って、レストランを予約するのは、英語が達者な人でない限り面倒なものだ。電話をかけて早口でまくしたてられたら、僕は聞き取ることができない。
大衆的なお店はホームページからネットで予約できるところもあるけど、大抵の大衆的なお店は『OpenTable』というアプリを入れておけば簡単に予約が出来る。
お店の名前を入力して、行きたい日時を選び、人数を選ぶ。大人数の場合は予約時にクレジットカードが必要になるけど、大抵は必要なく予約が出来る。
また、自分のいる場所から近くにイタリアンの美味しい店がないかな・・・などと調べて予約をすることも出来るので、これはもう手放せないアプリだと思う。
『RESY』の方は、どちらかというと有名店が利用しているアプリ。ミシュランの星付き店なども、予約時の簡略化とお客とのトラブルを避けるためにかなりのお店が『RESY』を利用していて、今回サンフランシスコで行った有名店も、すべてこの『RESY』で予約することが出来た。
旅行時のレストラン予約には、『OpenTable』と『RESY』。これも忘れずにスマホでダウンロードしておくとよい。

UBER

Poolは相乗り。X以降は一人乗り。

UBERをご存知だろうか?
海外の友人たちがしきりに、「便利だからただしもすぐにアプリを入れなさい!」
そう言うので、アプリは入れていたのだ。でも、東京で僕の周りではそんなに普及していないこともあり、使用したことはなかった。
今回、ニューヨークに着くときに、空港からいつものようにイエローキャブで行こうかどうか迷った時に、『Bridge』のMに相談したら、最近は空港からは空港のエアシャトルと地下鉄でマンハッタンに入っていて、帰りはUBERで空港まで行くことが多いと言うのだ。
そこで、UBERの使い方が今一わからなかったので(説明を読むのが嫌い)、Mに聞くと、とても簡単だと教えられた。
<基本的なUBERの使い方>
1. UBERを開く(現在地が表示される)
2. 行き先を入力する。
3. 周りにいるクルマが表示される。
4. 相乗りにするか、一人乗りにするか、スペシャル装備のクルマにするかなど、値段を見て選択すると、クルマのナンバーが表示される。
5. クルマがすぐに(2分で到着などと表示される)、近づいてきて到着する。
6.「Tadashi?」などと運転手が声をかけてくれる。もしくは、自分から名前を言い乗車する。
一度使ってみると、UBERが驚くほど便利なのがわかる。何がいいって、メーターが上がるドキドキを味わわなくて済む。ボラれない。また、チップも含んだ値段だから、いちいちチップを計算したり、荷物1つにつき2ドルとか取られない明朗会計なのだ。
サンフランシスコやバークレー、オークランドなどの人通りの少ないところへ行った時も、UBERで探せばものの2分でクルマが颯爽と現れるのだった。
海外旅行には、UBER。必ずアプリを入れていこう!