手を振る人。

彼らはいつも、手を振ってくれる。

この人が素敵だった♡

先週の日帰り出張に続き、今週も徳島空港に出張で缶詰めになっていた。
朝から晩まで空港の中から、飛行機の到着と出発が繰り返されるのを見ていて、働く人々の姿にとても感動したのだ。
飛行機が到着する15分くらい前から、飛行機が入ってくるゲートにスタッフが出て来て、誘導する場所の点検をする。
飛行機が到着し、ゲートに向かってくると、飛行機の操縦席に対して正確に位置情報とコースを示す。
所定の位置に止まるや否や搭乗橋がかかり、あっという間に沢山のスタッフが飛行機の下に集まり、荷物を出したり、燃料を補給したり、清掃をしたり、新しい荷物を積んだり、それぞれに割り振られた仕事を正確にこなしていく。
今日のように暑い炎天下の中、彼らは汗だくになりながら重い荷物を持ち、道を横切る時は安全確認を必ず欠かさず、時には走る。
そんな彼らの働く姿を見ていたら、どんな仕事であれ、人が働く姿は美しいものだと、心にじーんと沁みたのだ。
彼らを見ていて一番好きだったのは、飛行機の荷物を積み終えて、送り出す時。
飛行機の翼の両側に1人ずつ立って歩きながら、障害物がないか見守るように飛行機はゆっくりバックしていく。先端に車をつけて誘導場所まで行ったのち、その車を切り離し、スタッフは並んで立ち、操縦席や飛行機に対してお辞儀をする。
そして、飛行機がゆっくりと目の前を進んでいく時に、みんなでにこやかに手を振るのだ。
僕はいつも飛行機の中からそんな姿を見ていて、彼らはなんであんなに手を振っているのかと思っていたのだけど、彼らの仕事を一日中見ていたら、今では彼らの『誇り』を感じることが出来る。
仕事が終わって徳島空港を最終で出発する時に、僕はアイフォンの灯りをわざと強くつけて、手を振る彼らに手を振り返した。
彼らには見えていたかどうかわからない。でも、僕はいつまでも手を振り続けることで、彼らの仕事ぶりをしっかりと称えたかったのだ。

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