パストリーゼ77。

東京も梅雨に入り、蒸し暑い日が続いている。
湿度の高いこの季節、目には見えないけれども、家のそこら中、雑菌の温床になっているに違いない。
まな板は、洗剤で洗うだけでは菌は死んでいないし、テーブルの上も湿った台布巾で拭いても、実は綺麗にはなっていないのだ。(そもそも、湿った布巾は雑菌の塊)
まな板や包丁は、洗った後にひと吹き。食事を始める前にテーブルに吹いてキッチンペーパーで拭く。冷蔵庫を開けて、棚が空いたらシュッとひと吹きしてキッチンペーパーで拭く。ゴミ袋をまとめたらゴミ箱の中にひと吹き。流しのゴミを捨てたら水切りに吹いておく。
余談だが、Kは病院で検査技師をしているせいか、菌に異常に過敏だ。僕の家に来たら、何も言わなくても勝手に『パストリーゼ77』を吹きかけてテーブルを吹いたりしている。
除菌、抗菌、そして臭いも抑えてくれる。驚くことに、食品にかけても大丈夫なのだ。
大きなボトルを手に取りやすい場所に出しておけば、気づいた時にすぐに使えるし、かなり長い間持つのもありがたい。
うちではキッチン周りに、『パストリーゼ77』が欠かせないのです。(なんだか、有閑マダムのおすすめ商品みたいになってしまった…)
『パストリーゼ77』http://www.dover.co.jp/ad_pasteuriser/
※アルコール77%の非常に強力な除菌力と、酒造会社ならではの遺伝子組み換えを行っていないサトウキビ原料由来の醸造用アルコールを使用し、緑茶から抽出した高純度カテキンを配合。さらに純水を使用し、長期間の抗菌持続性も実現。

ぺんぺん草のひろしさん。

湯葉と海の幸

鱧とじゅんさい

蛸と茄子と胡瓜

ひろしさんと久しぶりにご飯を食べようという話になって、最近の僕のお気に入り『和食 こんどう』にお邪魔した。
ひろしさんは、スマホも携帯も持っていない。
7時の待ち合わせに僕がほんの少し遅れてしまい、新宿通りの杉大門の入り口から歩いて行くと、100メートル先くらいにひろしさんが歩いていた。
ひろしさん「先に店に入ったら、ご予約のお名前は?と聞かれて、とっさにあんたの名前を言おうとするんだけど…
いつもは生意気ひろしと呼んでるから、あれ?なんだったかしら…まさか生意気という名前で予約してるはずはないし、ひろしでもないし…
また後で、時間になったら来ます!って言って出てきたわ!」
僕「え?ええ?だって僕の名前知ってるじゃん!」
ひろしさん「とっさに聞かれて出てこなかったのよ!それに、もしかしたら5時からだったのを時間を間違えたんじゃないかと思って、確かめようもないし…」
お店に入ると、いつも柔和な大将が、ニコニコ笑って迎えてくれた。「先ほどはどうも…」
ひろしさんと時々ご飯を食べるのは、一緒にご飯を食べて、お酒を飲みながら、のんびりとした時間を過ごしたいからだ。
普段は二丁目のお店の中にいるひろしさんは、くだらないことばかり話してお客さんを笑わせているけど、外に出るとふたりでのんびりと話ができるからだ。
ひろしさんは、時々お店の人の働く様子をカウンター越しに見ながら感心している。
ひろしさん「あら…この店、一人で全部作ってるのね…こんなにお客さんがいて、出す順番もバラバラなのに、よくも一人でこれだけの仕事が出来るわね…」
僕「二丁目のどこかの店とは大違いね…3種類くらいしかない飲み物のオーダーを、お客さんに何度も聞くしね…」
ひろしさん「笑・・・ここのこんなお料理、田舎のやつらに食べさせてあげたいわ…あいつら、こんなお料理を食べずに死んでいくのよ…」
僕「大げさな…愛媛は新鮮な魚が食べられるからいいじゃない?」
そんなくだらない話をしながら、時間を気にせず、日本酒と美味しいお料理をいただいた。
僕が若い頃からずっと知っているひろしさんとの食事は、なんというか…家族のようなあたたかさがある。
★和食 こんどう
03-6457-8778
東京都新宿区荒木町8 ネモトビル 1F
http://tabelog.com/tokyo/A1309/A130903/13150477/

お腹との戦い。その2

バキバキに6つに割れていなくても、せめてすっきりとした腹でいたいと思うのは、僕だげではないだろう・・・。
腹筋運動だけでは腹筋は締まらないことが分かったのは、体幹トレーニングを始めたおかげだ。
年齢とともに内臓が下へ下がってきている我々は、いくら腹筋運動をしたところでお腹はへっこまないのだ。なぜなら、問題は、腹圧にあったのだから。
さて、この腹圧、どうやったら強くなるのか…地道に体幹トレーニングを続けることで、僕は随分お腹周りがすっきりしてきたし、日常生活の中で腹圧を意識するようになってきた。
それに加え、僕のマッサージの先生に勧められたのが、『アブロール』。
先生は、僕と同じ46歳なのだけど、アブロールをすることによって、割れた腹筋を手に入れたそうだ。(見たいのだが、そこまで勇気は持てない…笑)
腹筋を鍛える器具は、テレビショッピングでもとても人気があるし、いったいどれが効果的なのか、僕自身わからない。
でも、この『アブロール』。僕の周りの腹筋バキバキ君は、結構使っているようだ。
僕はまだ、立ったままでロールすることは出来ないのだけど(これはかなりの難易度)、膝を立ててなら何度も出来るし、間も無く立ったままでも出来そうだ。
夏に向けて、1500円くらいの器具だけでお腹がスッキリするならば、かなり見っけもんではないだろうか。

梅昆布茶。

梅昆布茶は好きですか?
これは、先日もここでご紹介した京都の昆布屋さんの梅昆布茶。
袋の中に入っている小さじ1杯にお湯を湯のみ茶碗に注ぐだけで、深い味わいの梅昆布茶が出来る。
まとめて作って、冷蔵庫で冷やしてもさっぱりとして美味しく、飲んだ後に口の中に嫌な後味が残らないのは、化学調味料が使われていないため。
また、ほんのひとつまみ和風パスタに入れると、旨味がぐっと広がる。
★京昆布舗 田なかhttp://kyokonbu.net

温かいスープ。

土曜日に何軒かお店をはしごしていて、最後の店でカウンターに座って友達と話していた時に、なぜか急に意識が遠のいて、後ろに椅子ごとバッターンと倒れてしまった。幸い、頭は強く打たずに済んだものの、店中が騒然となった。
今日は、大事をとって念のため家でゆっくりと休養していた。
妹のGと弟のFが心配して、何度かLINEをくれていたのだけど、夕方になってゆっくり回復してきたから大丈夫だと返信していた。
そして、先ほどベッドで本を読んでいたら、Fから電話が入った。
「irodoriで、スープ作ってもらったんで、持って来ました」
ドアを開けると、スープを持ったFが立っていた。
「もっちゃんが作ってくれました。明日食べてもいいと思うので…」
じっくりと煮込まれたお肉の味わいと、やさしい豆腐、レモンの酸味のおかげで食欲がなかったにもかかわらず食べ進むことが出来た。
身体が弱ると、心も不安になるものだ。
昼間からKが心配してくれていたけど、大分からはさすがに駆けつけることもできず、LINEでのやり取りを続けていた。
ひとりで暮らしていても、FやGがそばにいてくれるし、irodoriのスタッフがこんな風に気にかけてくれる。
僕にとって神宮前二丁目は、家族のように温かい町なのです。
ありがとう。

サンフランシスコ?バンクーバー?ポートランド?!

ニューヨークに行くことになったのは、Bridge のMが、もともとニューヨークに一緒に行くはずだった友人が行けなくなってしまい、その都合でミュージカルやライブのチケットが余ってしまうから一緒に行かない?と声をかけて来たから。(それで二つ返事で行くという僕もどうかと…)
ついでに、昨年末に行ったトロントが楽しかったので、ニューヨークの後、トロントでパレードを見ようということに。でも、そこから先の行き先をなかなか決められずにいた。
旅行って、ワクワクしたいじゃないですか?
冷静に考えてみたら、ニューヨークでさえ、もう仕事の都合で行ければいいかな?くらいでいるので、自分がもはや、アメリカにはなんの興味も持っていないのだ。
サンフランシスコの本を買い、バンクーバーの雑誌を取り寄せ、それでも心が動かず決め手に欠けていた。
たまにブリッジに飲みに行っては、「もう、旅行やめるかも…」と弱気になって、一緒に行こうとしている友人たちを焦らせたりしていた…。
そんな時ふいに妹のGが、「ポートランドがいいですよ!だって、アメリカ人が一番住みたがる町なんです!それに、ポートランドに行って、僕はカラフルステーションみたいなものを作ろうと思ったんです!」
「え?何?ポートランドってアメリカ?全然場所もわかんない…」
書店で本を買ってみると、バンクーバーの下にシアトル、シアトルの下にポートランドがあり、サンフランシスコの上に位置していてなんだかあらゆる意味で進んでいる町のようだ。
美味しいレストランもあるし、面白そうなショップが目白押し、素敵なギャラリー、自然もあるし、NIKEなどスポーツブランドの拠点でもある…
「そうだ、ポートランドいこう!」
飛行機を調べるとトロントからポートランドまでが意外と面倒なことがわかり、しかも飛行機代金も高く、もう一度挫けそうになり友人に「もうやめる!」と言って困らせたのだけど、結局無事にポートランドに決定!

追憶と、踊りながら

ゲイの映画が新宿武蔵野館でやっていると聞いていて、やっと観に行けた。
イギリス映画でありながら、映画のテーマは、アジアと西欧の違い。親子の愛情と恋人の愛情。そして、カミングアウトの難しさだ。
イギリスの老人ホームで暮らすカンボジア系中国人のジュンは、カイという息子を亡くし、英語も話せない中孤独に暮らしている。
そこへ、カイの恋人であるリチャードがジュンに会いに来る…。
アジアでは、親は自分の命のように子どもを育て、年老いてからは親が子どもに頼る濃密な関係であるのに対して、西欧では、子どもは生まれた時から全く別の生命として尊重され、その後の人生においても個人主義が基本に育てられる。
それ故に、アジアにおけるカミングアウトは、西欧におけるカミングアウトとは置かれている状況が少し違っていて、よりカミングアウトの難しさを秘めているものだ。
本当のところ、この映画において、ゲイであるという設定はなかったとしても、十分成り立つ脚本だと思う。でも、更にゲイのカミングアウトという難題が加わることで、それぞれの人物がキラキラと輝いている。
見事な脚本と演出、そして、カメラワークだと言えよう。芝居になってもいいような話だった。
★追憶と、踊りながらhttp://www.moviola.jp/tsuioku/

3ヶ月未満の恋。

同世代の友人Xが、ここ1ヶ月くらいの間ずっと恋に落ちて、上がったり下がったり、ジェットコースターを乗っていたような毎日だったのだけど、どうやらその恋も、終止符が打たれたようだ。
何があったのかは、ふたりにしかわからないことなので、ここでは敢えて触れずに置くけれども、こんな時にいつも僕が思うのは、『恋の儚さ』だ。
僕たちゲイの恋愛は、『3ヶ月未満の恋』が多いようだ。(実際には、ONE NIGHT STAND もしくは、ONE NIGHT ONLY♪ が9割を占める気もする)
僕も、自分のゲイライフを省みて、『3ヶ月未満の恋』の、なんと多いことかと思う。
一つの恋が終わって、Xは髪を切った。
Xにとっては13年ぶりの恋だったのだ。
たとえ1ヶ月の関係だったにせよ、ほとんど諦めかけていたXの目に輝きが溢れて、毎日が色づき、人生の素晴らしさを堪能したことだろう。
13年間閉じこもっていたXは、天の岩戸から出て来て、世界をもう一度見るようになったのだ。
新しい髪型になり、眼鏡も外して、自分に自信を取り戻しつつあるXに、また新しい恋がはじまりますように。

ピッチ・パーフェクト

映画のタイトルを見て、勝手に、『ビッチ・パーフェクト』だと思って疑わなかったのだけど、よくよく見たら、『ピッチ・パーフェクト』だった…。
先週末から始まった『ピッチ・パーフェクト』は、何も考えずに最後までノリノリで観れるアメリカらしい娯楽映画だった。
3年前のこの映画は、『マイレージ、マイライフ』のアナ・ケンドリック主演、『ベラーズ』という女の子のアカペラグループが決勝進出に向けて戦ってゆく話なのだけど、曲が素晴らしく、俳優たちも見事な歌声を披露している。
監督は、ブロードウェイミュージカル『アベニューQ』の演出家ジェイソン・ムーア。全体の構成がうまく飽きさせない演出が見事だ。
個性溢れるベラーズの仲間たちと、男声合唱団、変態やオタクなど、ゲラゲラ笑えて、見終わった後にスッとする素晴らしい一本。
★ピッチ・パーフェクトhttp://pitch-perfect.jp/sp/