ぺんぺん草のひろしさん。

湯葉と海の幸

鱧とじゅんさい

蛸と茄子と胡瓜

ひろしさんと久しぶりにご飯を食べようという話になって、最近の僕のお気に入り『和食 こんどう』にお邪魔した。
ひろしさんは、スマホも携帯も持っていない。
7時の待ち合わせに僕がほんの少し遅れてしまい、新宿通りの杉大門の入り口から歩いて行くと、100メートル先くらいにひろしさんが歩いていた。
ひろしさん「先に店に入ったら、ご予約のお名前は?と聞かれて、とっさにあんたの名前を言おうとするんだけど…
いつもは生意気ひろしと呼んでるから、あれ?なんだったかしら…まさか生意気という名前で予約してるはずはないし、ひろしでもないし…
また後で、時間になったら来ます!って言って出てきたわ!」
僕「え?ええ?だって僕の名前知ってるじゃん!」
ひろしさん「とっさに聞かれて出てこなかったのよ!それに、もしかしたら5時からだったのを時間を間違えたんじゃないかと思って、確かめようもないし…」
お店に入ると、いつも柔和な大将が、ニコニコ笑って迎えてくれた。「先ほどはどうも…」
ひろしさんと時々ご飯を食べるのは、一緒にご飯を食べて、お酒を飲みながら、のんびりとした時間を過ごしたいからだ。
普段は二丁目のお店の中にいるひろしさんは、くだらないことばかり話してお客さんを笑わせているけど、外に出るとふたりでのんびりと話ができるからだ。
ひろしさんは、時々お店の人の働く様子をカウンター越しに見ながら感心している。
ひろしさん「あら…この店、一人で全部作ってるのね…こんなにお客さんがいて、出す順番もバラバラなのに、よくも一人でこれだけの仕事が出来るわね…」
僕「二丁目のどこかの店とは大違いね…3種類くらいしかない飲み物のオーダーを、お客さんに何度も聞くしね…」
ひろしさん「笑・・・ここのこんなお料理、田舎のやつらに食べさせてあげたいわ…あいつら、こんなお料理を食べずに死んでいくのよ…」
僕「大げさな…愛媛は新鮮な魚が食べられるからいいじゃない?」
そんなくだらない話をしながら、時間を気にせず、日本酒と美味しいお料理をいただいた。
僕が若い頃からずっと知っているひろしさんとの食事は、なんというか…家族のようなあたたかさがある。
★和食 こんどう
03-6457-8778
東京都新宿区荒木町8 ネモトビル 1F
http://tabelog.com/tokyo/A1309/A130903/13150477/
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