海へ。

今年の水着。表

今年の水着。裏

何年ぶりだろうか…夏に海に来たのは。一昨年の、タイのサムイ島以来かもしれない…。
東京生まれ東京育ちの僕は、夏休みと言えば、必ず伊豆の伊東か、下田か、熱海か、修善寺に遊びに出かけていた。
夏は暑く、クワガタやカブトムシに夢中になり、蚊に刺され、海に潜り、かき氷を食べて、花火で遊び、いつまでも夏休みが終わらないようにと願った。
宮崎県の延岡の周りは、ひと気の無い波が静かな砂浜がいくつかある。Kとコンビニで、水やカルピスを買って、車の中で水着に着替えて砂浜へ。
照りつける太陽で砂は熱く、日焼け止めをお互いに塗りあいながら、
僕「背中、ちゃんと塗ってくれた?山海塾みたいになってない?」
K「山海塾ってなんですか?」
穏やかな海では、泳ぐというよりも、体を大の字に拡げて、静かに浮かんでいるのが好きだ。
顔の上に太陽を感じて、身体中の力を抜いて、海にすべてを委ねたら、自分の呼吸にだけ意識を集中する。海の上に浮かんでいると言うよりも、何かと一体になっているような不思議な気持ちになれる。
海から上がり、シャワーを浴びて、車のそばでタオルを巻いて着替えながら、ふたりとも、子どもの頃に戻ったような気持ちになってはしゃいでいた。
この週末は、あの頃のような夏が、ぎゅっと詰まっていた。

夜神楽。天岩戸神社。天の安河原。

夜神楽

天岩戸神社

天の安河原

高千穂神社にて、『夜神楽』をはじめて見た。平安時代にはすでに記録に残っているという『神楽』は、日本神話の様々な話を表現している。本来ならば何時間もかけて演じられるのだけど、観光客のために365日、代表的な神楽を4つ披露してくれる。
高千穂では場所柄、天照大神が天の岩戸にお隠れになり、必死になって探す神様や、天の安河原で、八百万の神がなんとか天照大神を呼び出そうと饗宴を繰り広げる所など様々。
これからも神楽のような伝統芸能が残っていけるかどうかは、今の人たちにかかっているのだろう。
翌朝、念願の『天岩戸神社』へ。ここも高千穂神社と似て、厳かな雰囲気に包まれている。天岩戸神社から、歩いて10分程度の河原に、『天の安河原』がある。ここは、八百万の神が集まり、天照大神をなんとか呼び戻すために相談し、饗宴を繰り広げた場所。
今は、毎日沢山の人々が訪れ、祈りを込めて石を積み上げている。河原のずっと遠くまで積み上げられた石が置かれた美しい景観は、現代美術の作品のように見える。
ずっと昔から、毎日沢山の人々の願いや祈りが、この場所で込められている。
僕をはじめ、人間は、なんと小さく、弱い生き物であろうか。
不思議と、宇宙や神様のことを、畏れ、敬う気持ちになる。
きっと、何千年も前の人たちと同じように。

神話の国、高千穂へ。

高千穂神社

高千穂峡

高千穂牛

黒川温泉からは車で2時間弱の道のりで高千穂へ。九州の背骨のような所を通るので山道かと思ったら、ずっとなだらかな北海道を思わせる丘のような道だった。
先ずは、『高千穂神社』へ。伊勢神宮と同じ紀元1年創建とされる古い神社は、大きな杉の樹々に囲まれて、外の高温が嘘のように涼やかに感じられた。古い神社は、たいていそうだけど、なんとも言えない不思議な清々しい空気で満ちていた。
『高千穂峡』は、驚くばかりの景観だった。切り立った崖の下には、真っ青な川が流れている。山が真っ二つに割れた高千穂峡のありようを見ていると、この地が、天孫降臨の地と言われていることが想像出来る。
『和http://s.tabelog.com/miyazaki/A4505/A450502/45004655/』で高千穂牛をいただき、パワースポットとして知られる『荒立神社』へ。小さな神社なのに、なぜだか人が絶え間無く押し寄せて来る。茅の輪くぐりをして、丁寧にお参りをした。
夜は『夜神楽』の代表的な4つの舞を見学して、明日は、天照大神がお隠れになった『天岩戸』に行くつもり。正に、『エキゾチック・ジャパン!』って感じの旅行です。

黒川温泉へ。

離れが点在している。

露天風呂。

部屋の露天風呂。

週末、仕事が続いたので、代休を取って、熊本の黒川温泉に来た。
九州には素晴らしい温泉が沢山あるけど、そんな中でも黒川温泉は、特別かもしれない。美しい川を中心に、宿が点在するありようは、伊豆の修善寺に似ている。
湯布院みたいに大人のディズニーランドのように人がごった返していないし、山の中にひっそりと佇むロケーションも、温泉そのものの質も素晴らしいと思う。
標高800mなので、こんな時期でも日陰は気持ちがいいし、ほぼ完全に隠れ家のように過ごすことが出来る離れを持った宿が幾つもある。
今回、僕が泊まった『山河http://www.sanga-ryokan.com/』は、リーズナブルな値段で、心地よい滞在が出来る見本のような宿だと思う。食事は、いわゆる『古い旅館の料理』ではなく、品数も多く、季節感や新しさを存分に取り入れている。
仲居さんも、適度な距離感で放っておいてくれるし、早めにチェックインしたら、後はふたりでのんびりと過ごすことが出来る。季節が変わるたびに、また帰って来たいと思わせてくれる温泉だ。

汐留会。

丸の内では、お仲間たちのランチ会が時々あるという噂を聞く。丸の内婦人会はきっと、クラス感のあるお姐樣方が集まるのだと思う。スーツの仕立ても高級に違いない。話す内容も、株や投資の話なのかもしれない・・・。
僕の会社は汐留にあるのだけど、汐留勤務のお仲間たち14人を一堂に集めて、食事をする会を開いた。入社2年目から32年目くらいまで幅広い世代が集まった。
先ずは、なんだか合コンみたいな変なノリで自己紹介をし合った。その後、お互いの仕事の話をしたり、好みのタイプの話をしたり、テーブルごとに話は盛り上がりを見せていた。
銀座の『LAZY』は、僕が学生の時から通っている訳知りのお店。奥のテーブルを陣取り、甲高い声が響いた。中には、短髪のガチムチ君が、「俺はタチなんですよ。おもいっきりドMを言葉攻めでいじめるのが好きなんですよ」などと、「ここは銀座の普通の店なのに!!!!!」と思う場面もあって大笑いした。
LGBTというだけで、年齢も、職業も軽く越えてどんどん繋がってゆくのは、我々の素晴らしい所だと思う。また新メンバーを増強してやりたいね!ということで新橋の飲み屋を後にした。
そのうち、丸の内婦人会とも合同の食事会をしたいと思っている。

I ♡ AVOCADO

アボカドは、世界一栄養価の高い果物でギネスブックに載っているそうだ。(先日ここでこき下ろしたキュウリの真逆ですね。きゅうりのバカ!)
アボカドの食べ方はきりがないのだけど僕がよくやるのは、
1.まっ二つに包丁を入れて種の周りをくるっと一周
2.両側を持ち捻りながらまっ二つに分けて、すぐにレモン汁をかける。
3.好きなトッピングを乗せてスプーンですくって食べる。
写真は、明太子の薄皮を取り、アボカドのくぼみに入れて、切ったみょうがを乗せて、ポン酢を少々かけたもの。
アボカドと明太子って、本当に合うと思うし、みょうがもなぜか合う。ちなみに、パスタもこの組み合わせは美味しいけど、その時はポン酢は使わない。
他には、納豆に醤油をたらしくぼみに入れて、鰹節を天盛りしても美味しいし、
アンチョビ2切れにケーパー少々、にんにく1/8をすって混ぜて入れオリーブ油をかけるのもうまい。
食に関してとても保守的なKに見せたら、「本当にそんな食べ方して美味しいんですか???」って返信が来た。(笑)
<アボカドの効能>
血液サラサラ
優れた整腸作用
体脂肪率も落とせる
お肌ツルツル
肝臓を守る
がん予防効果
動脈効果・高血圧予防
細胞を育てる・守る

夏野菜のグリーンカレー。

下には素麺。

この夏は、東南アジアのように湿気の多い日が続いている。夏バテ気味の身体に元気になってもらおうと、今日は、夏野菜のグリーンカレーを作った。
先日行ったバンコクの料理教室では、レッドカレーペーストを自分たちで作ったのだけど、紀ノ国屋でさえも、タイ料理の香辛料などの材料は十分には揃わなかったため、今回は簡単にグリーンカレーペーストを使った。
★夏野菜のグリーンカレー
(なす2本、ズッキーニ1本、パプリカ2つ、プチトマト1パック、バジル、とうがらし1本、鶏肉もも肉か胸肉2枚、グリーンカレーペースト、ナンプラー大さじ2杯、砂糖大さじ1杯、ココナッツミルク1缶400mlチキンスープストック200から400ml(好きなしゃばしゃば具合)、あればレモングラスとカフィアライムの葉)
1.なす2本、ズッキーニ1本は、なた切り(乱切り)にして塩水に浸し灰汁を抜く。フライパンに、オリーブオイル大さじ2で焼き色をつけて炒めて取り出す。(完全に火を通さなくてよい)
2.パプリカ赤黄色など2本は、種とヘタをのぞき、大き目に切る。オリーブオイル大さじ1を足し、焼き色をつけて取り出す。(完全に火を通さなくてよい)
※3.鍋を温め、オリーブオイル大さじ1にグリーンカレーペーストを中火より弱い火で香りを出すようにしっかりと炒める(焦がさないように)。レモングラスはスライスして、カフィアライムの葉は太い葉脈を取ってちぎり加える。唐辛子1本は辛さの好みによって加える。
4.十分香りが立ったら、食べやすい大きさに切った鶏肉を入れて炒めながら味を絡める。
5.全体が混ざったら、ココナッツミルクを加え、スープストックも加える。沸騰したら灰汁を取り、炒めた野菜を入れる。全体に火が回ったら、ナンプラー大さじ2、砂糖大さじ1を加えて、プチトマトを加え、少し形が崩れるくらいまで煮る。
6.バジルを好きなだけ千切って加えながらいただく(黒ずむため)。
グリーンカレーは素麺に合う。時間のない時は素麺だとすぐに食べられるから有り難い。僕が注意することは、※3で書いた、グリーンカレーペーストを、香りが立つようにきちんと炒めること。これは、バンコクの料理教室でしっかりと教わったこと。
夏野菜は炒めないで煮るだけのレシピが多いけど、僕は焼くように火を入れた方が野菜の甘みを感じて美味しいと思う(特になすやズッキーニ)。いつもは、大量の夏野菜を一気に炒めて、途中からラタトゥイユ用とタイカレー用とに分けるようにしている(但し、ラタトゥイユは、野菜に塩を振りながら炒めてゆく)。
この夏の東京はとても暑いけど、敢えて暑いサムイ島なんかに行きたいな。

夜蝉。

東京では、夜でも蝉が鳴いているのをご存知だろうか?
僕の家の周りは、神宮外苑の森に囲まれ、夏の間、昼間は甲子園の応援と蝉の大合唱が聞こえる。
今まで、あえて気にすることは無かったのだけど、昨夜、寝ようとしたところ、蝉が鳴いているのに気づいた。
どうやら蝉が何匹か廊下に迷い込み、一匹が僕の寝室の窓枠に停まって大きな音で泣きはじめた。
その音は近くで鳴かれると、騒音以外の何物でもなく、3時まで続いた後、頭に来て外に出てスリッパで蝉を追い払った。
蝉たちに罪はなく、25度以上の暑さと、夜でも灯りがこうこうと照りつける都会の夜を、昼間だと勘違いしているらしい。
3年から17年もの間、幼虫として地中で暮らし、外に出て来て羽の生えた蝉になり、およそ数週間の生命。
蝉の人生は、昔からいく度となく人間の人生と比べられ、例えられて来た。
あれほどうるさく鳴き叫ぶのも、雌への求愛の音だという。力の限り求愛して、子づくりをして、死んでゆく。
『空蝉よ 樹にしがみつき 放すまい』
これは昨年、書家の友人に歌を詠んでくれと頼まれて、詠んだ歌。
今年は、また違った視点で、蝉を思いながら過ごしている。

今年いちばんの山。

今日は、2年がかりで進めて来た大きな仕事の撮影だった。
懸案事項が多く、その上、突発的なアクシデントも起こり、緊張のあまり、朝から何も喉を通らず、水分だけ飲んで本番を迎えた。
カメラマンは今日の撮影のために、日頃の金髪から、黒髪に染め直して臨んだ。スタッフみんなも、暑い中、シャツにジャケットやスーツを着て集まってくれた。
いざ、撮影が始まると、スムーズにことが運び、アッという間に撮影は終わった。
終わった途端、みんなの顔に笑顔が戻った。後輩のIも、嬉しさのあまり目を潤ませていた。僕も、極度の緊張から解放されて、お腹が急に空き、足がガクガクした。
外苑前まで戻り、久しぶりにマッサージをしてもらった。首も背中も腰も、どこもかしこも強張り、ガチガチになっていたようだ。
今年いちばんの山場を越えた夜、家でシェリー酒を飲みながら、自分のためにイタリアンを作り、ゆっくりと食事をした。
支えてくれた、沢山のスタッフに、感謝します。

茹で鶏。

昨夜茹でておいた茹で鶏。

鶏の胸肉はとても重宝する食材だと思う。
脂肪はほとんど無いし、理想的な動物性タンパク質は筋肉になりやすいという。
新鮮なうちに茹でるか蒸せば、数日は日持ちするし、それも様々な食べ方が出来るので、飽きずに食べることが出来る。
注意することは、柔らかくしっとりとした状態に火を通すこと。肉類は、熱を通し過ぎると硬くなる性質を持っているからだ。
色々試した結果、保温性の高い鍋に、たっぷりの水を入れて一度沸騰させてから、胸肉を入れたら火を止めて10分間放置(ささ身の場合は、5分間放置)という作り方に落ち着いた。
保存する場合は、塩をひとつまみ入れて、茹で汁ごと容器に保存すれば、好きな時にしっとりとした鶏肉を食べることが出来る。
一番簡単な食べ方は、ボウルにポン酢とオリーブ油を入れて、そこに柚子胡椒を溶いて、胸肉を手で割いてボウルに入れて味を馴染ませ、最後に水菜やクレソンや三つ葉とさっくりと和えるだけ(酢醤油にオリーブ油にワサビも美味しい)。
夜は特に、炭水化物などの糖質ばかりではなく、なるべく動物性タンパク質を摂るように心がけている。たとえ疲れて帰って来た今日のような時でも、茹で鶏があれば直ぐに一品出来上がる。