挑戦し続けること。

今まで出来なかったことでも、諦めずに続けていると、何かの拍子に突然出来ることがある。
その感覚は、小さい時に、自転車を小さな車輪をつけずに乗れた時に似ている。
トレーニングに、ベンチ・プレスという種目があって、身体をベンチに横たえて、バーベルを真上に上げるのだけど、僕は、左肩を何度か繰り返し痛めているので、長い間軽い重さでかばうように様子を見ながらやっていた。
この二ヶ月くらい、夏なので週に3回くらいジムに通っているのだけど、昨日、トレーナーと相談して、何気なく昔上がっていた重さでやってみたら、軽々と上がった。
シャフト(バー)が世界共通で20キロ。それに45ポンドの重さが両側に加わるので、全体では60キロ。痩せた大人一人分くらいの重さだ。
今回の度重なる肩の故障で、肩がいかに繊細な動きをする関節なのか、人間の筋肉がどのように動くのか、色々な勉強をした。
重い重量を上げようとすると、肩がかばうように前に出てしまい、そのために、他の筋肉が引っ張られ、結果的には肩を痛めてしまうことも、身を持って体験した。
表の筋肉がいくら強靭になって来ても、結局インナーマッスルが鍛えられていなければ、故障をきたすこと。
そして、あらゆるスポーツで言われていることだけど、フォームが一番重要だということ。
美しいフォームは、そのまま安定した強さに繋がる。
次の目標は、70キロ。
どんなに小さなことでも、目標がある毎日って、楽しい。

一日花。

先日植えた朝顔が、咲き始めた。
まるで神様が、息をそっと吸い込んだようなグラデーションの花を開くのは、本当に朝の早い時間だけ。
日が真上に昇り暑くなる頃には、精巧に開いた花びらは、ほとんど自らの役目を終えたかのように姿を閉じ、再び開くことはない。
朝顔のように、一日で咲き、枯れてしまう花を、「一日花」と言う。「もののあはれ(もののあわれ)」を感じさせる美しい日本語だと思わずにいられない。
誰のためにでもなく、一日、それもほんの朝の数時間だけそっと開くこの花の、なんと愛おしいことだろうか。

一粒3000円の梅干し。

会社の飲み会でビンゴをやったら、思いがけず、一粒3000円の梅干しが当たった。
甲申年の2004年に漬けられたこの梅干し、平安時代から「申年にとれた梅は縁起が良く薬になる」という風習が伝えられており、南高梅に天然塩と梅塩、赤穂の塩、さるのこしかけ(霊芝)を加えて漬け込んであり、なんと60年間保存が出来るという。
食べるのはなんだかもったいないので、本当に60年保存が効くか試してみようかと思っている。僕が亡くなった後に、甥っ子が食べるだろうか?
宇宙には、プラスとマイナスが常に共存している。良いと思われることも、悪いと思われることも、それだけが永遠に続くことなどないのだろう。
今までまったくクジ運のない人生を送ってきたけど、3000円の梅干しが当たるとは・・・。どうせなら、サマージャンボでも当たって欲しいところだ・・・。