龍の子。

牛肉とナッツ炒め

麻婆豆腐

お粥

原宿の竹下通りを出た右側すぐのところに、『龍の子』はある。
僕が高校生の時にすでにお店はあったから、どれくらい長いのかと思ったら、四川料理を日本に伝えた陳健民さんに師事をして、このお店のオープンは1977年だそうだ。久しぶりにのぞいた『龍の子』は、ゴルフ帰りの大将もご機嫌で、友人たちと楽しそうにワインを飲んでいた。
もともと、中華料理を好きではない僕にとって、四川料理だけが唯一心誘われる料理なのだけど、北京に行っても、上海に行っても、四川料理の専門店を探しては、食べ歩いたりしているくらい好きだ。
日本ではなぜか、本場の辛い四川料理はあまり根付かなかったようで、今でも麻婆豆腐というと甘いものが90%くらいではないだろうか?
一度、母をこの店に連れて来た時に、思いがけず美味しかったらしく、またここに食べに来たいと何度か言っていた。そして今回、台湾人の娘のKeを連れて行ったのだけど、Keもこの店に魅せられたようで、「今まで日本に来て食べた中華料理の中で、ここのお料理が一番美味しいです」と言っていた。
僕も久しぶりにしっかりと山椒のきいた複雑な味の麻婆豆腐を食べることが出来てとても満足だった。
一緒に食事をしていた大将の友達3人が、帰る時にお金を払おうとした時に、大将は「今日はいらないから!」とレジの女の人に言って、払う払わないのやり取りがあったけど、結局大将の太っ腹に負けて、お客さんは喜んで帰って行った。
その後、大将は僕たちに、自分たちのロゼのシャンパンをごちそうしてくれて、うれしそうに笑っていた。
きっと大将は、お金儲けとかあんまり出来ない人なんだろうけど、僕はそんな大将のような人がとても好きだ。
★龍の子http://tabelog.com/tokyo/A1306/A130601/13001219/

台湾スイーツ。

隈研吾の建築したSunnyHills

春水堂

マンゴーチャチャにて

このところ、台湾のスイーツが青山から原宿に続々と出店している。そんな話しを台湾人の娘Keと話していたら、[お母さん、一緒に食べに行きましょうか・・・!」となり、行ってみた。
★SunnyHIllshttp://www.sunnyhills.co.jp/news.php
隈研吾の建築で有名で、南青山の一等地に建った一軒家。パイナップルケーキなどが試食をしながら買うことが出来る。
★春水堂http://www.chunshuitang.jp/
台湾では食事も出来るらしいけど、日本では『タピオカアイスミルクティー』で有名なお店。Keはちなきを食べながら、「懐かしい」と目を細めていた。キャットストリートの隣の道に面していて、平日のためか客も少なく、のんびりと過ごすことが出来る。店内のインテリアも凝っていて、台湾らしい清々しさに満ちている。
★マンゴーチャチャ http://mangochacha.jp/
竹下通りを出て明治通を越えてまっすぐ。マンゴーデザートの専門店は、土日は1時間半待ちだそうだ。最高級のマンゴーを使ったデザートを食べることが出来る。日本ではマンゴーがとても高いので、このお店でも3人分の巨大なマンゴーデザートは3000円くらいしていて驚いた。
台湾に行って町を歩いていると、そこかしこにデザート屋さんがある。僕は甘いものが好きではないので食べないのだけど、若者はとても美味しそうに食べているのを見て、熱い台湾には欠かせないものなのだろうなあと思っていた。青山原宿のおしゃれエリアで、台湾スイーツは今後、受け入れられてゆくだろうか・・・。

poulet basquaise(鶏肉のバスク風煮込み)

この料理は前にもここに上げたし、夏の間によく作るのだけど、元々のフレンチのレシピを、僕のような怠惰なゲイでも簡単に作れるように、ザックリと簡略化してみました。^^;
★鶏肉のバスク風煮込み
(材料2人分)
鶏の骨つきもも肉2本(一本を二つに切ってもらう)
パプリカ2個
ピーマン1個
プチトマト12個
玉ねぎ1個
ニンニク1かけ
白ワイン100ml(シェリー酒でもよい)
赤唐辛子2つ
ローリエ1枚(無くてもよい)
パセリの微塵切り少々
オリーブオイル
塩・胡椒
(作り方)
1.鶏肉は、塩小さじ1強をふって1時間以上おく。出来れば半日。
2.厚手の鍋を温めて、オリーブオイルを大さじ2入れて、包丁の腹で潰したニンニクを入れて香りを出す。香りが出たらニンニクは一旦取り出す。(決して焦がしてはいけない)
3.鶏肉を皮目から入れて、こんがりと焼けるまで放っておく。皮が焼けたらひっくり返して、全体に焼き目をつける。鶏肉を取り出す。
4.鶏肉から出た余分な脂をキッチンペーパーで取り、オリーブオイルを大さじ1足して、5ミリのくし切りにした玉ねぎと、パプリカとピーマンに塩をひとつまみ入れて炒める。蓋をして蒸らしながら煮る感じで。
5.全体にしんなりしたら、鶏肉を戻し入れて、白ワインを振り入れ、プチトマトを入れて中火にする。あればローリエと赤唐辛子を加える。
6.沸騰したら蓋をして、弱火にして40分間煮込む。(途中、覗いて、水分がなくなっていたら、白ワインか水を足す)
7.器によそい、あれば微塵切りのパセリを散らす。胡椒を振る。
★食べたらきっと、美味しくてびっくりすると思う。
パプリカとピーマンのオトナな味わいと、鶏肉の骨から出た出汁、そして白ワインが重なり旨味を作ってくれるから。
どこの地方でも、長く親しまれている伝統料理は、美味しくなる理由を持っているのだろう。

くちなし

マンションの前の通りを歩くと、甘い香りがした。ふと見ると、歩道の脇に、くちなしが開きはじめていた。
ちょうど5年前のくちなしが咲く頃、この家に引っ越して来たのだった。
あの頃は10年間つきあった人と別れて一人になったばかりで、皮が剥がれて骨だけになったようで、もう誰かとつきあうことなどないだろうと思っていた。
月日はゆっくりと流れて、周りの友人たちもいろいろと変わり、僕にも恋人が出来て、生活もずいぶん変わったようだ。
香りは、時々昔の思い出とともにある。
くちなしの香りを嗅ぐと、ひとりで生きていかなくてはならなくなったあの頃を思い出す。
辛かった過去も、今ではもう、甘い香りとともにある。

OWL TOKYO 2周年!

二丁目仲通り。朝陽を浴びると溶けそうになる…

シンガポールから友人が遊びに来ていたので、『神場http://s.tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13129872/』で美味しいご飯を食べた後、台湾人の友達がやっているゲイバー『OWL TOKYOhttp://www.owltokyo.com/』が2周年ということで顔を出した。
OWLは、昔スマッシュがあったところに出来た店で、どんな店なのかと覗いてみたら、友達がオーナーだったので行くようになった店。
このお店がいいなあ…と思うのは、カクテルが沢山あって、お酒がきれいで美味しいところ。
二丁目のお店は、残念ながらお酒が美味しくないお店がほとんどと言っていいだろう。
OWLは、グラスもきれいだし、グラスの中に色の変わる固形物が入っていて、飲んでいる時に様々な色に変わる演出は場を華やかにしてくれる。
こういうことは、台湾のBARでは普通にやっていることで、台湾のゲイバーは二丁目のゲイバーに比べると、内装もインテリアも凝っているし、お酒も美味しいし、グラスの演出なんかもずっと都会的で洗練されているのだ。
オーナーのSにおめでとうを言うと、恥ずかしそうにしながらも、本当に喜んでくれた。
日本語が完璧に話せるわけではないので、ここまで来るのに沢山の苦労があったようだ。
そんな話をしながら、感慨深げにちょっと涙ぐむSを、しっかりとハグをして、美味しいお酒を飲んだのでした。

賑やかな食卓。

妹的存在のGのお母様がたまたま東京に来ているので、一緒にご飯を食べましょうということで『irodori』に。(また! 笑)
『irodori』に行くと、なんとファッションデザイナーのJさんも来るとのこと・・・。てっきり、お母さんとGと3人で和やかな食事会を想像していたのが、あれよあれよと言う間に9人での賑やかな食事会になった。
Jさんはテレビで見る限り、とても強烈な個性の持ち主だと思っていたのだけど、実際に一緒に食事をしたら、思ったことをはっきりと口に出す、さばさばした気持ちのいい人だということがわかった。
そして、パートナーの方がやさしくハンサムで、はじめて会ったという気がしない素敵な人だったのにも驚いてしまった。強烈な個性のデザイナーには、こんな素敵なパートナーがいてこそ、絶妙なバランスが取れているのかもしれない。
はじめて出会う人とでも、一緒に食卓を囲むとぐっと距離は縮まる。美味しい食べものは、人の心をゆるやかにほどき、自然と笑顔にして、話しが口をついて出てくる。さんざん『irodori』で食べ尽くした後、『キヌギヌ』へ流れて、深夜までわいわいと楽しい一夜だった。

エアプランツ。

新しいエアプランツ

家に6年くらいあるエアプランツ

FUGAhttp://www.fuga-tokyo.com で帰りがけにエアプランツを買った。
エアプランツは、手がかからないイメージはあるものの、なかなか育てるのが難しいと思っている人も多いかもしれない。
コツというものがあるとすると、水やりだろう。普段は、水を霧吹きでかけてくださいと言う花屋さんがいるけど、僕の場合は霧吹きなどかけたことはない。3週間から4週間に1回くらい、バケツいっぱいの水の中にじゃぼんと浸けたまま、半日くらい浸けっぱなしにしておくことだ。
僕はいつも思いついた時にお風呂の水を抜かずに貯めておき、朝方エアプランツをお風呂に浸けて会社に行き、帰って来てから救い出してあげるようなやり方をしている。
彼らはきっと木の枝の間なんかで生息していて、普段は乾燥しているけど、時々集中豪雨なんかに見舞われながら生きているのではないかと思うのだ。
部屋の窓辺なんかの、時々風にあたるようなところに置いてあげると、葉っぱの中心からある日、急に茎が伸びて美しい花を咲かせる。
部屋に置いてあるだけで、その彫刻的な葉の美しさに、なんだか心安らぐものだ。

same sex marriage

いま、僕たちが生きている世界は、ものすごい早さで変わっている。
ゲイやビアンによる同性婚が認められるようになった国は、ぐんぐん増えていっている。
日本やアジアの国では、そんな日が来るなんて、なかなかまだ実感は湧かない気がするけれども、台湾では国会で議論もされているようだし、もしかしたらアジアで一番先に同性婚が認められる国は、台湾かもしれないと思う。
先週、知人のゲイカップルが結婚式を挙げた。これは、僕の身近な友人たちの中では、すでに、4番目のカップルになる。
彼らの生き方は、我々に勇気を与えてくれる。
そしてこのビデオを観ると、彼らの言葉にできない想いが伝わってくる。http://m.youtube.com/watch?v=820jim55g0c&feature=youtu.be
性別もセクシャリティも関係なく、愛し合う人たちは、美しい。
たくやさん、せいやくん、おめでとうございます!!!

離れていても、つながっている。

夜中にKからLINEが入った。
K「僕たち、このままダラダラいっても、 どうなるんだろう…」
僕「何かあったの?」
K「…距離に負けそう…」
東京で暮らす僕と、大分で暮らすKがつきあい出してから、1年8ヶ月が過ぎた。
3週間から4週間に一度は、頑張って会うようにして来たし、毎日マメにLINEで連絡を取り合ってはいるものの、3週間くらい会えないと、Kは時々不安になるようだ。
K「東京にはたくさんいい人がいるから・・・」
僕も、離れて暮らすKのことをよく考える。まだ29歳だし、性欲も溢れるようにあるだろうし、東京の45歳のおじさんに捕らえられているのもどうなのだろうか…と。
本当に不思議なことなのだけど、つきあっているふたりは、お互いに相手に対して感じている思いは、波動のようにつながっているということだ。
これは、前の人と10年つきあった時にわかったこと。
『自分が相手に対して距離感を感じたり、不安な時は、相手も同じように距離感を感じたり、不安になっている』僕たちは目に見えない波動のようなものでつながっているのだ。
夜は、Kをなだめて寝たものの、正直、不安な気持ちは朝起きても変わらないままそこにあった。朝6時に起きて、この週末、大分に行こうか?とLINEを送った。来週末は福岡で会えるのだけど、Kが不安なまま過ごすことを考えると、一泊でも大分へ飛ぶことを考えた。
K「ごめんなさい。いつも急にこんなこと言って。」
そして、安心したような返信が返って来た。
離れて暮らすふたりには、目に見えないところでもきっと誘惑がたくさん転がっている。そして時々、何度も何度も不安な波が襲って来て、距離に負けてしまいそうになることがある。
いつか、そうして離ればなれになってしまうかもしれないけれども、今はふたりで一緒に乗り切っていこう。

ハッピーバースデー。

弟のようなKotaが35歳になるというので、日頃からKotaの周りにいる友人10人が集まって、晩ご飯を食べた。
Kotaはビールが好きなので、ベルギービールの店『BELGOhttp://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13007044/』へ。ここは、驚くほどビールの種類が揃っている。フィッシュ&チップスやピザを食べながら飲む白ビールは、飲んだ後もすっきりとしている。
ふと、35歳の時、自分は何をしていただろうか・・・と考えてみると、恋人との生活がほとんどすべてだったなあと思い至る。旅行をして、美味しいものを食べて、時々飲みに行って・・・そんな幸福な毎日だった。
Kotaは今、恋人がいないけれども、こんな風に休みの日に誕生日を祝ってくれるやさしい友人たちに囲まれて、とても幸せそうに見える。
特に何か出し物があるわけでなく、夕方まだ明るいうちから飲むビールは美味しくて、友人たちとたわいもない話をしながらのんびりとした時間を過ごしながら、幸福なひとときだった。
Kota、お誕生日おめでとう!!!!!