TOKYO RAINBOW PRIDE 2015

TOOT

RENT

イロドリも!

清々しい晴天が広がる代々木公園に着いたのは、朝の6時を回ったところだった。
昨夜は気軽に飲みに出かけたものの、弟のFが、「姐さん、今どこですか?」とはじまり、妹のGが、「これから九州男行きます!」というので、また三人で飲み、結局朝方、4時まで2丁目で飲んでいた…しーぬー。
TOKYO RAINBOW PRIDEの運営委員が集まるのは6時半、そして7時半にはボランティアスタッフが集まり、会場の設営がはじまった。
眠い目をこすりながら、パネルを設置したり、出力を貼りつけたりしながら、あっという間に開場の11時になった。
正直、この1年間運営委員としてミーティングに参加して、うんざりするようなことが何度もあった。「このクソババア!」とか、もうやめたいなあと、何度も思った。
それでも、今日のPRIDE の日を迎えることができたことに感謝している。
様々なブースが並び、多くの人で賑わう代々木公園を見ながら、頑張って続けてよかったと改めて思ったのでした。
TOKYO RAINBOW PRIDE 2015http://tokyorainbowpride.com

お腹との戦い。その1

20代の時は全く気にもとめなかったのに、30代の半ば頃から気になりはじめることがある。
それは、お腹だ。
GOGOBOYでさえ、30代になると内臓が下がったかのようにポッコリとしてくるのだ、我々が悪いわけではない。重力のような自然の摂理なのだ(きっと)。
そうはいっても、重力に抗い…ではなかった、加齢に抗い、カッコよくいたいのが本心ではないだろうか?
僕も4年以上ジムに通ってきた。パーソナルトレーナーに弱音を吐きながら。でも、あまり今のジムでは変化の起きないこともわかり、先月から野球青年に混じって体幹トレーニングに通いだした。
なんだか腹筋が筋肉痛になるし、効いてるかな?くらいに思って8回くらい過ぎただろうか。
朝、なんとなく裸になって自分の立ち姿を斜めから見たら、「あれ?なんか、胸の下がスッキリしてる…」と気づいた。
先日、『丹田』という下っ腹に意識を集中させる話をここに書いたけど、今のトレーニングは、下っ腹だけでなくその上の腹筋をぎゅっと引っ込める段階に来ているのだ。
もしかしたら気のせいかもしれないけど(笑)、どうやら46歳であったとしても腹は引っ込めることが出来るのかもしれない・・・。
ということで、夏までに、6 pack を目指すことに決めましたー。

OUT IN JAPAN

今日から、GAP原宿フラッグシップにて『OUT IN JAPAN』の写真展がはじまった。28日まで1週間の会期となる。
18:30から、プレスを呼んだ記者会見が開かれ、ポートレイトの参加者も参加した。
店の外には目をつぶった111人のポートレイトがあり、なんだろう?と思って中に入ると、店内では、目を開いたポートレイトが展示されており、ビデオも流されている。
印象的だったことは、レスリーが、「今までの自分の仕事の中で、これほど社会に貢献出来たと思う仕事はない」と言っていたことだろう。
111人の勇気ある灯火が消えぬよう、次の炎を燃やし続けなければと思ったのでした。

Happy Birthday, Leslie!

原宿の地下の店で、レスリーの誕生日をみんなで祝うから来てください。そんな気軽なメールが飛び交い、仕事の後に駆けつけた。レスリーには、8時からそこで打ち合わせがあるからと言うサプライズだったのだ。
店に着くと、外まで溢れかえるファッション業界の人の波。かき分けて中に入ると、OUT IN JAPANのスタッフたちも集まっていた。身動きが取れないくらいぎゅうぎゅう詰めの中、間も無く何も知らされていなかったレスリーが登場、みんなでお祝いをした。
何人もの人がパフォーマンスを繰り広げ、みんなが写真を撮りたがった。その壮大な宴は、朝方まで続いたようだ。
総勢300人もの人がサプライズで誕生日を祝うなんて、なかなかないだろうな…と思う。僕は、誕生日を人にお祝いされるのが照れくさいので、こんな誕生日会は信じられないのだけど、これだけみんなに親しまれ、愛されているレスリーを、はじめてすごいと思ったのでした。

握手。

握手をするのが、苦手だ。
僕は、人と会う時にとても緊張するせいか、握手をすることがわかると、一瞬にして手のひらに汗をかいてしまうようだ。
外国人と会う時は、かなりの確率で握手をすることになるから、だいぶ前から手をハンカチで拭いていたりするし、直前にズボンで拭いたりもする。
外国人と握手をすると、いつも彼らの手が乾いているのがわかる。
なんでだろう?
そして握手をした後に、僕の緊張して汗ばんだ手が相手に気づかれなかっただろうか…と思って、そっと相手の顔を確かめる。

大磯。

仕事で、土曜の早朝から大磯のお宅にお邪魔した。
大磯は、知る人ぞ知る作家が多く暮らす町だけど、なんで大磯を作家が好むのか、今までは知らずにいた。
僕は勝手に、藤沢や平塚のような大きなゴミゴミした駅をイメージしていたのだけど、はじめて見た大磯の駅前は、それほど大きくはなく、いい感じに鄙びていた。駅前には地元の野菜なんかを売っているスーパーがある。
駅を背にして前方の数百m先に海があり、後ろは小高い山になっている。この、海と山が近くにあるというのが、大磯以外にありそうでなかなかないようだ。
小高い山の急な坂道を息を切らせながら登って行くと、家々がポツリポツリとあり、それぞれ美しい樹木があり、きれいな花がところどころ咲いている。
お邪魔したお宅は、山の景観に溶け込むように建てられており、風が通り抜ける。リビングからは広がる海が見渡せて、右手には遠く富士山がしっかりと見えた。
海を見渡す景色は海に近過ぎず、なんというか、大きな絵画を見ているように静かだ。
山に囲まれているから空気は新鮮で、うぐいすが時々鳴いている。
大磯は、品川まで1時間ちょっとというから、通勤圏内とも言える。
村上春樹さんも暮らすという大磯。こんな自然を感じられるのどかな場所で暮らすのも、なかなかいいだろうなあと思った。

タックス・ノットの夜。

『OUT IN JAPAN』プロジェクトを始める時に、先ずはタックス・ノットのタックにプロジェクトのことを話しに行った。タックに譲り受けた『OUT IN AMERICA』という写真集は、背景があって、その人の仕事などが記載されており、その人の生き方が感じられる写真集。
そして、今回の『OUT IN JAPAN』は、完全なポートレイトなので少し見え方は違う。(その人の仕事などの情報は24日に本サイトが出来たら見ることが出来る)
その後『OUT IN JAPAN』のそれぞれの写真が解禁になり、みんながSNSに上げ始めて、ティザームービーが公開されて再生回数が一気に1万回を超えた。
再びタックス・ノットを訪れると、タックは、SNSにあげた僕のポートレイトは見たけど、ムービーはまだ見ていなかったので、みんなでムービーを見始めた。http://outinjapan.comするとみんな興味津々で、「この人はトランス?」「この人はビアン?」「これ俺のタイプ!」といった感じで、見入っていた。
そのうちに、僕の出てくるシーン(実は僕は一人だけあることをしている)でみんなが爆笑した。「やだ!なんなの?あんた自分で編集したんでしょう!いやらしい!」
何度かムービーを流しては、僕のシーンでみんなに爆笑されて、僕も大笑いしているところに、僕の弟のようなFが到着、少しして妹のようなGが到着、店は一気に、『渋谷区同性パートナー条例』や『OUT IN JAPAN』の話で盛り上がりを見せた。
その後、三人でBridge、そして伏見さんの店に行き、夜中の3時頃、タックからLINEが入った。
タック「悩殺王子、キャプチャー成功!」
それとともに、僕のある仕草をしているキャプチャー写真が来た。
僕「そんな写真、お客さんに見せないで!」
タック「無理です」
今夜もタックス・ノットでは、僕の変な写真をみんなで見て笑っているかもしれない。
僕が何よりもうれしかったことは、タックがこのプロジェクトの考え方に賛同してくれていることだ。2020年までに10000人という大きな目標を掲げたのはいいけど、この先この国でカミングアウトプロジェクトがどこまで広がるかはわからない。
でも、このプロジェクトによって、一人でも多くのセクシュアルマイノリティが勇気を持てるようにと願っている。(24日の本サイトアップをお楽しみに!)

OUT IN JAPAN メイキングムービー。

OUT IN JAPANのメイキングムービーは、もうご覧になっただろうか?http://outinjapan.com
音楽は、『WE ARE ONE』という楽曲で、カミングアウトをテーマに新しく作られたもの。考え抜かれた歌詞と耳に残る曲なのでぜひ耳を傾けていただきたい。
YouTube で公開されて数日のうちに一気に1万回の再生回数を突破したこのムービーは、『OUT IN JAPAN』の出演者111名全員がそれぞれちょっとだけ映っている。
これは、撮影をして編集してくださったAさんの繋いだものを、僕が全体の構成を考えて展開を決めて、最終的に仕上げたもの。
すべて撮影したメイキングシーンを繋いだものになっているのだけど、これに対してレスリーから、エンディングに自分の撮影したスチール写真を入れて完パケにして欲しい…とオーダーがあった。
僕と編集者のAさんは、ムービーの中にスチール写真を組み込むと、曲の尺は短いし、全体の流れがムービーからスチールで途切れてしまうためいいものにならないと思い難色を示していた。
散々悩んだ挙句、メイキングだけのムービーと、スチール写真を繋げたムービーを二本合体させることでレスリーに提案、ようやくレスリーの了解を得ることが出来て、スタッフ一同胸を撫で下ろしたのだった。
★『OUT IN JAPAN』
4月21日(火)から28日(火)まで、GAPフラッグシップ原宿にて展示される。メイキングとスチールを繋げたムービーは、店頭で見ることが出来る。『OUT IN JAPAN』本サイトは、4月24日に立ち上がります。

カミングアウトの行方。

3月最終日の渋谷区『同性パートナーシップ条例』が決まったニュースにより、思いがけず沢山の新聞やテレビに出てしまって、僕としては予期せぬ華やかなカミングアウトとなってしまった。
その後、会社で何か言われるかな?と思いながらも2週間が過ぎたのだけど、一つあったのは、美容院で、「テレビ見ましたよ!よかったですね!」と、美容師さんに言われたことくらいだ。
それにしても、あれだけの媒体に出て、ゲイの友人たちからは反響があったのに、会社ではまるで何事もなかったようなのはどうしてなのだろうか?
一つは、前にも書いたように、仕事場の人のセクシュアリティなど、特に自分には関係ないと思っているのかもしれないのと、「テレビ見ましたよ!実はゲイだったんですね!」などとは、さすがに本人には言いにくいのかもしれない。
そう思いながらも、入社以来、一番一緒に過ごしてきたコピーライターIがこの2週間顔を出さないのは、やはりテレビを見て、僕に近づきたくないと思っているのかもな…と思っていた矢先、会社のゲートでばったり会った。
Iは、今までと何も変わらず僕に話しかけて来て、最近の仕事のことなんかを立ち話しながら「またランチ行きましょう!」と言いながら去って行った。
僕は、勝手にカミングアウト後の会社での影響を色々妄想していたのだけど、あまりのリアクションのなさになんだか拍子抜けしてしまった。そしてそんな一部始終をKにLINEを入れた。「なんで、誰も何も僕に言わないのかな?」と。するとKは、
「ただしくんは、自分では周りに気づかれていないと勝手に思っているだけで、周りはもうずっと前から知っているんじゃない?
だって、どこからどう見ても丸わかりだもん」
小さなカミングアウトは、仕事場でもしていたのだけど、あれだけ華やかにカミングアウトされると、もう疑う余地もないから意外と周りの反応はこんなものなのかもしれない。
そう思いながらも、いつか誰かが何か言ってくるのではないかと、今はすでにそれが楽しみになっている。