大磯。

仕事で、土曜の早朝から大磯のお宅にお邪魔した。
大磯は、知る人ぞ知る作家が多く暮らす町だけど、なんで大磯を作家が好むのか、今までは知らずにいた。
僕は勝手に、藤沢や平塚のような大きなゴミゴミした駅をイメージしていたのだけど、はじめて見た大磯の駅前は、それほど大きくはなく、いい感じに鄙びていた。駅前には地元の野菜なんかを売っているスーパーがある。
駅を背にして前方の数百m先に海があり、後ろは小高い山になっている。この、海と山が近くにあるというのが、大磯以外にありそうでなかなかないようだ。
小高い山の急な坂道を息を切らせながら登って行くと、家々がポツリポツリとあり、それぞれ美しい樹木があり、きれいな花がところどころ咲いている。
お邪魔したお宅は、山の景観に溶け込むように建てられており、風が通り抜ける。リビングからは広がる海が見渡せて、右手には遠く富士山がしっかりと見えた。
海を見渡す景色は海に近過ぎず、なんというか、大きな絵画を見ているように静かだ。
山に囲まれているから空気は新鮮で、うぐいすが時々鳴いている。
大磯は、品川まで1時間ちょっとというから、通勤圏内とも言える。
村上春樹さんも暮らすという大磯。こんな自然を感じられるのどかな場所で暮らすのも、なかなかいいだろうなあと思った。

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