コペンハーゲンのカップル。

市庁舎前のビル

セブンイレブン

あまり食べる気はしないけど…

今回、友人にKSとJを紹介していただき、一緒にパレードを見ることになった。
ふたりは結婚して5年になるというゲイカップル。KSが37歳くらいの日本人。Jはデンマーク人54歳くらいだろうか。
ふたりはなんと、東京で出会い、恋に落ちた。
東京とコペンハーゲンという遠距離恋愛を2年間続けたのち、年下のKSがデンマーク行きを決意、やがてふたりは結婚した。
Jはおしゃべりなタイプで、やさしく気をつかう性格なのだろう、初対面の僕にも率直に言いたいことを言ってくる。
KSは、ハンサムで色黒のマッチョ。上半身裸になってパレードを応援していたのだけど、乳首がいやらしくて気になってしょうがなかった。笑
パレードの間中、ふたりは僕がそばにいても熱々であることを隠さず、何度もキスをしたり、KSの身体を触ったりしていた…。
仲の良さそうなふたりを見ていると、世の中には不思議な出会いがあるのだなあ・・・と思う。日本人とデンマーク人のゲイが出会う確率なんて、いったいどれくらいなのだろう・・・。
まさに、運命ではないか。
ふたりはすでに2週間のバカンスを取った後なのに、この後、バルセロナに一週間のんびりしに行くのだそうだ。
ああ、僕もデンマークにお嫁に来たい…。

コペンハーゲンのゲイバー。

Masken

Men’s Bar

Homo Wear

一軒を除いて、ほとんどすべてのゲイバーが女性も入れるミックスになっているようだ。場所は、コペンハーゲン市庁舎から見てチボリ公園とは逆側にほとんど集中している。
数軒のゲイバーを、地元の人を捕まえて案内してもらったので、何かの参考になればとここに書いておきます。
コペンハーゲンに来て思い知ったのだけど、アジア人がほとんどいないのだ。観光客は、中国人グループを結構見かけるのと、たまに日本人のおばさんおじさんグループを見かけるくらい。
現地に住んでいるアジア人も相当少ないと思う。それゆえか、中国も日本も韓国も、違いがわからない人もいる。まあ、僕らだって、デンマーク、スウェーデン、ノルウエー、フィンランドとか言われても、違いはわからないものなあ…。
★★★★Masken
一階と半地下からなる店内は音楽がかかり、人で溢れかえっている。20.30.40.50.60代と幅広く、友人と連れだって飲みに来ている感じ。女性客は、1割から2割くらいだろうか。
★★★★Centralhjorenet
コペンハーゲンの中では、最も古いゲイバーの一つ。広い世代が来ているが、昔から来ている常連がのんびりと長居している感じ。デンマーク人のおばちゃんなんかが気軽に話しかけてくる。
★★★Kiss Kiss
出来たばかりの店らしい。サロンのような明るい店内が一階にあるで、半地下は大音量の音楽が流れている。サロンでは、年配のちょっと上品なお客さんがゆっくりとお酒を飲んでいる。
★★★Jail House
レストランとバーに分かれていて、店員さんはコスプレをしている。こういう店は、日本にはないかもな。
★★★Men’s Bar
コペンハーゲンで唯一男性のみ入店可能なお店。名前の通り、みんな男らしく、獲物を狙って飲んでいる感じ。やりたい人は、積極的に話しかけてくる。
★Cozy Bar
小さめの踊れるクラブで、大音量で音楽が流れていて店内は若者で混み合っている。どこがcozyなのだろう…と苦笑いした店。
☆HOMO WEAR
かわいいレインボーグッズから、巨大なディルド、ハードなレザーまで、グッズを専門に売っている。

つきあうふたりのセックス。

ぺんぺん草で飲んでいたら、久しぶりの友人SRに会った。
SRは、45歳。昔はタイに恋人がいて、しょっちゅうタイに行っていたけど、ここ数年はその後の恋人の話を聞くことはなかった。
それが、3つ下の恋人が出来たようで、心なしか顔も晴れやかに見える。
しばらくしたら、その3つ下の恋人がやってきて、僕たちの間に座った。
挨拶をして乾杯をする。名前を聞くと、SN。覚えやすいように最初の『シ』がSRと同じだと教えてくれる。それだけで彼がとても感じのいい人だということがわかる。
つきあい始めて4ヶ月目。まだまだ熱々の二人は、時々お互いを気にかけながら話をしているのがわかる。
やがてそのうちに、年下のSNが口火を切った。
「ゲイって、つきあっていくうちに、だんだんセックスがなくなってしまうのはどうしてなんだろう…僕は嫌なんです。つきあっているうちは、ちゃんとセックスしていたいんです!と言った。
ぺんぺんのひろしさん「うちにも長くつきあっているカップルがいるけど、彼らももうおそらくセックスはなくなっているんでしょうね…というか、惰性でつきあっているのかもしれないわね」と言った。
僕「長くつきあっていくと、セックスがなくなっていくのは自然なことのように思えるんだよね。正確に言うと、なくなっていくというよりも、セックスの形が変わっていくんだよね。その人に対する」
35年くらいつきあっているカップルでも、セックスが未だにあるなんて話を聞くこともあるけど、大抵のカップルは、セックスの形が変わっていくのではないだろうか。
タチとかネコという役割がハッキリとあるカップルであれ、年を重ねるうちにそれぞれが求めるものが変わって来たり、二人のプレイも変わっていくような気がする。
セックスが形を変えてだんだん希薄になってゆくように感じる時に、それでもその人とつきあい続けていく努力を選ぶか、いっそのこと別れてまた新しいセックスを探すのか、それは人によっては決断を迷うところかもしれない。
社会的にも確かなふたりの結びつきがなく、セックスという快楽がすぐそばにあるゲイにとって、特定の同じ人と月日を重ねていくことは、つきあい続けていこうというふたりの意志がないと難しいことなのかもしれない。
どんな生き方を選ぶのも、その人次第なのだろう。
4ヶ月にして、うっすらと見える不安に対して、真剣に話をしているふたりが微笑ましく、次に会う時もふたりが続いていたらいいなあと思ったのだった。

ムーン。

一緒に沖縄に行った友人のXは、今までも様々な国を一緒に旅行して来た仲。
ある日、ブリッジで飲んでいる時に、隣の友人から、Xは『角野さん』に似ている!と言われたようだ。
僕は、『角野さん』がどんな人なのかわからず、思わず調べてしまったのだけど、『角野さん』は、『渡る世間は鬼ばかり』に出てくる見覚えのあるおじさんだった。
僕の恋人のKに言わせると、Xは、LINEのスタンプの丸い顔をしたムーンに似ていると言う。僕とKとやりとりしていると、しょっちゅうムーンのスタンプがXを表す記号として使われている。
Xは、沖縄行きまでに恋人を作ると言っていたけど、それも叶わず、沖縄で現地調達することになった。
若い子をゲットするためにメガネを外して角野さんからムーンへ変身を遂げたXは、行く先々で新しい出会いに胸を弾ませていた。
そして、驚くことに、行く店行く店で、ムーンはモテたのだ。
・・・お店のママに。
輝くようなムーンの丸い笑顔は、当初ムーンが狙った若い子ではなく、お店のママか店子にことごとく届いていたのだ…。

沖縄のゲイバー。

沖縄には、那覇だけでも40軒くらいのゲイバーがあるみたいだ。はじめて行った那覇で、いくつかのゲイバーでとても楽しい時間を過ごすことが出来たので、もし那覇に行かれる方は参考にしていただきたい。多くの店が、国際通りと垂直に走る桜坂中通り近辺にあるので探しやすい。どこの町でも、僕たちにとってゲイバーは天国だ。
★★★★★Banana Cafe
http://www.banana-cafe.jp
那覇のゲイバーの中では中心的な役割のお店。迷ったらまずはバナナカフェといったところか。
『沖縄ルネッサンスhttp://www.okinawa-renaissance.com』というビーチパーティーを毎年主催しているお店なので各地からこのお店に人が集まるのだろう。
ママは、とても感じのいい温和な人。店員さんたちも皆とても話しやすい。
客層は、20.30.40.50代と幅広く、この店が一番イケてる子がいるようだった。三日間ともお邪魔してしまった。
★★★Crescent Moon
http://cmsakurazaka.web.fc2.com
かつて福岡でお店を出していた二人のカップルがやっているお店。そのせいか、なんだか福岡にあるお店のような雰囲気だ。
客層は40.50.60といったところか。年上のママはとても話しやすく楽しいし、年下のハンサムなチーママは、僕より年上だがかわいい感じ。とても居心地のいい店なので二回行ってしまった。
★CB Relax
http://cb-098.com/relax/info.html
南国リゾート的な店内。熊のような南国顔の店員さんがいる。この日はなぜか女性客がいたが普段はいないそうだ。体格の大きめのお客さんが多いのかもしれない。
★Sander
http://sander.jpn.ch
ここも、身体が大きめのお客さんが多いと聞いた。時間帯のせいかお客さんがあまりいなかったので、身体が大きいのは脂肪なのか、筋肉なのかはわからない。地方にある昔のお店のような店内。

はじめての、ゲイビーチへ。

右側に今日子がいた

岩陰に潜むゲイたち

いくつも岩があり死角が存在する

僕が学生の頃だから30年前くらいだろうか?東京のゲイの間では、鎌倉の外れにある『小坪』という海岸にゲイビーチがあった。
ゲイが裸で日光浴をしていたり、海で華やかにセックスをしていると聞いて、なんだか怖いけど、ちょっと見てみたいような気持ちでいたのを覚えている。
昨年の東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で話題になったフランス映画『湖の見知らぬ男』は、ゲイビーチで起こる殺人事件を描いた怖い映画だった。ゲイビーチは、たいてい一般の人が入ってこないような場所に、秘かにあるからだ。
沖縄本島に有名なゲイビーチがあると聞いて、友人と怖いもの見たさで行ってみた。場所がとてもわかりづらいのだが、カーナビには、『アーヂ島』と入れると良い。海を見てアーヂ島の右側に波にえぐられた鍾乳洞のようなものが沢山あるのだけど、その辺一帯がゲイビーチだ。
ここのゲイビーチは、干潮時には砂の上を歩いて行けるが、満潮時には水が来るので、車を止めた場所から海に入って行かなければ到達出来ないようだ。
僕たちが歩いて行くと、入り口付近に日焼けした30代短髪が岩陰に立っていた。
全裸で、しかも勃起している…水平に…
そしておもむろに音楽を大音量でかけ始めた。曲は、小泉今日子…
更に奥に歩いて行くと、二人連れなんかが一緒に横になって日焼けしていたり、一人で来ているおじさんが寝そべっていたりしている。海の方を見ると、海に入っている人もいる。彼らがゲイなのかそうでないのかはわからないけれども。
はじめて行ったゲイビーチの感想としては、『秘密めいた淫靡な場所』だった。なんというか、ゲイビデオの中にいきなり自分が入り込んでしまったような感じ…。
昔はこんなところ、気持ち悪いし不潔…と思って絶対に足を踏み入れることはなかったのだけど、今の僕は、好奇心に駆られてこんなところも見てみたいと思ってしまう。
そして改めて思うのは、ゲイのセックスに対する飽くなき好奇心のことだ。
年を重ねて思うことは、人生、どんなことでもまずは見てみた方がよいということだ。
だって、小泉今日子の曲をかけながら、全裸で海辺で勃起しているゲイなんて…
なんだか三島由紀夫の小説に出てきそうではないか。

PRIDE。

朝、銀座線で通勤している時に、ふと少し前に立つ若者に目が止まった。
20代はじめだろうか。澄んだ瞳。はち切れんばかりの若い体躯。金城武の若い頃のような精悍な顔立ち・・・。
「若いって、それだけでものすごい価値だよなあ・・・」と何気なく見つめていると、ふと左腕の手首に目が釘付けになった。
それは、レインボーカラーのゴムのリストバンドだったのだ。
もしかしたら7色のただの虹色かもと思い、注意深く色数を数えようと見ると・・・ゴムのリストバンドには『PRIDE』の文字が刻印されていた。これは数えるまでもなく6色のレインボーカラーに違いない・・・。
服装は、クールビズ的な半袖に長ズボンだけど、背中に大きめのリュックを背負っていて、水筒も着いている。もしかしたら外国人(台湾人とか台湾系アメリカ人)かもしれない・・・などと思いながら、目をそらせずにいた。
あと二駅で新橋に着いてしまう・・・その前に、何か話しかけたい・・・
でも、なんて話しかけたらいいんだろう?
「それ、いいですね!」と言って、リストバンドを指差す・・・
「cool!」と言って、わかっているんだよ的なアプローチをしてみる・・・
 
金城武がおもむろにタオルで汗を拭く姿を見ながら、
「ああ、あのタオルになりたい・・・」などと妄想しながら、胸は千々に乱れ、気がつくと新橋に電車は突進していた。
心穏やかではいられない、夏の朝。

口ぐせ。

僕が30代の頃10年間ともに生きたMの口ぐせは、『かわいそう』だった。
それも、本当にかわいそうに思った時に言うというのではなく、僕がMに何かを押しつけたり、意地悪なことを言ったりした時に自分につけて言うのだった。
「かわいそう…Mくん…」
それはどこか幼く頼りない子どものようで、Mの純粋な心を映しているような言葉に思えた。
それと、「してあげて!」と言うのもMの口ぐせだった。これは、何かを僕にやってくれとお願いする時に使う言葉で、例えば、レストランの予約や旅行の予約なんかを僕にやらせる時に言う言葉だった。
「京都のホテル予約してあげて!」
これも今思うと、子どもが母親に頼んでるように聞こえる…笑。
先日、今つきあっているKが、何の気なしに僕に言った。
「ただしくん、熊本のホテル、早く予約してあげて!」
そういえば先日、
「かわいそう…Kちゃん…」と言うこともあって、ハッとさせられたのだ。
知らないうちに僕がMの口ぐせを話していて、Kは、僕の話し言葉を聞きながら、自然にMの口ぐせを話していたのだ。
Mは、昨年亡くなってしまったのだけど、僕の毎日の中に、口ぐせとなってひょっこり現れることがある。
Kの口から出たMの口ぐせを聞くと、やさしいMが、今でも僕のすぐそばにいるような気がする。

モントリオールからJFが来日。

豆乳とコーンとウニ

お造り

クエと松茸のご飯

昨年モントリオールでお世話になった、カナダ人のJFが来日していて、金沢や京都を旅行したあとに、やっと東京で会うことが出来た。四谷三丁目の行きつけの店『和食こんどうhttp://s.tabelog.com/tokyo/A1309/A130903/13150477/』へ。
それにしても、こんなに日本好きな外国人を僕は見たことがないかもしれない。
お料理が出て来るたびに、それらがどこの産地なのか、素材は何かをいちいち確かめるように聞いてくる。
「大間はどこですか?」
ほぼ2ヶ月くらい、日本のあちこちを旅して来たのに、また今度は来年の1月に日本に来たいと、次の旅行の予定を立てていたりする。
僕が、カナダにまた遊びに行きたいと言うと、JFは張り切ってカナダの連れ回したい場所を話し出す。
「カヌーをして、オーロラを見に行きましょう…それから、スキーもいいし、カエデの紅葉も見て欲しいんです…」
「モントリオールに暫く住めばいいですよ。僕の家にただしが住んで暮らせばいいです。僕は日本に来て、ただしの家に行くから…」
僕は僕で、ふとモントリオールに行って暮らすことを夢想してみる。呪文のようにしか聞こえないフランス語の町の、美味しいビストロなんかに行くのもいいだろう。
本当のところ、日本の会社に今のまま定年まで勤めていなければならない理由なんて僕たちにはないのだ。
「お金を稼がないと生きていけない」とか、「老後はどうするの?」とか、そんな不安があるから、僕たちはほとんど定年まで何も考えずに働くのだろう。
でも本当は、人はどこの国で、どんな風に生きたってかまわないのだ。
そんな風に思うと、後半の人生がぐっと魅力的に見えてくるから不思議だ。
★素顔のモントリオール。その1http://jingumae.petit.cc/banana/2334594
★素顔のモントリオール。その2http://jingumae.petit.cc/banana/2335014

ストリップバーの町、ポートランド。

ポートランドは、アメリカの中でも、人口比で最もストリップバーが多い町だという。そして、アメリカの中で唯一、下もスッポンポンになることが許されているのがオレゴン州らしい…。
ストリップと言うと、なんだか淫靡なイメージがするし、世の中的には悪いことのような気もするけど、このポートランドのストリップ・バーは、なんというか、健康的で清々しいようなものなのだ。大きめのバーの中に、ストリッパーがイベントのように出てくるといった感じで、お店の華といった感じ。
少し奥まったところに、小さな小部屋や椅子があってカーテンで仕切られている場所があって、気に入った子がいたら20ドルで5分間くらい一緒になっていちゃいちゃすることが出来る。
一人でのんびりと眺めていると、ストリッパーが入れ替わり立ち替わり僕の横に来て、どこから来たのか?とか聞いてくるし、中には片言の日本語で話しかけて来たり、とにかくみんな気さくなのだ。
ポートランドは、お店のお客さんもとてもフレンドリーで、隣の人が気軽に話しかけて来たりもする。「この場所は一番眺めがいいわよ!」とか、「あの子は、ゴージャスじゃない?」とか。
売春婦は、世界で最も古い職業と言われているくらいなのだから、ストリップを禁止するよりも、むしろポートランドのように解禁にしている町の方が、隠れた犯罪などにつながりにくいのかもしれないとさえ思う。
男の裸を見ながら、「セクシーだなぁ…」とか、「この中の子だったら、どの子と出来るかな?」なんて飲みながら考えて、自分は根っからのゲイなんだなあと改めて肯定的に思えるのでした。
★★★★★STAGhttp://stagpdx.com
出来て2ヶ月しか経っていないけど、一番居心地が良かった店。店員さんもやさしいし、バーとしても広く感じが良いスペース。
★★★CC Slaughtershttp://ccslaughterspdx.com
女性客も多く、バー的要素が強い。店はとても広い。
★★SILVERADOhttp://www.silveradopdx.com
唯一男性ストリッパーのみと情報で行ったけど、ゲイメインの客層だけど、老舗なのか店全体に少し暗い印象がある。ストリッパーは、STAGに動いた人がいるようだ。