眠れぬ夜。

時々眠れない夜がある。

夜中に目覚めて、言いようのない不安に襲われる。

不安は、目に見えないから不安なのだと思う。

将来のこととか、これから先のこと、漠然としたものを不安に思うようだ。

その不安は、まず現実化しないことも頭の中でわかっているのに、人間の脳は時々こうして不安に陥らせる。

新しいことを始める時とか、今までとは違った自分のやりたい選択を選んだときとかに不安にさせる。

脳は、安定を求めるからどうにか新しい選択を阻止しようとシグナルを送ってくる。

不安になった時は、その道を選んで正解だったのだと思った方が良い。

車検

車検が切れていて、3ヶ月くらい経って気づいたのは熱海に住んでいる頃だ。

車検が切れているにもかかわらず気づかずに車を運転していたのだ。今考えると恐ろしい。

今回はそんなことがないように、事前に車検を予約していた。

宮古島では外車を車検に出しても、出来ないと言って断られることが多く、島の中でも限られたショップでしか受け付けていない。

前回エンジンオイルを交換してもらった時にお世話になった「ロータス東和オート」に持っていくと、軽自動車の代車を貸してくれた。

宮古島で車を運転するなら、軽自動車で十分だな・・・とも思うのだけど、今更ながらVWのPOLOのどっしりとした安定感を思い知った。

早く車検終わって戻ってこないものか・・・。

夏が戻ってきた。

7月はずーっと晴れていて天国のような宮古島だった。

それが、8月1日から台風がやってきて、島中の木々に殴りかかり、葉っぱを吹き飛ばし、花々を掻っ攫っていった。

その後、天気はずっと不安定で、梅雨時のように急な土砂降り担ったり、曇り空ですっきりしない敵が続いていた。

それが、台風がやっと遠かったのか、ようやく海も落ち着いて、平穏な夏がまた戻ってきた。

あれほど荒れていた海も、今は凪いでいて美しい。

海と一緒に行く散歩でも、こんなに美しい海を見られるだけでなんて幸せなんだろうと、毎回思うのだ。

宮古島の夏は、暑いけど天国です。

スーパーの棚。

台風は過ぎ去ったのでスーパーに買い出しに行ってみると、見事に空っぽの棚が並んでいた。

台風の時には10日分以上の買い物を済ませておいた方がいいということは昨年学んだばっかりだったのだけど、やっぱり今回の台風でも同じことを考えさせられた。

これは、台風が去っても今回のように沖縄本島に向かって行った場合、宮古島に物流が入ってこない状態がまだまだ続くからなのだ。

沖縄本島の海が静かに収まって、その後になってようやく物流が食料を中心に始まる。

だからそれまでの間、家族が問題なく食い繋いでいけるような食料を確保しておかなければならないのだ。

幸い僕たちは宿をやっている関係で食糧をいつも多めにストックしてある。よほどの停電がない限りはそれらを食べていけるのだけど、ふと入ったスーパーの棚がやっぱり空っぽだったことに少なからず驚かされた。

沖縄の人たちは台風の時にどうするのか、身をもって知っている。自分の家に準備をしておいて、あるもので食い繋いでいく。こんな時にないものを求める必要はないのだ。

家でのんびりと。

台風は自転車のようなゆっくりとした動きなので、ずっと宮古島は影響を受けている。

雨はそれほど強くはないものの、風が強く危ないので外には出られない。

空港もずっと閉鎖されていて飛行機も飛べない状況のようだ。

僕たちは昼間からワインを飲んだりチーズを食べながら、なんだか怠惰な暮らしを楽しんでいる。

冷凍庫の中に冷やしておいたパッションフルーツを取り出して食べてみる。

シャーベットのようでとても美味しい。こんなにパッションフルーツが美味しいのならばもっとたくさん買って冷凍にしておけばよかったとちょっと後悔した。

台風の前では、人間にできることなんて何ひとつもないんだ。

ルートを何度もみたところで、外れてくれと願ったところで、台風の速度もルートも我々がコントロールできることなんて何もない。

ただ台風をそのまま受け入れて、余計な心配はせずに今日を楽しむに限る。

家族はいつも一緒。

お客さんの滞在が結構続いていて、僕たちも完全な休みがなく毎日過ごしている。

それでもお客さんが出かけた後、ふとランチをとった後なんかに自由な時間がおとずれることがある。

たいてい僕たちは疲れてしまって眠くなって昼寝をしてしまうのだけど、昼寝をする時も海と太陽は僕たちにくっついて眠っている。

そんな姿を見ながら、しみじみと幸福だと感じるのだ。

市役所の相談窓口。

クリーニング店にシーツの洗濯をお願いしていて、そのシーツが何枚も行方不明になって戻ってこないということは先日ここに書いた。

クリーニング店は工場に外注しているため、自分たちに責任があるわけではないと言うのだ。

この繁忙期にシーツを4枚もなくされて、急遽2セットずつ新調したのだけど、このまま泣き寝入りするのも癪なので、市役所の相談窓口に相談した。

結果的には、市役所は個人に対して介入することはできるけど、僕の個人事業主に対して介入することはできないということだった。

クリーニング協会に問い合わせるも、その業者は協会にも加入していないことがわかり何も打つ手はないよう。

それでも沖縄本島の役所から忠告のような電話を入れてもらい、保健所からも免許がないことやうちへの紛失の件も含めて問題にしていただくことができた。

ただ黙って悶々としていても怒りはなかなか治らなかったけど、こうして色々な人に仲介に入っていただき忠告とうしていただいたことで、僕の中でも怒りが別の形に変わってきたように思う。

やっとのことでシーツの紛失事件を自分なりに消化して乗り越えて行けそうだ。

オイル交換

車に乗ったKが言った。

「オイル交換の黄色いランプが付いたから交換した方がいいね・・・」

明日から友人カップルが来島するのに、車が使えないなんてことは何としても避けたい。

僕はオイル交換してくれそうな家の500mくらいのところにあるサービスステーションに電話してみる。

「ワーゲンは外車だから専用のオイルじゃないとダメなんじゃないですか?うちにはありません・・・」

慌てた僕はその後6件くらい車の整備工場に電話を入れた。

でも、そこもフォルクスワーゲンに使えるオイルはなく途方にくれていたところ、電話口のおじさんが言った。

「トーワさんかトヨタならばあるかもしれない」

結局トーワにあり、交換は予約でいっぱいだったのでオイルを量り売りしてもらい、近くのサービスステーションで交換してもらった。

島に住んでいると、外車は部品がなかったりして困ることが多々ある。

次回は日本車にした方が良さそうだな。

なくなったシーツ

シーツのクリーニングを清掃業者に出しているのだけど、立て続けにシーツを紛失されてしまった。

デュヴェカバー2セットとフラットシーツ2セット。

購入した金額か、同じシーツを購入して届けて欲しいと伝えているのだけど、一向に取り合ってもらえない。

こんなこと、今までの人生でなかったので、どうしたものかと考えている。

この業者に関わること自体、悪いエネルギーがじわじわ伝染してくるので、

なるべく第三者を入れてクレームを入れようと思う。

これは宮古島だからというわけではなく、たまたま悪徳業者だったということだろう。

宮古島の夏。

毎朝6時すぎには海を連れて「ドイツ文化村」に散歩に行く。

気温は27度くらいだろうか。宮古島の夏の朝は風が吹いているせいかとても気持ちがいい。

何となくこの気持ち良さを例えると、僕が小学生の頃夏休みにラジオ体操に出掛けていたようなあの頃の夏のような気持ちよさ。

昼間は32度とかになるのであまり外には出かけないのだけど、朝の散歩はとても気持ちがいい。

家に帰ってシャワーを浴びて、ゆっくりと朝ごはんを食べる。

お客さんが宿泊されていない日は、僕たちは夏休みのような気分で過ごしている。