蓼科の秋。

松本で器を買った後、好きな雑貨屋さんをいくつか周り、その後蓼科のホテルへ向かった。

蓼科は2回くらいしか来たことがなく、20年近く前にイングリッシュガーデンにバラを見に行ったくらい。

八ヶ岳の周りの樹々の紅葉が美しく、遠く山に囲まれた蓼科は広々としていて、別荘やお洒落なパン屋さん、レストラン、カフェが点在している。

野沢菜も並んでいる


「ゆとりろ蓼科ホテルhttps://yutorelo-tateshina.com」というのは、ワンちゃんも一緒に泊まることのできるホテルで、ドッグランをいくつも完備してある。

館内、ほとんどの場所でワンちゃんも一緒に歩くことができて、食堂にも同伴できる。

この日もこんな辺鄙な場所にお客さんなんかあまりいないのでは?と思っていたのだけど、ほぼ満室のようにたくさんのゲストとワンちゃんが楽しそうに過ごしていた。

僕たちのような犬連れにとっては、こんな風に犬も家族としてどこでも一緒に過ごせるホテルがあることは本当にありがたいと思う。

蓼科で一足早い紅葉を思う存分味わうことができた。

松本へ。

もうすぐ宮古島に引っ越してしまう僕たちは、引っ越す前に心残りのないようにできるだけのことはしておきたいと思いつくままに一つずつ挙げてはリストを作っている。

そんなリストの中に、とても些細なものかも知れないけど、欠けてしまった器を揃えておくというのがある。

ネットでいつでも購入できる器もあるけれども、家の多くの器はネット販売などしていない店で買ったものばかり。そんな中でも日常的に使う小皿を長野県の松本にある「陶片木」というお店にもう一度買いに行きたいと思い急遽松本行きを決めた。

SAにあったもみじ

熱海から松本までは意外に近く、車で3時間半くらい。海を乗せて途中ドッグランに寄りながら4時間で松本に着いた。

松本の犬連れOKのお店でランチを済ませ、「陶片木」へ。

欠けてしまった蕎麦ちょこと、割れてしまった小皿を探す。それに加えて、もうしばらく松本には来られないかと思うと他の器も欲しくなるものだ。

オリジナルの器

この「陶片木」、インスタを始めたようで、そこで問い合わせるか電話で問い合わせれば品物を送っていただけるというサービスを最近始めたらしい。

松本に行かなくても、写真を送ることで、欠けた器もまた送っていただくことができることを知り、ほっとして店を後にした。

ボジョレー・ヌーヴォー解禁。

僕が学生の頃に一大ブームになったボジョレー・ヌーヴォーだけど、毎年なんだかんだ言っては解禁日にワインを飲んでいるのだけど、今年も熱海駅の成城石井まで行き、ボジョレー・ヌーヴォーを買ってきた。

ボジョレー独特の若い味わいは、好き嫌いが分かれるところだと思うけど、僕は毎年ブドウが豊穣に実り、このワインが今年も作られたのだということを祝う気持ちもあり、少し楽しみにワインをいただく。

生ハムをさらによそい、チーズを取りやすく並べる。それに、温かい物が欲しかったのでラタトゥイユを作っておいたのでお皿に盛り付ける。パンを切って温めて、これで夕食の完成。

「足りなかったら後でお肉でも焼こうか?」と話しながら、こんなつまみだけで楽しくワインを2本開けてしまう。

来年もKと二人、ボジョレー・ヌーヴォーを祝いたいな。

引越の値段。

先日、ファミリア引越サービスというところで見積もりを取ったら、150万円と言われた話はここに書いた。

その後、家中のすべての家具や家電のサイズを図り、一覧表にして再度見積もりを取ったところ、段ボール以外での引越料金で100万円だと言われた。

これも、かなり適当に見積もりをはじき出しているなあと思い、今度は宮古島引越便という会社に同じリストを添付して見積もりを取ったところ、自動車の運搬(9万円くらい)と段ボール50個を含めて100万円を切ってきたので、ここにすることに決めた。

それにしても、引越しだけで100万円って・・・。

渋谷区の家からこの熱海に昨年引っ越してきた時は22万円だった。その時はそれでもずいぶん安かったと喜んでいたのだ。

「熱海から宮古島までの距離や船での運搬を考えると、その5倍くらいかかってもしょうがないんじゃない?」

Kにそんなふうに言われて、僕もそんなものかな・・・とやっと思えたのだった。

退職は、隠密に。

僕がいよいよ会社を退職することが決まったらしい・・・。

らしいというのは、やっと会社から許可が下りたようで、退職に向かう手続きが始まったから。

でもそれと同時に周りにも漏れ伝わるらしく、誰にも話していないのにメールが来たり、他に退職する人から探りのメールが来たりし始めた。

僕は今回会社を退職するにあたって、周囲には特に告げずに、最後の退職のお知らせでご挨拶をするつもりでいた。

忘年会や歓送会などに出席することは嫌ではないけど、自分が主役になって歓送会などをされるのはとても苦手なことだ。

今生の別れでもないのだから、そっと会社を去るつもりでいた。

退職の挨拶はなぜかみんな決まりきった文体で、いただくたびに全く感情が感じられないと思っていた。

僕は自分が思うまま、最後なのでお世話になった方々や親交のあった人たちに対してのみ自由にメールを送りたいと思っている。

歓送会はなしだ。笑

かぼすとみかん。

Kのお母さんから小包が届いた。

中を開けてみると、大分のかぼすとみかん、そしてナスとピーマンが入っていた。

Kのご両親とは僕はまだ会ったことがないのだけど、遠くで僕たちの生活を陰ながら見守り応援してくれているのがわかる。

はじめは僕たちのことを簡単には受け入れられなかったご両親も、最近では親戚に「Kのセクシュアリティのことを話してもいいか?」とまで言うようになったようだ。

保守的な大分県の田舎町で暮らすKの両親へのカミングアウトは、理解を得られるまでは決して簡単なことではなかったけど、今こうして僕たちの生活は続いていて、Kのご両親も少しずつ変わってきているのを感じる。

結局のところ、セクシュアリティによるその子への嫌悪よりも、その子という人間にに対する愛情がまさっているのだと思う。

やさしい犬。

海はとても無邪気で、この世の中には自分を攻撃してくるような悪い者がいるとは思っていないように見える。

散歩に行っても誰にでも寄っていくし、他の犬にも一緒に遊ぼうと寄って行ってしまう。

今日、湯河原のドッグランに行った時に、海の他にしばらく犬はおらず力を持て余していたところ、ボーダーコリーとオーストラリアンシェパードのミックス犬がやってきた。

その犬はどこか挙動不審で、飼い主は「臆病で怖がりなんです・・・」と言っていた。飼い主さんは海を可愛いと言ってくださり、一緒に遊ばせてみようかということになった。

ボーダーはまるで海など眼中にないように振る舞っていたのだけど、人間にも興味がないようで飼い主以外のところに来る気配もない。「そういうボーダーって多いよな」と思いながら、途中で海をフリーにすると海はすぐにボーダーに寄って行き、一緒に遊ぼうと飛び跳ねている。

海はただ一緒におっかけっこをしたり走り回りたいようで、ワンコの友達に会えてとても喜んでいたのだけど、そこで急にボーダーが海に噛み付いたのだ。それも首を噛んだ後、海の耳に噛み付いたままはなざず、僕が止めに入った。

海はひたすら鳴いていて、でも、決して反撃に出ようとはしなかった。僕は、こんな噛み犬をドッグランに連れてくる飼い主に腹が立っていた。噛み犬だと見抜けずに用心しなかった我々がいけないのだが・・・。

海はかわいそうに、耳に小さな血を出していたけど、大きな怪我はなくて安心した。

今回の出来事を見ていて感じたことは、臆病で怖がりだったり、神経質になっている犬は急に爆発する怖さがあるということ。それはおそらく育ってきた環境もあるのかも知れないし、持って生まれたその犬の個性なのかも知れない。

それにしても、海はなんてやさしく、いい子なのだろうと心の底から思ったのだ。相手の犬に怒って噛みつきかかって喧嘩になるわけでもなく、ただ「痛い痛い!」と泣き叫んでいたのだ。野生の世界では単なる負けになるのかも知れないけど、僕はこんなやさしい海を心の底から誇らしく思ったのだ。そして、怪我をさせたほうが海ではなくて良かった。

ドッグランでは、すべての犬が社会化ができているわけではないので、今後はよくよく注意しなければと強く思ったのだった。

熱海の紅葉。

熱海の山でも、少しずつ紅葉が進み始めている。

我が家の向かいの山を見ると、上の方にある樹々が少しづつ赤味を帯びてきているのがわかる。

この家に来て1年が経ったのかと思うと感慨深いものがある。

熱海や伊豆で素晴らしいところは、美しい海だけではなく山が近くにあるということだろう。

山があるので季節の移り変わりを身近に感じることができる。

箱根や富士山は思いの外近く、観光地に囲まれていると言っても過言ではない。

まだまだ熱海や伊豆方面で行きたいところは山ほどあるのだけど、残りの2ヶ月半くらいで行けるだけ様々な行楽地を訪ねられたらと思っている。

そうそう、熱海の梅園にはもみじが沢山植えてあって、この梅園の真っ赤な紅葉も素晴らしいものだ。そして12月には早くも梅の花が咲き出すのだから、春を真っ先に感じられるのも熱海の魅力の一つ。

んまや〜

宮古島には、宮古そばやソーキそばの名店がいくつかあって、人気店が各所に点在している。

城辺友利という町からは少し離れた田舎にある「んまや〜」は、古い古民家と言った感じの一軒家で、「んまや〜」とは、親の実家という意味だそうだ。

奥にテーブル席手前に座敷のある店内は、まるで親戚の家のようにラフな作り。


軟骨そばと野菜そばを頼んだのだけど、そばの出汁が他の店のかつお節中心の出汁とは違って野菜やお肉の出汁だった。

最後まで食べても食べ飽きないやさしい旨味は、確かにおばあちゃんの家で食べるご飯のように滋味深い味わい。

⭐️んまや〜
0980-77-7477
沖縄県宮古島市城辺字友利130-3
https://tabelog.com/okinawa/A4705/A470503/47007456/

宮古島で家探し。4

先週末に宮古島に行ったのは、Kが家を初めて見ることと、リフォームの見積もりを作ってもらうのが目的だった。そのために横浜から知り合いのリフォーム会社のオーナーが宮古島まで来てくれて、宮古島のリフォーム会社も別日に打ち合わせをした。

初日に不動産屋さんと会った時に、不動産屋さんが何やら浮かない顔をしていて心配になったのだが、話を聞くと原因は売主さんとの交渉だった。

「オーナーが実際に家を売るとなるとお金が思った以上かかることがだんだんとわかってきて、金額をもっと上げてくれないかとってるんです・・・」
「え?だって、こないだ金額も条件も何度もやりとりしてOKって言ってたじゃないですか?なんで?」
「オーナーはおばあさんで、家族会議を開いたら息子たちから意見が出たんじゃないですかね?」
「それでいくらくらいなんですか?」「200万円と言われました」

この家を買おうとした時から、下水が来ていないので浄化槽を設置しなければならなくてそれを調べたら結局140万円するということがわかった。

また建物に未登記の部分があってその分の登記をしないと後々僕が売るとなった時に面倒になることがわかったり、どうなるかと思ったことがいくつかあった。でも、200万円値上げするなんて・・・。

結局こんなやりとりをした後に僕たちは、ここまで来たんだから100だったらしょうがないかな・・・もう今更ここでキャンセルされたくありませんからね・・・と不動産屋さんに言った。

こうやって値上げすることは、もしかしたら初めからオーナーも考えていたのかも知れないし、不動産屋さんが思いついたのかも知れない。でも、もともと売り出していた値段から800万円値切って買おうとしたのだから、この際100万円くらいしょうがないとしよう。

そんなこんなで、家を買うってほんと、大変だなあ・・・と毎日毎日思っているところ。