素顔のモントリオール。その1

フランス系金持ちの豪邸

モン・ロワイヤル公園

Jean-Talon市場

モントリオールに着いた翌日、弁護士で年上のモントリオール人の友人Jが四駆のBMWで現れて僕たちに言った。
J「明日は、旧市街を見て回って…モン・ロワイヤルに行って…サンローラン通りはこういう風に中華街、ユダヤ人街、イタリア人街があって…昼はモントリオールで一番美味しい牛肉のサンドイッチを食べに行って、あそこに行き、ここを周り、市場に行ってお土産も買わないと行けないし、夜はフレンチを予約してあって、その前に僕の家でシャンパンを開けて…夜はGOGOBOYのいる店からはじめて、どうせ明後日帰るんだから、寝ないで空港行けばいいよね?」
僕「え!寝ないで空港?!」
またしても「お節介(というか超お人好しカナダ人)」のおかげで、驚くほど中身の濃いモントリオールを知ることが出来た。
★★★★Mont-Royal & Mont-Royal Park
ロワイヤル山は、モントリオールの中心にあり、モントリオール人の心の拠り所でもある。モントリオールの街は大きく、Boul Saint-Laurent を境に、東側はフランス系、西側はイギリス系に分かれる。
山の中腹の東側にはフランス人系金持ちが豪邸を構え、西側中腹にはイギリス系金持ちが豪邸を構えている。
辺り一面銀世界の邸宅は、映画の中に紛れ込んでしまったように静かで美しかった。山の頂上には見晴らしの良いモン・ロワイヤル公園が広がっている。
★★★★Marche Jean-Talon
イタリア人街の外れにあるマルシェ。チーズ屋さん、ワイン屋さん、肉屋さん、八百屋さん、果物屋さん…それぞれの専門店が店を構えている。
品揃えが豊富で、メープルシロップなど土産物も安い。

カナダのレストラン(モントリオール編 その1)

L’express 鴨のコンフィのサラダ

Bernard 牛肉のタルタル

Da Vinci サーモンと海老のファルファッレ

モントリオールに来たら、フランス系がぐっと入って来たせいか、本当に料理が美味しい…。
★★★★L’expresshttp://restaurantlexpress.com
午前中にオタワからモントリオールに向かう列車の中で、友人Aさんからおすすめレストランのメールをいただき、こういう縁に流されるのが好きなので、ホテルにチェックインした足でそのまま向かった。
店内は大きなカウンターとテーブル席に分かれ、満員で賑わう話し声がBGMになっている。大きな窓からは降る雪と白くなった通りが見えて、まるで大きな美しい絵画を見ているよう。
寒さに、オニオングラタンスープを頼み、鴨のコンフィのサラダを。オニオングラタンスープは、自分で作るものと味が似ていてほっとした。
また訪れたいと思うモントリオールの素晴らしいフレンチでした。
Aさん、ありがとうございました!
★★★★Bernardhttp://brasseriebernard.com
カナダ人ゲイのスノッブな友人に連れて行ってもらった少し郊外にある本格フレンチ。店はまだ新しいようだが、評判を聞きつけた客で常に満席だった。
天井が高く開放感があり、ここも満席の人たちの話し声がBGMになって心地よい。料理はそれぞれ食べやすい量なので、普通に前菜とメインを十分に食べることが出来る。
ロメインレタスのシザーサラダと、牛肉のタルタルをいただいた。カナダはアメリカに近いせいか、どこのビストロでもかなりの確率でシザーサラダがあるみたい。
もちろん、素晴らしく美味しい店だった。
★★★Da Vincihttp://davinci.ca/en/
今回OMNIというホテルに泊まったのだけど、場所が便利で部屋は広くとても快適な宿だった。そのホテルから歩いて行けるイタリアンということで、コンシェルジュに予約してもらった。
店は古くからあるようで、有名人も来店している写真が階段に貼ってあった。
クラシックなイタリア料理を出す、ニューヨークのリトルイタリーなんかにありそうなマフィアが経営している感じの店。
暖炉のそばに席を設けてくれて、フライドカラマリ、サーモンと海老のファルファッレをいただけた。

モントリオールの熱い夜。

市庁舎前の広場

ノートルダム大聖堂

有名なOgilvyのクリスマスの飾りつけ

『ヌーベルフランスと呼ばれていたケベック州は、毛皮の交易でフランス人が沢山入植して来たが、1754年にイギリスとのフレンチ・インディアン戦争でイギリスに敗れた。しかしその後も、フランス語や独自の文化を捨てず1774年ケベック法により「ヌーベルフランス」を保護することが決まった…』
粉雪の舞う中、市庁舎や裁判所を見に行き旧市街を歩いたのだけど、雪の中人々は帽子かフードを被り、傘はささずに黙々と歩いている。トロントやオタワではあまりなかったのだけど、モントリオールに来たら、フレンチの影響なのかカッコイイ男が多い気がする。
昨夜行ったゲイバーでは、隣に21歳のショートヘアの初々しいフランス人のような子が座った。彼は庭園やランドスケープを作る仕事のようだった。困ったことに、フランス語と片言の英語しか話せない。
ホッケーの有名な選手の葬儀をテレビで流していて、「この偉大な選手をあなたは知っているか?」と聞かれたり(ホッケーとか知らないし)、モントリオールの旧市街やケベックシティは美しい街だから行った方がいいと言われ、オタワへは行ったことがないようだった。(おまけに日本は知っているが東京は知らなかった!!!)
つまり、自分の育ったモントリオールしかほとんど知らなくて、それでもこの地を心から愛し誇りを持っている若者なのだ。かわいい…。
ビールをふたりで飲みながら、僕が、他のゲイバーを知らない?と尋ねると、知らないと言うばかりか、こんな店自体に始めて来たと言うのだ。そして、自分はバイセクシャルで、男の人とはセックスをしたことがないんです…でも、セックスしてみたくて…と言いながら、僕の足をゆっくり撫で始めた。
なんだか妖しい雰囲気になって来たので、僕が帰ろうとすると、一緒に外に出てきて、「今からあなたのホテルに一緒に行ってもいいか?」と聞いてくる。(あくまでオネエではない)
僕が、「僕には恋人もいるし君とセックスする気はないから、他の人を探した方がいいよ」(これホント)と言うと、抱きついて寂しそうな目をして僕を見つめていた…

旅が教えてくれるもの。

インターネットがどんなに発達したとしても、やがて3Dがもっと身近になったとしても、その場所、その国を、実際に訪れて体験してみなければ、本当の姿はわからないのだと思う。
雪の降り始めたオタワを出発して駅に向かうタクシーの運転手のおじいさんは、パキスタンから来た人だった。
降りしきる雪を見ながら、「I like snow. Only God make this. Nobody make this」と僕に話しかけていた。
オタワの駅を後にして、さらに雪が降っているというモントリオールに向かう列車の中、あまりにも美しい雪景色に息を飲んだ。
台湾人のRが言っていたことだけど、カナダはあと4年もすると白人がマイノリティーになるらしい。多民族からなるこの国は、アジア人の僕たちにもとてもやさしく感じられる。それは、ニューヨークやロンドンやパリでは感じられないことだ。
トロントのレズビアンのお節介おばさんリズがこんなことを言っていた。
「この町では、イタリア人だろうが、ポルトガル人だろうが、黒人だろうが、ユダヤ人だろうが、中国人だろうが、ゲイ、レズビアン、トランスなどのセクシャリティがどうであれ、みんなおんなじなのよ。
『あなたはどんな人なのか?』ということが重要なの。これほど多様性を尊重している町は、他にないんじゃないかしら…」
カナダはどうやら、僕たちの国よりもずっと進んでいるみたいです。

カナダのレストラン(トロント&オタワ編)

CLUNY 鶏肉のバスク風煮込み

COURT YARD ステーキ

UNIONの生ビールカウンター

今回ありがたいことに、観光局のご招待で幾つかのレストランを訪れる機会をいただいた。自分で行ったレストランも含めて、いくつか感想をまとめておきます。
〈トロント〉
★★★CLUNYhttp://clunybistro.com
『Distelly』内にある雰囲気のいいビストロ。半分オープンキッチンになっていて広い店内は人で賑わい、予約ができないため名前を残して待つしかないのだけど、牡蠣や魚介類が氷上に綺麗に並べられていたりして、パリにいるような華やかな気分になる。
鶏肉のバスク風煮込みをいただいたが、料理は多すぎないので、メニューをチョイスすれば楽しい食事になるだろう。
jval@thedistillery.ca
www.clunybistro.com
★★SMITHhttp://www.smithrestaurant.com
チャーチストリートにあるLGBTフレンドリーなかわいいビストロ。1階と2階は家にいるような暖炉があり、3階はラウンジのように賑やかな音楽が流れている。メニューは大きな新聞のようなザラ紙にイラストで書いてあり、オリジナリティーがありお洒落だ。
生牡蠣、アスパラガスとキノコのサラダ、鶏肉の揚げたものいただいたけど、肉はボリュームがあるので日本人ならばメイン一つでいいかもしれない。
Smith restaurant.com
Info@smithrestaurant.com
★★★FRANK’S KITCHENhttps://twitter.com/frankskitchen
リトルイタリーにあるこじんまりとしたイタリアン。日曜日もやっていたので(レストランは日曜休みがほとんど)、友人に紹介されて行ったのだけどどれも気持ちのいいレストランだった。
エスカルゴのブルゴーニュ風サラダ、スパゲッティボロネーゼをいただいたのだけど、アミューズでポルチーニのスープが少し出たり、サービスも素晴らしい。ボロネーゼは、残念ながら本場とは違うが、一般的にはOKだろう。
588 College St, Toronto, ON M6G 1B2
〈オタワ〉
★★COURT YARDhttp://www.courtyardrestaurant.com
まるでパリのレストランに迷い込んでしまったような中庭のある素敵なロケーションのお店。
様々なトマトのサラダに牛肉のステーキをいただいたが、焼き加減も肉自体も美味しかった。S太郎が珍しいからと、エルク(鹿)を頼んだが、鹿の肉自体に慣れないため、途中でギブアップしていて笑ってしまった。
★★★UNIONhttp://union613.ca
地元の人しか訪れないだろう変わった店。Bank stから少し入ったところにあるかなり変わったというかクレイジーな内装の店。生ビールを注ぐ取手が全て包丁になっていたり、照明は全て空き瓶だったり独創的過ぎて見ていて飽きない。
鶏肉とジャガイモのスープも美味しかったけど、フライドチキンがあまりにも美味しくて驚いたら、人気商品とのこと。
★★★MANXhttps://www.facebook.com/manxpub
ここも恐らく地元の人しか訪れないパブ。小さな家の中に入ると、ぎっしりと満席で賑わっていた。レバノン風ハンバーガーや、ナンを使ったピザ、キムチとチーズのバーガーなど、どれも美味しくて、この店が人気なのがわかる。
今から雪の中、モントリオールへ向かいます!

オタワ観光。

国会議事堂(ヨーロッパみたい)

リドー運河(世界遺産。冬はスケートリンクになる)

国立美術館からの眺め

トロントからPORTERの飛行機に乗ってオタワに着くと、➖13度ということだった。
案内をしてくれるミッキーさんが言うことには、体感温度は➖17度くらいでしょうとのこと…。なんでもオタワは、世界で最も気温の低い三大首都だという。因みに低温三大首都は、ウランバートル、オタワ、モスクワだそうだ。
今回、厚手のダウンを買おうかと迷い東京で店を見て回ったのだけど、10万前後することと、「東京では着ることがないだろうなあ…」と思い、普段東京で着ている洋服で来た。
この日の上着は紺のダッフルコート、中にはTシャツの上に厚手のセーター、コーデュロイのパンツ、マフラーを巻いて、毛糸の手袋、毛糸の帽子、ブーツ。(僕はユニクロのヒートテック類は着ない)
国会議事堂、リドー運河、ノートルダム大聖堂、国立美術館、バイワードマーケットスクエア…耳は切れそうで、顔は強張り、目は赤く充血して来る…。「なんだか、寒さの刑にあってるみたい…」
➖13度の中歩いていてわかったことは、寒いのは結局身体の中でも肌が露出している顔や耳や頭であって、洋服を着ている部分ではないことだった。そして、時々入るショッピングモールでは、暖かいということだけで、どれだけ幸福なことなのかをしみじみと感じさせられた。
後でオタワ在住の人たちと食事をしながら、寒さで死にそうになったと話したら、「カナダ人はそれぞれ、俺はこないだ北に野生動物を見に行って➖40度で目が痛かった…私はこないだ➖38度で鼻が凍っていた…などと、みんながどんなに寒かったかという極寒経験自慢をしたがるんだよ…」と言って笑っていた。
オタワのように➖30度なんて日がざらにある場所でも、人間は働き、毎日生活をしていることに、なんだか妙に感動させられてしまったのでした。

カナダのゲイライフ。(トロント編その3 ゲイバー)

WOODYS

CREWS TANGOS

BLACK EAGLE

トロントのLGBTシーンを案内してくれたリズは、大きくて肝っ玉母さんのようなレズビアン。情熱的でお節介なリズは、眠くてしょうがない僕たちを捕まえたら決して離さず、結局5軒のゲイバーをハシゴした…
★★★★★WOODYShttps://www.facebook.com/pages/Woodys-and-Sailor/144063048969759
最もポピュラーで、いつ行っても人で賑わっているトロントを代表する店。
大きな店内は中が幾つかの部屋に分かれていて、男を探している人が集まる部屋、ショーをやっているステージのある部屋、友達とサロンのように話すことが出来る部屋など雰囲気が異なっている。カウンターの中は選ばれたかのようにマッチョでイカツイ店員さんばかりなので、お酒を頼むのも楽しい。
この店は、トロントのさまざまなLGBT団体に寄付をし続けているという。どんな小さな団体にも、オーナーは何かしらのサポートをしていて、町の人たちもそれを知っていてお金は良い循環をしているのかもしれない。
★★★CREWS TANGOShttp://crewsandtangos.com
ドラァグクイーンが毎日ショーをやっている店。ミックスで入れる店内は、遅い時間満員となる。
★★★STATLERShttp://www.statlers.ca
シンセサイザーや弦楽器を使った生演奏が聴ける店。早い時間は、50代以上の人々で賑わうけど、遅い時間は若者で賑わっていた不思議な店。
★★★BLACK EAGLEhttp://blackeagletoronto.com
髭で皮ジャンや、ハーネスをつけた怪しい男たちが集まるセクシーな店。2階は暗くなっている部屋があり、壁で細かく仕切られている部屋では、立ったまま男を物色していたり、暗闇で出来たふたりが激しく抱き合ったりしていた。
★Flashhttp://www.flashonchurch.comポールダンサーが次から次へと服を脱ぎながらお客を挑発する店。気に入ったダンサーがいたら、お店に言えば奥の暗い部屋に案内してくれる隠微な店。立っているだけでも、ショーが終わった店子が裸で誘いに来る。
〈OTTAWA編〉
★CP(Centre town Pub)http://centretownpub.blogspot.jp
カナダの首都であるオタワには、ゲイバーは一軒しかないと言っても過言ではないようだ。ゲイシーンの目抜き通りであるBank stをちょっと入った所にあるCPは、少し年齢層高めの人たちがたむろする憩いの場といった雰囲気。店員さんはとても友好的だ。

トロント観光。(その3 美しき町とワイナリー)

ナイアガラ・オンザレイク

CHATEAU DES CHARMES

テイスティング

ナイアガラの滝から上流に向かって行くと、川沿いに大きな庭を持ちブドウ畑がある美しい家々が広がっている。あまりの家々の美しさに、こんな広々とした邸宅ではどんな人が暮らしているのだろう…と想像を掻き立てられる。
ナイアガラの滝から更に北へ20キロの所には、開拓時代の面影をそのまま残す町『ナイアガラ・オンザレイク』がある。おもちゃのようにかわいい町の中心にあるQueen stには、ジャム屋さんや雑貨屋さんや馬車が並んでいて賑わっている。
ナイアガラ・オンザレイクの周りには、ブドウに適した環境が広がっていて美味しいワインの産地でもある。100以上あるワイナリーの中から、ブルゴーニュでも認められているワイナリー『CHATEAU DES CHARMES』へ。
ここは、数々の品評会で賞を取っているワイナリー。日本人のガイドさんがいるので予約をすればワイン造りの過程から畑まで、丁寧に解説してくれる。テイスティングも出来るし、気に入ったワインが見つかったら購入することも出来る。
カナダでは、『アイスワイン』が有名で、一言で言うと甘いのだけど、食後などに少しずつ飲むにはいいだろう。
カナダのワインなど知らなかったし、日本にいると飲むことはなかったのだけど、白ワインも赤ワインもとても美味しかった。
★CHATEAU DES CHARMEShttp://www.fromtheboscfamily.com/chateau-des-charmes

トロント観光。(その2 ごめんなさい。ナイアガラ)

ニューヨークが好きで学生の頃から何度となく訪れていた僕は、友人が、「ニューヨークに遊びに行くついでにナイアガラに寄って来ようと思うんだけど…」などという言葉に、「せっかくニューヨークに行くのに、なんでわざわざ滝なんかを見に行くの?」と切り返していた。
それが…実際にナイアガラに行ったら、やっぱり感動的な大きさだったのです。ごめんなさい。
ナイアガラの滝は、自然の中にひょっこり巨大な滝があるわけではなく、実は滝の周りに町が広がっている。ホテルや観光客目当てのアトラクションやカジノがアメリカ的に乱立しているのだ。
肝心の滝自身は、エレベーターで降りて行き、そばまで行くことが出来るし、滝の裏側から滝が落ちるのを見ることが出来る。写真ではなかなか伝わらないが、その自然の力を見ていると、身体全体が反応しているのがわかる。
ナイアガラ観光で、一番のオススメはヘリコプターだ。9分間という短い時間なのだけど、絶好の景色を見ることが出来るし、その浮遊感と恐怖に全身鳥肌が立つに違いない…高所恐怖症の僕は、ずっと絶叫していてパイロットのお兄さんが苦笑いしていた。

トロント観光。(その1 マーケットとCNタワー)

特殊な内臓系肉も売る店

クラムチャウダーに行列ができる

展望レストランからの眺め

トロントに来たら、『Distelly(先日ここに上げたウイスキーの蒸留所http://jingumae.petit.cc/banana/2331475)』、『セント・ローレンス・マーケット』そしてやっぱり『CNタワー』。
★セント・ローレンス・マーケット
旅行に行って市場に行けば、その国の生活がなんとなくわかるのではないだろうか。
1803年開業のセント・ローレンス・マーケットは、トロントらしく、さまざまな民族の食べ物や惣菜が並んでいるのだけど、セント・ローレンス・マーケットに行って驚いたことは、その清潔さだった。内臓系の肉を扱う店や、生魚を扱う店が向かい合って並んでいたりするのだけど、いわゆる市場特有の腐ったような臭いはまったくしない。
サンドイッチの有名店、クラムチャウダーの有名店、マスタードの店、キッチングッズを取り揃える店…僕は食にまつわることが大好きなので、この市場ならずっと探検していたいと思った。
★CNタワー
OUT tvのディレクターDと打ち合わせがあり、展望台の回るレストランで食事をした。世界三位の高さを誇る電波塔からは、トロントの街並みが360度見渡せる。
D「トロントは、どんどん住民が増えて新しいコンドミニアムが建築ラッシュを迎えているんだ。国際映画祭やサミットも開かれるし、国際都市としてもどんどん大きくなって来ている。多民族が共存する都市トロントは、これから先まだまだ発展していくと思うよ」
一つ下のフロアには、下がガラス張りになった展望フロアがあるのだけど、高所恐怖症の僕は、両手に汗を握り尻込みするばかりだった…。