神話の国、高千穂へ。

高千穂神社

高千穂峡

高千穂牛

黒川温泉からは車で2時間弱の道のりで高千穂へ。九州の背骨のような所を通るので山道かと思ったら、ずっとなだらかな北海道を思わせる丘のような道だった。
先ずは、『高千穂神社』へ。伊勢神宮と同じ紀元1年創建とされる古い神社は、大きな杉の樹々に囲まれて、外の高温が嘘のように涼やかに感じられた。古い神社は、たいていそうだけど、なんとも言えない不思議な清々しい空気で満ちていた。
『高千穂峡』は、驚くばかりの景観だった。切り立った崖の下には、真っ青な川が流れている。山が真っ二つに割れた高千穂峡のありようを見ていると、この地が、天孫降臨の地と言われていることが想像出来る。
『和http://s.tabelog.com/miyazaki/A4505/A450502/45004655/』で高千穂牛をいただき、パワースポットとして知られる『荒立神社』へ。小さな神社なのに、なぜだか人が絶え間無く押し寄せて来る。茅の輪くぐりをして、丁寧にお参りをした。
夜は『夜神楽』の代表的な4つの舞を見学して、明日は、天照大神がお隠れになった『天岩戸』に行くつもり。正に、『エキゾチック・ジャパン!』って感じの旅行です。

黒川温泉へ。

離れが点在している。

露天風呂。

部屋の露天風呂。

週末、仕事が続いたので、代休を取って、熊本の黒川温泉に来た。
九州には素晴らしい温泉が沢山あるけど、そんな中でも黒川温泉は、特別かもしれない。美しい川を中心に、宿が点在するありようは、伊豆の修善寺に似ている。
湯布院みたいに大人のディズニーランドのように人がごった返していないし、山の中にひっそりと佇むロケーションも、温泉そのものの質も素晴らしいと思う。
標高800mなので、こんな時期でも日陰は気持ちがいいし、ほぼ完全に隠れ家のように過ごすことが出来る離れを持った宿が幾つもある。
今回、僕が泊まった『山河http://www.sanga-ryokan.com/』は、リーズナブルな値段で、心地よい滞在が出来る見本のような宿だと思う。食事は、いわゆる『古い旅館の料理』ではなく、品数も多く、季節感や新しさを存分に取り入れている。
仲居さんも、適度な距離感で放っておいてくれるし、早めにチェックインしたら、後はふたりでのんびりと過ごすことが出来る。季節が変わるたびに、また帰って来たいと思わせてくれる温泉だ。

バンコクから帰ってきて。

レモングラスティー。

ドバイと並び、最も嫌いだった街バンコクに久しぶりに遊びに行ったのだけど、やはり今回のように、よいホテルに滞在して、のんびりとマッサージをして、美味しいレストランで食事をして、三泊くらいで帰ってくるのが丁度いいかもしれない。(それ以上あっても、やることもないし、行きたい所も見当たらない…)
バンコクのことをほんの少し新しく思い直した所もある。
例えば、タクシーに乗れば、メーターを倒さず、ふっかけて来るのが当たり前で、毎回値段の交渉をしなければならない。これは、この国の最も嫌いなことの一つだった。
でも、道端で、タイ人の30代の男性が、座り込んで物乞いをしている人にそっと歩み寄り、お金を手渡してそそくさと歩み去るのを見かけた。
タイではお金持ちが、貧しい人に対して、施しをするのがごく当たり前の習慣としてあるようだ。
そんな習慣を思うと、タクシーでふっかけて来ることも、彼らにとっては、そんなに悪いことをしているという意識はなく、ごく自然なことなのかもしれない。
僕たち日本の尺度で、タイのマナーを判断してもしようがないのだろう。
旅の途中に、道がデコボコで、またしても右足を思い切り挫いてしまった。S太郎は心配して、タクシーで帰ろうと言ってくれたが、我慢して歩いていると、S太郎の友人と偶然スタバで出会った。
話をしているうちに、僕の捻挫の話をしたら、「自分は医師のようなものだから、挫いた右足を2分間で治してあげます」と言って、自分の膝の上に僕の右足を乗せて、突然お祈りを始めた。
その後、僕が悲鳴をあげるくらい、右足の脛のツボを手で刺激されたのだけど、その施術が終わると、右足がずいぶん楽になっていて驚いた。彼とは、その後もバーで再会したのだけど、なんだか不思議な縁を感じている。
思い返してみると、タイでは嫌な人に出会ったことはないかもしれない。微笑みの国と言われるだけあって、お店でも、友達でも、その微笑みは、僕たち日本人にはない親しみやすさで溢れている。
そして何よりも、今回の旅行で楽しかったのは、友人と3人でワイワイ言いながらほとんど一緒に過ごしたことだ。
44歳と52歳の大人3人が、まるで、学生の頃のように、些細なことでキャーキャー笑ってばかりいたのだ。
この場を借りて(僕がこんなブログを書いていることも知らないS太郎とK太郎に)、感謝の気持ちを伝えたい。
お腹が痛いほど笑った楽しい旅行だったね。ありがとう!

タイ料理教室 in Blue Elephant。

市場で素材の話を聞く。

教室。

この4品を作った。

今回の旅の目玉は、タイ料理クラスに参加することだった。料理教室自体、はじめての参加になるけど、タイ料理の真髄に触れることが出来たら面白いと思っていた。
予約したのは、『Blue Elephanthttp://www.blueelephant.com/』。このお店、土着のタイ料理に、西洋のエッセンスが入っている高級料理店。
朝の8:30に集まり、シェフと一緒に一駅隣のマーケットに行く。果物屋さんでは、南国の果物の説明を聞き、味わい、スパイス屋さんでは、タイ料理に欠かせない様々な調味料の説明を受ける。八百屋さんでは、タイ料理特有の野菜やハーブの説明を聞き、教室へ。
シェフの実践を見ながらメモを取り、次に教室を移動して、一品ずつ自分で正確に再現するという実習。今回担当してくれた男性シェフは、ジョークが多く、それでいて一生懸命タイ料理の本質を伝えようとしてくれているのが分かる。
スパイスをすり潰したり、火をつけた鍋から香りが漂い、どこかで歓声があがる。みんなが一心不乱に、シェフの講義を思い出しながら作っている様は、小学生の頃の科学の実験を思わせる。料理をあまりしたことのない人でも、困った時は、サポートしてくれるので安心だ。
今回、作ったものは、4品。
1.レッドカレーペーストの作り方。
 それを変化させたソースの作り方。これは、蒸した魚ティラピアにかける。
2.タイの野菜と海老のサラダ
3.鳥肉の炒め物
4.トムヤムクン
東京でタイカレーを作る時は、面倒なので、グリーンカレーペーストや、レッドカレーペーストを使っていたけど、ペーストそのものをはじめから自分で作るのも、実は意外と簡単で、より香り高い自分好みのペーストが出来ることがわかった。
タイ料理は、石で出来た乳鉢のような物を頻繁に使う。ほとんどあらゆる料理にこれを使うのは、ハーブやスパイスを叩いたり、砕いたり、すり潰すことによって巧妙にミックスさせ、別のものに変化させ、香りを着けるとともに、臭みを抑えたり、食欲を増進したり、長持ちさせたりするためだ。
頻繁に使うレモングラスや、カフィアライムの葉は、料理によって、切り方や刻み方が違い、千切りにしたり、細かく潰し、目に見えなくしたりしながら、陰になり日向になり料理を引き立てていることもわかった。
日本料理は、出汁という『旨味』で組み立てられ、旬の食材を最良の状態でいただく料理だと思うけど、
タイ料理は、スパイスやソースで『香り』とともに、様々な食材を味わう料理だと思った。
このクッキングクラス、10人くらい様々な国からの参加者がいたのだけど、今回の教室の様子は、取材に来ていた香港のトラベル雑誌に載るらしい。
見出しは、アタックナンバーハーフもびっくり!『日本から、ゲイの3人組も参加!Blue Elephant タイ料理教室!』だろうか…

Sathon Road

バンヤンツリーの最上階Moon Bar。

セラドンのトムヤムクン。

蟹ミソ入りビーフン。

バンコクには、『スコータイhttp://www.sukhothai.com/mobile/』と言う、タイを代表するような素晴らしいホテルが『Sathon』通りにある。この通りには、他にも『バンヤンツリー』をはじめ、バンコクの贅を尽くしたホテルや有名なレストランも点在している。ゲイのお店が連なるシーロムにもほど近いため、宿泊するにもとても便利な場所だ。
バンコク最後の夜は、この『バンヤンツリーhttp://www.banyantree.com/en/bangkok/』の最上階のMoon Barで、夕陽が沈むのを眺めながら、ピニャコラーダを飲んだ。
有名な『シロッコ』など、バンコクには、他にもビルの最上階がレストランとバーになっている所があるが、このバンヤンツリーの上は、場所的にも行きやすい。そして、こんなロマンチックな所は、絶対に恋人と来るべきだと思う。
夕陽が沈んで、風に当たってのんびりしたら、隣のスコータイのメインダイニングである『Celadonhttp://www.sukhothai.com/mobile/celadon.php』へ。
タイのベストレストランに、何度も選ばれているセラドンは、僕も大好きなレストラン。池に隣接した、解放的なお店は、窓に一点の曇りもなく、置いてある調度品は、タイの悠久の歴史と文化を感じさせるし、飾られている花は、いつ行っても、モダンなアレンジに驚かされる。
料理は、伝統的なタイ料理。今回はコース料理を頼んで、美味しいワインとともにいただく。例えば、トムヤムクンは、予め食べにくい海老の尻尾は外してあるし、硬いレモングラスやカフイアライムの葉は、気にならないくらい小さかったり、千切りにしたり十分に気を遣われている。
サービスも素晴らしく、何度でも訪れてみたいと思わせるレストランだ。
前日の夜は、タイに住む日本人の友人と、その恋人や友人たちと『J NGOR http://www.jengor-seafoods.com/』で食事をした。このお店も、スコータイの横のビルの上にあり、蟹や海老などを中心としたシーフード料理のレストラン。
蟹も、シャコも、海老もどれも美味しいのだけど、特筆すべきは、最後の蟹ミソをたっぷり使ったビーフン。
中華風に重たい味付けではなくて、酸味と甘みを効かせたタイ風の爽やかな味付けは、どちらかと言うとイタリアンのスパゲティの延長のように感じる。蟹ミソが程よく麺に絡みつき、いくらでも食べられそうな美味しさだった。また、魚の干物や小魚を使った炒飯も日本人魂に訴えかける味だった。
タイ人とつきあって、一緒に暮らしている友人Hは、久しぶりに会えたのだけど、とても幸せそうに見えた。50歳でリタイアして、今は毎日食事を作って、なんのストレスも感じずに暮らしているとのこと。仲睦まじい二人を見ながら、愛に人種は関係ないのだと、改めて感じた。

もう一度、バンコクを体験する。

おすすめランチの三種。

マンゴーのコナッツミルクライス添え。

前にもここで書いたように、ドバイと並んで、世界で最も好きになれない街バンコクにやって来ました。
今まで、仕事で2回、プライベートで3回来ているのに、全く興味を持てない街バンコクを、もう一度見直すために、友人二人と乗り込みました。
先ずは、シンガポールや香港の友人たちにすすめられたので、ランチを食べるために、グランドハイアットに入っている『エラワン・ティールーム』へ。
カフェのようで、気軽に入れる外観でありながら、自社農園のオーガニック野菜を使用、メニューも厳選されている。おすすめの中から、3種類いただいたのだけど、どれもスパイスが効いていて美味しかった。
レモングラスのティーや、マンゴーに新鮮なココナッツミルクがかかったライスを添えたデザートが人気。買い物ついでにも便利な立地。
★『Erawan Tea Room』エラワン・ティールーム http://www.erawanbangkok.com/tearoom.php
ランチの後は、マッサージでしょっ!バンコクで最もおすすめ出来る素晴らしいマッサージ『Health Land』へ。
何度来ても、リーズナブルなマッサージだと思う。バンコクに何店舗もあるけど、Sathorn通りの店が行きやすいかもしれない。
店と言うより、病院とサロンを合わせた感じ。2時間たっぷりやってもらって、1500円。気持ちよかった〜♪(要予約)
★Health Land http://www.healthlandspa.com/

バンコクは、好きですか?

僕のバンコク嫌いは、友達の間では有名で、バンコクの名前が出るたびに、「バンコクのいったい何がいいの?なんであんな街に行くの?」と周りに聞くくらい。
セックス産業も、渋滞も、暑さも、湿度も、喧騒も、ボラれるタクシーも、化学調味料まみれのタイ料理も、何をとっても苦手なものばかり。唯一、都市として評価できるものは、ホテルくらい。
ちなみに、世界一嫌いな街は、ドバイで、バンコク、パタヤと続く街はどれも、仕事でも絶対に行きたくないとさえ思う街だ。
ところが、世の中の多くのゲイは、僕とは真逆で、バンコクに取り憑かれたように通うリピーターが多い。多くの人が、安価なタイのマッサージや料理やセックス産業にハマっているのだろう。
僕の友人S太郎とK太郎も、大のバンコク好き。
三人で軽く食事のつもりが、話しているうちに、あまりに僕がバンコクをこき下ろすのを聞いて、何とかしたいと思ったようで、急遽三人でバンコクに行こう!ということになった。
食事をしながら、iPadを拡げて、ホテルは、僕だけスコタイにして(ホテルにもうるさいと思われている)、彼らは別のホテルにしようか?とか、どうせなら、アパート的なフレイザー(ソウルのフレイザーは素晴らしい)にみんなで泊まろうとか、飛行機は、K太郎が飛行機会社だから、その場で空席を押さえて、美味しそうなレストランまで予約をする手はずを整えた。しかも来週末!
急にバンコクに行くことを、Kに告げると、「僕だけお留守番で、かわいそう…」と、泣いているウサギのスタンプが、LINEで送られて来た。
熟女三人で行く突然のバンコク旅行。珍道中は、来週ここでお伝えします。

えびの高原から白鳥温泉へ。

えびの高原

白鳥温泉からの眺め

チキン南蛮

朝から、鹿児島との県境にまたがるえびの高原へ。
5月末から、ミヤマキリシマで山が染め上がるという。花は咲き始めていて、湖は驚くほど青く、透明だった。
梅雨入り前に、多くの観光客が押し寄せ、登山を楽しんでいた。
帰り道、西郷隆盛や与謝野晶子に愛されたという『白鳥温泉』へ。高台にあるため、露天風呂からはえびの市を見渡すことが出来る。
道の駅に寄り宮崎に戻り、『粋仙http://s.tabelog.com/miyazaki/A4501/A450101/45000531/』へ。
駅のそばのプレハブのような居酒屋。宮崎地鶏のももや軟骨をいただき、念願のチキン南蛮を。地鶏は、肉の弾力がブロイラーとは全く違ってコリコリしている。それでいて、チキン南蛮は、しっとり柔らかい。
たっぷり地鶏を味わって、思い残すこともなく、東京へ。 また来たいな。宮崎。

宮崎の、南へ。

青島神社

鵜戸神宮

朝から車で、南下をはじめる。
先ずは、『青島神社』。海の中に、鬼の洗濯岩と言われる、洗濯板のような岩岩が現れ、遠くに鳥居が見える。小さな島は、亜熱帯植物が生息するジャングルだ。真夏のような気温だったのに、青島神社の中のジャングルだけは、不思議と冷んやりとした空気が溢れていた。
『鵜戸神宮』へ。日本民族発症の地とされる。宮崎は、神話に登場する神々のゆかりある場所がある。1300年の時を超えて、この海の岸壁に人が詣でるのには、僕には分からない何か理由があるのかもしれない。
一路、『都井岬』へ。
南に行くに従って、道は狭くなり、白浜の美しい海岸が姿を現す。宮崎の最南端の『都井岬』は、馬が放牧され、野生化している。ここには、日本でも数少ない中に入れる灯台がある。灯台に登り、青い海と、蘇鉄が群生する景色を眺める。
宮崎の海岸線は、とても走りやすく、日本の海とは思えない美しい海岸が幾つもある。
日本の田舎を旅するたびに、それぞれの地方特有の景色の美しさに、改めて驚かされる。

両子寺、そして、臼杵へ。

有名な両子寺の仁王像

にしきやのフグ

熱々の白子

朝から、国東半島の両子寺へ。
両子寺は、1300年経つというお寺。山の中腹にあり、寺全体が山の新鮮な空気に包まれている。モミジが至る所にあって、芽出しや紅葉の時期は、さぞかし美しいに違いない。富貴寺といい、この両子寺といい、この国東半島には、古くて美しい佇まいの寺が幾つもある。
夜は、臼杵まで遠出をして、フグの老舗『にしきや』へ。臼杵には、20軒以上フグのお店があるらしいけど、フグだけで勝負しているのは、この『にしきや』だけ。
刺身は、大分独特の○○に和えて食べる。この食べ方が出来るのは、日本の中でも、この大分だけだろう。
フグの唐揚げは、魚の唐揚げの中でも、一番美味しいと思う。
そして、この時期を逃してはなるまいと、白子もお願いしてあった。普通のコースより少し値段が張るが、熱々を頬張ると、中からジュワッと濃厚な白子が口に溶け出す。
鍋で、雑炊でしめて、臼杵だと普通のコースで一万円で食べることが出来る。
大分から臼杵は、45分くらいかかるけど、国宝の石仏もあり、訪れる価値のある古い町だった。