バンコクから帰ってきて。

レモングラスティー。

ドバイと並び、最も嫌いだった街バンコクに久しぶりに遊びに行ったのだけど、やはり今回のように、よいホテルに滞在して、のんびりとマッサージをして、美味しいレストランで食事をして、三泊くらいで帰ってくるのが丁度いいかもしれない。(それ以上あっても、やることもないし、行きたい所も見当たらない…)
バンコクのことをほんの少し新しく思い直した所もある。
例えば、タクシーに乗れば、メーターを倒さず、ふっかけて来るのが当たり前で、毎回値段の交渉をしなければならない。これは、この国の最も嫌いなことの一つだった。
でも、道端で、タイ人の30代の男性が、座り込んで物乞いをしている人にそっと歩み寄り、お金を手渡してそそくさと歩み去るのを見かけた。
タイではお金持ちが、貧しい人に対して、施しをするのがごく当たり前の習慣としてあるようだ。
そんな習慣を思うと、タクシーでふっかけて来ることも、彼らにとっては、そんなに悪いことをしているという意識はなく、ごく自然なことなのかもしれない。
僕たち日本の尺度で、タイのマナーを判断してもしようがないのだろう。
旅の途中に、道がデコボコで、またしても右足を思い切り挫いてしまった。S太郎は心配して、タクシーで帰ろうと言ってくれたが、我慢して歩いていると、S太郎の友人と偶然スタバで出会った。
話をしているうちに、僕の捻挫の話をしたら、「自分は医師のようなものだから、挫いた右足を2分間で治してあげます」と言って、自分の膝の上に僕の右足を乗せて、突然お祈りを始めた。
その後、僕が悲鳴をあげるくらい、右足の脛のツボを手で刺激されたのだけど、その施術が終わると、右足がずいぶん楽になっていて驚いた。彼とは、その後もバーで再会したのだけど、なんだか不思議な縁を感じている。
思い返してみると、タイでは嫌な人に出会ったことはないかもしれない。微笑みの国と言われるだけあって、お店でも、友達でも、その微笑みは、僕たち日本人にはない親しみやすさで溢れている。
そして何よりも、今回の旅行で楽しかったのは、友人と3人でワイワイ言いながらほとんど一緒に過ごしたことだ。
44歳と52歳の大人3人が、まるで、学生の頃のように、些細なことでキャーキャー笑ってばかりいたのだ。
この場を借りて(僕がこんなブログを書いていることも知らないS太郎とK太郎に)、感謝の気持ちを伝えたい。
お腹が痛いほど笑った楽しい旅行だったね。ありがとう!
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