トロントへ行くことになりましたー。

「テルアビブに行ってみたいなあ・・・なにげにゲイの都って言われてるし・・・」
なんて、酔っぱらって遠い目をしながら友人に話していた。
しばらくしたら友人が、「ただしちゃん、今はテルアビブは置いておいて、トロントにしない?」と言って来た。
「なぜにトロント?」と聞くと、
「カナダのオンタリオ州が観光客を誘致したいから招いてくれるって言うの・・・だから、仕事してちょうだい!」
「面白そう!行く!行く!行く~♪」
ということで急遽、トロント→ナイアガラ→オタワ・・・
というオンタリオ州ツアーに行くことになりました。
観光局からは、クリスマスの飾り付けが終わってからにしてくれと言われたのだけど、12月初旬の最低気温は-5度らしい・・・
12月のトロントガイド、乞うご期待!

上賀茂神社。

上賀茂神社

はふうの上ビフカツ

万願寺なんと101円!錦小路で。

下鴨神社と並び、パワースポットとして人気のある上賀茂神社は、1300年以上の歴史を誇る世界文化遺産。
僕は、京都ではいつも、京都ホテルオークラに泊まるのだけど、このホテルが気に入っているのは、やはり最高の立地なのだと思う。
御所のすぐそばにあるということ。銀閣寺や、下鴨神社も上賀茂神社も行きやすく、それでいて大好きな寺町通りや錦小路も歩いて行けるのだ。
京都に来て、神社やお寺を巡り思うことは、1000年前の人もきっと、僕と同じようにどうしようもなく人間らしく生きていたのだろうということ。
恋愛がうまくいかず、紫式部は上賀茂神社に出向き、恋の成就を願ったというように…。
お昼は、久しぶりに『はふう』へ。
この店は15年くらい前に、Danchuで取り上げられて人気を誇った店。柔らかい牛肉を存分に堪能出来る。ドミグラソースが甘くないため、お酒にも合う味に仕上がっている。
京都に来ると、時々無性にここのビフカツサンドが食べたくなって、お土産に持ち帰りホテルで夜に食べることがある。
寺町通りを散歩しながら、金木犀の香る京都の午後を堪能した。
★はふうhttp://s.tabelog.com/kyoto/A2601/A260202/26000943/

山みず木。

熊本には、黒川温泉という素晴らしい温泉がある。
この温泉の良さは、ちょっと車でも面倒な場所にあるがゆえに、美しい山の自然が残っていて、人も少ないということだろう。
そして、一番いい点は、英語で言うところのリーズナブルであることだろう。
今回、『山みず木』という、黒川温泉近辺では評判の宿にしたのだけど、これが素晴らしかったのだ。
一番評価出来る点は、露天風呂の豪快な広さと開放感、川の隣にあって山の樹々が借景となる美しさだろう。
その次に、食事の美味しさがあげられる。夕食も朝食も、この宿ならではの趣向を凝らした料理は、料理長がこの場所を愛しているのが伝わってくるのだ。
風が樹々を揺らし、蝉が鳴いている。山はやさしく僕たちを包み込み、川は清冽に流れ続けている。
黒川温泉を去る時にはいつも、今度はいつ、ここへ戻って来ることができるだろうか…と思うくらい、どうやらこの場所に魅せられてしまったようだ。
★山みず木http://www.yamamizuki.com

吹上浜。

どんどん台風は鹿児島に近づいて来るようだけど、速度が時速15キロで雨風が強くなる気配はない。
朝から日本三大砂丘と言われる吹上浜を目指した。
途中、雲が増えて、雨がぱらついてきて一瞬LとJの顔に不安がよぎったけど、山を越えて日本海側に着く頃には、驚くほどの晴天になり、人のまったくいない浜辺に辿り着いた。
吹上浜は、海に沿った車道がない。浜に出るには、海から離れた駐車場に車を停めて、10分以上歩かなければならない。
人の気配がまったくなくて、実際に北朝鮮に拉致された人がかなりいると言われている浜。
ビーチでビールを飲みながら、今年初めて身体中に日焼け止めを塗って、のんびりと波の音を聞きながら四人で色々な話をした。
空には綺麗な雲が浮かんでいて、太陽はいつまでも僕たちを照らし続けていた。
遠浅な海は驚くほど澄んでいて、小さな魚が素早く泳ぎ去って行く。
今年もこうしてKと一緒に、美しい海に来ることが出来たことを感謝した。

台風の来る鹿児島へ。

巨大な台風11号がまっすぐ九州に北上してくる中、僕たちの九州旅行始まった。
シンガポールからの友人カップルL&Jたちからは、何度も何度もメールが来ていた。
「ただし…台風が来てるのに、本当に九州に行って大丈夫なのか?」
「後半の湯布院へ向かう旅程は変更して、僕たちは福岡に留まっていた方がいいのではないか…?」
シンガポールでは地震も無ければ、台風もないという。
火山列島の上に形作られた日本は、毎年毎年地震は繰り返し起こるし、暖流と寒流が混じり合う日本には、台風が必ずやってくる。
さすがに僕も、ずっと雨の中ホテルにいるのもどうかなと思い、天気予報をチェックし続けるも、台風の進路は変わりやすく、数日後さえも予想出来ずに出発の日がやって来た。
3時過ぎに鹿児島に到着する飛行機を降りると、LとJの大きな笑顔が待っていた。
機上から眺める鹿児島の雄大な景色に、すっかり魅せられたようだ。
レンタカーを運転しながら桜島を眺めていると、彼らは写真を撮りながら、喜びで胸がいっぱいだと言った。
旅の始まりの鹿児島の空は、まるで
神様が祝福してくれているように8日ぶりの快晴だったのだ。

民宿に泊まるということ。

民宿のそばで食べた魚だらけ定食

新島では、民宿『sarohttp://saro-niijima.jp/』に泊まった。
民宿というものに泊まるのは、学生の時以来で、「お風呂もトイレも一緒です。みんなと雑魚寝でお願いします」と言われた時は、「ごめん。雑魚寝とか…無理だから…」と断わった。
その後も何度もしぶとく新島の話が出たので、一度丁重にお断りした。「雑魚寝とか出来ないので、今回はキャンセルさせてください」
すると幹事から連絡があり、「個室をご用意出来ました」。なんでも、みんなは雑魚寝をして、僕だけ個室に泊まれというのだ…
カースト制度…
そんな熱意にほだされて、新島に向かったわけなのだけど、自転車を借りて島中を走り回ったり、バーベキューをやったり、線香花火をみんなでしたり、まるで中学生に戻ったように楽しかった。
そして夜寝る時、個室でも二人が寝られるように、布団を敷いておいた。みんなには、「いつでも隣に来ていいからね」と言い残して…。
そして、結局朝まで、誰も僕の隣には来ることは無かった…。
僕の隣は空いたまま、みんなは狭い部屋で、5人や6人で雑魚寝をしたのだ。
僕の隣に来たら、襲われちゃうとでも思ったのだろうか?
それともただ単に、怖かっただけ???

新島で暮らすこと。

saroのパンフレット

新島を上から見る

saroで買ったアルバム

東京の喧騒を抜け出して、3時間くらい船に揺られていると、新島に着く。
新島はその昔、百姓一揆などのリーダーや政治犯などが流刑された場所でもあるそうだ。
島へ到着した時に、「なんか、沖縄みたい…」と、みんなは言っていたけど、コンビニはないし、人もほとんど歩いていないし、島独特の寂れた感じがある。夜なんて7時には店が閉まってしまうし、真っ暗闇に星がたくさん見える。
昨日のシークレットビーチは、日本で最も綺麗なビーチだし、人けのなさを考えたらこんな場所はなかなかないだろうと思う。時々、東京での生活に疲れたら、新島に逃れてきて、しばらくのんびり島の時間に身をゆだねるのも悪くないだろうなぁとぼんやり考える。
島をあちこち案内してくれたタクミ君は小学五年生。全校生徒は、120人くらいだそうだ。新島の人口は約3000人。タクシーに乗っていると、所々で運転手さんが挨拶をしたり、「あ、酒屋の○○ちゃんだ」みたいな感じで、ほとんど島の人は知り合い状態なのがわかる。
一緒に行ったメンバーの何人かがJack’dをやっていて、新島にもゲイがいることがわかったのだけど、案の定『身体画像』で、僕たちの泊まっている民宿『saro』に遊びにくるように誘っても、それさえも人目に着くのを恐れていて来ることは叶わなかった。
新島に限らず、日本中の田舎の町では、東京で自由気ままに暮らす僕たちとは違って、セクシャルマイノリティは自分のことをひた隠しにして生きているに違いないと思う。
また夏が始まる前か、終わった後の人けのない時期に、のんびりとこの島を訪れてみたいと思った。

新島へ。

シークレットビーチ

島寿司

Tokyo Rainbow Week のスタッフ反省会で新島に来た。
朝の8時半に竹芝桟橋を出た高速船は、お昼前には新島に到着する。
靄がかかった新島の姿は神秘的で、海の青さと透明度には驚かされる。
東京R不動産でも取り上げられていた民宿『saro』へhttp://saro-niijima.jp/。
前にあった民宿を改造して、今風でアンティークな趣を取り来れた『saro』は、度々雑誌にも取り上げられているスペース。
近くの寿司屋で島寿司をいただいてから、レンタルサイクルを借りて島観光へ。
レンタルサイクル屋さんの小学校5年生のタクミ君が、親切心から僕たちをビーチへ案内してくれた。
シークレットビーチは、宿から20分くらいの隠れた場所。目の前に広がる青い海と誰もいない白い砂浜を見た時は、みんなから歓声があがった。
海を見ながら波の音を聞いていたら、心もゆっくりとほどけていった。
その後、島の西側の浜辺の温泉に移動して、のんびりと夕日を待ちながら温泉に浸かった。

蓮華寺。そして、権兵衛へ。

蓮華寺

グリル フレンチの茄子の挟み揚げ

権兵衛のしっぽくうどん

夕方に東京に帰るまで、京都ではいつものんびりと過ごすことにしている。午前中はホテルで寛ぎ、ランチは『グリル フレンチ』へhttp://s.tabelog.com/kyoto/A2602/A260203/26000658/。
二条城のそばにある一軒家の二階がお店なのだけど、カウンターは予約で埋まっている。ワインを飲みながら、茄子の挟み揚げや牛肉をいただく。
午後は『蓮華寺』へ。モミジの多い蓮華寺の庭は、『そうだ、京都いこう』のCMにもなった。
出町柳から大原へ向かう途中にある蓮華寺は、少し遠いこともありほとんど常に空いている。小さな門をくぐると、新緑のモミジが目の前で風に揺れる。
中に入ると、目の前に広がる庭は大きくはないけれども、ある種の完璧な美しさを表現しているように感じる。
少し下がって座って全体を見ても美しいし、縁側に出て座っても美しい。極楽浄土を現した庭は、池の周りを歩くことが出来て、緑の濃淡が目にやさしい。
蓮華寺を後にして、再び祇園へ。原了閣などを見ながら、久しぶりにうどんが食べたくなり、『権兵衛』へhttp://s.tabelog.com/kyoto/A2603/A260301/26001337/。
祇園には、うどん屋さんが何気にいくつかあって、夜遅くまでやっているのは『新橋 常盤』。でも、僕が前につきあっていた人が好きだったうどんは、この『権兵衛』の『しっぽくうどん』。うどんの中に、蒲鉾なんかが入っている。
『しっぽくうどん』はKに、僕は、『きざみうどん』を食べた。
鯖などが入っているような複雑で美味しい出汁は、あの頃ふたりで食べた時と同じ味がした。

鞍馬寺と貴船の川床。

鞍馬寺の新緑

貴船川の川床

朝からレンタカーで鞍馬へ。鞍馬寺は深い山の中腹にあり、パワースポットとも言われている。
途中までケーブルカーを使い、そこからよっこらしょと息を切らせながら登ると本殿が見えてくる。
ここは、牛若丸でも有名な場所だけど、奥の院までそこからおよそ1キロ近く山道があるので、すべて周りたい時には、滞在時間を3時間くらい取らないと回ることは出来ない。
この時期の京都には久しぶりに来たのだけど、美しいモミジの新緑と乾燥した気候に胸が弾む。
その後、山を降りて隣の貴船へ。貴船川の川床でランチをすることに。
普通、床というと、鴨川の川辺の店を思うけど、貴船川の川床は、昔からお忍びで有名人が訪れるほど、鴨川とは比べようもないほど素晴らしい。
美しい清流の真上に床があり、川の音を聞きながら、のんびりと食べる食事は時々爽やかな風が吹き抜けていき、まるで川の真っ只中に浮かんでいるような感覚に陥る。
京都には何度も来ているけど、これほど風流で贅沢な食事は生まれてはじめての経験だった。