片口

毎回宮古島に行ったら必ず顔を出すお店『アトリエ和毛』に行き、オーナーカップルに海を見せた。

「スタンダードプードルってはじめて見ました」

とてもうれしそうに海を触ってくれた。

以前買って使っていたグラスが割れた時も、オーナーに連絡したら新しいものを送ってくれた。

沖縄の作家さんのグラスだったけど、こんな風に割れてもまた新しいグラスが買えるのもうれしい。

たいていこのお店で沖縄の雑貨を買って帰るのだけど、今回はこの片口を選んだ。

日本酒を冷やして入れたら美味しそう。

⭐️アトリエ和毛https://instagram.com/atelier.nicoge?utm_medium=copy_link

ミラコロ

週末のたびに僕たちは、今日は海をどこに連れて行こうか・・・と考える。

ドッグランをどこにするか。どこでランチをとるか。

久しぶりに晴れ間の見えた土曜日、シーツも洗濯をしてから中伊豆にある大室山の麓の「さくらの里」を目指す。海をひとしきり走らせた後、犬連れでも入れるお店「ミラコロ」を予約した。

ワンちゃんはテラス席しか入れないけど、パラソルがあって暑さの中でもゆっくりと食事ができる。

お料理はイタリアン中心で、中にはビーフシチューなど洋食もあるようだ。店内はこざっぱりとしておしゃれな感じで、伊豆高原の別荘族に愛されているのだろうと思う。

海は暑がってハアハア舌を出しながらも、のんびりとした僕たちのランチに付き合ってくれた。

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長い梅雨。

今年の梅雨は思った以上に長く、東海地方が梅雨入りした5月半ばから1ヶ月半以上続いている。この2週間くらいは晴れ間もほとんど見ておらず、ジトジトと雨が降り続いていた。

ただでさえ山に面した我が家は湿気がたまりやすく、このところの長続きの雨で山は水分を含んでいて、東南アジアのような湿度と高温になって来ている。都会とマンションと違って一戸建ての日本の家屋は、こういった梅雨時期の湿気をどうしのぐかが大きな問題なのだろう。

Kは検査技師という職業柄か、カビに対して極度の嫌悪感を持っており、思いがけない畳や皮のオットマンの下にカビが生えているのを発見しては、アルコール消毒をしている。

洗濯が乾かないこともとても気になるので、部屋に除湿乾燥機を買おうかどうか迷いながら、今のところはコットンなどは乾燥機をかけて乾かして、リネンに関してはアイロンがけを毎日している。

なるべく雨の上がった日に窓を全開にして、空気を入れ替えるくらいのことしかしないのだけど、このところは雨が降り続いているためなかなかそれもままならない。

夏の太陽に負けないようにいくつか一年草を植えたにもかかわらず、太陽が出ないせいですっかり枯れてしまったものも少なくなく、宮古島から帰って来てがっかりした。

雨が降っていると海の散歩にも行けず、海は体力を持て余してしまい僕に遊んでくれとじゃれついてくる。ボウル投げや紐のひっぱりっこなどをやってみるけど、それくらいでは大型犬の体力はまだまだ持て余しているのがわかる。

光が届かないだけで身の回りの世界がこれほどまでに違ってしまうとは、太陽の力はなんて偉大なんだろうと今更ながら思うのだ。

宮古島の降り注ぐ太陽が懐かしい。

アラマンダ

宮古島で車に乗っていると、ところどころで美しい真っ黄色の大輪の花を見かけていた。

「あの花なんだろう?東京では見たことないな…」

そう言いながら、その黄色い花があるたびに、Kとふたり「きれいだねー」と言い合っていた。

この時期の宮古島には何度も訪れているのだけど、なぜ今まで気がつかなかったのかわからないくらい、町の至る所にこの黄色い美しい花は咲いていた。


途中、お店の植え込みにその花の名前が書いてあった。

「アラマンダ」

なんて美しい名前だろう?

宮古島から植物を持って帰るのは難しいので、早速ネットでアラマンダを手配した。

南国の花は南国にしか似合わないというのが僕の持論なのだけど、そんな考えも打ち消すほど、このアラマンダに魅せられてしまったのだった。

宮古島から買って来たもの。

今回も、空港へ向かう途中に「あたらす市場」に寄り、たくさんの野菜を買って来た。

「ドラゴンフルーツの蕾」「空芯菜」「オクラ」「人参もどき」「百楽長生」「レモングラス」「宮古ゼンマイ」「モロヘイヤ」「ホーリーバジル」「島唐辛子」「パルダマ」
熱海では手に入らない野菜を、一つ一つ料理するのが楽しくて仕方ない。


マンゴーは実家に送り、家で食べるマンゴーと島バナナは機内持ち込みに。

家についてリビングに置いておいたら、部屋中にマンゴーのいい匂いが広がっている。

雨の降りしきる熱海の家で、太陽の燦々と降り注ぐ宮古島に思いを馳せる。

また行きたいな。宮古島。

旅行中の熱海豪雨。

7月3日土曜日、午前中からLINEが果てしなく届きだした。

「ただしさん、ご無事ですか?家は大丈夫ですか?」

何があったのだろう?と思っていたら、熱海の土石流がニュースになっていた。

僕たちは海を連れて島を回っていたのだけど、あまりのすごい映像に東日本大震災の津波を思い出していた。

LINEには、日頃ほとんど連絡を取らなくなった友人からも次々と心配メッセージが送られてきたのだけど、これはもしかしたら、僕がフェイスブックなどのSNSをやっていたら、すぐに知り合いに安否を知らせることはできたのかもせれない。

僕には友人は、ほんの数えるくらいしかいないと思っている。でも、こうして温かいお気遣いをいただくと、改めてとてもありがたく感じられた。

被害の起きた伊豆山は、僕の住んでいる西側とは場所が離れていて、湯河原寄りに位置しとても古い伊豆山神社がある。

急斜面ではあるものの地盤のしっかりした場所であるということは、熱海在住の人から聞いていた。実際に、ホテルや保養所、別荘も多く、熱海の中でも海の見える場所の一つとしても有名だった。

それがこれだけ大きな被害になってしまったのは、山を人工的に手を入れた「盛り土」が一つの原因と考えられているようだ。熱海は、ほとんど平地のないような地形であり、どこもかしこも坂や斜面だらけの町だ。でもその斜面によって織りなされる景観が他の場所にはない独特の美しさを兼ね備えている。

今回、伊豆山の一部で土石流が発生したのだけど、同じように雨が降り続いていたにもかかわらず、他の場所ではほとんど被害は見つかっていない。せいぜい倒木があったくらいだろうか。

山をいじってはいけないのだろう。海をいじってはいけないのだろう。

被害に遭われた方々の一日も早い復旧と快復を願うばかりだ。

楽園の果実

宮古島の隣にある来間島の長間浜に行き、海と一緒に泳いだ後、来間島にあって前々から気になっていた「楽園の果実」というカフェに行った。

「楽園の果実」は犬連れでもテラス席に入る事ができるお店で、カフェ的なものしかないかと思っていあたら、実は農家レストランという肩書きにある通り、地元で採れる肉や野菜を中心とした素敵なお店だった。


ジンジャーポークも、ステーキも、どちらも島特有の味付けで、少し甘めだけどとても美味しかった。この店は再訪する価値のあるお店。

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宮古島でのごはん。

今回、新型コロナウイルスの影響で、沖縄全土に緊急事態宣言が出ていたので、宮古島での食事は空港で食べられたらいいや・・・くらいに思って諦めていた。

宮古島では、基本的に僕たち家族だけで過ごせれば良いと思ったので、レンタカーを借りる時と、コンビニで買い物をする時、ファーストフードでテイクアウトを取りに行く時くらいにして絞っていた。

そして実際に島に行ってみると、食べ物屋さんは休業も多く、やっていたとしてもアルコールは禁止、夜は20時までの営業だった。宿の近くの何軒かの居酒屋さんに電話をしたら、意外とテイクアウトをやっているお店が見つかった。

有名なダグスバーガー、海鮮酒屋中山、琉球王国さんご家、そして、居酒屋めーめーで、思いがけず完全な沖縄料理を3晩食べることができた。さんご家と中山は前にも行ったことがあった居酒屋で、どちらも安定した美味しさだったし、めーめーでは山羊料理がメインで、初めて山羊肉を食べた。少し癖はあるものの、食べなれたら全然普通に食べられそうな美味しさだった。

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さんご家が一番美味しかった

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山羊ざんまい

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海、海に入る。

宮古島に来たのは、海を初めて飛行機に乗せることと、初めて海に入ることが大きな目的だった。

海に入るのは熱海近辺でも出来るけど、最初の海は沖縄がいいと思っていたのだ。

石や貝殻の散らばる海岸では犬の肉球も切れてしまうことを想定して、海にはシューズを用意しておいた。

本当は何度か履かせて慣れさせるべきだったけどきっと嫌がるだろうと思い、ぶっつけ本番で履かせてライフジャケットを着せてすぐに海の中へ。

海は最初は喜んで飛び跳ねていたものの、脚のつかない深さのところでは怖がって拒んだ。

僕は海の先に進みながら手招きして、海が泳いで僕の手のところまで来るのを何度か繰り返し、「やった!海、泳げたね!」と大声で褒めながら初めての海水浴を楽しんだ。

海を何度も泳がせながら感じたのは、まるで子どもを初めて海に入れるような体験だったということ。

怯える姿も、一生懸命に泳ぐ姿も、何もかもかわいく愛おしかった。

海の飛行機初体験。

朝、土砂降りの中、早めに余裕を持って車に乗り、7時半には自宅を後にした。

熱海から羽田空港までは、熱海ビーチラインを通り、その後真鶴から小田原に抜け、厚木小田原道路、その後横浜町田からアクアライン方面へ抜けて空港中央(羽田空港)へ。

朝の上りの高速道路は横浜あたりから混んでいて途中ヤキモキしたが、出発予定の2時間前には羽田空港に着いた。

海は朝のおしっこはしたもののウンチは出来ておらず、駐車場でしばらくウンチをしてくれないかと待ったけど、どうやらする気もないようなのでそのままチェックインに向かう。

ANAにはあらかじめ電話で犬がいることと、クレートのサイズをお伝えしておいた。犬連れのチェックインは普通の手荷物の預けと同じカウンターで簡単に出来た。

トランクを先に預けた後に、グレートごとカウンター横に載せる。犬一頭6000円支払うだけで、手荷物として預かってくれるのだ。

沖縄の暑さを想定してクレートの横に保冷剤をつけてもらうようお願いして、後は給水器も無料で取り付けてくれる(お水は自分で用意して入れる)。

海が寂しくならないように、僕たちは何事もなかったようにサラッと離れ、遠くからクレートにネットがかけられて運ばれていく様子を眺める。海は怖さのあまりか鳴くこともなく、静かに運ばれていった。

2時間半くらいで宮古島に到着。

ドアが空き回転テーブルの横のドアから大きなクレートが運ばれて出てきた。→IMG_8911

映像を撮るつもりが海の様子が心配ですぐに扉の前に回ると、僕がいるのをわかった海は急に鳴き叫び出した。

初めての飛行機、よくがんばったね!