今年の梅雨は思った以上に長く、東海地方が梅雨入りした5月半ばから1ヶ月半以上続いている。この2週間くらいは晴れ間もほとんど見ておらず、ジトジトと雨が降り続いていた。
ただでさえ山に面した我が家は湿気がたまりやすく、このところの長続きの雨で山は水分を含んでいて、東南アジアのような湿度と高温になって来ている。都会とマンションと違って一戸建ての日本の家屋は、こういった梅雨時期の湿気をどうしのぐかが大きな問題なのだろう。
Kは検査技師という職業柄か、カビに対して極度の嫌悪感を持っており、思いがけない畳や皮のオットマンの下にカビが生えているのを発見しては、アルコール消毒をしている。
洗濯が乾かないこともとても気になるので、部屋に除湿乾燥機を買おうかどうか迷いながら、今のところはコットンなどは乾燥機をかけて乾かして、リネンに関してはアイロンがけを毎日している。
なるべく雨の上がった日に窓を全開にして、空気を入れ替えるくらいのことしかしないのだけど、このところは雨が降り続いているためなかなかそれもままならない。
夏の太陽に負けないようにいくつか一年草を植えたにもかかわらず、太陽が出ないせいですっかり枯れてしまったものも少なくなく、宮古島から帰って来てがっかりした。
雨が降っていると海の散歩にも行けず、海は体力を持て余してしまい僕に遊んでくれとじゃれついてくる。ボウル投げや紐のひっぱりっこなどをやってみるけど、それくらいでは大型犬の体力はまだまだ持て余しているのがわかる。
光が届かないだけで身の回りの世界がこれほどまでに違ってしまうとは、太陽の力はなんて偉大なんだろうと今更ながら思うのだ。
宮古島の降り注ぐ太陽が懐かしい。