満月

蛸と空心菜のチャンプルー

ポテトサラダアーサーの包み揚げ

ヤゲンの唐揚げ

石垣島の素敵な雑貨店『KAYAK』のオーナーが、とても美味しい粉物屋さんがあるというので、最後の夕食に行ってみた。
晩ごはんのお店は、石垣島に行くことが決まった時点ですべておさえていたのだけど、最後の日だけ、何も決めずにいたのだ。
店は、石垣島の美崎町からすぐの場所にあり、それほど広くない店内は、旦那さんと奥さんふたりだけで切り盛りしている。
メニューは、沖縄らし料理が並び、締めに鉄板焼きを食べられる感じ。沖縄料理ばかりに飽きて来た時には丁度いい感じの内容だ。
島らっきょうを頬張りながら、ポテトサラダのアーサー揚げ、ヤゲンの唐揚げ、蛸と空心菜のチャンプルーをいただく。
大将は、大阪出身で、奥さんは山形出身。物凄く感じのいいご夫婦で、気さくになんでも話しかけてくれる。
天兵焼きには、中にチーズが入っていたり、普通の鉄板焼き屋さんとは一味違って味わい深い。
最後になんでも入りの満月焼きをいただいて、石垣島に帰って来たら、またぜひ食べに来たいと思ったのだ。
★鉄板居酒屋 満月
0980-87-6338
沖縄県石垣市大川17-2
https://tabelog.com/okinawa/A4705/A470501/47017095/

とうふの比嘉

畑の中にあるお店

ゆし豆腐セットに目玉焼き

オープンな店内

石垣島の友人に勧められていた『とうふの比嘉』に、今回の旅行でやっと行くことが出来た。
『とうふの比嘉』は、ちょっと不安になるくらい町から離れていて、なんと畑の中にある。
沖縄らしい開放感あふれるお店は、常に満員に人が入っていて、店員さんも次から次へとお料理を運んでいる。
相席で座り、オススメの『ゆし豆腐セット』をいただく。島豆腐の味は濃く、お酒を飲みすぎた翌朝でも身体の奥深くに沁みる美味しさだ。
豆乳は、昔近所にあったお豆腐屋さんの匂いがした。
僕たちが食べている間も、次から次へとお客さんは途絶えることなく、老舗豆腐屋さんを目指して人はやってくる。
全部食べ終わっても、スッキリとしているのは、お料理に無駄なものが一切使われていないからだろう。
石垣島に来たら、ホテルの朝食なんかではなく、一度はこの老舗のお豆腐屋さんの朝食を味わってみて欲しい。
★とうふの比嘉
0980-82-4806
沖縄県石垣市字石垣570
https://tabelog.com/okinawa/A4705/A470501/47001361/

和食こんどう

イワシクジラのユッケ

甘鯛と松茸のお吸い物

鰆のマヨネーズ風味

久しぶりに、四谷三丁目にある『和食こんどう』へ。
すっかり人気店になってしまった『和食こんどう』のお料理は、秋の香りがたっぷりと詰まった内容だった。
焼いたカマスにいくらと菊の花を添えた土佐酢のジュレは酸味があり食欲を誘う。
イワシクジラのユッケは、生のレバーを食べているようなコクがある。
お造りは、大分の鯛、長崎のマグロ、五島のシロイカ。どれも鮮度よく素晴らしい。
お吸い物は、甘鯛と松茸、アワの練り物。
鰆をマヨネーズ風味で焼いたものと、石川の蓮根。
飛騨牛のビーフシチュー味噌仕立て。
シマエビと百合根の天ぷら。
松茸と栗のごはん、キノコの吸い物。
さつまいものプリン。
9品で9千円。東京にも、こんなに素敵な和食店があることに感謝。
★和食 こんどう
03-6457-8778
東京都新宿区荒木町8 ネモトビル 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130903/13150477/

石垣島の素敵なお店。

カヤックの蜂蜜

和井津

石垣島のゲイバー『玉屋』で教えていただいた『KAYAK カヤック』は、美崎町からすぐの商店街を少し入った通りにある。昼間はオーナー家族が店番をしていて、夜はオーナーがいてとても親切に対応してくれる。
カヤックにある器は、ガラスだったり焼物だったり、漆だったりするのだけど、どれも沖縄在住の作家によるもの。
グラフィカルなTシャツは、オーナーのパートナーがデザインしたものだという。水牛のTシャツやミンサー織りのイツヨの文様からヒントを得た5と4なTシャツなど、どれも洒落ている。
他にも、いい香りのアロマオイルや石鹸、リップバームなど、どれもゲイ好みの商品が揃る。
「石垣島はちみつ」は、無添加、非加熱であり石垣島内だけの限定販売。味見をしてみたら、すっと口の中にその自然な甘さが広がった。
オーナーは、東京浅草出身とのこと。「ご飯はどこに食べに行かれるんですか?」と聞かれ、今日は特に決めてないと答えると、紙を広げてサラサラとお店の周りのオススメの飲食店を書いて紹介してくれた。
石垣島に行ったら、必ず立ち寄りたいお店がまた出来た。
★KAYAKhttp://okinawaclip.com/ja/detail/1043
カヤックに教えていただいた素敵な喫茶店が、『和井津』。カヤックのオーナー曰く、「石垣島で雨の日には、この和井津に行くととってもいい時間が過ごせるんですよ…」とのこと。
和井津は、カヤックからも歩いてすぐにあり古民家を改造したお店。
オーナーは茨城県出身なのだけど、石垣島を好きになり、リタイアして石垣島に移り住んだ。
カウンターに座ると、話好きのオーナーが相手をしてくれる。
ずっとタイの島々やチェンマイ、バリ島なんかが好きで、休みのたびに旅行に行っていたけど、終の住処を探しはじめて、ハワイでもない、タイでもない、沖縄本島でもない…と旅行をするうちに、石垣島に降り立ち、まるで恋をしたように好きになったらしい。
今では、茨城に残してきた家にも帰らず、のんびりとした喫茶店で美味しいコーヒーをゆっくりと淹れながら、石垣島で暮らしている。
この喫茶店にいると、生きていく上で、自分にとって何がたいせつなのだろうと、ふと考えさせられる。
オーナーの語る人生は、誰か他の人の人生ではなく、自分の人生のようにも感じられたのだ。
★和井津http://waidu.jp

やまもと

ねぎタン

焼きしゃぶ

ニコたん

石垣島には、石垣牛がある。
石垣牛とは、石垣島の豊かな自然の中で育った牛たちで、昔は神戸や松坂や近江などブランド牛の産地に送られていた牛。
ほんの数年前に、石垣牛として自ら名乗りを上げたところ、日本一の名を欲しいままにする事態となったのだった。今ではA5などのお肉はそのまま東京や関西の料亭に行くほどの人気を誇っている。
「石垣島に行くことが決まったら、その時点で『やまもと』を予約しなさい」
それほどまでに人気があり予約困難なお店として知られる『やまもと』に、今回は行くことができた。
店内は、その1/4ほどがオープンのキッチンで、大将がちょっと難しい顔をしている。その横で、本当は綺麗なんだけど、眉間に皺を寄せている50代のおばさんがいて、これまた難しい顔をしながら、スタッフの動向をにらみきかせている。
有名な『焼きしゃぶ』は、絶対頼むべき一品。肉が柔らかく、しゃぶしゃぶするように軽く火で炙ったら、そのままポン酢でいただく。
『ニコタン』は、タンの煮込み。甘くなくすっきりとした煮込み料理で、冷たいけどお肉自体は柔らかく味が沁みている。
『上ロース』や『ハラミ』も、しっかりとして食べ応えがある。
『豚トロ』や『塩バラ』は、野菜で包んで味噌を付けて食べると全品の味だった。
今度また石垣島に行くとしても、また予約をして行きたいなあ・・・とさえ思わせる、素晴らしい焼肉店。
★炭火焼肉 やまもと
0980-83-5641
沖縄県石垣市浜崎町2-5-18
https://tabelog.com/okinawa/A4705/A470501/47001010/

鳩間島へ。

誰もいない海

黒いのはアオリイカ

小学校

西表島に上原港という港があり、そのすぐ上に『鳩間島』がある。
島は小さく、一周するのに歩いて1時間とかからないくらい。
人口は43人だそうだ。
上原港は外海に面しているため、風が強い日はすぐに船が欠航になってしまう。石垣島からは一日に2本くらいしかない便だったので、日帰りで行って帰ってこようと思っても、海の荒れ具合によっては帰っては来られなくなってしまう。
実は今回、台風17号がやっと去ったと思いきや、すぐに台風18号が発生した。そんなこともあり、台風が近づく日曜日に離島に行けるのだろうかと台風の進路を見ながら気がかりだったのだが、日曜日も最高の天気となり、海は凪いだまま、鳩間島行きの船に乗った。
石垣島から西表島の上原港までは45分。そこから鳩間島までは10分程度。小さな港に近づくと、今まで深い青みをたたえていた海は、明るい青色で輝きはじめた。
港に降り立つと、両側の海にたくさんの小魚が群れている。それを目当てに魚釣りをする島の人たち。それになんと、ぼんやりと黒い物体が浮いているかと思ったら、アオリイカが何尾もぷかぷかと浮いていて、島人はそれを躍起になって捕ろうとしていた。
さて、ビーチを目指す前に、飲み物を買おうとするのだけど、船着き場には自動販売機すらないのだ。そこで、民宿を地図で探し、とぼとぼ向かうと、オープンの民宿では朝から酒盛りが行われていて、島のおじさんが僕たちに声をかけた。
おじさん「生ビールがあるから飲んでく?」
僕「いや、今は結構です。あとでランチを食べたいんですけど、何かありますか?」
おじさん「カレーくらいだったら出せるから、12時過ぎにおいでー」
ビーチには人っ子一人なく、海は限りなく透明で、僕たちは飽きることなくシュノーケルを楽しんだ。
今までに離島は、『波照間島』、『竹富島』、『鳩間島』と行った僕たちは、どの島にもそれぞれの魅力があるけど、この『鳩間島』をとたんに好きになってしまった。
東京とはまるっきり反対の何もない島。そこには、とびきり美しい海と、広い空、そしてのんびりとした島の人たちがいました。

竹富島へ。

水牛車と昔からの町並み

コンドイビーチ

石垣島から高速船で、10分くらいで竹富島に着く。
竹富島は珊瑚礁が盛り上がって出来たため、ほぼ平坦な地形をなし、山のようなものはない。
朝早めに船に乗り、あらかじめ水牛車を予約しておいたので、バスに乗り町中の観光業者へ。水牛は、アジア系とヨーロッパ系がいて、観光客を乗せて古い民家の残る竹富島独特の町中を歩く。
一度乗ってみようと思って水牛車に乗ったのだけど、何人もの観光客を乗せて町中を歩く水牛を見ていたら、あまりにも重いだろうと思い、かわいそうになってしまった。もう二度と水牛車には乗らなくていいや。
竹富島は、高級な『星のや竹富島』もあるくらい、リゾートとしても有名な島。白い砂浜でどこまで行っても遠浅、抜群の透明度をはかるコンドイビーチも美しい。
のんびりとコンドイビーチで海に浮かびながら、つい考えてしまうのは、
「この島にどれくらいのゲイが住んでいるのだろう・・・」ということ。
全人口に対して8%のLGBTが存在するとすると、住民362人の島には、およそ29人のセクシュアルマイノリティがいて、半分くらいが男性の身体を持っているとして14人。少しトランスもいるとしても、おそらく10人以上はゲイがいることになるのだ。その人たちは、いったいどんな風に暮らしているのだろうか・・・?
お洒落なTシャツ屋さんもあるし、アクセサリー屋さんやカフェもあるのだけど、コンビニもなければ、美味しいレストランもないし、映画館もない竹富島。ここで暮らすことをしばらく想像してみた。
今度は一泊くらいで、夕陽を見たり夜空を眺めたりしながらのんびり過ごしたいものだ。

今年二度目の、石垣島へ。

テビチ

ミミジャー

メンガテーのおでん

台風17号がやっと去ったと思いきや、台風18号が沖縄を目がけて北上する中、午後の便で石垣島へ。
羽田空港から2時間30分、飛行機の左下に宮古島が見えて来て透き通る海が覗く。やがて石垣島が見えてくると、真っ青な海が広がり、胸が高鳴る。
これは、イタリアに降りる時に眼下に真っ青な海が見えた時に感じる高揚感に似ている。
飛行機を降りると、石垣島らしいじんわりする太陽と心地よい湿度を感じる。
「ああ、また石垣島にやってこれたんだ…」
夜は、前回行って美味しかった店の支店
『まるさ美崎店』へ。
島らっきょうの天ぷらに舌鼓をうち、豆腐ようを摘みながら請福の泡盛を傾ける。沖縄に来たと感じる瞬間だ。
テビチは甘く深い味わいがしてトゥルントゥルンのコラーゲン。ミミジャー(フエフキダイ)の煮魚(マース煮)は、沖縄の塩で味付けされていて飽きることなくとても美味しかった。
そのまますぐそばにあるゲイバー『アナザーシー』へ向かうと、前回入れてあったボトルがほぼ満タンのまま出て来た。
請福の泡盛をしこたま飲んで笑った後は、小腹が空いたので、
『メンガテー』へ。
ここは、前回も石垣島の人に紹介されて立ち寄った八重山そばで有名なお店。前回お腹いっぱいで食べられなかったおでんを頼むと、このお店の真髄がよくわかった。
ここのおでんは、汁が甘くなく、濃くなく、スッキリとした鰹出汁が効いている。大根はしっかりと煮込まれていて柔らかく、豚肉にも味がしっかりと沁みている。お酒を飲んだ後にぴったりの味わいだったのだ。
★まるさ 美崎店
0980-82-0864
沖縄県石垣市美崎町3 東バス2F
https://tabelog.com/okinawa/A4705/A470501/47007413/
★メンガテー
0980-82-8065
沖縄県石垣市美崎町10-19
https://tabelog.com/okinawa/A4705/A470501/47003879/

まんが日本昔ばなし

晩ご飯の後に、Kがテレビをつける。
テレビといっても、家にテレビは置いていないので、パソコンを使ってNETFLIXなどで映画を観たり、過去の番組を見たりするのだ。
Kがこの頃好きなのは『まんが日本昔ばなし』。
子どもの頃、土曜日の夜には欠かさず見ていた番組の主題歌は懐かしく、歌詞の中にふんだんに昔話の主人公たちが散りばめられていたことに今頃になって気づかされた。
先日、『姥捨山(うばすてやま)』をふたりで見たのだけど、見ているうちに山に捨てられるお婆さんがかわいそうでホロリと泣いてしまった。
話自体は本当に良く出来ていて、改めて見ると、こんなに恐ろしい話だったのか…と驚いたのだ。
それから時間が出来ると、僕たちはふたりで『まんが日本昔ばなし』を見るようになった。
とても不思議なことは、知っている物語であったとしても、改めて見て興味深く楽しめることだ。
巧妙に作られた物話を見ながら、日本の昔話はいったい誰がどんな風に作り、これまで伝えられて来たのだろうかと考える。

會水庵

いわしと釜揚げしらすの親子丼

穴子玉子ふはふは丼

前にもここに書いたのだけど、赤坂で一番好きなランチは、『會水庵』。
髪の毛を切るのが赤坂なのだけど、毎回なるべくお昼頃を狙っては、『會水庵』でランチを食べたくなるくらい、心の奥深くに訴える美味しさなのだ。
お店は、『割烹料理店』なのだけど、敷居は高くはなく小さな和食屋さんといった感じ。カウンターがメインで奥にお座敷がある。
大将は、60くらいだろうか?
お客さんが注文をしてから、穴子なんかを黙々と焼き始める。女将さんは下町のおばちゃん風な気さくな人で、寮のおばちゃん的なやさしさで溢れている。
一番の人気は、焼き穴子玉子ふはふは丼。そして、焼きいわしと釜揚げしらすの親子丼。
大抵Kは穴子丼にして、僕がいわしを食べるのだけど、一口食べると、「ああ…こんな料理が一番美味しい…」しみじみと思えるから不思議だ。
雑誌に載ったのか、テレビに出たのか、ほとんどいつもお店の前に人が並んでいる状態なのだけど、並んでいても回転は早いので、赤坂に昼時に行ってみた時は、『會水庵』に寄ってみて欲しい。
あなたもきっと、胸の奥の方で、「ああ、美味しい…」と、しみじみと思うはずだ。
★會水庵
03-3505-2369
東京都港区赤坂6-4-15 シティマンション赤坂 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1308/A130801/13002183/