鳩間島へ。

誰もいない海

黒いのはアオリイカ

小学校

西表島に上原港という港があり、そのすぐ上に『鳩間島』がある。
島は小さく、一周するのに歩いて1時間とかからないくらい。
人口は43人だそうだ。
上原港は外海に面しているため、風が強い日はすぐに船が欠航になってしまう。石垣島からは一日に2本くらいしかない便だったので、日帰りで行って帰ってこようと思っても、海の荒れ具合によっては帰っては来られなくなってしまう。
実は今回、台風17号がやっと去ったと思いきや、すぐに台風18号が発生した。そんなこともあり、台風が近づく日曜日に離島に行けるのだろうかと台風の進路を見ながら気がかりだったのだが、日曜日も最高の天気となり、海は凪いだまま、鳩間島行きの船に乗った。
石垣島から西表島の上原港までは45分。そこから鳩間島までは10分程度。小さな港に近づくと、今まで深い青みをたたえていた海は、明るい青色で輝きはじめた。
港に降り立つと、両側の海にたくさんの小魚が群れている。それを目当てに魚釣りをする島の人たち。それになんと、ぼんやりと黒い物体が浮いているかと思ったら、アオリイカが何尾もぷかぷかと浮いていて、島人はそれを躍起になって捕ろうとしていた。
さて、ビーチを目指す前に、飲み物を買おうとするのだけど、船着き場には自動販売機すらないのだ。そこで、民宿を地図で探し、とぼとぼ向かうと、オープンの民宿では朝から酒盛りが行われていて、島のおじさんが僕たちに声をかけた。
おじさん「生ビールがあるから飲んでく?」
僕「いや、今は結構です。あとでランチを食べたいんですけど、何かありますか?」
おじさん「カレーくらいだったら出せるから、12時過ぎにおいでー」
ビーチには人っ子一人なく、海は限りなく透明で、僕たちは飽きることなくシュノーケルを楽しんだ。
今までに離島は、『波照間島』、『竹富島』、『鳩間島』と行った僕たちは、どの島にもそれぞれの魅力があるけど、この『鳩間島』をとたんに好きになってしまった。
東京とはまるっきり反対の何もない島。そこには、とびきり美しい海と、広い空、そしてのんびりとした島の人たちがいました。
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