パレードには、ラガパンを。

パレードで僕に会った人は知っているけど、僕はいつもパレードでは、ラガーパンツを履いている。前が、黄色と緑で縦に2分割されており、後ろは赤と青で2分割されているラガーパンツ。
昔、銀座のシップスで、色が綺麗だったので買い求めたものだけど、なんとなくレインボー感があるのでここぞというパレードの時に気合いを入れる為に履くことが多い。
このラガパン、僕が大きくなったせいか(スクワットなどをすると下半身がすぐに大きくなってしまう)、履くと丈が少し短いようで、「エロい」とか、「ちょっといやらしい」という意見をいただくこともある。年上の人だと、
「あんた、よくその年でそんなの履けるわね・・・」
などと言われることもある。
今回のパレードは40代最後のパレードだったので、いい加減もう少し大人しいものを履こうかと迷った末に結局ラガパンを履いた。
OIJのスタッフのみんなは見慣れてるので特に反応はなかったのだけど、Kは僕に向かって、「そのパンツも今年で見納めだね・・・」などと言ってくる。
道行く人がやはりちょっと反応するのがわかる。
なんというか・・・原宿の道を小さな子ども連れの母子とすれ違うと、お母さんが急に子どもの手を強く引く感じというか・・・。笑
日曜日のパレードは気持ちのいい快晴で、僕は派手なラガパンに僕がデザインしたOIJのTシャツを着て歩いた。
いくつになっても、自分の好きな服を着て、こんな風にパレードを自分らしく自由に歩けたらいいなあ。

TOKYO RAINBOW PRIDE 2018 [PARADE]

OUT IN jAPANのフロート

丸井にかけられたフラッグ

「HAPPY PRIDE!」 
「HAPPY PRIDE!」
パレードを歩きながら、例年になく沿道の人たちが温かく声をかけてくれた。
外国人の人たちはうれしそうにハイタッチをしてきたり、人々の顔が輝いているのが見える。
渋谷の公園通りは、『OUT IN JAPAN』の写真のフラッグが並び、丸井のビルにも大きな『OUT IN JAPAN』の幕がかけられている。
『OUT IN JAPAN』のフロートは、大音量で進み、周りのみんなもうれしそうに踊り狂っている。
いつか、
『東京レインボープライド』なんて言って、パレードとかしてたよね・・・
「え???そんな時代あったんだ?」
そんな風になったらいいと思う。
「セクシュアルマイノリティにも平等の権利を!」
なんてそんなこと当たり前すぎるのに、未だにそんなことがこの国で実現出来ていないことが不思議なくらいだ。
世界が変わり、少しずつ日本も変わる。
僕たちの未来は、もうすぐそこに見えて来ている。

TOKYO RAINBOW PRIDE 2018

OUT IN JAPANの撮影会が行われた

『東京レインボープライド(以下TRP)』は、ロゴを作ったし、それを元に様々なグッズのデザイン展開も終わったので、実は卒業したつもりでいた。
50歳が目前のおっさんがいつまでも口を出すよりも、若い人たちで盛り上がっていったらいいと思っているのだ。
昨年はKと沖縄へ旅行に出かけていた。今年は高知に行こうと思っていたのだけど、前半にKが大分に帰ってしまったためKにとってすべて旅行になってしまうのと、『OUT IN JAPAN』の撮影会を会場で実施するということが決まり、結局思いとどまったのだ。
初日の会場は晴天に恵まれ、『OUT IN JAPAN』にも多数の撮影参加者が来てくれ、結局この日だけで100人の撮影を終えることが出来た。
こうしてお祭り騒ぎになって、LGBTに限らず様々な人たちが来てくれるTRPは、世の中的にも話題になってきていて年を追うごとに少しずつ拡大していっている。
LGBTの可視化を目的とするTRPの運動に賛同出来なかったり批判的な人たちがいることも知っている。実際に、2丁目に遊びに行っている人たちでさえも、TRPに来る人というのはごく限られた一部の人でしかないだろう。
「パレードなんかして、いったいなんの意味があるの?」『私たちはそっと暮らしたいだけなの・・・」
様々な意見はあるだろうけど、僕はこういった動きが世の中で拡大していき、地方のいろいろな場所でも起こり、ニュースや話題になり、少しずつこの国が変わってゆくことをとてもうれしく思う。
近い将来にこの国でも同性婚も遅かれ早かれ成立することになると思うけれども、これからの若い人たちにとって、同性婚という選択肢が増えること自体が、とてもいいことだと思うのだ。
みんなが平等に暮らせる世の中に。それが少しでも早く来るのを心待ちにしている。

OUT IN JAPAN 渋谷ストリート写真展

渋谷の公園通りを中心にタワーレコード前の通りや東京ハンズの前の通りで、『OUT IN JAPAN 渋谷ストリート写真展』がはじまった。
237名のLGBTのポートレートがバナーとなって、渋谷の街のいたるところにレインボーの旗印とともに掲げてある。
5月6日(日)の東京レインボープライドのパレード当日まで飾ってありますので、渋谷にお立ち寄りの際はぜひ見てみてください。
⭐️OUT IN JAPAN 渋谷ストリート写真展https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000019571.html

『OUT IN JAPAN 』in 福岡 その2。

撮影会は、11時から20時過ぎまでかかって50組56名が参加してくださった。
途中、13時半から15時までは、レスリー・キーさんとKABAちゃんのトークイベントがソラリアプラザであり、KABAちゃん自身の撮影も午前中に行われた。
うれしかったのは、昨夜声をかけた人たちが実際に撮影に参加してくれたことと、撮影は出来ないけど、見に行くと言って来てくださったこと。
そして、毎回同じことをしているのに感動することがある。
それは、昔はゲイだけで集まって飲んでいるだけだった僕が、ビアンやトランスのFTMやMTF、さまざまなセクシュアリティの人たちとお話ができることだ。
セクシュアリティはさまざまだけれども、同じように生きづらさを感じて生きているからか、共感し、緩やかに繋がることができる。
ゲイだけの集まりの心地よさもあるけど、こんな風にさまざまなセクシュアリティの人に囲まれていることの心地よさは、この『OUT IN JAPAN』や、『irodori』を通じてはじめて知ったことだ。
傷ついたり弱みを持つ人たちが出会い集まることで、やさしさや寛容さ、自分とは違う人を受け入れるという大きさへと変わってゆくのだ。

『OUT IN JAPAN』in 福岡。

週末の『OUT IN JAPAN』の撮影のために、夕方の便で福岡へ。
スタッフは親睦会に行ったのだけど、僕は撮影に参加してくれるゲイを探しに美野島通りの『七男鳥』や、『SAFARI』へ向かった。
『OUT IN JAPAN』のことは、今までに何度もここで取り上げて来ているのだけど、一言で言うと、『LGBTカミングアウトプロジェクト』である。
テレビに出ているオネエ系タレントだけがLGBTではなくて、ここにもあそこにも、セクシュアリティだって驚くほど多様に、実はだれの周りにだってLGBTは存在しているということを可視化していくことが一つの目的だ。
写真を撮影して、実名と年齢、職業、セクシュアリティとカミングアウトにまつわるストーリーがホームページに載ることになる。
僕のような一般人だと、僕のフルネームで検索すると、最初の方にこの『OUT IN JAPAN』のホームページが来ることになる。
一度はホームページに載せたものの、検索することでゲイであることがわかってしまうことが嫌で、今まで途中でホームページから取り下げてくれというお願いをする人も何人かいた。
1100人以上撮影した中では、その時幸福そうにふたりで写っていたカップルも別れてしまっていたり、既に亡くなってしまった人も何人かいる。
今回、2度目となる福岡での撮影では、40人くらいの人が応募してくれたのだけど、せっかくだから1人でも多くの方に参加してほしいと思い、ゲイバーで友人たちをはじめひとりひとり声をかけお話させていただいた。
うれしいことに、数人は見に来てくださるという返事をいただいたし、ひとりは友人の紹介もあり、撮影に参加してくれるという返事をいただいた。
ひとりひとりの勇気あるカミングアウトが集まることによって、僕たちが平等の権利を持ち、より暮らしやすい世の中を作ってゆく力になると思っている。
⭐︎OUT IN JAPANhttp://outinjapan.com/

irodori ありがとうございました。

およそ4年前に友人たちの協力のもと、みんなで立ち上げたお店『irodori』が、3月31日を持ってクローズする運びとなった。
オリンピックに向けて再開発が進む神宮前や千駄ヶ谷界隈は、ビルの立て替えや、更地にして売り払うという、かつてない不動産の動きが活発に起こっている。
思えば4年前、『LGBTの人たちが新宿2丁目以外でも普通に気兼ねなく集まれる場所を』とか、『LGBTの人たちが、自分のセクシュアリティや性的指向を隠すことなく、働ける場所を』と、様々な知恵を出し合いながら手探りで作り上げていったのだった。
(実際に、トランスジェンダーの人たちは、ありのままの姿で働ける環境が、他のセクシュアリティのように広くはないのが現実なのだ)
その後、ここを拠点として渋谷区と協議を重ねながら、『渋谷区同姓パートナーシップに関する条例』が可決され、世の中のLGBTムーブメントが動き始めたのだった。
『irodori』に行けば、きっと誰かに会える。そんな風に、いつも仲間たちが温かく迎えてくれるお店であり続けてくれた。
一旦はクローズとなってしまう『irodori』に、最終日には沢山の人が集まってくれた。
僕も、海外から友人が来ていたり他の用事もあったので夕方に顔を出した後、一旦新宿に行っていたのだけど、そこからLINEで呼び戻され、9時頃に戻るとお店は沢山の友人たちで溢れ、中には涙を流している人もいた。
最後に、ちょっとだけみんなの前で挨拶をさせていただいて、思いの丈を話すことが出来た。
様々なセクシュアリティや違いを持った人々が集い、だからこそキラキラと輝く場所であるという『irodori』のロゴに込めた思い。そして、『irodori』とは、実は回文のようになっていて、これからも決して終わることなどないということを。
4年間、『irodori』に来てくださった方々へ。本当にありがとうございました。
また次の『irodori』でお会い出来ることを、楽しみにしています。

『OUT IN JAPAN』in 福岡

『OUT IN JAPAN』の撮影会が、久しぶりに福岡で4月14日(土)に行われる。カメラマンはいつものようにレスリー・キー氏。
これを機会に、カミングアウトをしてもいいかも・・・っていう人も、
レスリーにポートレイトを撮ってもらいたい人も、
興味はあるけど、カミングアウトするほどの勇気がない人も、
まずは現場に来てみて、周りの空気感を味わってみませんか?
当日は僕も、会場でお待ちしています!
「パートナーシップ宣誓制度」を4月から導入する福岡市後援のもと、LGBTなどの性的少数者をテーマとしたシンポジウム、写真展、市民参加ワークショップ「ヒューマンライブラリー」、写真撮影会を開催。
⭐︎【福岡市後援】KABA.ちゃん、レスリー・キーによる『LGBTについて知ろう、学ぼう、語り合おう』シンポジウムを4月14日(土)に開催!カミングアウト写真企画「OUT IN JAPAN」撮影会も!https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000019571.html

LGBT炎上問題トップ10!

ここ数年のLGBTブームに伴い、インターネット上でことあるごとに炎上が起きていたと思う。
どっぷりとSNS上でもLGBTに囲まれていると、そんな炎上問題は日常茶飯事に思えるけど、実は一般社会においては、全く話題にも上がっていなかったりするんですよね。
マーガレットさんが『イロドリ』に来て、楽しいイベントを開いてくれるそうなので、興味のある方は是非聞きに来てください。
炎上問題に上がったテーマを見せてもらったら、僕の写真がいくつも出ていて笑ってしまった。
⭐︎LGBT炎上問題トップ10!
〜話題の炎上問題をマーガレットが再検証!〜
日時:3月17日(土)17時〜19時(16時半開場)
場所:irodori/カラフルステーション
料金:3000円(ドリンク+フード)
http://kokucheese.com/s/event/index/511558/

レインボー広島城。

OUT IN JAPAN広島撮影会の後に、広島県知事と広島市長の撮影があった。
これは、札幌市長、渋谷区長と続いているシリーズであり、それぞれの手にはレインボーフラッグが握られている写真。
その後、広島城がレインボーにライトアップされた。
広島城自体が6色になったわけではなく、一定間隔で次から次へと色が変わる仕掛けなのだけど、そんな広島城のライトアップの変化に気がついて、「何だろう?」と検索した人もいるかもしれない。
どんなきっかけでもいいのだ。
セクシュアルマイノリティのことが話題になり、調べたり、話し合ったりする機会が増えれば。
今までいなかったとされていたセクシュアルマイノリティの人たちが、実は多様で、すでに沢山身の回りにいるということが広がっていけばうれしいな。
⭐️レインボー広島城https://www.google.co.jp/amp/www.asahi.com/amp/articles/ASKD34R7LKD3PITB00H.html