バリ島旅行記vol.13(お土産は、Puspita)

全部試着してから買った(ウソです)

バリ島旅行の最後の日に、Kと二人でタクシーを飛ばしてスミニャックの町まで。
お目当ては、『PUSPITAプスピタ』という日本人デザイナーによる女性服屋さん。お店はウブドにもあるというけど、滞在先に近いスミニャックは9時くらいまで開いていて、通りの他のお店もクタとは違ってお洒落なお店が多い。
店内は狭いのだけど、厳選された美しいバリ島ならではのプリントが並んでいる。バリ島のバティックプリントなどは、気をつけないと旅先で良いと思っても日本に帰って着るとなんだかおかしな民族衣装のようになってしまうのだけど、ここのはその辺の計算がきちんとなされている。
母へのプレゼントと女の子の友人の誕生日プレゼントを探しに来たのだけど、僕の陰でKはお母さんへの贈り物を考えている様子。
僕は、女の子の洋服も選ぶのが早い。見た瞬間にこれが似合うだろうと思うからだ。無事にふたりへの贈り物を選んだら、今度はKのお母さんへの贈り物をふたりで吟味する。
僕が、「これは?これも綺麗じゃん!」とすすめる洋服を、「ただしくんのお母さんのように、うちは派手ではないの!」と言って地味な色を探している。
結局、首に巻く美しい水色のシルクのスカーフを選んで、Kはとてもうれしそうだった。
この店、素敵ですよ。
⭐️PUSPITAhttp://www.checkinnbali.com/shop/detail.php?id=279

たまには、大人買い。

ハンカチを、大人買いした。
11種類あったハンカチの中から、9種類のハンカチを買い求めた。買わなかった色は僕が好きではない黒と、彩度の低かった緑色のもの。
少し大判のハンカチは、汗をふくのにもいいし、手をふく時もちょうどいいサイズ感。それでいて持っていてワクワクするのは、水玉のデザインだからだろう。
おまけに800円というかわいい値段が、僕を大人買いに走らせた。
「これとこれ以外、ぜーんぶください」
という僕に、お店の人は笑っていた。
⭐️LABOUR AND WAIThttp://bshop-inc.com/news/6354/

NEW BALANCEという定番 3

左『1300』右『996navy』

以前にもここに、NEW BALANCE のことを2回ほど書いたことがあるのだけど、僕は高校生の頃から、ニューバランスを履いている。
矯正靴の製造をしていたというNEW BALANCEの履き心地は驚くほどで、『1300』という品番を履いたラルフローレンが「雲の上を歩いているようだ」と評したことで一躍話題にもなったことがある。また、僕が高校の頃は、その足をスッポリと包み込むような触感から、『百恵ちゃんの唇』とも言われていた。
僕の中で定番となているものは、このブルーグレイを基調にしたクラシックな『1300』。そしてライトグレーがかったシルバーの『996』で、どんな服にも合わせやすく、形が少しほっそりとしていて美しい。
Kとつきあい出してから、Kと一緒に違う型番のものを買うことがある種の習慣になってしまった。というのも、履きやすいためほとんど毎日のようにNEW BALANCEのスニーカーを履いているので、3足くらいで回しながら履いていたとしても、1年くらいするとくたびれてくるのだ。
映画を観た帰り道、久しぶりにNEW BALANCEの店舗を覗いてみようと竹下通りを出たところにある原宿店へ。すると目の前に、数年に1回くらいしか復刻販売されない『1300』があったのだ。
僕「おおお!これの8ハーフありますか?」
新しいスニーカーを買った時って、なんでこんなにワクワクするんだろう?
Kは『996』のネイビーを買って、ふたりでお店を後にした。

Ray Ban

久しぶりに、サングラスを買った。
この夏は、海に行くことが多いので、今の気分に合ったサングラスが欲しくなったのだ。
NEVER HIDE
というキャッチフレーズで知られるRaybanのサングラスは、クラシックなウエリントン型のものより、ほんの少しだけ細いタイプ。黒が重く苦手なので、茶色のフレーム。
日差しに弱く、通常の日焼け止めだと肌が荒れてしまうので、日焼け止めは赤ちゃん用のものを使っている。笑
このサングラスに、つば広の帽子…
ではなくパナマ帽を被って、今年の夏の準備が整いました。

#FFFFFFT

北参道駅から、ロンハーマンの店に抜ける道沿いに、真っ白なT-shirtだけを売る専門店『シロティ』がオープンした。
様々なブランドの真っ白なTシャツばかり集めたお店は、土曜日の昼間のみオープンしていて、若い子たちが狭い店内に入るために順番待ちをして並んでいた。
デニムに真っ白なTシャツ。
いくつになってもそんな飾らない格好が似合う大人になりたいと思うのだ。
★#FFFFFFThttp://www.fffffft.com

サーナヤオッリの浴衣。

友人のお店で、北欧のデザイナーの生地を見せてもらった時に、「この生地で浴衣を作ったら素敵だろうなあ…」と口走ったのだけど、それを聞いていた友人たちが、仕立て屋さんにお願いして、なんと僕の浴衣を仕立ててくれた。(以前ここにも書いた)
その浴衣を着て写真を送って欲しいと言うので、早朝、浴衣を着て、Kに写真を撮ってもらった。
前夜の酒が抜けていなくて顔はむくんでいたのだけど(笑)、その写真を送ると、北欧に住むデザイナーもとても喜んでくれたようで、彼らのホームページに載せてもいいか?との問い合わせがあった。
浴衣の柄も、伝統的なものから斬新なものまで、昨今では様々なデザインが溢れているけど、グラフィカルで、どこか日本の文様にも通じる北欧のデザインというのも、なかなかいいものだなぁと思っている。
この浴衣は、この夏に向けて、商品化されるようだ。
★サーナヤオッリhttp://www.ecomfort.jp/smp/item/SA420001.html

Belstaff

青空が広がり、もうすぐ桜が咲きそうな穏やかな晴天の日には、新緑のように鮮やかなグリーンの、ベルスタッフのライダースを着る。
イギリスのベルスタッフは、ライダースで有名なブランドなのだけど、近年はイタリアでデザインされ、丈が適度に短く、細身に仕上がったシルエットは、ダボつくことがなく身体にフィットする。
冬物のコートは、もうほとんど着ないのだけど、3月から4月は、まだまだ肌寒い風の吹く日が多いのだけど、そんな風の日でも、ベルスタッフのライダースなら、へっちゃら。
やがてゴールデンウイークが近づいて、町中が鮮やかなグリーンに包まれる日まで、僕が新緑のグリーンに身を包み、先取りをしておくのだ。

青いカーディガン。

イタリアの海を思わせる真っ青なカーディガンは、高校生の時に買ったもの。
このカーディガンを着て、今も使っているBRADYのバッグを肩からかけて、当時のPOPEYEという雑誌に載ったこともある。いわゆる、『町で見かけたお洒落な男の子』というような・・・。
寒い日と温かい日を繰り返すようにしながらも、ゆっくりと春の気配を感じはじめたこの季節になると、厚手のセーターはもはや着る気がしなくて、薄手の、しかも色鮮やかなセーターを着たくなる。
会社でこのカーディガンを着ていると、声をかけてくる人がいる。
「綺麗な色ですねー」
「高校の時から着てるんですよ」
「え?本当ですか???」
僕は、若い頃には洋服の道に進もうかと思ったほど洋服が好きで、様々な新しいものにもトライしたのだけど、結局年を重ねてくると、本当に好きなものだけを、ずっと長く着ていくことが好きなのだとわかった。
買う時は、ちょっとためらうほど高く感じたものも、30年着た後に、その価値は十分にあったと思えるのだ。

新しい浴衣を。

友人の会社を訪れている時に、フィンランドのデザイナーの作ったテキスタイルを見せていただいた。それは、白地に黒でグラフィカルな模様が配され、どこの国の意匠とはわからない美しさがあった。
僕「この布で、浴衣を作ったらきれいでしょうね・・・。浴衣も今や、若者にも人気だし、あえて日本の文様ではない布で作ったら面白そう・・・」
そんな無責任な発言をしたままずっと忘れていたのだけど、「まずは、ただしさんの浴衣を一つ作りたいので、採寸させてください」との連絡をいただき、僕の都合で、この夏はしょっちゅう東京を離れていたため、今頃採寸する運びとなった。
墨田区の押上という下町に向かい、古くからある呉服屋さんで採寸をしていただいた。
普通、着物は反物で、横幅が決まった布が丸められてあるのだけど、今回持ち込まれたフィンランドの布は、縦も横も大きなものを、着物の寸法に合わせて裁断して縫ってゆくということ。
北欧の麻で出来た布は、洗濯したらいったいどれくらい縮むのかしら・・・とか、それはそれは一筋縄ではいかない話のようで、お店の女性といろいろと話し合って、ゆっくりと行程を進めてゆくという了解をえた。
夏は終わってしまったけれども、また来年の夏に向けて、愉しみが一つできました。

浴衣という愉しみ。

今年は、トロントでのパレードで浴衣を着たのと、週末にJFと一緒に浴衣を着たので、この夏すでに2回浴衣に袖を通したことになる。
浴衣は、できれば毎年1着は作りたいと思うくらい好きなのだけど、気がつくと今年ももう盛夏を過ぎたので、出来上がる時間を考えると、今年も浴衣を作ることはないのだと思う。
写真の浴衣は、数年前に伊勢丹で企画され作られたもの。江戸時代の日本画家、伊藤若冲の日本画を、白と黒のはっきりとしたデザインで現代に浴衣として蘇らせたもの。モチーフは、カブトムシとトウモロコシだ。
浴衣を着ると、その柄によって、洋服以上に自分の気持ちが変化するのがわかるものだ。それは、布1枚で構成された着物と帯だけの組み合わせなので、より端的に柄がその人の顔に反映されるからであろうか。ちなみに、この若冲の激しい夏らしい浴衣を身につけると、「紅白の大トリ?」などと言われてしまう・・・。
普段、浴衣は、銀座の『もとじ』であつらえる。京都の『えん』という飲み屋で飲んでいた時に、『もとじ』のご主人と隣り合わせになったのがご縁となっている。
今年の夏も、あと数週間。週末に東京にいられる日も限られている。そう思うと、いく夏を惜しむかのように、着ていない浴衣を着なくては・・・と思うのだ。
★もとじhttp://www.motoji.co.jp/otokonokimono/