新しい浴衣を。

友人の会社を訪れている時に、フィンランドのデザイナーの作ったテキスタイルを見せていただいた。それは、白地に黒でグラフィカルな模様が配され、どこの国の意匠とはわからない美しさがあった。
僕「この布で、浴衣を作ったらきれいでしょうね・・・。浴衣も今や、若者にも人気だし、あえて日本の文様ではない布で作ったら面白そう・・・」
そんな無責任な発言をしたままずっと忘れていたのだけど、「まずは、ただしさんの浴衣を一つ作りたいので、採寸させてください」との連絡をいただき、僕の都合で、この夏はしょっちゅう東京を離れていたため、今頃採寸する運びとなった。
墨田区の押上という下町に向かい、古くからある呉服屋さんで採寸をしていただいた。
普通、着物は反物で、横幅が決まった布が丸められてあるのだけど、今回持ち込まれたフィンランドの布は、縦も横も大きなものを、着物の寸法に合わせて裁断して縫ってゆくということ。
北欧の麻で出来た布は、洗濯したらいったいどれくらい縮むのかしら・・・とか、それはそれは一筋縄ではいかない話のようで、お店の女性といろいろと話し合って、ゆっくりと行程を進めてゆくという了解をえた。
夏は終わってしまったけれども、また来年の夏に向けて、愉しみが一つできました。

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