Aさん夫妻が家に来た

宮古島にはそもそも友人や知り合いなどいない状況で移住してきた。

知り合いといえば、裏の農家さんのご家族と出入りの業者さん、それと、宿をやるにあたり色々と教えていただいたaruflatという宿のご夫婦、その知り合いの建築家のYさんくらい。

どの人もみんな親切でいい人たちだけど、友人と呼べる仲には慣れていない。

友人が3人だけできたのだと思う。1人は牧場のE3という女性で74歳。馬に乗って映画に出てきそうな姿は颯爽としていてかっこいい。そして、奥さんは雑貨屋さんを経営しているAさんご夫婦。

昨年もAさんご夫婦が家に遊びにきて7時間くらい滞在しただろうか。ワインもたくさん開けて楽しい夜だった。

今回久しぶりにAさんご夫妻が家に遊びに来ることになって、前回はイタリアンだったので和食にしてみた。

和食を飲みながら笑って食べてお昼の12時から気づいたら夕方6時を過ぎていた。

海や空はすっかり2人に懐いていたし、2人は途中眠たくなってソファで横になったりしていた。

友人というのは、作ろうと思って作れるものではなく、ある日気づいたらあの人が近くに感じられるなあ・・・といった感じで自然になるのではないかと思う。

僕もKもあまり友達が多くはない方だけど、親しくしてくれる友人がほんの少しいるだけでなんて幸せなことだろうと思うのだ。

試食の日々

メニューがだいたい決まってきたので、きちんとしたレシピ化をするのとともに、試食を重ねる毎日。

この野菜が高くなったら他の野菜で代用しようか?とか、最初はどれくらいの量を作ろうか?とか。お肉は1人分で100gにしたらどれくらいのボリュームになるだろう?とか。

お米の量も実際に容器によそって食べてみないとわからないものだ。

僕にとって225gくらいで良いと思っても、肉体労働者は250とか300くらいご飯が食べたいかもしれない。その際に6合で何杯分ご飯が取れそうだとか、考えて決めなくてはいけないことがたくさんある。

最近同じメニューを繰り返し作っていて、それを何日に1回とかで食べなければならず、他の料理が食べたいと思いながらも、こんな経験って後で懐かしく思うんだよなあ・・・などと思っているところ。

キーマカレーをこんな頻度で食べることになるとは思わなかったな。

ハイブスカス6周年パーティー!

宮古島のゲイバー「ハイブスカス」が6周年を迎えるというので早い時間にKと顔を出してきた。

お店の中には常連の福岡のお客さんがいてワイワイと盛り上がる。

マスターは「6周年なんて信じられない・・・」という。

立ち上げる時は色々無事件があって、もうオープンできないんじゃないかっていう裏切りや嫌がらせにもあったとのこと。

それでも仲間たちに支えられてなんとかここまでやってこられたとしみじみと話していた。

マスターのあきらさんはとても気持ちのいい人で、あまり人の悪口を言うこともなく人の話をうんうんと聞いているタイプ。

そんなあきらさんだから、6年間もやってこられたんだろうな。

ハイブスカス、6周年おめでとうございます!

飲食店の開業準備

飲食店の開業準備に追われてあちこち出かける毎日。

店内は最小限のレイアウト替えでやることにしたので、外から調理場が見えないようにトレリスで仕切ったり、収納場所を見えないようにカーテンで仕切ったり・・・

表に出す看板は木製の青い看板を買ったけど、メニューーボードはどうしようか・・・

領収書は店名や自住所などが書かれたハンコを作った方がいいかな・・・

お米はどこが美味しくて安いだろうか・・・

お肉は業務用のを冷凍でしいれ冷凍でしいれるのと、近所のをちょこちょこ買うのとどっちが効率的だろうか・・・

野菜は今のじきなら問題ないけど、暑い時期はどこから仕入れようか・・・

あっちこっちのお店を回りながら、次から次へと決めなくてはいけないことが浮かんでくる毎日。

近所のお弁当屋さんをチェック。

自分たちがテイクアウトのお店をはじめるにあたり、周囲のお弁当屋さんでどんなものがどんな価格で売っているのかを調べるために、時々お弁当を買って帰ってくる。

今日はうちから一番近くて繁盛しているご夫婦でやっているお弁当屋さん。

初めて入る店内は畳1畳くらいだろうか?そこで棚に置かれたお弁当を決め手お金を支払う。

どれも580円以下で中には400円代のお弁当もあった。

とんかつと唐揚げ弁当を買って帰り、Kと2人で食べてみた。


普通においしいのだけど、どこかで食べたような味に感じてしまう。

とんかつを食べながらKが言った。「このトンカツ、業務用で安く売られているんだろうね。どこのお弁当もこの同じトンカツが使われている気がする・・・この唐揚げも・・・」

「600円いないに収めるには、どこも同じような安価な仕入れに頼らざるをえないんだろうね・・・」

ここで改めて僕は考えてしまった。

どこにでもある業務用の安価な食材を使って安い弁当をたくさん売ることは僕たちの目的では全くない。

自分たちが食べておいしいもの、身体にもいいものを提供していきたい。改めてそう思ったのだ。

なんてやりがいがある仕事だろう。

紫蘭

紫蘭をご存知だろうか?

毎年律儀に忘れた頃に美しい赤紫の花を咲かせる紫蘭は、黄緑色の葉と相まって完璧な美しさを盛った植物だと思う。

2・3週間くらいで花が終わってしまえば残りの季節は紫蘭のことなど全く忘れてしまっているのだけど、夏の暑さにも負けずに毎年紫蘭は絶対に忘れずに顔を出しその美しい花を咲かせてくれる。

一年に1度しか咲かない花であっても、その花を見るたびにまた季節が一回りしたのだと気づかせてくれる。

東京地裁2時訴訟の応援動画

僕たちが控訴人になっている「結婚の自由をすべての人に」訴訟の、東京地裁二次訴訟と札幌高裁の判決が3月14日に言い渡される。

東京の二次訴訟とは、日本全国5都市で提訴された裁判から1年以上遅れて東京で再び立ち上がった裁判。原告の中にはトランス男性も含まれている。

5都市の訴訟の地裁判決は出揃ったなどと書かれていることも多いのだけど、実際にはこの東京二時訴訟が最後になる。

今の社会状況を見ていると必ず違憲判決が出ると思っているのだけど、この期待される判決日に向けた応援メッセージをKと2人で撮影をした。

もうすぐ判決かと思うとどきどきするけど、素晴らしい判決に期待したい。

容器問題

CUCINA AZZURRAを立ち上げるにあたり、ずっと容器を探してきた。

最初は環境に配慮したものを使おうと思っていたのだけど、実際に調べてみると容器だけで50円以上かかることになってしまう。それにその容器を使ったところで、今の環境だとその容器も同じようにゴミの廃棄処分で燃やすことになり、普通のプラゴミに比べると数パーセント環境に良いというくらいしか環境に配慮されていないことがわかった。

2000円くらいのお弁当を出すならそれも良いと思うけど、例えば600円のお弁当に50円の容器を使うのはあまりにも損益が考えられていない話に思えてしまう。50円の容器以外にスプーンや紙ナプキン、紙袋をつけたらそれだけで100円行ってしまう。全てゴミになってしまうものに100円使っていることになる。

それならば少しでも食材にお金を回せたほうが良いではないか。口から入るものに比重を大きくしてゴミになるものにはなるべくコストを削るのが良いのではないか。

これから先、もっと環境に本当に配慮できている商品ができてきたら、その時にまた考えることにしよう。

ウミガメ

いつものように海と空を連れてドイツ村まで散歩をする。

ドイツ村には遊歩道があって海へと続いている。

波が穏やかで運が良ければウミガメが見られる。

いつもウミガメはいるのだけど、空気を吸いに浮かんでくるタイミングを見つけることや、空気をすっても3回くらいでまたすぐに海野中に潜り込んでしまうので一瞬のタイミングしかないのだ。

今日は久しぶりにラッキーなことにウミガメを2匹も同時に見ることができた。

つがいのウミガメかもしれないけど、ウミガメを見るとその日はとてもラッキーに思える。

CUCINA AZZURRA

お持ち帰りランチのお店のオープンを2月7日に決めたので、それに向かってさまざまな買い物をしている。

容器を見たり、スパイスを見たり、食材を見たりしながら、家に帰るとネットでもっと安く買えないかとリサーチをする。その合間に試食をいくつも作って、これでいいのか、コストはどうだろうか?と計算してみる。

飲食業で言われていることは、食材と容器は全体の3割という基準があること。

600円のお弁当を売って利益をあげようと思ったら、180円以内に収めなければならないのだ。

使い捨ての容器からはじまって、割り箸やスプーン、輪ゴム、ナプキン、ビニール袋などを足すと、どうやっても40円くらいになってしまう。そうすると食材に使えるお金は140円ということになる。140円でできるお弁当って・・・

大手のスーパーなどは大量に食材を安く仕入れた理、余ったものをうまく惣菜にしながらやることもできるだろう。でも僕たちのように小さなお店は1円単位の計算に目を光らせなければならない。

飲食業って想像以上にシビアな業界なのかもしれないな・・・。